デイリーニュース

  • 天安門よりもひどい? エジプト軍による反クーデター抗議者800人殺害1周年

    1年前の今日8月14日、エジプト軍は、カイロのラバ・アルアダウィヤ広場で座り込みデモをしていた人々に向け発砲しました。数万人の人々が、民主的に選出されたムハンマド・モルシ大統領追放に抗議して同広場に野営していました。その日1日の間に、エジプト軍により少なくとも817人が殺害され、それは後にラバ大虐殺として知られることになります。今回、ヒューマン・ライツ・ウォッチが新たな報告書を発表し、エジプトの行為は最悪の国際法違反のひとつ、人道に対する罪におそらくあたると結論しました。同報告書はこの虐殺を、中国で、武装していないデモ参加者者が虐殺された、悪名高い天安門広場の事件に匹敵するとしています。ヒューマン・ライツ・ウォッチ事務局長のケネス・ロスに話を聞きます。ロスは、中東部門代表のサラ・レア・ウィトソンと共に、今週はじめエジプトで同団体の調査結果を発表するため入国を試みましたが、拘束され追い返されてしまいました。また、つい最近裁判所により解散を言い渡された、ムスリム同胞団の政治組織である「自由と正義の党」(Freedon and Justice Party)所属の元エジプト国会議員のアブドゥル・マウグド・ダードリ博士にも話を聞きます。ダードリは政変後エジプトを離れ、現在は米国在住です。そしてカイロより、デモクラシー・ナウ! の特派員シャリフ・アブデル・クドゥースにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 軍用武器で武装したミズーリ警察 黒人少年射殺抗議デモに 厳しい取り締まり

    ミズーリ州ファーガソンでは、丸腰の十代の黒人少年マイケル・ブラウンを警察官が撃ち殺したことに対する抗議行動が5日目の夜を迎え、それに対する取締りに警察が催涙弾や手榴弾、発煙弾を発射するなど戦場さながらの光景が展開しました。8月13日には、少なくとも10人が逮捕され、そのなかにはデモの様子のビデオをオンラインにアップロードし、先日デモクラシー・ナウ! にも出演したセントルイス市会議員アントニオ・フレンチも含まれています。今回のデモの前に行われたデモに対し、警察は暴動鎮圧用装備の警官と、巨大な武装車両を送り出すなど、装備を固めて対応しています。13日には、ワシントン・ポスト紙とハフィントン・ポストのジャーナリストも逮捕されましたが、罪状なしで釈放されました。両ジャーナリストは、マクドナルドの支店から記事を配信していたところ勾留されました。ファーガソン警察は、ブラウンを射殺した警官の氏名発表は、安全を保証できない可能性があるとして拒否しています。またデモ参加者には、デモは日中のみ行うよう呼びかけています。セントルイスより、ファーガソンの町委員を務める民主党のパトリシア・バインズに話を聞きます。バインズは毎晩、街頭でのデモをツイッターで実況してきました。

    dailynews date: 
    2014/8/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • グレン・グリーンウォルド スノーデン暴露の影響についての報道でCIA関連企業に頼る 米公共放送を批判

    グレン・グリーンウォルドのウェブマガジン『インターセプト』の最新記事の見出しは、「公共ラジオ局NPRはNSA暴露ニュースに恐怖感を与えようというCIAによる言説を番組に潜ませている」というものです。グリーンウォルドは、8月のはじめにモーニング・エディションというラジオ番組で放送された、NPRの対テロ活動を取材する特派員ディナ・テンプル・=ラストンによる報告を取り上げて批判しています。テンプル=ラストンは番組で、NSAの内部告発者エドワード・スノーデンが、テロリスに、より洗練した暗号プログラム作りを思いつかせることで国家の安全に害を与えた「明らかな証拠がある」とする、レコーデッド・フューチャーという電子技術会社の主張を取り上げました。グリーンウォルドは、NPRがその会社がCIAの資金で運営されていることに言及しなかったことは間違いだったと述べます。「これは完全な、議論の余地のないジャーナリズムの背任行為であり虚偽です。」と非難します。「NPRは何百万という人々をこのレポートで誤った方向に導きました」。

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    2014/8/13(Wed)
    記事番号: 
    4
  • グレン・グリーンウォルド:イスラエルのガザ侵略を可能にする米情報機関が供給する「主要要素」

    今月初めウェブマガジン『インターセプト』は、米国とイスラエル両国の諜報機関の深い関係を示す、エドワード・スノーデンによって暴露された文書を掲載しました。ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドは、最近の記事の中で、国家安全保障局(NSA)とイスラエル同等組織が、「双方が合意した地理的標的」に対して「非常に深い技術的、分析的関係」を結んでいたことが記述されている2013年の文書を引用しました。この協力関係には「日々の分析的かつ技術的な通信とともに生情報の交換」を補助するための「専用通信回線」が含まれています。

    dailynews date: 
    2014/8/13(Wed)
    記事番号: 
    3
  • グレン・グリーンウォルドが語るイラク: 米国の「人道主義」は石油の豊かな地域を掌握するためのもの

    ピューリツァー賞受賞ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドを迎え、イラクの現状について話を聞きます。デジタル・マガジン「インターセプト」の最近記事「米国のイラク『人道的爆撃』:大統領の冗長な祭儀」では、グリーンウォルドはイラクでの過去20年以上におよぶ米軍軍事活動に関連したニュースの見出しを批評します。グリーンウォルドは、1991年のニューヨーク・タイムズ紙の見出し、「米国と同盟国、イラクへの空爆開始:バグダッド爆撃とクエート標的:『軍事力以外に選択肢はない』ブッシュが宣告」や、2003年のCNNの見出し「ブレア、サッダーム・フセインをヒットラーと例える」を取り上げています。また、最近の記事からは、ウェッブニュースのデイリー・ビーストの「国務省の高官『ISISはアルカイダより悪い』と発言」というタイトルを取り上げています。

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    2014/8/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ISIS台頭:米軍のイラク侵攻 海外支援されるシリア反乱兵 ジハード進行をあおる

    イラクでは北部で「イラクとシリアのイスラム国」(ISIS)武力勢力に対する爆撃が続き、バグダッドは政治危機で麻痺してますが、米国はそこに更に130部隊を送りこみました。新著The Jihadis Return: ISIS and the New Sunni Uprising (『ジハードの復活:ISISおよび新スンニ派の蜂起』)の著者であり、経験豊富な中東特派員のパトリック・コウバーンに話を聞きます。コウバーンはバグダッドでの権力闘争、オバマ大統領によるシリアの反政府派支援「失敗」がISISの拡大を促したというヒラリー・クリントンの主張、現在米国が行っている空爆と石油資源の関係、そしてイラクが「ここ10年に見てきたよりもさらに悪化した、一触即発の危機の時代に突入した」のではないかという懸念について語ります。

    dailynews date: 
    2014/8/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • マイケル・ブラウン殺害事件:ミズーリ州警察が武器を持たない黒人少年を射殺したことで連日の抗議行動が展開

    ミズーリ州セントルイスでは、抗議者たちが武器を持たないアフリカ系米国人の10代の少年を殺害した、警察による銃撃に対する正義を求めています。18歳のマイケル・ブラウンは8月9日の土曜日の午後、ファーガソン郊外で射殺されました。報道によれば、ブラウンは、友人と道路の真ん中を歩いていたところ、車で近づいた一人の警官がに歩道に行くよう命じられました。セントルイス郡警察は、ブラウンがこの警官に襲い掛かり、パトカーの中の武器に手を伸ばそうとしたと主張しています。しかし目撃者は全く違う説明をし、ブラウンは警官の発砲から逃れようとし両腕を挙げたままで撃たれたと言います。ブラウンは最近高校を卒業したばかりで、今週から始まる大学の授業に行くことになっていました。この銃撃の直後に始まった抗議行動は、8月10日にデモ隊が犬を連れた機動隊と衝突して緊張は頂点に達しました。ファガーソンで地元社会と話し合いを行っている「全米黒人地位向上協会」(NNACP)の代表兼CEOのコーネル・ウィリアム・ブルックスに話を聞きます。リアルタイムでツイートし、Vineアプリで抗議者らの映像を投稿しているコミュニティ活動家のアントニオ・フレンチからも話を聞きます。

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    2014/8/12(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米国によるイラク空爆が続く中、ヤジディ教徒はイスラム国家の「浄化」攻撃からの安全な脱出が依然として必要

    イラク危機についての放送を続け、イラク北部で展開されている聖戦(ジハード)の拡大から逃げる少数宗派ヤジディ教徒の窮状を見ていきます。数千人のヤジディ教徒が、シリア国境付近のシンジャル山に、食糧も水もなしで閉じ込められたままでいます。彼らは、彼らに「悪魔の崇拝者」として烙印を押した武装組織「イスラム国」の攻撃の脅威から逃れるためにそこに避難してきました。イラクの人権大臣モハメド・アル=スダニは、「イスラム国」は、ここ数日間で少なくとも500人のヤジディ教徒を殺害したと言います。犠牲者の中には、生き埋めにされた人々もいると報じられています。また、約300人の女性が奴隷として誘拐されたとも報じられています。米国は、イラク北部で「イスラム国」を標的にした空爆を行うと共に、シンジャル山に救援物資の空中投下も行っています。イラク北部の都市アルビルから、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の中東と北アフリカプログラムの副代表であるジョー・ストークから話を聞きます。ストークは、イラク北部でイスラム武装兵士から逃げてきたヤジディ教徒たちと会ってきました。

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    2014/8/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 歴史は繰り返す? イラクにおける米国 かつて支援した支配者への追い立てと空爆

    米国によるイラク北部への空爆が5日目を迎える中、バグダッドでは政治的危機が起きています。8年前の2006年、ヌーリー・アル=マリキは米国の援助を受けて首相になりました。その米国はいま、アル=マリキの後釜探しを手助けしています。しかし、アル=マリキは退任を拒否し、バグダッド周辺に部隊を配備、クーデターを仕掛けたとして反体制派を非難しています。この政治危機の悪化は、米国による北部の武装組織「イスラム国」への空爆と同時進行しています。オバマ大統領は8月第1週、米国の領事館があり軍関係者が滞在する都市アルビルへの武装組織の侵攻と少数派ヤジディ教徒の虐殺を止めさせる目的で空爆を許可しました。米当局は、「ペシュメルガ」と呼ばれるクルド人勢力に、CIAが秘密裏に 武器弾薬を直送していることを認めています。ガーディアン紙の国家安全保障担当の編集者であるスペンサー・アッカーマンから話を聞きます。

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    2014/8/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「サディスティックでおぞましい」:イスラエルによるガザ地区での食糧と医療品の制限についてノーム・チョムスキーが語る

    MIT教授ノーム・チョムスキーは、イスラエルの元国家安全保障顧問が先日話したように、ガザ地区についてのイスラエル政府内の議論は「ぎりぎりの生存」を許すべきか「悲惨さと飢え」を負わせるべきかのいずれかというものだと話します。「イスラエルの専門家たちは、ガザ住民が生き延びるのに必要なカロリーを正確に、細かく計算しました。彼らの行った制裁を見ると、とてもおぞましいものです。ジョン・ケリー(米国務長官)さえ彼らを苦々しく非難しています。生き延びるためだけに十分なカロリーなんて、彼らはサディスティックだ」とチョムスキーは語ります。チョムスキーはまた、イスラエルの破壊を求めるハマスの綱領に対して注目が広がっていることについても話します。「それに注目する唯一の人々は、この綱領をいたく愛しているイスラエルのプロパガンダ要員です。その綱領は1988年、包囲され攻撃されていた中で少数の人々が作ったものです。それは実質的に意味のないものです。意味を持つ綱領もありますが、それらについて言及されることはありません。例えば、イスラエルの与党リクードの選挙政綱は、ヨルダン川の西岸にはパレスチナ国家は決して存在することはできないとはっきりと定義づけています。 そして彼らは、それを政治綱領、選挙政綱に含めるだけでなく、実際にそれを実行しているのです」とチョムスキーは話します。

    dailynews date: 
    2014/8/11(Mon)
    記事番号: 
    3

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