デイリーニュース

  • グアテマラやホンジュラスの社会危機の種をまいた米国、彼の地からの児童移民を拒絶

    中米各国から、母国での暴力を逃れるため、数万人の子どもたちが米国国境を越えています。番組ではこの危機的な状況の歴史的起源を見ていきたいと思います。米国は、ホンジュラスやグアテマラ、そしてエルサルバドルで、民主的政府を社会不安に陥れるという行為によって長いことその手を血に染めてきました。まさにこれらの国は、近年の大規模な移民の波の発生源となっています。7月第3週、オバマ大統領が過去数か月間に中米より米国に逃げてきた5万7000人を超える児童の排除を迅速に行うと誓ってから初めて、強制送還になる子供たちを乗せた飛行機がホンジュラスに飛び立ちました。38名のそのグループには、17名の女性の家族を伴った18ヶ月~15歳の子ども21名が含まれています。ホワイトハウス報道官ジョシュ・アーネストは、ホンジュラス人女性コルドヴァや、そのほかの人々の経験は、中米の人々にたいして「米国が手を広げては歓迎しないことを示すはずだ。」と述べました。

    dailynews date: 
    2014/7/17(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ガザの砂浜で恐怖の光景:イスラエルによるパレスチナ人少年4人の殺害を NYタイムズ紙写真家が目撃

    イスラエルは、施行日が7月18日に設定されている、エジプトが出した新しい停戦案を検討していると発表しました。今のところハマスからの発表はありませんが、彼らは前回の停戦案は、ハマスの指導者にその内容についての相談がなく、その条件ではガザに対する包囲攻撃もイスラエルからの空爆もほしいままにつづけられるという理由から拒否しました。新しい停戦案は、5時間だけ人道支援のための一時休戦が終わった直後に発表されました。この一時休戦は、国連が、イスラエルによって10日間の空爆されたガザ市民への物資の補給と、攻撃によって破壊されたものの修繕のために要請しました。16日にはイスラエルの小型砲艦がガザの砂浜に砲撃を行い、遊んでいた少年4人が殺害されました。少年たちはいずれも9~11歳で、親戚同士でした。同攻撃では他にも7名の大人と子どもが負傷しました。この光景を目撃した数名の国際的ジャーナリストの中には、今日のゲストで、ピュリッツァー受賞歴のあるニューヨークタイムズ紙の常勤フォトグラファー、タイラー・ヒックスもいました。また少年たちの遺族にインタビューした、デモクラシー・ナウ! 特派員シャリフ・アブデル・クドゥースにもガザから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/7/17(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「アメリカ人」の定義とは? 不法滞在者葛藤の象徴 ホセ·バルガス、テキサスで拘留される

    15日、アメリカで最も有名な不法滞在移民のホセ·アントニオ·バルガスが、米国境警備隊によって拘束されました。ピューリッツァー賞受賞のジャーナリストであるバルガスは、1993年に12歳でフィリピンから米国に渡ってきました。ワシントン・ポスト紙や他の取材機関で報道活動をした後、彼は2011年にエッセイの中で不法滞在者としての立場を明らかにしました。このエッセイは広く読まれています。バルガスは先日、中南米から暴力と貧困を逃れるため米国に渡ってくる、何千もの移民の子供たちを取材するためテキサスの国境付近を訪れました。しかし、国境警備隊と検問所の厳しい警備に面前にして、そこを出ることが難しいことに気付きました。フィリピン国籍であるバルガスは15日、マッカレン·ミラー国際空港で逮捕され約8時間拘留されました。彼の抑留は、ツイッターのハッシュタグ#IStandWithJose(ホセを支持)でツィートされ、米国内でツイッターのトップ・トレンドとなりました。国中が彼の動向を追う中、バルガスは、後に移民裁判所に出頭することを条件に最終的には釈放されました。釈放後の声明でバルガスは「議会は移民改革に失敗し、オバマ大統領は、「大統領命令」を出すという選択肢を使うことを躊躇している。だから重大な疑問が残された。それは『アメリカ人』をどう定義するかという問題です」。

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    2014/7/16(Wed)
    記事番号: 
    3
  • イラン核開発交渉 合意は可能か?「ねつ造された危機」をめぐる最新の交渉を分析

    イランで核開発計画ついて協議したジョン·ケリー国務長官は、オバマ大統領と話し合うためワシントンD.C.に戻ると述べました。15日、ケリーは主要な問題において「手応えのある進展」がみられたとしながらも、交渉最終日の20日をひかえ「大きな隔たり」が残っていると述べました。イラン外相のモハマド·ジャヴァド·ザリーフは、制裁の緩和と引き換えにイランの核能力を凍結する用意があると述べましたが、ケリーは米国がそれに同意するかどうかに言及していません。主な論争はイランのウラン濃縮計画で、テヘランは原子炉に燃料を供給するために規模を拡大する必要があると主張していますが、米国は高レベルのウラン濃縮によりイランの核兵器製造が可能になるとし、イランに濃縮能力を20年前のレベルまで削減するよう要求しています。調査報道記者であり、新著Manufactured Crisis: The Untold Story of the Iran Nuclear Scare(『ねつ造された危機:イラン核恐怖の語られざる話』の著者ガレス·ポーターにこの協議の分析をしてもらいます。ポーターは最近、イランを訪問し、ザリーフや核開発責任者を含むイランの高官をインタビューしたばかりです。

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    2014/7/16(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「イラクは既に分裂した」: ISISが拠点を拡大 米国がイラクの軍隊に疑念持つとの漏えい情報

    スンニ戦闘派集団がイラク北西部に勢力を拡大したため、イラクは3つの国に分裂する危機に瀕しています。先月「イラクとシリアのイスラム国」(ISIS)は、イスラム国の樹立宣言であるカリフ制を宣言し、イラク北西部とシリア東部の大部分を支配しています。イラク治安部隊へ助言を努める上でのペンタゴンの懸念が漏えいされた中、ティクリート市を含むISISの進攻が進められています。一方イラクの政治家達は、シーア派、スンニ派とクルド人がそれぞれ独立し、イラクが分裂することを避けるため、連立政権を形成するために躍起になっています。本日はバグダッドから中継でマクラッチー社各紙の海外特派員、ハンナ·アラムとインデペンデント紙の中東特派員であり、新著The Jihadis Return: ISIS and the New Sunni Uprising(『ジハーディストの復活:ISISおよび新スンニ派の蜂起』)の著者であるパトリック·コウバーンにロンドンから話を聞きます。

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    2014/7/16(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 告発の穴:環境法違反でもほとんど刑事責任を問われない企業汚染者

    7月14日に発行された「ザ・クライム・レポート」(The Crime Report)による新たな調査は、大気浄化法や水質浄化法といった環境法に違反することで企業が犯罪捜査に直面することはほとんどないことを実証しています。環境保護庁(EPA)によって記録された環境違反の調査によると、刑事告発につながったのは、たった0.5%です。ザ・クライム・レポートのグラハム・ケイツから彼の調査について話を聞きます。彼から、例えばアルファ・ナチュラル・リソーシズという会社が、2007年から2013年の間に6000件以上の違反を重ねながら、民事制裁金を払うだけですんだ過程について話を聞きます。ケイツは、環境を汚染している企業の告発がはかどらないのは、政府が限られた資金しか当てていないからだと言います。EPAは、全米でたった200人しか職員がおらず、司法省の環境犯罪部門はたった38人しか検察官がいません。

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    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 緑の恐怖:毛皮養殖所からミンクを逃したことで動物愛護運動家らがテロリズム罪に直面

    米政府は、イリノイ州農村部の毛皮養殖所からミンクとキツネを逃すのを助けたとして、2人の動物愛護運動家らを連邦テロリズム罪で起訴したことを明らかにしました。新たに明らかにされた起訴状の中で、検察側は、タイラー・ラングとケビン・オリフが毛皮養殖所の檻の中から約2000匹のミンクを逃がし、ミンクが出られるように施設の周りのフェンスの一部を外したとして訴えています。この2人の活動家らはさらに、同養殖所の壁に「解放は愛だ」とスプレーで描いたことでも訴えられています。ラングとオリフは、物議を呼んでいる「動物事業者テロリズム法(AETA)」(Animal Enterprise Terrorism Act )の下で起訴され、各訴因は最大5年間の禁錮刑と25万ドルの罰金を含んでいます。「グリーン・イズ・ザ・ニュー・レッド・ドットコム」(GreenIstheNewRed.com)で、動物の権利と環境問題について取材している、記者のウィル・ポーターから話を聞きます。「動物擁護団体や、こうした動物窃盗犯罪疑惑について人々がどう感じているかは全く問題ではないのです」と、AETAについてポーターは言います。彼はAETAは、抗議行動と市民的不服従を犯罪化する一方で、あまりにも大まかすぎると主張しています。

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    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    3
  • パレスチナ統一政府合意後、イスラエルは新たな「平和攻勢」を避けるために暴力を誘発したのか?

    イスラエルと占領地区の紛争の過熱は、1ヶ月以上前に起こったヨルダン川西岸地区での3人の10代のイスラエル人少年たちの誘拐から始まったと広く考えられています。しかし本日の2人のゲスト、作家のノーマン・フィンケルステインとパレスチナ人の政治評論家モイーン・ラバーニは、この見方は、数十年にわたる占領のより大きな文脈を無視しているとし、最近の出来事は、占領下のパレスチナの土地におけるイスラエル政府の拡張論者の目標を強調するものだと言います。「パレスチナ人たちが[ファタハとハマスの]統一政府発足のように、紛争の和解をしようとしているように見えるときはいつも、その時点でイスラエルは暴力反応を誘発するのにできることを全てします。今回の場合はハマスからの反応を引き出しし、統一政府を壊し、そうしてイスラエルには口実ができるわけです」と、フィンケルステインは言います。ラバーニとフィンケルステインは、近刊予定のHow to Solve the Israel-Palestine Conflict(『イスラエル・パレスチナ紛争の解決法』)の共著者です。

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    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ガザで192人が死亡したあとで、イスラエル占領下での長期的な停戦は可能か?

    ガザ地区で200人近くのパレスチナ人が死亡した武力衝突が次にどうなるかは、エジプト停戦提案をうけて流動的な状態です。エジプト政府は、衝突の一時的な停止と、ガザの国境検問所の再開、その後の長期停戦に関するカイロでの協議を提案しました。イスラエルの安全保障閣僚会議はこの提案を承認しましたが、ハマスはまだ公式には応えていません。ハマスの軍部はこの協定は「降伏」だとして拒否し、停戦はハマスが求めている主要な要求のどれにも応えないと述べています。この要求の中には、ガザの包囲攻撃の解除、イスラエルの襲撃で最近拘束された囚人の釈放、占領地区へのイスラエルの攻撃の終結、パレスチナ統一政府の尊重が含まれています。しかし、最終決定権を持つのはハマスの政治部門です。イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は7月15日、ハマスが停戦を拒否し、ロケット弾攻撃を続けるなら、ガザへの攻撃を拡大すると明言しました。今回の停戦提案にいたる1週間の間に、世界で最も人口密度が高い地域の1つに対するイスラエルによる空爆で少なくとも192人のパレスチナ人が死亡しています。国連は、36人の子供を含むガザの死亡者の80%以上は一般市民だと推定しています。同時期にガザから1000発以上のロケット弾がイスラエルに発射されましたが、都市部に到達したのはほんの一部にすぎません。

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    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「自分の体が自分のものではなくなる」:釈放された「ウォール街を占拠せよ」活動家セシリー・マクミラン ひどい環境下の刑務所内の女性について語る

    7月2日、「ウォール街を占拠せよ」活動家のセシリー・マクミランは、ライカーズ刑務所で2か月近く服役した後、ニューヨーク州のクィーンズ区へ車で連行され、メトロカードだけの状態で路上に放り出されました。マクミランは警察官に暴行したとして有罪判決を受け、「ウォール街を占拠せよ」運動中に逮捕された何千人ものデモ参加者の中でも最も重い刑を言い渡されました。占拠運動が始まってから半年後、デモ隊がズコッティ公園を再び占拠しようとした2012年3月、彼女は拘束されました。マクミランは背後から何者かによって胸をつかまれたので、本能的に払いのけ、攻撃をしたところ、その相手が警察官のグラントリー・ボベルだったと語っています。マクミランに第2級暴行罪の有罪評決を下した12人の陪審員のうち、9人が、彼女は刑務所で服役するべきではないとして裁判官に情状酌量を求めました。マクミランは59日間服役し、現在は刑務所内で出会った医療を十分に受けられていない多くの女性たちの支持者です。「自分の体が自分のものではなくなる」とマクミランは、刑務所生活について語ります。

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    2014/7/14(Mon)
    記事番号: 
    4

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