デイリーニュース

  • イラン・パペ教授:イスラエルは米国の支持を受け「人種差別主義のアパルトヘイト国家」になることを選んだ

    ガザ地区のパレスチナ人死者が1000人を超える中、イスラエルのハイファから、歴史学者のイラン・パペ教授に話を聞きます。「2014年のイスラエルは、民主主義国家ではなく、人種差別主義者のアパルトヘイト(人種隔離政策)国家になったほうがいいという決断を下したと思います。イスラエルは今でも、米国がこのイスラエルの決断を承認し、どこのパレスチナ人に対してもその方針を実施することを認める含意を含むような、イスラエルの政策継続に対する免責を与えることに期待している」とパペは話します。歴史学の教授でエクセター大学の欧州パレスチナ研究センター長のパペは、近著The Idea of Israel: A History of Power and Knowledge(『イスラエルの思想:力と知識の歴史』)を始めとする数々の本を執筆しています。

    dailynews date: 
    2014/7/28(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ガザ住民の身に起きていること 兄弟2人といとこ4人を亡くしたパレスチナ人学生が体験を語る

    5年前、パレスチナ人学生のアメル・シュラブはイスラエル軍の「キャストレッド作戦」(2009年ガザ紛争)により兄弟2人を亡くしました。そして先週、シュラブはガザ地区に住む4人のいとこがイスラエルの攻撃により死亡したことを知りました。2009年1月、住んでいた村から避難していたアメールの父親と兄弟たちは車で村に戻る途中、イスラエルの銃撃を受けました。28歳のカサブは、車を逃がそうとして銃弾の雨に撃たれ亡くなりました。アメルの別の兄弟、18歳のイブラヒムは、銃撃では一命を取り留めましたが、イスラエル兵が20時間後まで救急車の到着を認めませんでした。その頃には時すでに遅く、イブラヒムは父親の目の前で多量の出血で死亡しました。カリフォルニア州にあるモントレー国際大学院の大学院生のアメル・シュラブは、全米中の学校や地域集会の場で兄弟や他のパレスチナ人の身に起きたことを話しています。「イスラエルは、攻撃開始時から意図的に市民を狙っている。彼らは人々を脅えさせ服従させるために家を爆撃し一家皆殺しをしている」と彼は語ります。

    dailynews date: 
    2014/7/28(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 短い停戦 破壊され、がれきの下に遺体が横たわる居住地区に戻るガザ地区住民

    パレスチナ人死者数が1000人を超える中、国連安全保障理事会は、ガザ地区での「人道目的のための即時無条件の停戦」を求める議長声明を発表しました。イスラエルとハマスは先週末、停戦宣言を相次いで宣言しました。26日には12時間の停戦が行われ、ガザ地区のがれきの中から130人の遺体が収容されました。停戦が行われる直前にはイスラエルがハーンユーニスの民家を攻撃し、一家12人を含む20人が死亡しました。27日は、当初は停戦を拒否していたハマスが「ラマダン明けの祝日」を祝う24時間の停戦を呼びかけました。現時点で、パレスチナ人の死者数は1031人となり、そのほとんどが一般人で、少なくとも226人の子どもが犠牲になっています。イスラエルは軍兵士43人が死亡し、イスラエル領内で民間人3人が死亡したと伝えています。国連は、18万人以上のパレスチナ人が避難し国連の避難所で生活をしていると発表しています。ガザ市から、デモクラシー・ナウ!特派員アブドゥル・クドゥースが、自宅に戻り、がれきと化した町内の姿を目の当たりにした避難住民について報告します。「人々は自宅から回収できるものは回収しようとしています。多くの人は何も回収できないままでいます。爆撃の中、彼らは衣類だけを背負って避難しました。停戦でも不安な状態にあり…人々は爆弾がいつまた落ちてくるのか様子をうかがっています」とクドゥースは語ります。

    dailynews date: 
    2014/7/28(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 医師:「すべてを失った」ガザ住民、紛争がガザ包囲を終結させるという希望にすがる

    ガザ市からガザ最大のシファ病院のベラル・ダブール医師の声をお届けします。ダブールは、7月8日に開始されたイスラエル軍の攻撃以来、シファ病院が能力の限界を超え、頻繁な停電と老朽化した機器にもかかわらず、数千人の被害者の治療に奮闘している様子を語ります。また、今回の紛争がイスラエルによる8年間にわたるガザ包囲の終結をもたらすのではないかという患者のガザ住民の希望についても話します。「8年がたち、暮らしは耐え難くなっています。人々に希望はありません。包囲が終わるまで将来のどんな繁栄の兆しも不可能だと感じています」とダブールは述べます。

    dailynews date: 
    2014/7/25(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 転換点?パレスチナの西岸地区でここ数十年間で最大の抗議運動 第3次インティファーダの予兆

    イスラエルのガザへの攻撃で、ここ数年来で最大の西岸での抗議運動がまきおこりました。24日、1万5000人移住がラマラからエルサレムに向けて行進しました。イスラエル軍兵士が実弾を発射したため、パレスチナ人2人が殺害され、200人以上が負傷しました。西岸地区にいるイスラエル人ジャーナリストのアミラ・ハスに話を聞きます。ハスはイスラエル占領下のパレスチナ領に常駐するハアレツ紙の通信員です。「家族総出の人たちがいました。男性も女性も、伝統的な人もモダンな人も、中流層も労働者もいました。誰もがもうたくさんだということを示そうと決意を固めていました」とハスは語ります。

    dailynews date: 
    2014/7/25(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「安全な場所などない」:ガザの学校攻撃で死傷者 国連は避難民15万人の危険を警告

    24日、ガザで国連の避難施設に使われていた学校が砲火を浴び、少なくとも16人が死亡し、200人以上が負傷しました。学校が攻撃された時、攻撃で住む場を失ったパレスチナ人の家族たちは、より安全な地域に移動するために集合していたと伝えられています。パレスチナ当局はイスラエルが戦車で砲撃したと非難していますが、イスラエルはパレスチナ側のロケット弾の誤爆だろうと述べています。国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエルを直接非難することはしませんでしたが、学校の位置情報をイスラエル軍に何度も伝えたと言っています。「ガザ内には、安全な場所などありません」とUNRWA広報担当のクリストファー・ガネスは言います。「国連施設であることを明らかに表示しており、数百人もが安全を求めて避難している建物を、この紛争の当事者が平然と攻撃するようでは、もはや国連施設内でも安全は保証できません」。ガネスによると、この暴力のさなかで、避難場所を求める人の数は15万人に急増しています。

    dailynews date: 
    2014/7/25(Fri)
    記事番号: 
    2
  • シャリフ・アブドゥル・クドゥース:容赦のないイスラエルの攻撃によりガザで「重大な人道的危機」

    停戦の可能性が協議される中、ガザへのイスラエルの絶え間ない爆撃により、パレスチナ人の死者は815人を超えました。24日には、ガザ地区のベイトハヌーンで国連の避難施設が爆撃され、少なくとも民間人16人が死亡し、200人以上が負傷しました。パレスチナ当局はイスラエルが戦車で砲撃したと非難していますが、イスラエルはパレスチナ側のロケット弾の誤爆だろうと述べています。ガザ市から、デモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースのレポートです。クドゥースは、遺体が収容されている安置所と、24日に周辺の空爆で深刻な被害を受けたガザ北部の小児科病院を訪れました。「停戦が決裂すれば、考えられるのは、地上戦の拡大です。実際、イスラエルは地上戦の拡大を宣言しています」と、クドゥースは語ります。「我々は、極めて重大な人道的危機を目にしているのです」

    dailynews date: 
    2014/7/25(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 失敗で2時間かかったアリゾナの死刑 「秘密主義の隠蔽」が薬物注射による刑に対する怒りに油を注ぐ

    アリゾナ州で行われたジョーゼフ・ウッドの死刑は、10分ほどで終了するはずでした。しかし、7月23日夜、2種類の薬剤、鎮静剤ミダゾラムと鎮痛剤ヒドロモルフォン混合の、問題視されている薬物を注入されたウッドは2時間息ができず喘ぎつづけました。苦しみはじめて1時間ほど過ぎた頃、ウッドの弁護士は、これは残酷で異常な処罰を禁ずる米憲法修正第8条に守られたウッズの権利を侵害するとし、死刑執行停止の緊急手続きを行いました。「今回のことはアリゾナ州の薬物処刑が実験段階であること、そしてその処刑法の詳細が秘密のベールに包んでいることから、予想がついたことです」と、カリフォルニア大学バークレイ校法学部「死刑制度講座」(Death Penalty Clinic)で教える弁護士ミーガン・マクランケンは言います。ウッドの死は、彼の死刑を保留とした下級裁判所の判決を、米最高裁が覆したことで起りました。第9巡回上訴裁判所は当初、アリゾナ州に薬物注射の方法と、使用薬物の出どころを開示するよう求めたウッド側を支持していました。

    dailynews date: 
    2014/7/24(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ヴァンデンフーヴェル:10万人超の難民がでているのに なぜ米はウクライナ内戦を無視するのか?

    反政府軍の上層指揮官がはじめて、親ロシア分離派が、米国がマレーシア航空17便爆撃に使われたと主張しているのと同じ型の対空ミサイルを所持していたことを認めました。17便に乗っていた298人が死亡しています。この指揮官は、17便への爆撃はウクライナ当局の挑発が原因だと主張しています。ウクライナ政府側はミサイル・システムの配備を知っており、反政府軍が応戦することをわかっていながら同地域に意図的に空爆を行ったというのです。一方、ロシアとの国境近くの地域では、ウクライナ軍とロシアの支援を受ける分離派のあいだに大規模な戦闘がつづいています。7月23日、マレーシア航空機が撃ち落とされたのとそう遠くない地点で、ウクライナ軍戦闘機2機が撃ち落とされました。「ほとんど報道されていない内戦のなかで今回の飛行機撃墜の悲劇がおきました」とネイション誌編集人兼発行人で、数十年に渡りロシアの取材を行ってきたカテリナ・ヴァンデンフーヴェルは言います。「(今回の紛争の)一面的な報道のために米国人は正しい情報を得ていません。」ヴァンデンフーヴェルによれば、ウクライナ東部より11万人以上の難民がロシアに非難し、5万6000人がウクライナ国内で難民になっています。

    dailynews date: 
    2014/7/24(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「われわれの名を使って行われている残酷な作戦」に反対を表明 イスラエル軍予備兵が軍役を拒否

    イスラエルはガザへの攻撃を「必要な限りつづける」と誓っていますが、同国軍予備軍への召集を拒否する、2人のイスラエル人に話を聞きます。7月22日、ワシントン・ポスト紙はヤエル・エヴェン・オア執筆の”We are Israeli reservists. We refuse to serve”(「われわれはイスラエル軍予備兵。我々は軍役を拒否する」)と題された公開書簡を掲載しました。その中には、50人以上の元イスラエル軍兵士がによる予備軍への参加拒否の署名が含まれています。「この署名自体はずっと準備してきたものですが、残酷な軍事作戦が私たちの名のもとに行われている今、特別に必要とされているのです。」と、エヴェン・オアは書いています。ジャーナリストで活動家のエヴォン・オアは兵士時代、イスラエル軍の新兵候補者の審査を担当したこともあります。彼女は現在、ニューヨーク市のニュースクール(The New School)の大学院で国際関係を学んでいます。予備兵たちによるこの公開書簡について話を聞きます。またテルアビブより、元イスラエル空軍大尉で、2003年に、対パレスチナ軍事作戦への参加を拒否した27人のイスラエル人パイロットが署名した書簡の先頭にたった、ヨナタン・シャピラにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/7/24(Thu)
    記事番号: 
    3

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