デイリーニュース

  • 追悼 公民権運動の象徴ジョン・ルイス 1965年のセルマの「血の日曜日」を回想 「死を覚悟した」

    米国中が、公民権運動の象徴的存在で17期にわたり民主党連邦下院議員を務めたジョン・ルイスの死を悼んでいます。2012年に放送したジョン・ルイスのスタジオインタビューをお送りします。ルイスはインタビューの中で、1965年の歴史的なセルマ大行進を思い出して涙しました。当時25歳だったルイスは行進を主導した一人でした。ルイスは、後に「血の日曜日」として知られることになる事件で警察に殴り殺されそうになりながらも、投票権法の成立に大きな役割を果たしました。「警官が突進してきて、警棒や革製の鞭で私たちを殴りつけ、馬で踏みつけました。あれから長い年月が経ちますが、どうやって橋を渡り教会にたどり着いたのか思い出すことができません」と彼は語ります。

    dailynews date: 
    2020/7/20(Mon)
    記事番号: 
    1
  • フィラデルフィア市野宿者の強制退去執行を延期 疾病要望管理センターの勧告に従い コロナ拡散防止のため

    COVID-19の蔓延を阻止するために、野宿者のキャンプに暮らす人々は、その場所にとどまることを許されるべきだと、疾病予防管理センター(CDC)は言います。フィラデルフィアでは市長が、今朝に予定されていた野営地からの強制退去の執行を延期しました。「フィラデルフィア市の住宅局には約5,000の空き家があります」と、スターリング・ジョンソンは言います。彼はブラック&ブラウン労働者協同組合(Black and Brown Workers Cooperative)のオルガナイザーです。「その空き家を使って、コミュニティ土地信託を創設したいと私たちは考えています。当局側は、空き家を競売にかけて民間デベロッパーに売り飛ばしたいと思っているのです」。この動きが起きたのは、公衆衛生当局の勧告にもかかわらず、多くの都市が引き続き野宿者コミュニティを犯罪扱いしている状況の中です。

    dailynews date: 
    2020/7/17(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ソニア・シャー 「コロナウイルスについて新しい話をしよう みんなの生命がかかっている」

    米国では16日(木)にコロナウィルス新規感染者数が過去最高の75,600に達しました。パンデミックが始まって以来最大の1日の感染者数です。米国の感染症の第一人者アンソニー・ファウチ医師は、罹患者の急増は経済再開を急いだ州のおかげだと述べています。調査報道ジャーナリストのソニア・シャーを招き、政府の対応の失敗と、このウイルスが「外国から侵入」したとという誤った考え、「ワクチン・ナショナリズム」について話し合います。彼女は、『ネイション』誌の最新の記事で、「コロナウイルスについて新しい話をしよう―みんなの命がかかっている」と論じています。

    dailynews date: 
    2020/7/17(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「これはトランプの戦争です」 コロナウイルス拡散中のイエメン 米国支援のサウジによる爆撃が続く

    コロナウイルス感染が広がるイエメンでは、すでに世界最悪の人道危機に打ちのめされた国民が、飢餓と援助不足の拡大に直面しています。サウジが主導し米国が支援する連合軍がイエメンに爆弾を投下し続けています。イエメンの学者シリーン・アル=アデイミ(Shireen Al-Adeimi)は、現行の危機を「トランプの戦争」と呼んでいます。「まさに天文学的な死亡率です。戦争は続き、爆撃は続き、封鎖もいまだ施行されています」。

    dailynews date: 
    2020/7/17(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「このパンデミックは更にもっと悪化する可能性がある」:大惨事回避には再度ロックダウンするしかないのか?

    米国の41州でコロナウイルスの感染者数が増えつつあると医療専門家が警告しており、一度は経済再開を目指した多くの州知事が再度制限を定めています。それでもトランプ大統領は、全米での学校の再開を求めています。公衆衛生の歴史を研究するジョン・バリーに話を聞きます。バリーは今、大胆な対策を取らねば「このパンデミックは更にもっと悪化する可能性がある」と警告します。バリーはテュレーン大学公衆衛生および熱帯医学教授で、The Great Influenza: The Story of the Deadliest Pandemic in History(『大型インフルエンザ――史上最多の死者を出したパンデミックの物語』)の著者です。

    dailynews date: 
    2020/7/16(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「デモ参加者を脅かす」目的 警官に射殺されたブリオナ・タイラーのための座り込みデモ参加者87人がケンタッキーで重罪に直面

    ケンタッキー州ルイビルでは公民権運動グループが、平和的座り込みによる抗議活動に参加した87人への重罪訴追をやめるよう検察に求めています。この座り込みは7月14日にケンタッキー州の検事総長ダニエル・キャメロンの自宅前で行われ、ルイビルで3月に黒人女性ブリオナ・テイラーを自宅で殺害した警官たちを逮捕、起訴するよう要求していました。今回の逮捕者には全米黒人地位向上協会(NAACP)ミネアポリス支部長、NFL「ヒューストン・テキサンズ」ワイドレシーバーのケニー・スティールズ、ウィメンズ・マーチ共同創設者リンダ・サルスールも含まれます。重罪で有罪となれば、最長5年の禁固刑に処される可能性があります。「彼らはデモ参加者を脅そうとしているのです」とマーク・ラモント=ヒルは言います。「明らかに捜査が必要な事件なのに、誰も捜査すべきでない、というメッセージを送ろうとしているのです」(画像クレジット:マット・ストーン/Courier Journal/ロイター通信)

    dailynews date: 
    2020/7/16(Thu)
    記事番号: 
    2
  • COVID-19陽性のマーク・ラモント=ヒル:新たに提示されたフロイド事件のビデオに 警察の恐ろしい人種差別的手法が見える

    ミネアポリスでは警察のボディカメラの映像が、一部のメディアに公開され、戦没者追悼記念日に起こったジョージ・フロイド殺害の衝撃的な詳細が新たに明らかになりました。ビデオでは警官たちが銃を構え、ジョージ・フロイドに向かって、罵るように「さっさと車から下りろ」と叫ぶ中、フロイドは涙を流しながら「お願いです、私を撃たないで」と乞います。このビデオによれば、救急隊員も現場に到着後、フロイドの手当てに急ぐ様子ではありませんでした。全米で今も続く人種差別と警察暴力へのデモのきっかけとなったこの事件のこの新たな展開について  Nobody: Casualties of America’s War on the Vulnerable, from Ferguson to Flint and Beyond(『ノーバディ:ファーガソンからフリントを越えて広がる米国の弱者に対する戦争の犠牲者たち』)を執筆したマーク・ラモント=ヒルに話を聞きます。ラモント=ヒルは、検査で自身にCOVID-19陽性の結果が出たことについても語ります。

    dailynews date: 
    2020/7/16(Thu)
    記事番号: 
    1
  • トゥーソン市長ロメロ、アリゾナ州デューシー知事を斬る、「新型コロナウイルスを軽視し、集中治療室が満室のまま、経済の再開を早まった」

    新型コロナウイルスの新規感染者が米国南部と南西部で急増しています。感染が集中しているアリゾナ州では、集中治療室(ICU)のベッドの88パーセントがふさがっており、死亡したある男性患者の家族が、男性患者の死亡に直接の責任があるとして、デューシー州知事とトランプ大統領を告訴しています。この2人が、新型コロナウイルスの脅威を軽視したことと、アリゾナ州での患者数が爆発的に増えているなか、マスクの着用を住民に義務づけようとした地元当局者を妨害したことが、男性患者の死につながったというのが理由です。トゥーソン市のレヒーナ・ロメロ市長は、「デューシー知事が、州の経済を再開するという軽はずみな決定をしたために、私たちは危機的な状況に置かれてきたのです」と批判しています。ロメロは、共和党のデューシー知事に対抗し、トゥーソン市で初の女性市長で、ラティーノから選出された初の市長でもあります。父親は移民の農場労働者です。

    dailynews date: 
    2020/7/15(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「左翼が世界を立て直す」:アムナ・アクバル、家賃キャンセル、警察予算削減そして『我々はどこへ向かうのか』について語る

    もうひとつの危機が米国民に迫っています。住居からの大量の立ち退きです。パンデミックが発生して4カ月を超えるなか、何百万もの人が仕事を奪われたままです。そんな中で新型コロナウイルスの新規感染者が増加し、州政府が再び、都市閉鎖の措置をとろうとしているさなかに、これまで全米で行われていた立ち退き命令の禁止期間が、終わろうとしています。「家賃キャンセル(帳消し)運動」(Cancel the Rent)に全米の家賃ストライキや抗議運動が励まされ、25の州で、労働組合、労働者、人種差別反対や社会正義を求める団体が共同して、7月20日に大規模なストライキ行動「黒人の命のためのストライキ」(Strike for Black Lives)を計画しています。オハイオ州立大学のアムナ・アクバル法学教授に話を聞きます。アムナは、12日付けニューヨークタイムズ紙日曜版で、「左翼が世界を立て直す」(“The Left Is Remaking the World.”)と題して、論説を執筆し、この危機といかにたたかうかについて、余すところなく述べています。

    dailynews date: 
    2020/7/15(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 新型コロナウイルスの新規感染者が急増、「先が見えないワクチンへの道には死が敷き詰められる」と疫学者が警告

    連邦政府の報告によると、14日は、新型コロナウイルスの1日での感染者数が過去最高となり、11州では入院者数が記録的な数に達したと、報告されています。こうした中、トランプ政権は州当局に対し、新型コロナウイルス患者のデータを疾病管理予防センター(CDC)に送るのをやめるよう指示しています。CDCでは送られたデータを、公表しています。ゲストは、疫学者でネブラスカ大学医療センター公衆衛生学部長のアリ・カーン博士です。トランプ政権が、危機にどう対応しているか、また、ワクチンの開発にすがろうとしている問題について、「先が見えないワクチンへの道は死で敷き詰められます」と、カーンは批判します。カーンは、CDCの公衆衛生準備対応局(Office of Public Health Preparedness and Response)の元局長で、「戦略的国家備蓄」(Strategic National Stockpile)を指揮していました。マスクや感染検査体の不足がいまも続いている問題についても話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/7/15(Wed)
    記事番号: 
    1

Pages