デイリーニュース

  • ポール・ファーマー医師が語るアフリカのエボラ熱流行:危機の根本原因は世界的な医療格差の拡大

    西アフリカで流行中のエボラ熱は死者1400人に近づく勢いですが、帰国した米国人宣教師2人は未承認の治療薬と超一流の医療を受けて完治し退院しました。本日は、番組を時間いっぱい使い、医療団体「パートナーズ・イン・ヘルス」の共同創設者ポール・ファーマー医師に、この伝染病の流行を止めるために何ができるのか、そして緊急対応にとどまらない、地域の医療技能構築の必要性について話を聞きます。「今回のエボラ熱の流行はこれまでで最大規模ですが、アフリカにおける公衆衛生の危機的な状態の反映にすぎません。今回のような疫病の流行や、その他の公衆衛生上の危険から住民、特に貧困層を守ることができる医療スタッフや制度が欠けていることが問題なのです」。ファーマーは世界で最も貧困で弱い立場の人々の衛生状態を改善するために人生を献げてきました。ハーバード・メディカル・スクール教授で、現在は地域社会を基盤とする医療に関する国連特別顧問でもあります。Infections and Inequalities: The Modern Plagues (『感染と不平等―現代の伝染病』など数冊の著書があります。

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    2014/8/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ガザの未来を壊す戦争? イスラエルの攻撃で子ども500人が死亡 3000人が負傷 37万3000人がトラウマを抱える

    ガザに対するイスラエルの攻撃が再開しましたが、番組ではこれまでの軍事攻撃がガザの子どもたちに及ぼした影響を検証します。7月以来、467人以上のパレスチナ人の子どもが死亡しました。これは過去2度のガザ紛争での子どもの犠牲者数を合計したよりも多い数です。世界保健機関(WHO)によれば、3000人以上の子どもが負傷、内推定1000人は一生障害が残るとみられています。国連の推定によれば、少なくとも37万3000人の子どもが直接的な専門家の心理社会的サポートを必要としています。加えて、成人の犠牲者数合計から、1500人に上る子どもが孤児になった可能性があります。報道によれば少なくとも25校の学校が深刻に破壊され、使用不可能となったことから、ガザの子どもたちの教育を受ける権利も大幅に損なわれています。ユニセフのガザ現地事務所の所長を務めるパニラ・アイアンサイドに話を聞きます。
    「身近な人の死や負傷、自宅の消失または大規模な破損、行き場を失ったという経験をしていない家族は、ガザには存在しません」とアイアンサイドは言います。「人々の心理的なダメージは、特に子どもに関しては、過大評価はあり得ないほど深刻なのです」

    画像クレジット:ユニセフ

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    2014/8/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「黒人の春」:ファーガソン住人と 警官に射殺された黒人少年の友人 人権を求め声を上げる

    8月20日、平和的なデモがつづくミズーリ州ファーガソンに、エリック・ホルダー司法長官が、住民と、警官によるマイケル・ブラウン射殺事件を捜査するFBI捜査官と会うために到着しました。8月第4週デモクラシー・ナウ! はファーガソンに行き、18歳だったブラウンが殺された現場を取材しました。ブラウン本人と知り合いだった人を含め、近所に住む若者に話を聞きました。「彼は跪きました。『撃たないで』というように。それにも関わらず(警官は)彼の目と、頭を撃ち、さらに体に4発撃ち込んだのです」と、住民のリコ・ライクは言います。「手を上げて、『撃たないでくれ』と言うしかないのが現状なんです。マイケル・ブラウンの冥福を祈ります」

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    2014/8/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「ファーガソンからガザまで 暴力を止めよ」: 90歳のホロコースト生存者 セントルイスで逮捕される

    18日セントルイスで、90歳の誕生日から数日後のホロコーストの生存者、ヘイディ・エプスタインが逮捕されました。彼女はミズリー州知事ジェイ・ニクソンの事務所前の抗議デモに参加していました。エプスタインはドイツで生れ、1939年「子供輸送」(Kindertransport)という救助活動により英国へ逃れましたが、彼女の両親はアウシュビッツで亡くなりました。彼女は、セントルイスで「平和のためのユダヤ人の声」(Jewish Voice for Peace)の支局「パレスチナ連帯委員会」(Palestine Solidarity Committee)の共同創立者です。2011年のガザ支援船団「フリーダム・フロッティラ」の一員であり、米国船「オーダシティ・オブ・ホープ」の乗客でした。彼女はヨルダン川西岸地区へも、何度も連帯旅をしています。エプスタインはファーガソンでの抗議に対する警察の対応を非難しています。「警察の暴力は、イスラエル占拠下のパレスチナで目撃したものと同じです」とエプスタインは言います。「差別されることや抑圧されることがとのようなものか私はよくわかります。だからこんな問題が起こると、じっとしていることが出来ないのです」

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    2014/8/20(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 「抗議者はみんなマイケル・ブラウンになりえる」:州議会議員 警官の襲撃が司法で裁かれることを求める抗議者を弁護

    ファーガソンでの抗議で正義を求める声の中でも、最も重要な一人が州議会議員のマリア・シャペル=ナダールです。彼女は街頭に出て抗議し催涙ガスを受け、ツイッター上ではマイケル・ブラウンが警官に殺害され、抗議が勃発した後、ジェイ・ニクソン州知事が適切な対処をとっていないことを厳しく批判しました。「自分もいつマイケル・ブラウンになるかわからないと感じている民衆と、ニクソン州知事が話をしていないという事実は、まるで彼らに平手打ちをくらわせているようなものです」とシャペル=ナダールはいいます。「彼は、政治的に都合が良い時だけ、マイノリティーのコミュニティにやってくるのです」

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    2014/8/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「文明国では受け入れ難い」: カリフォルニアの司祭 トラウマを抱えた若者達を標的にするファーガソン警察を批判

    ミズーリ州ファーガソンから引き続き生中継です。次はカリフォルニア州バークレーのザ・ウェイ・クリスチャン・センターの司祭マイケル・マクブライドに話を聞きます。マクブライドは、「組織化によりコミュニティを改善する人々」(People Improving Community through Organizing - PICO)に属する「地域社会を癒すキャンペーンのライフライン」(Lifelines for Healing Communities Campaign)の指導者です。PICOは国内でも最大の信義をベースにした地域社会組織ネットワークです。マクブライドは平和維持者としてファーガソンに入り、青少年達と協力して市民不服従を支援してきました。抗議者達は米国の「公民権運動と抵抗の歴史から受け継がれた行動を実践」していると言います。 「彼らがなぜこんなに憤慨しているのか、と不思議に思う人もいるでしょう。私たちには子供たちがいます。自分達の税金で雇われた人々によって子供が殺されたら、憤慨しない親がいるでしょうか?」とマクブライドは言います。

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    2014/8/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ゴム弾、催涙ガス、牢獄:ファーガソン警察 抗議の様子を報道するジャーナリストを弾圧

    米国ミズーリ州ファーガソンでは、非武装の18歳の少年マイケル・ブラウンを警察が射殺したことへの抗議が10日目の夜を迎えました。抗議者たちは、非武装の少年の頭部2カ所を含む計6カ所を撃った警官ダレン・ウィルソンの逮捕を求めています。ニューヨーク・タイムズ紙によると、エリック・ホルダー司法長官と司法省の上層部は、ファーガソン警察の業務全体を、広意義な公民権捜査の対象とするかどうかを検討しているということです。一方ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalist)は、ファーガソン警察に対しジャーナリスト達への嫌がらと拘留を止めるよう求めています。少なくとも11人のジャーナリストが、射殺後の抗議活動の様子を報道していて拘留されました。『インターセプト』のライアン・デブローに話を聞きます。18日の夜、抗議運動の様子を報道していたデブローは、ゴム弾で撃たれた後逮捕され、一晩投獄されました。

    dailynews date: 
    2014/8/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「警察の過剰な取締りと不十分な保護」:マイケル・ブラウンの射殺事件で、顧みられていない黒人コミュニティの現状あらわに

    武器を持たない黒人の十代の少年マイケル・ブラウンの白人警官による射殺事件後の展開について引き続き放送し、カリフォルニア大学バークレー校の法律学、アフリカ系米国人学とエスニック・スタディーズの教授であるジョン・A・パウエルから話を聞きます。彼は「平等で包括的な社会のためのハース研究所」(Haas Institute for a Fair and Inclusive Society)の所長です。「黒人コミュニティは、警察の過剰な取締りを受けると同時に十分な保護を受けていないことが多いのです」と、パウエルは言います。「それが非常に深刻な問題です」。

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    2014/8/19(Tue)
    記事番号: 
    4
  • セントルイスの活動家:1968年の都市暴動から数十年後も、鍵となる経済的、人種的問題は解決されないまま

    ミズーリ州ファガーソンの今回の大騒動は、1960年代に全米中の都市で起こった一連の暴動と共に表面化した人種的分離を思い起こさせます。リンドン・ジョンソン大統領は1967年、騒動の原因を調査するために、「カーナー委員会」(Kerner Commission)として知られる組織を作りました。同委員会は1968年2月、よく知られているように次のように結論付けました。「我々の国は不平等な2つの社会に分裂する方向に向かっている。1つは黒であり、1つは白である。」。その1ヶ月後、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の暗殺で全米の100以上の都市で暴動が巻き起こり、ミズーリ州カンザス・シティでは州兵が動員され少なくとも5人が死亡しました。ミズーリ州カンザス・シティで生まれ、1968年の暴動を目撃したジャマラ・ロジャースから話を聞きます。彼女は最近、セントルイス公共ラジオのKerner Commission Warning Comes True — Two Societies, Separate and Unequal(『カーナー委員会の警告は実現する-分裂し不平等な2つの社会』の解説を行いました。彼女はミズーリ州セントルイスにある「黒人闘争のための組織」(Organization for Black Struggle)の設立者で元会長です。ファガーソンの街頭から彼女に話を聞きます。

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    2014/8/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 活動家:新世代にとって、ファガーソンは警察の抑圧に対する非暴力の市民的不服従の歴史的転機

    ファーガソンでの抗議行動が続く中、活動家たちは一致団結して運動に参加するためにミズーリ州に集まってきています。フロリダからファーガソンに到着したばかりの活動家で、「ドリーム・ディフェンダーズ」(Dream Defenders)の代表フィリップ・アグニューから話を聞きます。同団体は、社会変革をもたらすための非暴力の市民的不服従と市民的社会参画に従事する有色人種の若者たちとその仲間のネットワークです。「抵抗運動に参加したくてここに来ました」と、アグニューは言います。「今回のような規模の州警察に対する非暴力の市民的不服従という反応は、これまの人生の中で見たことがありません」。アグニューは、2012年にフロリダ州サンフォードで起きた、武器を持たないアフリカ系米国人の十代の少年トレイボン・マーティンの射殺事件に対する抗議行動を組織化するのを手伝いました。

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    2014/8/19(Tue)
    記事番号: 
    2

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