デイリーニュース

  • ベルギーの王女 コンゴにおけるベルギー王家の残酷な植民地支配の過去を非難 賠償金支払いを呼びかける

    米国の「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)運動は、世界的に人種差別と植民地支配の歴史を見直すきっかけとなっていますが、ベルギーでも体系的な人種差別への取り組みと暴力的植民地支配の過去への償いを要求する運動が盛り上がっています。フィリップ国王は、レオポルド2世時代のコンゴにおけるベルギーの残虐な植民地支配に対して「遺憾の意を表明する」という前代未聞の声明を発表しました。レオポルド2世はコンゴを私的領地として扱い、王の命令により数百万人のコンゴ人が奴隷となり殺害されました。「これは消されてしまった歴史なのです」と、ベルギー系コンゴ人ジャーナリストで活動家のジア・アブラサートは言います。ベルギー王室の一員でレオポルド2世の甥の孫娘であるマリー=エスメラルダ王女にも話を聞きます。ベルギーは重要な一歩を踏み出したものの、「これからもっと先に進まなければならない」と王女は語ります。

    dailynews date: 
    2020/7/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 次のパンデミックを阻止する方法:疫病の大流行は気候変動危機と農業の工業化と関連性があると国連報告書

    パンデミックによる空前の世界的な公衆衛生の緊急事態が続いていますが、新しい国連報告書は、次のパンデミックを阻止するため、人類は自然環境に対する圧力を緩める必要があると言います。COVID-19と呼ばれる新型コロナウイルス感染症は、人畜共通の起源、つまり動物から人間に伝染したもので、この報告書はこのような病気は、農業の工業化や気候変動危機を含む人類の活動が原因で、伝染の頻度が増しているとしています。「我々は症状に注目するよりも、原因に目を向けました」と、新報告書の主執筆者でケニアの国際家畜研究所(International Livestock Research Institute)獣医伝染病学者、イギリス資源研究所(Natural Resources Institute)食品安全学教授のデリア・グレースは言います。

    dailynews date: 
    2020/7/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • バイアグラには「イエス」避妊には「ノー」 米最高裁 トランプ政権の主張を支持しオバマケアで義務化された避妊手段の無料提供に制限をかける

    米最高裁は、雇用主は従業員への避妊手段の無料の提供を、宗教または道徳観の理由で、拒否できるとするトランプ政権の主張を支持する判断を示しました。生殖権にとって大きな打撃です。オバマ政権が導入した医療保険制度(通称「オバマケア」)では、雇用者に従業員の避妊薬や避妊手段の自己負担をゼロにする保険適用が義務付けられていましたが、今後宗教上の理由で、それを例外対象とすることが出来ます。「非常にがっかりする判決でした」と、「全米女性司法センター」(National Women’s Law Center」代表兼CEOのファティマ・ゴス=グレーブスは言います。「例外対象となった人は、避妊薬の方法や費用を自分で見つけ負担することになるのです」

    dailynews date: 
    2020/7/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 新型コロナウイルが浮き彫りにする「人種間における健康の大きな不平等」 最も差別をうけているのが黒人、ラティーノ、先住民

    新型コロナウイルスは、非白人系のコミュニティにより大きな打撃を与え続けています。連邦政府のデータによると、アフリカ系米国人とラティーノの人々が感染する確率は、白人の隣人と比べて3倍近く高く、感染によって死亡する確率は、白人の2倍になっています。「かなり大きな人種間の健康格差は以前からあったが、新型コロナウイルスがそれをいっそう深刻なものにした。パンデミックが発生した初期の数ヶ月間で経験したことは、人種間にある実に大きな健康の不平等がむき出しになり、しかも増幅したことです」と、ウチェ・ブラックストック医師は指摘します。ウチェは、ニューヨークの救急医療医で、保健サービスにおける人種差別と偏見と闘うために取り組んでいる会社、アドバンシング・ヘルス・エクイティ(Advancing Health Equity)の創設者でCEOを務めています。また、ピューリッツアー賞を受賞したニューヨークタイムズ特派員のシェリ・フィンク博士にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/7/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨーク市の二の舞?新型コロナウイルス感染者の「驚異的」な増加と格闘するテキサス州ヒューストンの医療従事者

    新型コロナウイルスの感染者が増加、入院患者が急増するなか、フロリダ、テキサス、アリゾナ、カリフォルニア各州では、病院のICU(集中治療室)のベッド数は限界にきています。8日、テキサス州は1日の感染者数が、過去最高の1万件を記録するというきびしさでした。「がく然としました。医療スタッフは、新型コロナウイルス患者のための治療室を、一つ、二つと、ひたすら継ぎ足しているのです」。テキサス州ヒューストン最大の病院からの、シェリ・フィンクのリポートです。シェリは医師で、ピューリッツァー賞の受賞経験もあるニューヨークタイムズ誌特派員です。

    dailynews date: 
    2020/7/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米移民税関捜査局、パンデミック対策で授業が完全にオンライン化した場合、留学生の強制送還もあると発表

    新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、憂慮すべき事態であるにもかかわらず、トランプ大統領は、各州に対して、秋には学校を再開するよう圧力をかけています。そんななか、米移民税関捜査局(ICE)は、すべての授業がオンラインのみのコースに切り替えられた米国の大学で学ぶ留学生は、強制送還をうける可能性があると、発表しました。米国は年間100万人以上に学生ビザを発行しており、留学生が学部生全体の3分の1を占めるという大学も多く、大学院生の大半を留学生が占めているところも少なくありません。「どうして、そんなことをするのか、理にかなった措置だとは、私には思えません」と、移民問題が専門の弁護士、フィオナ・マッケンティーは指摘します。留学生は、米国経済に年間約410億ドルもの貢献をしていると、いいます。また、ラトガース大学で博士号の取得をめざしている中国人留学生のチャン・レンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/7/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 彼らは私たちの健康には関心がない」:COVIDが拡大するオタイー・メサの移民・関税執行局留置所でハンストをする収容者が証言

    刑務所におけるCOVID-19の感染者数が増加しています。カリフォルニア州のオタイー・メサ収容施設から、米国で長年暮らしてきたハイチ出身のアンソニー・アレクサンドレに話を聞きましょう。彼は、民間刑務所運営会社「コアシビック」(CoreCivic)によって運営されているこの営利目的の収容施設では、COVID-19の大量発生で少なくとも167人が感染、1人が死亡したと言います。「基本的にコアシビックは私たちの健康には関心がないと言っているのです」と、アレクサンドレは言います。「彼らは彼らの利益以外には興味がないのです」。

    dailynews date: 
    2020/7/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 黒人と先住民の団体はどのようにアトランティック・コースト・パイプラインの中止を勝ち取ったか

    反パイプライン活動家たちは、デューク・エナジー社とドミニオン・エナジー社が「アトランティック・コースト・パイプライン」の建設計画を中止すると発表したことを称賛しています。これは、ウエストバージニア州からノースカロライナ州まで水圧破砕ガスを運ぶ600マイルのパイプラインで、非都市部の先住民族と、黒人とヒスパニック系のコミュニティを脅かす可能性があるものでした。「この計画には非常に多くの反対がありました」と、「地球の友」(Friends of the Earth)の化石燃料運動部長で、その領土をパイプラインが通る予定だったラムビー族の長老であるドナ・チャビスは言います。彼女は、パイプラインで「回復不能の損害」を受ける可能性があったコミュニティの「雲が晴れたのだ」と言います。

    dailynews date: 
    2020/7/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「実現した夢」:スタンディングロック居留区の長老 何年も反対してきたダコタ・アクセス・パイプラインの閉鎖命令を歓迎

    連邦判事は7月6日、環境アセスメントが完了するまで「ダコタ・アクセス・パイプライン」(DAPL)を閉鎖し、パイプに残るすべての原油を空にすることを命じました。これによって、何年も抵抗を続けてきたスタンディング・ロック・スー族と全米の先住民族のリーダーたちが大きな法的勝利を手にしたことになります。「実現する夢を見たことがありますか? これは夢の実現です」と、スタンディングロック・スー族の長老で、「聖なる石のキャンプ」(Sacred Stone Camp)の創設者のラドンナ・ブレーブ・ブル・アラードは言います。2016年に同キャンプで起きた抵抗運動は、神聖な土地に石油パイプラインを建設することに抗議する何万人もの人を集めました。オジブワ族(Ojibwe)弁護士で、「ギニウ・コレクティブ」(Giniw Collective)の創設者タラ・ハウスカにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/7/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • エジプト人活動家ライラ・スウェイフ 自身の子どもの投獄、独裁との闘いを語る

    エジプトでも新型コロナウイルス感染が拡大していますが、エジプトでは当局による医師、医療労働者、ジャーナリスト、法律家、活動家を含む多くの人々の逮捕が続いています。デモクラシーナウの通信員シャリーフ・アブデル・クドゥースは、「中東のほとんど全ての国々と違い、エジプト政府は新型コロナウイルスの予防措置として数千に上る囚人釈放を行なっていません。逆にエジプト政府はさらに人々を逮捕し、通信手段も絶っています」と述べます。最も有名な逮捕者の1人は、エジプトで最も著名な活動家一家の最年少で映像編集者のサナア・セイフです。サナアの兄アラー・アブド・エル・ファタハは2011年革命の中心人物の1人で、捏造された罪状に基づく5年の懲役を終えて2019年に釈放されましたが、同じ年の9月に再逮捕され、裁判前の勾留が続いています。彼らの母、カイロ大学の数学教授であり、エジプトにおける囚人の権利活動家として最も発言力のある活動家の1人、ライラ・スウェイフ(Laila Soueif)に独占インタビューします。

    dailynews date: 
    2020/7/6(Mon)
    記事番号: 
    3

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