デイリーニュース

  • 特別番組:マーチン・ルーサー・キング・ジュニア 彼自身の言葉

    【21/01/18/1】1月18日はマーチン・ルーサー・キング・ジュニアを称える米連邦政府の祝日です。キング牧師は1929年1月15日に生まれました。1968年4月4日にテネシー州メンフィスのロレイン・モーテルで暗殺されました。39歳の若さでした。キング牧師は主に公民権運動のリーダーとして記憶されていますが、一方で貧しい人々のために働き、「貧者の運動」(Poor People’s Campaign)を組織して経済的正義の問題に取り組みました。また米国の外交政策やベトナム戦争を厳しく批判しました。1967年4月4日にニューヨーク市のリバーサイドホテルで行った演説「ベトナムを越えて」(Beyond Vietnam)、続いて暗殺前日の1968年4月3日に行った最後の演説「私は山頂に登った」(I’ve Been to the Mountaintop)を放送します。

    画像クレジット: Bettman / Getty Images

    dailynews date: 
    2021/1/18(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 太陽に特許権がありますか?ポリオ・ワクチン開発者ジョナス・ソークの息子 コロナ・ワクチンへのアクセスを広げるよう熱弁

    【21/01/15/2】米国におけるコロナウィルス感染による死亡者の総数は、1月20日にジョー・バイデンが大統領に就任する前に40万人を突破する勢いです。しかし、コロナウイルス・ワクチンの接種は遅れており、多くの人が実際に接種を受けるまでに立ちはだかるうんざりするほどの行政手続きについて語っています。1950年代に小児麻痺(ポリオ)が流行していた時期に登場した別のワクチンの開発と配布の経緯を見てみましょう。ゲストはピッツバーグ大学の感染症と微生物学の教授であるピーター・ソーク医師です。彼の父親、ジョナス・ソーク医師は、最初のポリオ・ワクチンを開発した人物で、この発明の特許を辞退したことで有名です。「世界の他の国々や、ワクチンを購入する余裕のない国のことも考慮する必要があります」とソーク医師は言います。「こうした他国のニーズを満たす方法を見つけるために、私たち全員が、実業界も含め、創造的に協力していく必要があります」。

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    2021/1/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • シャーロッツビルから国会議事堂まで:トランプが煽った右翼の暴力行為はじきにもっと酷いものになるかもしれない

    【21/01/15/1】ワシントンD.C.と全米の州議事堂の警備が強化される中、FBIは1月20日に予定されるジョー・バイデン次期大統領の就任式に向けて、さらなる暴力事件発生の可能性を警告しています。連邦当局は、議事堂で死者をだした先週の暴動に参加した者たちを100人以上逮捕しました。ワシントン・ポスト紙は、テロリスト監視リストに載っている人物が数十人(白人至上主義者が多い)が暴動の日にワシントンDCにいたと報じています。「これは長い間、待望されていたものなのです」と、右翼過激派を取材しているプロプブリカ(ProPublica)のA.C.トンプソン記者は、1月6日の暴動について語っています。「ネットに流れるレトリックを追っていると感じます...彼らが目指しているのは革命であり、暴君の殺害であり、内戦なのです」。

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    2021/1/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ドクター・アリ・カーン:毎日4000人以上がCOVID-19で死亡する米国 ワクチン接種数を迅速に増加するべき

    【21/01/14/3】米国のコロナウイルス感染者数は、記録をすべて塗り替えています。COVID-19のワクチン配布が遅すぎるとの不満の声が増す中、米疾病管理予防センター(CDC)は今後3週間でさらに9万2000人が犠牲になる可能性があると警告しています。全米各地で医療機関が逼迫しており、ICUの病床数が足りていません。新たなデータによれば、感染拡大の震源地と言われるロサンゼルス郡では、このパンデミックが始まって以来、3人に1人という圧倒的な数の人がコロナウイルスに感染しました。本日は、疫学者でネブラスカ大学医療センター公衆衛生カレッジの学部長アリ・カーンに話を聞きます。カーンは元CDC公衆衛生準備対応室室長でもあり、戦略的全国備蓄を監督した経験もあります。米国は統計的には厳しい状況ではあるものの、より積極的にパンデミックに反応した他国の例を見ると、感染を抑え普通の生活に戻ることは可能だと言います。「科学をきちんと利用すれば、米国でも同じようにすることが可能です」

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    2021/1/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • キーアンガ=ヤマッタ・テイラー:今回の弾劾はトランプの時代の中核をなす暴力と人種差別を抑制しようとする遅すぎる試み

    【21/01/14/2】白人至上主義者の暴徒が米連邦議事堂を攻撃し、トランプがそれを扇動したとして歴史的となる2度目の弾劾を受けることになましたが、このような事態になったことへの責任を求める闘いを見ていきます。1月6日の攻撃に参加した、現役の警察官を含むトランプ支持者たちは、暴動へ関与したとして全米各地で逮捕されています。ジョー・バイデンの就任式を前に、FBIは全米の警察署長に対し、国内での右翼によるテロ攻撃に備え警戒を強めるよう警告しています。国防総省は首都ワシントンへ2万人の国家警備隊を配備させると発表しましたが、これはイラクとアフガニスタンへの派兵数総数の倍であり、先週の暴動時とは全く異なる反応です。「1月13日に弾劾が可決されたことは、トランプの時代の中核をなした暴力と人種差別がついに頂点に達したことの結末なのです」と、プリンストン大学アフリカ系米国人学准教授で、ニューヨーカー誌にも寄稿するキーアンガ・ヤマッタ・テイラーは言います。「米国政府はドナルド・トランプによって完全に制御不能にされたのです」

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    2021/1/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 憲法学者:トランプは今でも明らかに危険な存在 上院での速やかな弾劾裁判が必要

    【21/01/14/1】米下院は、ジョー・バイデンの大統領選勝利を覆す目的で、連邦議会議事堂への乱入を煽った疑いでドナルド・トランプ大統領を弾劾訴追する決議案を可決しました。トランプは2度弾劾された初の米大統領として任期を終えます。民主党議員に加えて共和党議員10人が賛成票を投じ、弾劾訴追決議案が232対197票で可決されたため、トランプは再び上院で弾劾裁判に直面することになります。憲法学者ジョン・ボニファスは、下院は「責任を果たした」、次は上院が迅速に弾劾裁判の手続きを進めるべきだと言います。「大統領がその座に留まることを許した責任の一端は、前回の弾劾裁判で有罪判決に賛成票を投じなかった議員にあります。トランプが繰り返し権力を乱用したことは明らかで、それが連邦議会議事堂への暴力的な攻撃へとつながったのです。」ボニファスは「人々のための言論の自由」(Free Speech for People)」共同創設者で代表です。

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    2021/1/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 新型コロナがロサンゼルスで急増し、大きな打撃を受けている先住民コミュニティの生活、文化、言語を守る闘い

    【21/01/13/2】カリフォルニア州ロサンゼルス郡当局の発表によると、郡内での新型コロナウイルスの感染者数が過去最高を記録するとともに、病床は空きがない状態で、感染による死亡者数も過去最高にのぼっています。先住民コミュニティの状況について見ていきます。先住民コミュニティは、住民の多くが労働者層である地域の中でも、新型コロナによる打撃をもっとも大きくうけています。先住民労働者の多くは人々の基本的な生活やインフラなどの維持に、必要不可欠な職種の従事者する「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる人々です。「私たち先住民族には、(自宅待機令が出ても)家にいて、仕事に行かないですむ特権は、ありません」と、オディリア・ロメロは言います。ロメロは、先住民女性が運営するロサンゼルスの非営利団体「先住民コミュニティ・イン・リーダーシップ」(Indigenous Communities in Leadership, CIELO)の共同創設者で事務局長を務めています。さらに、ロメロにとって残念でならないのは、新型コロナによる壊滅的打撃で、「知の喪失」が起きていることです。「亡くなった長老の方もいます。ひとつの世界観が丸ごとなくなっていくのです」と語ります。CIELOはこのほど、先住民女性の体験をまとめた本を出版しました。

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    2021/1/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「米国の深い溝」:ファシズム史の研究者ティム・スナイダーにインタビュー、トランプのクーデター未遂、弾劾、次はどうなる

    【21/01/13/1】連邦下院で13日、トランプ大統領の弾劾をめぐる採決が行われますが、FBIは、1月6日の演説でトランプ大統領がけしかけたような暴動が再発する可能性があると警告し、トランプ支持派がジョー・バイデンの大統領就任式に先駆けて、全米で武装した抗議行動を行う計画をすすめているとして、警戒しています。ファシズム研究を専門とする歴史家のティモシー・スナイダーに話を聞きます。スナイダーは、トランプ大統領が過激主義をあおり、民主主義の制度を弱体化させてきた行動を考えれば、米国議会議事堂での暴動は「十分かつ完全に予測可能」だったと述べています。「米国の共和制度は危機にひんしています。米国大統領が暴力を使ってまで、権力の座に居座ろうとし、つまりは米国の立憲制度を力で覆そうとしたのですから」と、スナイダーは指摘します。

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    2021/1/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • リサ・モンゴメリーは今夜死ぬのか? 修道女ヘレン・プレジャンがトランプに死刑執行を止めるよう要請

    連邦判事は、連邦政府によって67年ぶりに死刑執行される女性になるはずだったリサ・モンゴメリーの執行停止を認めましたが、トランプ政権はこの決定に異議を申し立てています。ほかにも2人の男性が今週死ぬ予定になっています。トランプ政権が連邦政府による死刑執行を再開した2020年7月以来、米国政府は10人の死刑を執行しました。これは、1896年以降のどの大統領よりも多い数です。「トランプ政権がこの3件の死刑執行を遂行するための時間が無くなりかけています。彼らはそれをわかっています。ですから彼らは、死刑執行が1月20日以降ではなく、今週行われることに非常にこだわっているのです」と、調査報道ニュースサイト「プロプブリカ」(ProPublica)の記者アイザック・アーンズドーフは言います。カトリックの修道女で、世界の死刑反対論者を先導する1人であるヘレン・プレジャンにも話を聞きます。彼女は、トランプが任期の後半になって大量殺人を始めたのは、単に「自分にそれをする権力がある」からだと言います。「死刑は完全に廃止される必要があります。そして個人の手からその権力を奪わなければなりません」と、彼女は言います。

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    2021/1/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「米国はワイマール時代に入った」ウォールデン・ベロが語る 新自由主義はいかにトランプと暴力的な右派を焚きつけたか

    民主党議員たちは、5人の死者を出した1月6日の米連邦議会議事堂での暴力的な反乱を受け、大統領弾劾を推し進めています。トランプ大統領に対する単一の弾劾条項は、トランプによる反乱の扇動を糾弾し、2020年選挙の結果承認を妨害し内容を覆そうとしたと非難しています。一方当局は、50州の州議会議事堂および連邦議会議事堂で武装極右による抗議デモが計画されている可能性があるとして、1月20日のジョー・バイデンの大統領就任式前後にさらなる右派の暴力が起きることを警告しています。著名な社会学者、研究者、環境保護主義者で活動家のウォールデン・ベロに話を聞きます。彼は最新のコラムで、米国が、街頭での暴力が遍在化し民主的な選挙の正当性が徐々に認められなくなる「ワイマール時代」に入ったと述べています。「議会議事堂での事件は特別なことではありません。右翼集団は選挙で負け始めると、その進行を止めるために街頭に繰り出して暴力に訴えるのです」と、ベロは言います。

    dailynews date: 
    2021/1/12(Tue)
    記事番号: 
    1

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