デイリーニュース

  • 新型コロナウイルスが浮き彫りにするアパルトヘイト後の南アフリカ社会 はびこる不平等と断絶

    新型コロナウイルスの感染が、南アフリカ共和国で急増し、今や感染者数は世界で5番目の多さです。病院の受け入れ態勢もきびしい状態となっています。「ほんとうに南アフリカ社会の不平等をなんとかしなければいけないときが来ていると思います。アパルトヘイト後の南アフリカにある、民主主義を断絶するものすべて、さらには、社会における不平等と暴力が、実はいま問題になっているのです」。「健康の正義のためのイニシアチブ」(Health Justice Initiative)で活動する人権派弁護士のファティマ・ハッサンは、こう指摘します。

    dailynews date: 
    2020/7/22(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「生徒たちのことは愛している。でも生きてもいたい」 学校再開をごり押しするトランプ 安全を求める教師たち

    トランプ大統領は、多くの州でCOVID-19の感染率が急上昇しているにも関わらず、学校再開のごり押しをやめません。一方で教師たちは抵抗しています。「私は生徒たちを愛しています。彼らが学ぶ最善の場所は、彼らが協力し、共同で問題を解決できる教室であることはわかっています」と、シアトルの歴史教師ジェシー・ハゴピアンは言います。彼は、教師たちはオンライン学習が教室内の教育の十分な代替でないことを認識していると言います。「でも、私は生きてもいたいのです。そして私の生徒たちにも生きていてほしいのです」。「正義への道同盟」(Journey for Justice Alliance)の全国代表ジトゥ・ブラウンにも話を聞きます。この団体は、14日間連続で新たなCOVID陽性のケースがないことを含む、学校再開前に満たされなければならない14の要求をまとめたトランプ大統領への公開書簡を発表しました。

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    4
  • トランプ 地元警察による暴力的な弾圧が続くシカゴとシアトルの抗議デモに連邦部隊を派遣

    米国6都市の市長は、トランプ大統領が性急に派遣した部隊の即時撤退を求めると同時に、議会に人種差別反対抗議デモに対する連邦当局の戦略についての捜査も求めています。そんななかトランプは7月第4週にシカゴに部隊を派遣するかもしれないと言っています。「私たちは権利の侵害がエスカレートするのを目の当たりにしています」と、シカゴの活動家で、「正義への道同盟」(Journey for Justice Alliance)の全国代表ジトゥ・ブラウンは言います。シアトルの歴史教師ジェシー・ハゴピアンにも話を聞きます。トランプは、今も続くデモを鎮めるためにシアトルにも連邦職員を送ると明言しています。

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「迷彩服の傭兵部隊」:連邦捜査官によるデモ参加者連れ去りにポートランドの怒りと法的異議申し立て

    オレゴン州の米国地方検事は、ポートランドの抗議デモに派遣された連邦職員の行為について、彼らの挙動を「違法」と呼び、捜査を求めています。さらに、地元政府の職員は、ポートランドの街から連邦捜査官たちを排除する法的な異議申し立てを開始しました。「オレゴン正義資源センター」(Oregon Justice Resource Center)のプロジェクト部長で弁護士のフアン・チャベスは、ポートランドの市民にとって、ほとんどの場合名前や所属組織を明かすことのない「こうした迷彩服の傭兵部隊」と対峙するのは恐ろしい状況だと言います。「彼らは夜中、市の中心周辺集まる人たちのすぐ近くに突如出現し、どの組織が拘束するのか、どこに連れていかれるのかも告げずに人々を車に押し込んでいます」と、彼は言います。

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 武装した連邦捜査官と地元警察による暴力的な弾圧にも関わらずポートランドの抗議デモが拡大

    オレゴン州ポートランドで、名札を付けていない重武装の連邦職員が人種差別反対のデモを毎晩攻撃、何の印もないワゴン車で拘束者を連れ去り、大きな怒りを買っています。「私たちは、抗議運動に対する暴力がエスカレートしていくのを目の当たりにしています」と、ポートランドで地元の運動を組織する、アフリカ系と先住民の血を引くリリス・シンクレアは言います。彼らは、連邦組織による暴力が起きる以前には地元警察による「警察によるひどい暴力」が何年も続いていたと指摘します。「このことによってポートランドの住人が自身の安全について心配するだけではなく、むしろそれだからこそ私たちが従事している闘いが正当化されるのです。」

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 追悼 C・T・ビビアン マーチン・ルーサー・キング牧師が最も偉大な伝道師と呼んだ牧師

    マーチン・ルーサー・キング牧師がかつて、「史上最も偉大な伝道師」と呼んだC・T・ビビアン牧師が7月17日、95歳で亡くなりました。ビビアンは公民権運動の偉人であり、不正に抗議する非暴力闘争の指導的存在でした。番組では2015年、アラバマ州セルマの歴史的なブラウン・チャペルAME教会の前でビビアン牧師に聞きました。1965年の「血の日曜日」から50周年の日のインタビューです。ビビアンは、投票人登録をするアフリカ系アメリカ人のグループに付き添って裁判所に入ろうとした際、裁判所の階段で攻撃された様子を語りました。公民権運動や現在進行している投票権を求める運動についてビビアンは、「この国のためにできることはすべてやり尽しました」と言います。「しかし、聖書の学びは尽きることがありません。私たちは信仰によって生き続けています。生きることに価値を与えるのは政治より深いものであると、私たちは何度も理解を新たにしました」。

    dailynews date: 
    2020/7/20(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ジョン・ルイス追悼 フリーダム・ライド(自由のための乗車運動) KKKの攻撃を生き延びたこと 1963年のワシントン大行進 マルコムX

    公民権運動の象徴であり民主党の下院議員を17期務めたジョン・ルイスが7月17日、80歳で亡くなりました。ルイスは、 学生非暴力調整委員会(Student Nonviolent Coordinating Committee, SNCC)創設に加わり、1963年のワシントン大行進を組織したいわゆる「ビッグ・シックス」の中でも最年少でした。1963年以前には、人種隔離法に異議を示すため、南部を縦断する長距離バスに乗った最初の13人のフリーダム・ライダーズの一人でした。2012年のデモクラシー・ナウの番組で彼は、白人の暴徒やクー・クラックス・クラン(KKK)に殴られるなどの攻撃を受けながら続けた自身のアクティビズムや歴史的運動について話しました。KKKのメンバーの一人クランズマン・エルウィン・ウィルソンは数十年後、ルイスに謝罪しました。ルイスは、「ひどい目にあわされ苦しんでいる人々がいることを理解することがとても大切です。参加する権利のために血を流し、なかには死んだ者もいます」と語ります。

    dailynews date: 
    2020/7/20(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 追悼 公民権運動の象徴ジョン・ルイス 1965年のセルマの「血の日曜日」を回想 「死を覚悟した」

    米国中が、公民権運動の象徴的存在で17期にわたり民主党連邦下院議員を務めたジョン・ルイスの死を悼んでいます。2012年に放送したジョン・ルイスのスタジオインタビューをお送りします。ルイスはインタビューの中で、1965年の歴史的なセルマ大行進を思い出して涙しました。当時25歳だったルイスは行進を主導した一人でした。ルイスは、後に「血の日曜日」として知られることになる事件で警察に殴り殺されそうになりながらも、投票権法の成立に大きな役割を果たしました。「警官が突進してきて、警棒や革製の鞭で私たちを殴りつけ、馬で踏みつけました。あれから長い年月が経ちますが、どうやって橋を渡り教会にたどり着いたのか思い出すことができません」と彼は語ります。

    dailynews date: 
    2020/7/20(Mon)
    記事番号: 
    1
  • フィラデルフィア市野宿者の強制退去執行を延期 疾病要望管理センターの勧告に従い コロナ拡散防止のため

    COVID-19の蔓延を阻止するために、野宿者のキャンプに暮らす人々は、その場所にとどまることを許されるべきだと、疾病予防管理センター(CDC)は言います。フィラデルフィアでは市長が、今朝に予定されていた野営地からの強制退去の執行を延期しました。「フィラデルフィア市の住宅局には約5,000の空き家があります」と、スターリング・ジョンソンは言います。彼はブラック&ブラウン労働者協同組合(Black and Brown Workers Cooperative)のオルガナイザーです。「その空き家を使って、コミュニティ土地信託を創設したいと私たちは考えています。当局側は、空き家を競売にかけて民間デベロッパーに売り飛ばしたいと思っているのです」。この動きが起きたのは、公衆衛生当局の勧告にもかかわらず、多くの都市が引き続き野宿者コミュニティを犯罪扱いしている状況の中です。

    dailynews date: 
    2020/7/17(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ソニア・シャー 「コロナウイルスについて新しい話をしよう みんなの生命がかかっている」

    米国では16日(木)にコロナウィルス新規感染者数が過去最高の75,600に達しました。パンデミックが始まって以来最大の1日の感染者数です。米国の感染症の第一人者アンソニー・ファウチ医師は、罹患者の急増は経済再開を急いだ州のおかげだと述べています。調査報道ジャーナリストのソニア・シャーを招き、政府の対応の失敗と、このウイルスが「外国から侵入」したとという誤った考え、「ワクチン・ナショナリズム」について話し合います。彼女は、『ネイション』誌の最新の記事で、「コロナウイルスについて新しい話をしよう―みんなの命がかかっている」と論じています。

    dailynews date: 
    2020/7/17(Fri)
    記事番号: 
    2

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