デイリーニュース

  • ビッグ・テック(the Big Tech)は無敵? クリス・ヘッジズとラメシュ・スリニバサンがTwitterとFBのトランプ締め出しを討論

    【21/01/11/2】ツイッター、フェイスブックなどソーシャル・メディア企業がトランプ大統領をプラットフォームから排除しました。トランプが個人アカウントで偽情報を膨大な数のフォロワーに流すことについて議論が何年も続いていました。アカウント停止を賞賛する声が多い一方、裏目に出る可能性もあると著作家のクリス・ヘッジズは警告します。「これらの企業に、検閲や操作をする事実上の機会を与えることは、9.11以降に人権が骨抜きにされた経緯を思い起こさせます」とヘッジズは言います。「結局、こういう検閲の割を食うのは左翼なのです」。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授であり、「デジタル文化研究所」所長ラメシュ・スリニバサンは、ビッグ・テックは議会の強力な規制が必要となるまで極右の繁栄を何年も許してきたと言います。「これらのプラットフォーム企業は全て、隠された不透明なアルゴリズムを原動力にし、増幅する分断の上に繁栄しました」とスリニバサンは言います。「私たちが、生活のほぼすべての場面に介入していると言ってもいいごく少数の人々に巨大な権限を与えてしまったことは、信じがたいことです」。

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    2021/1/11(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ファシズム学者が語る:支持者を急進化させたのは強権的指導者トランプだ 元に戻すのは非常に困難

    【21/01/11/1】ナンシー・ペロシ下院議長は、マイク・ペンス副大統領が憲法修正第25条を発動してトランプ大統領の罷免に踏み切らないときは、支持者を扇動して議会に乱入させたかどでトランプの弾劾決議案を提出するとの強硬姿勢で臨んでいます。また、共和党上院議員のテッド・クルーズやジョシュ・ホーリーについても、選挙結果を覆そうとするトランプを支援し、先週の暴動に先だって煽り行為を行なったとして解任または辞任を求める声が高まっています。当局は、1月20日の大統領就任式前に右翼の暴力行為が再び起きることを警告しています。ファシズムや独裁指導者、プロパガンダを専門とするニューヨーク大学の歴史学者ルース・ベン=ギアットは、議事堂乱入はトランプが2016年以来、極右思想を正当化し奨励してきたことの「論理的帰結」であると言います。「民主主義に対する脅威は、私たちの制度の外からのみ来るのではありません。内側からも来るのです」。

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    2021/1/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • COVID担当の科学者レベッカ・ジョーンズ 武装した警察による自宅の強制捜査とフロリダ州のパンデミック対応を非難

    【21/01/08/4】フロリダ州は一日のコロナウイルス感染者数で新記録を打ち立てました。同州のCOVID-19の発生状況について情報を検閲することを拒否したためフロリダ州保健省を2020年5月に解雇された内部告発者の話を聞きます。レベッカ・ジョーンズはフロリダ州のコロナ感染者追跡ダッシュボードの構築に一役買ったデータ科学者です。彼女は同州が封鎖を解除するための根拠になるようにデータを操作するように命じられ、それを拒否した後、解雇されたと証言しています。12月には、タラハシーにある彼女の自宅に警察の強制捜査が入り、彼女のコンピュータと電話を押収し、家族に銃を向けて命令に従わせました。警察は、フロリダ州保健局のウェブサイトへのハッキング疑惑への捜査の一環だと主張しています。しかし、彼女はすでに何か月も前から当該のウエブサイトへのアクセスを失っており、この強制捜査は告発したことへの報復だったジョーンズは考えています。「フロリダ州当局は、ことあるごとに情報の開示をごまかして逃れてきました」とジョーンズは言います。彼女は今、独立したコロナウイルス・データポータルサイト「フロリダ COVID アクション」を運営しています。

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    2021/1/8(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 適者生存?フロリダ州の高齢者はワクチン接種の順番待ちで車中で野宿を強いられている

    【21/01/08/3】米国ではCOVID-19による死者数が過去最高を更新し続けており、フロリダ州では7日(木曜)に一日の新規感染者数が過去最高を記録しました。同州各地で、COVID-19ワクチンの予防接種を受けるための長蛇の列ができ、高齢の市民たちが寒空の下で車の中で一晩過ごすことを強いられています。というのも、ロン・デサンティス州知事が優先的にワクチン接種を受けられる年齢を、CDC(国立疾病予防対策センター)が推奨する75歳よりも10歳も低い65歳へと引き下げ下げたからです。これにより、対象者が増え、重症化リスクの高い高齢者が待たされているのです。79歳以上の高齢者は、コロナウィルス感染で死亡にいたる確率が4倍も高いといわれています。ワクチン接種の順番待ちが2日目に入ったショック夫妻(ジョン79歳とマリア・ルイサ80歳)に話を聞きました。

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    2021/1/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「過去の実績は問題だらけ」 バイデンが次期司法長官に指名したメリック・ガーランド判事は警官の責任を問うてこなかった

    【21/01/08/2】ジョー・バイデンは、新政権の司法長官にメリック・ガーランドを正式に指名しました。ガーランド判事は20年以上にわたってD.C.巡回区控訴裁判所の首席判事を務め、それ以前には司法省でオクラホマシティ爆破事件の訴追を担当した。2016年にオバマ大統領がガーランド判事を最高裁判事に指名したが(スカリア判事が死去したため)、上院の共和党議員たちが承認投票に進むことを拒否したため、指名は行き詰まった。ネイション誌で司法関連特派員を務めるエリー・ミスタルは、ガーランド判事のこれまでの実績からみれば、彼を司法長官に指名したことは「がっかりさせる」人選だと言います。「思い出していただきたいのですが、(かつてオバマ大統領が)ガーランド判事を最高裁判事候補に選んだ理由は、保守派にも受け入れられるような妥協的な候補者だったからでした。この人物は中道派の判事であり、過去の実績をみれば、私にとっては問題だらけです。警察側に気を遣い、警官による残虐行為や職権乱用について責任を問うことに消極的でした」とミスタルは言います。

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    2021/1/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロー・カンナ議員:議会に対する暴動をトランプが扇動した以上 共和党議員は大統領弾劾を支持すべきだ

    【21/01/08/1】トランプ大統領が支持者を扇動して選挙人投票の集計を中断させるため連邦議事堂を襲撃させた後、大統領の辞任もしくは解任を要求する声が高まっています。この騒乱により5人が亡くなりました。そのうち一人は、消火器で頭を殴られたとされる議事堂警察官です。トランプは側近からも見放されつつあり、ベッツィー・デボス教育長官とイレイン・チャオ運輸長官はともにトランプ大統領の任期終了前に辞任することになりました。複数の報道によると、警察官がバリケードの撤去から特定の議員のオフィスへの指示まで、暴徒を支援していることが明らかになっており、議事堂警察のトップも来週には辞任する見込みです。民主党のロ・カンナ下院議員は、共和党議員はトランプ大統領を引き降ろす努力を支持しなければならないと述べます。なにしろトランプ大統領が行った扇動の多くは、選挙不正があったとする大統領の虚偽の主張を支持することを拒否した共和党議員を標的にしたものだったからです。「これは民主党議員だけを狙った攻撃ではありませんでした。どちらかと言えば、共和党議員に対する暴力の扇動だったのです」とカンナ議員は言います。

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    2021/1/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 他国の民主主義を混乱させた米国は「彼らの災難を軽く味わう羽目になっている」

    【21/01/07/3】米連邦議事堂の乱入事件は世界各地の指導者を戦慄させました。国連事務総長は、暴力的行動を控えるよう支持者に要求することを政治指導者たちに呼びかけました。イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、インド、日本、フランス、ドイツ、北大西洋条約機構(NATO)、欧州理事会も、ジョー・バイデンへの平和的政権移行を求めています。調査ジャーナリスト、アラン・ネアンにトランプが次に取る可能性のある行動について話を聞きます。またネアンは、ジョー・バイデン次期大統領や他の政治家が、このような暴動は「本来の米国の姿ではない」と言っているが、米国は他国の民主主義を妨害してきた長い歴史があることも指摘します。「米市民は1月6日の国会議事堂乱入事件に大きなショックを受けていますが、米国が長年、中南米、アジア、アフリカ、中東など様々な国で、民主主義運動や選挙で選ばれた政府に対して行ってきた作戦に比べれば、大したことではありません」

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    2021/1/7(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 歴史家:白人テロリスト・グループは南北戦争後の再統合期にも民主主義を攻撃した 今回はそれが再現された

    【21/01/07/2】トランプ支持者が暴徒化して連邦議会議事堂に突入し、2020年大統領選挙の結果を覆そうとしたことにワシントンは衝撃を受けています。議員たちはトランプ大統領を暴動扇動で、新たに弾劾することを考慮しています。米南北戦争およびその後の再統合期についての研究者である歴史家マニシャ・シンハは、国内の右翼白人テロリストが民主主義の過程を中断させようとしたのはこれが初めてではないと言います。1868年のウィルミントン暴動他、それ以前にも南部の州ではこの手の事件がありました。「現代のこれらのグループは、当時のテロリストと似ていると思います」とシンハは言います。ドナルド・トランプに対する米国憲法修正第25条適用の呼びかけついては、「昨日のような暴動が起こったことは、我々の民主主義のへの恐ろしい先駆けと成りえます。強い反応を示すべきです」と言います。

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    2021/1/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 白人至上主義者たちの実践行動:無策の警察が見守る中 トランプ支持者が暴徒化し大統領選結果の認定を中断させようと連邦議事堂に乱入

    【21/01/07/1】トランプ大統領の扇動を受けて暴徒化した右派のトランプ支持者が米連邦議会に乱入し、手続きを中断させた数時間後、連邦議会はジョー・バイデン次期大統領の勝利を認定しました。「未遂に終わったクーデター」と称されるこの混乱で4人が死亡しました。今回の暴動は、2020年の大統領選はジョー・バイデンが勝つよう不正に操作されたという、トランプ大統領の嘘が、右翼メディアとSNSによって数か月にわたり拡散された結果でした。1月6日にワシントンで行われた集会で、トランプは連邦議会議事堂に向かうよう支持者に呼びかけました。この呼びかけを受けて、支持者たちはフェンスを押しのけ議事堂前に並ぶ警官の列を破り、議事堂内に侵入、事務所も荒らしたため、議員たちは避難を余儀なくされました。反人種差別主義者活動家で住宅の権利活動家ブリー・ニューサム=バスは2015年、サウスカロライナ州議事堂前で南部連合国旗を引きずり下ろし逮捕されました。彼女は「警察は、警官や政府による人種差別に抗議する運動に対しては、あからさまな軍装備で対抗するのに、昨日(ワシントンで)警察が展開した対応はそれとはあまりに異なる」と語ります。「米国の警察の主な役割が公共の安全を守ることではなく、人種差別を継続することであることは明らかです」(Image Credit: Jim Urquhart/Reuters)

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    2021/1/7(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「司法の破綻」:ジェイコブ・ブレイクを銃撃、身体機能を麻痺させたケノーシャ市警官が不起訴に

    【21/01/06/3】 ウィスコンシン州ケノーシャで、マイケル・グレイブリー地方検事は、ジェイコブ・ブレイクに銃弾7発を発射した白人警官を起訴しないと発表しました。ジェイコブは、29歳の黒人男性で、8月に銃撃を受け身体機能麻痺になりました。ラステン・シェスキー警官は、至近距離でブレイクの背後から銃を発射しました。そのとき、ブレイクは自分の車の中に向かって身をかがめていたところで、車内には3歳、5歳、8歳の3人のこどもたちが乗っていました。ブレイクの小型ナイフが車内にあったとして、検察は銃撃が自己防衛であったと主張しています。ケノーシャ市内では8月、ブレイクが銃撃されている動画がネットで流れると、構造的な人種差別と警察の暴力行為に対する抗議行動が広がりました。今回の不起訴という決定をブレイクの家族は強く非難しています。ウィスコンシン州議会議員のデービッド・ボーエンは、「今回もまた、我々は司法の破綻を目にしています。黒人男性の背中に向けて、それと知りつつ7発の銃弾を発射したというのに、この警官を起訴する能力が地方検事にないのですから」。(Image Credit: Attorney Ben Crump)

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    2021/1/6(Wed)
    記事番号: 
    3

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