7月20日イスラエル軍が100人以上のパレスチナ人を殺害する中、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフは、ガザ攻撃は「必要なうちは」継続すると宣言しました。ネタニヤフ首相は、同盟諸国の支持を得たことが「我々の軍事行動に国際的な信用を付与する外交的な基盤となった」と説明しています。オバマ政権は、イスラエルが自己防衛をしているだけで、一般市民の犠牲の責任はハマスにあると主張して、イスラエルの軍事作戦に重要なお墨付きを与えました。しかし、最悪の犠牲者数を出したこの週末には、米国政府も懸念を表明しはじめました。オバマ大統領はネタニヤフ首相と3日で2度もの電話会談を行い、「死傷者の数が増加し続けていることを深刻に懸念している」と述べました。一方でジョン・ケリー国務長官は20日、テレビのトークショーを渡り歩き、イスラエルのガザ攻撃を公の場で擁護しました。しかし、カメラが捉えたCM中の私用電話では、ケリーは公の場では擁護したガザ攻撃の犠牲者の多さに苦言を呈していたようです。米国政府によれば、ケリー長官は21日にカイロに飛び、2012年11月時点の停戦状態に戻るべく事態の収拾を図る予定です。