オバマ大統領は8月4日、イスラエルへの緊急資金援助に2億2500万ドルを追加する法案に署名しました。この資金は、イスラエルが「アイアンドーム」防衛システムの迎撃ミサイルの備蓄を補充するのに使われることになっています。この緊急支出は、上院では全会一致、下院では395対8で承認されました。政治家や企業メディアがアイアンドームを幅広く支持のに対して、米国のミサイル分野の第一人者の1人であるセオドア・ポストルは、アイアンドームが実際に役立っている証拠はないと言います。ポストルは、1991年の「砂漠の嵐作戦」のパトリオット地対空ミサイルシステムの失敗を暴露したことで、防衛業界の中でよく知られています。「私は、監督責任を持つ位置にいる連邦議員が、アイアンドームが機能しているかまったく分からないと言っている、そういう話し合いの内情に通じているのです。」と、マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学、技術、国家安全全保障政策の教授であるポストルは言います。「さらに私が言えるのは、米国政府はアイアンドームの性能について何の情報も提供されていないということです」。