デイリーニュース

  • アイアンドームは無用の長物: オバマが2億2500万ドルの拠出に署名したイスラエルのミサイル防衛システムは欠陥品?

    オバマ大統領は8月4日、イスラエルへの緊急資金援助に2億2500万ドルを追加する法案に署名しました。この資金は、イスラエルが「アイアンドーム」防衛システムの迎撃ミサイルの備蓄を補充するのに使われることになっています。この緊急支出は、上院では全会一致、下院では395対8で承認されました。政治家や企業メディアがアイアンドームを幅広く支持のに対して、米国のミサイル分野の第一人者の1人であるセオドア・ポストルは、アイアンドームが実際に役立っている証拠はないと言います。ポストルは、1991年の「砂漠の嵐作戦」のパトリオット地対空ミサイルシステムの失敗を暴露したことで、防衛業界の中でよく知られています。「私は、監督責任を持つ位置にいる連邦議員が、アイアンドームが機能しているかまったく分からないと言っている、そういう話し合いの内情に通じているのです。」と、マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学、技術、国家安全全保障政策の教授であるポストルは言います。「さらに私が言えるのは、米国政府はアイアンドームの性能について何の情報も提供されていないということです」。

    dailynews date: 
    2014/8/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ガザ停戦:1800人以上の死者を出した後、何がイスラエルの攻撃を止めさせたのか、そして次に何が起こるのか?

    少なくとも1865人のパレスチナ人が死亡した約1ヶ月にわたる攻撃の後、イスラエルは8月5日に発効した72時間の停戦の下、ガザ地区から地上部隊を撤退させました。イスラエルとパレスチナの代表団は、より長期的な停戦合意についてカイロで交渉することに合意しました。ガザ当局は、7月8日に始まったイスラエルの攻撃によるパレスチナ人犠牲者の大多数は民間人だったと述べています。一方、イスラエルは64人の兵士と3人の一般市民が死亡したと述べています。パレスチナ人たちは大きく破壊された自宅や自宅近辺に戻ってきています。3000以上の家が破壊された戦闘で、ガザの180万人の住人のうち約4分1の人々が住む所をなくしました。パレスチナ民間人が犠牲となっていることに対する国際的な怒りは頂点に達しており、イスラエルを先頭切って支持している米国でさえ、多くのパレスナ難民が犠牲となった最近のイスラエルによる国連避難所への砲撃は非難しています。こうした動きを受けての今回の停戦合意となりました。今回の停戦の結果とカイロでの交渉で予想されることについて、作家で学者のノーマン・フィンケルステインから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ガザ死者1800人以上に モナ・エルファラ医師 イスラエルの攻撃で9人の親族を失う

    1日早朝、イスラエルによるガザ地区南部のハーンユーニスへの空襲で5人の子どもを含むエルファラ家の9人が死亡しました。家はロケット弾とみられるもので攻撃され、一家と近隣住民は外へ避難しました。そして別のロケット弾かミサイルが、避難中の家族らを襲ったとみられています。エルファラ家は、ガザ地区パレスチナ赤新月社医療議長で有名なパレスチナ人内科医のモナ・エルファラの親族でした。彼女は「中東子供連合」(MECA)ガザ・プロジェクトのディレクターでもあります。1日の議会でこの虐殺の証言をしたエルファラ医師の姪ライラ・エルハダッドと、エルファラに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/4(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 効力ある停戦 イスラエル軍進攻と死者1800人以上になる前には可能だった

    ガザ地区での長期間効力のある停戦は可能なのか──可能ならばいかなる条件か。番組ゲストのネイサン・スロールはロンドン・レビュー・オブブックスの最新記事「ハマスのチャンス(Hamas’s Chances)」の中で、可能な停戦案を提示しています。「明らかな解決方法は新パレスチナ自治政府がガザ地区へ戻り、再建することです。イスラエルは、ハマスにとっての敵の力を強めることで、ハマスを弱体化したと主張することができます。ハマスは新自治政府の承認を得たことと、ガザの封鎖を大幅に緩和させたことを勝利だと主張することができます。もちろんこの解決法は、紛争が始まり多くの命が犠牲になる何ヶ月も前から、イスラエルと米国、エジプト、そしてパレスチナ自治政府が採用できたものです」とスロールは話ます。エルサレムにいるスロールは、国際危機グループのシニアアナリストで、ガザ地区、イスラエル、ヨルダン、ヨルダン川西岸地区を担当しています。スロールはまた、イスラエルが自軍兵士を拉致されたと世界に間違った情報を流したとして、ハマスが非難していることについても触れました。イスラエルは1日、イスラエル軍兵士のハダール・ゴールディン中尉がラファ近辺で捉えられたと発表しました。彼の拉致疑惑はイスラエルのラファ地区攻撃へとつながり、100人以上が死亡、米国と国連が仲介した停戦が崩壊しました。

    dailynews date: 
    2014/8/4(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「恥ずべき」「犯罪行為」:非難されるイスラエル ガザの国連避難所攻撃で10人死亡

    米政府と国連は、イスラエルの空爆によりパレスチナ人が避難する国連の運営する学校入口近くで10人が死亡したことを受け、イスラエルを激しく非難しました。学校は約3000人が避難所として利用していたと伝えられています。国連の学校が攻撃されたのはこの1週間で2回目で、一連のイスラエルによるガザ地区攻撃の中では7回目です。学校のコーディネーターらはイスラエル国防軍と少なくとも33回話し合っており、最後の会話は攻撃の1時間前でした。日曜日の攻撃直後、米国務省は「米政府は、今日の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校の外での恥ずべき攻撃にがく然としている」と声明を発表しました。また国連事務総長の潘基文はこの攻撃を「非道な犯罪行為だ」と述べました。UNRWA広報のクリストファー・ガンネスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/4(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「ラファでは動くものすべてが標的」:短い「休戦」中にガザを攻撃し続けるイスラエル

    イスラエルによる攻撃は28日目に入り、パレスチナ人死者数が1800人に達しました。3日、イスラエル軍はパレスチナ民間人が避難していた国連運営の学校を砲撃し、少なくとも10人が死亡しました。国連はこの攻撃を「恥ずべき」とし、国連事務総長の潘基文は「非道な犯罪行為だ」と非難しました。イスラエルによる攻撃が開始されて以来、国連運営の学校が攻撃されるのはこれで7回目です。また、ガザ地区では多くの地域で電気や水道が止まったまま約40万人が避難生活を送っており、国連は健康危機が「急速に広がっている」警告しています。72時間の停戦が1日に崩壊して以降、200人以上のパレスチナ人が死亡しています。イスラエル政府は前週末にかけ、捕まったと発表していたイスラエル軍兵士1人が、実際には戦闘で死亡していたことを認めました。イスラエルは4日未明、ラファを除くガザ地区の大半の地域での7時間の単独休戦を発表しました。ですがパレスチナ人たちは早くも、イスラエルがシャティ難民キャンプに攻撃を行い自ら設定した停戦を破ったと非難しています。ガザ市から賞受賞経験のあるパレスチナ人ジャーナリストで家族がラファにいるムハマド・オマールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • CIA 上院拷問調査へのスパイ行為を認める ブレナン長官の辞任を求める声も

    CIAのジョン・ブレナン長官に辞任を求める声があがっています。この動きは、CIAの拷問および特例拘置引き渡しプログラムを調査していた上院委員会をCIA局員がスパイしていたことを、長官が認めたことを受けたものです。この疑惑が表面化したのは今年3月、上院情報委員会のメンバーが、スタッフのコンピューターをCIA局員が違法に監視しているとおおやけに告発したためです。上院の報告書はまだ公開されていませんが、そこにはCIA局員の広範な権力濫用と議会に対する隠ぺい工作の記録が含まれていると言われています。当時、ブレナンはスパイ活動を否定し、そのような告発は根も葉もないことが早晩、明らかになるだろうと述べました。しかし、CIAの内部調査により、局員10人が加担してスパイ活動が行われたことが7月最終週に明らかになってからは、態度が豹変しました。7月最終週の週明けの状況説明でブレナンは議会に謝罪しました。オバマ政権は、ブレナンのリーダーシップに「全面的な信頼を寄せている」というオバマ大統領のことばを使い、ブレナンを支持しています。しかし、上院情報委員会の少なくとも2人の民主党メンバー、コロラド州のマーク・ユーダルと、ニューメキシコ州のマーティン・ハインリク両議員は、ブレナンの辞任を要求しています。

    dailynews date: 
    2014/8/1(Fri)
    記事番号: 
    5
  • アムネスティ・インターナショナル 「ガザで戦争犯罪が明白になる中 米国はイスラエルへの武器供与を停止すべき」

    今週(7月最終週)、イスラエル軍が国連の学校でパレスチナ人20人を殺害した日に、米国は戦車用迫撃砲と擲弾発射筒用弾薬などの弾薬をイスラエルに供与していたことを認めました。米国の代表的人権団体のひとつが米国政府に対し、「ガザでの戦争犯罪がますます明白になっている」ときに、イスラエルに武器を輸送するのは停止せよ」と呼びかけました。31日、アムネスティ・インターナショナルは、米国政府が現在行っているイスラエル向けの大量の武器供与を直ちに停止するように求めました。ガザで行われている深刻な国際法違反に手を貸すことになるからです。アムネスティの呼びかけと時を同じくして、国連の人権担当の最高責任者も米国を非難しました。「米国は、ガザでイスラエルが使用している重火器を提供してきたばかりでなく、イスラエル人をロケット弾攻撃から保護する「アイアンドーム」のために10億ドル近くも供与しましたが、ガザ住民は砲撃から身を守るものが何ひとつ提供されていません」と国連人権高等弁務官のナビ・ピレイは述べました。「米国は国際人道法および人権法に従う義務があることを忘れないようにして欲しい」。米国は、イスラエルへの最大の武器輸出国であり、他国を寄せ付けません。

    dailynews date: 
    2014/8/1(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 永続的な停戦の処方箋 封鎖解除とイスラエルに説明責任を求めることが現状維持を打破

    ガザ保健省によると、8月1日、米国と国連が支援した停戦の崩壊後にガザで死亡したパレスチナ人の数は少なくとも50人にのぼります。ハマスとイスラエルは、互いに休戦違反を非難しています。イスラエルは、拘束された兵士の救出のため大規模な作戦を開始しました。イスラエル国防軍は拘束された兵士は、ハダル・ゴールディン少尉だと公表しました。ハマスは、この兵士は休戦前に捕虜になったと言っています。7月31日に発表された72時間の停戦のあいだに、イスラエルとパレスチナの代表がカイロで協議に入る予定でしたが、戦闘の再開により協議の実現は危ぶまれています。エルサレム基金とその教育プログラム「パレスチナ・センター」の代表、ユーセフ・ムナイールに話を聞きます。「現状維持が停戦ではありません。停戦によってガザからのロケット弾は停まっても、封鎖という暴力システムは終わりません。イスラエルが日常的に銃器を用いて封鎖を強制しているのです。この暴力システムが存続する限り、それを停戦と呼ぶことはできないのです」とムナイールは語ります。

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    2014/8/1(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ガザの人権弁護士 米国は我々を攻撃する武器を提供するのでなく 我々を保護せよ

    72時間の一時停戦が崩壊し戦闘が再開されたのを受け、パレスチナ人の死者数は少なくとも1460人にのぼっています。その大半は民間人で、約6年前の「キャストレッド作戦」でのパレスチナ人の死亡者数を上回りました。イスラエル側は兵士64名が死亡したほか、イスラエル内部で民間人3名が亡くなりました。占領地のパレスチナ人の人権擁護を訴える第一人者ラジ・スーラーニが、ガザ市から番組に参加します。スーラーニはガザのパレスチナ人権センター所長で、国際人権連盟の理事。ライト・ライブリフッド賞、ロバート・F・ケネディ人権賞の受賞者です。

    dailynews date: 
    2014/8/1(Fri)
    記事番号: 
    2

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