デイリーニュース

  • マックス・ブルーメンソール 米国の 「空虚な外交」がイスラエルによるガザ攻撃を可能にした

    7月20日イスラエル軍が100人以上のパレスチナ人を殺害する中、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフは、ガザ攻撃は「必要なうちは」継続すると宣言しました。ネタニヤフ首相は、同盟諸国の支持を得たことが「我々の軍事行動に国際的な信用を付与する外交的な基盤となった」と説明しています。オバマ政権は、イスラエルが自己防衛をしているだけで、一般市民の犠牲の責任はハマスにあると主張して、イスラエルの軍事作戦に重要なお墨付きを与えました。しかし、最悪の犠牲者数を出したこの週末には、米国政府も懸念を表明しはじめました。オバマ大統領はネタニヤフ首相と3日で2度もの電話会談を行い、「死傷者の数が増加し続けていることを深刻に懸念している」と述べました。一方でジョン・ケリー国務長官は20日、テレビのトークショーを渡り歩き、イスラエルのガザ攻撃を公の場で擁護しました。しかし、カメラが捉えたCM中の私用電話では、ケリーは公の場では擁護したガザ攻撃の犠牲者の多さに苦言を呈していたようです。米国政府によれば、ケリー長官は21日にカイロに飛び、2012年11月時点の停戦状態に戻るべく事態の収拾を図る予定です。

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    2014/7/21(Mon)
    記事番号: 
    5
  • イスラエル 平和デモに暴力的な妨害で負傷者多数 反デモ勢力は「アラブ人に死を」と叫ぶ

    イスラエル国内では日増しに政治情勢が危険なものになっており、停戦を求めるデモが襲撃される事件がいくつも起きています。19日イスラエルのハイファで行われたアラブ系とイスラエル系の市民によるガザ爆撃に反対する反戦デモに対し、右翼活動家が妨害を加え、パレスチナ国旗を燃やし、人種的な中傷を叫び、石を投げつけました。ハイファの副市長スハイル・アサドと彼の息子も殴られました。20日には、ベールシェバの青年サッカーチームの主将が自分のフェイスブックページに、「左翼の有権者をガス室に送り、この国から左翼を一掃しよう」という書き込みをしました。ガザ侵攻が始まる前の週に、エルサレムや他の町で「アラブ人に死を!」と叫びながら街の通りを歩きまわっていた集団が目撃されています。19日にハイファで行われたデモに参加したイスラエル人平和活動家でデューク大学数学講師ラン・バーオンが、イスラエルから話します。もうひとりのゲストはAlterNet.orgのシニアライターのマックス・ブルーメンソールです。イスラエル国内での右翼過激思想の広がりを記録した近著Goliath: Life and Loathing in Greater Israel(『ゴリアテ:偉大なイスラエルの生活と嫌悪』)はベストセラーになりました。

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    2014/7/21(Mon)
    記事番号: 
    4
  • パレスチナの人権弁護士ラジ・スーラーニー 「ネタニヤフとビンラディンは共に非戦闘員を殺害した」

    シャジャイヤでの大量虐殺により、2週間にわたるイスラエル・ガザ攻撃のパレスチナ人死者数は500人以上に達し、うち100人以上が子どもです。そのほかに負傷者が3100人、8万1000人以上が難民となっています。パレスチナ難民のための国連機関UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)は、5万人以上が退避している学校で食糧と医薬品が底をつきはじめたと警告しました。保護を求める被難民の数は、地上侵攻が始まった17日から3倍近くに増加しています。この間に少なくとも130人のパレスチナ人が殺害されています。ガザのパレスチナ人権センター所長でロバート・F・ケネディ賞やライト・ライブリフッド賞を始めとする数々の賞を受賞をしている人権弁護士ラジ・スーラーニーに話を聞きます。

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    2014/7/21(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 速報:ガザでまた医療機関に攻撃 イスラエル軍がアル=アクサ病院を砲撃 死者5名 負傷者多数

    ガザ地区からの速報で、21日イスラエル軍がアル=アクサ病院を砲撃し、少なくとも5人が死亡、数十人の負傷者が出たと伝えられました。17日の地上侵攻開始から、イスラエル軍によるガザの病院への攻撃は少なくとも三度目になります。患者であふれるガザ市のアル=シファ病院から、ノルウェー人の医師マッズ・ギルバートが出演し、医療機関を直接ターゲットにしているイスラエルを非難しています。ギルバート医師は、72人が殺害されたイスラエルによるシャジャイヤ地区攻撃の多くの負傷者の治療に携わりました。ガザ地区からデモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブゥル・クドゥースに話をききます。

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    2014/7/21(Mon)
    記事番号: 
    2
  • アブゥル・クドゥースの現地報告 イスラエル軍はガザ市シャジャイヤ地区で72人殺害後ハーンユーニスでも一家24人を爆殺

    イスラエルによるガザ地区の攻撃は、先週末に最大の犠牲者を記録し、パレスチナ人の死者数は通算で500人を超えました。19日夜から20日夜にかけての24時間で100人以上のパレスチナ人が殺害されました。そのうち72人は、ガザ市の中でも最も貧しい人口密集地域シェジャイヤ地区の住民です。イスラエル軍はシェジャイヤ地区に猛攻撃をしかけ、住宅を爆撃し、軍事要員と戦闘を繰り広げ、死屍累々の現場を残していきました。生存者は大量虐殺と呼んでいます。怯えた市民たちは、遺体が転がる街路を通って避難しました。負傷した住民は、自宅に放置され出血多量で死んでいきました。未確認の報告によると、20人以上の子ども、14人以上の女性が殺害されました。数十軒の家屋が破壊されました。何百人もの負傷者が担ぎ込まれたシファ病院は患者であふれ、遺体安置の場所がないほどです。潘基文国連事務総長は、シェジャイヤ地区の攻撃を「悪逆非道な行動」と非難しました。シャジャイヤの戦闘でイスラエル兵13人が死亡し、先週始まった地上侵攻によるイスラエル軍の死者数は通算で18人になりました。ガザ市からデモクラシー・ナウ!通信員シャリフ・アブゥル・クドゥースが、今回のシャジャイヤ地区の攻撃を詳しく報告します。それに加えて、イスラエル軍が空爆でアブー・ジャマアの一家24人を殺害したハーンユーニス市の事件の詳細も話ます。

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    2014/7/21(Mon)
    記事番号: 
    1
  • スティーブン・コーエン:マレーシア機の撃墜でロシアと欧米の戦争の危険が高まる

    東ウクライナでマレーシア航空の旅客機が爆破して墜落し、298人の乗客乗員全員が死亡しました。米国やウクライナの高官によれば、このボーイング777機はロシア製の地対空ミサイルで撃墜されましたが、誰がミサイルを発射したのかは不明です。同機はアムステルダムからクアラルンプールに向かう途中で少なくとも10カ国の乗客が乗っていました。オランダ人173人、マレーシア人44人、オーストラリア人27人などです。また、世界的に有名なエイズ研究者と活動家が100人ほど、オーストラリアで開催される会議に参加するために搭乗していたと報じられています。エイズ研究のパイオニアで国際エイズ協会の元会長ユップ・ランゲもそのひとりです。同機の撃墜について、ウクライナ紛争の両陣営は互いに相手を責めています。この事件が同地域に与える影響についてスティーブン・コーエン教授に聞きます。教授の最新記事The Silence of American Hawks About Kiev's Atrocities(キエフ政府の残虐行為に口を閉ざす米国のタカ派たち)が、ネイション誌に掲載されています。

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    2014/7/18(Fri)
    記事番号: 
    4
  • グレン・グリーンウォルド:イスラエルによるガザの児童殺害を目撃したベテラン記者をNBCはなぜ外したのか?

    ベテラン通信員アイマン・モヒェルディンをガザから退去させた NBCの姿勢が問われています。彼はガザの海岸で4人のパレスチナ人の少年がイスラエル軍に殺害されるのを目撃した直後でした。その数分前まで、モヒェルディンは少年たちと一緒にサッカーボールを蹴って遊んでいました。モヒェルディンは長年、この地域で報道を行ってきました。ガザの紛争をイスラエルによる占領という背景をふまえて伝える彼の報道は、イスラエルの侵攻を支持する人々から批判されています。2008年末から2009年始めにかけて、イスラエルがガザで約1400人のパレスチナ人を殺した「キャストレッド作戦」と呼ばれる軍事侵攻の際、現地から報道した欧米記者は、当時アルジャジーラの記者だったモヒェルディンと同僚のシェリーン・タドロスだけでした。 モヒエルディンをガザから引き揚げ、現場報道から外すという決定を行ったのは、NBC重役デイビッド・バーディだったことを曝露したインターセプトのグレ ン・グリーンウォルドに話しを聞きます。グリーンウォルドは、米国メディアにおけるイスラエル=パレスチナ紛争の報道全体についてもコメントしています。

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    2014/7/18(Fri)
    記事番号: 
    3
  • イスラエル ガザ唯一のリハビリ病院を爆撃 病院スタッフが麻痺患者を避難させる

    ガザとウエストバンクで唯一のリハビリ病院、アル・ワファ病院が、17日、イスラエルの砲撃を受けました。攻撃を受けたffき、同病院は、麻痺があったり意識がなかったりで、自力で動けない患者でいっぱいでした。 病院のバスマン・アラシ院長に話を聞きます。アラシによると病院は攻撃前に電話で警告を受けていました。「なぜ我々を攻撃の対象にするのか、理解できません。1996年から当地で活動しており、我々の存在はイスラエル政府にも知られています」とアラシは言います。今回の砲撃で負傷者はでませんでしたが、病院の建物が甚大な被害を受けました。

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    2014/7/18(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「ガザの怖ろしい夜」 シャリフ・アブゥル=クドゥースがイスラエルの地上侵攻を報道

    17日夜にガザへの地上戦を開始したイスラエル軍は進軍を続けており、侵攻を「大幅に拡大」する可能性があります。過去11日間に殺害されたパレスチナ人は少なくとも264人に達し、その大半は民間人です。殺害された子供の数も50人に近づき、18日には北部のベイト・ハヌーン近郊で3人のティーンエイジャーがイスラエル軍の戦車砲により殺害されました。ガザに侵攻したイスラエル兵が一人死亡したことで、イスラエル側の犠牲者は2人目を記録しましたが、イスラエルの報道によれば、イスラエル軍による同士討ちの可能性が高いようです。イスラエルは地上戦に踏み切った理由として、パレスチナ過激派が使用する(封鎖破りの)トンネルを攻撃するためと主張していますが、多くの民間施設が攻撃を受けています。ガザ市のメディアや病院も攻撃され、アル・ワファ・リハビリ病院では患者の避難を余儀なくされました。デモクラシー・ナウ!の通信員シャリフ・アブゥル=クドゥースに話を聞きます。シャリフの最新記事”Dearh and Destruction in Gaza as Israel Launches Ground Invasion”(イスラエルの地上侵攻開始を受けたガザの死と破壊)が、ネイション誌に掲載されています。

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    2014/7/18(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ノーベル賞経済学者スティグリッツ 米国に支配される世銀とIMFに挑戦する 新たなBRICS銀行を歓迎

    5つの国からなるグループが、米国に支配される世界銀行と国際通貨基金(IMF)に挑戦する、独自の開発銀行を立ち上げました。BRICSと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国そして南アフリカの国々のリーダーは、ブラジルのフォルタレザで行われたサミットで、新開発銀行(New Development Bank)を発表。同行は上海に本部を置きます。BRICSの国々は合計で国内総生産の世界合計の25パーセント、世界人口の4割を占めます。この動きについて、ノーベル賞経済学者で、コロンビア大学教授、元世銀の主任エコノミスト、ジョセフ・スティグリッツに話を聞きます。新開発銀行の立ち上げについてスティグリッツは「多くの意味でこれは非常に重要です」と言います。「金融のインフラ、気候変動への適応など、貧困国が明らかに必要としている全てにつぎ込まれる金の流れが増えるということです。それにこれは世界経済と政治権力における、根本的な変化を反映しています。現在のBRICS各国は、世銀とIMFが作られたときの先進国よりも金持ちだ。われわれは別の世界にいるのに、古い組織は時代遅れのままなのです」

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    2014/7/17(Thu)
    記事番号: 
    3

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