ウクライナ政府と親ロ派反乱勢力は5日、停戦協定に調印し、6カ月にわたる戦闘に終止符を打つ見込みです。この戦闘で少なくとも2600人が死亡し、100万を超える人々が避難民となりました。調印は5日朝、ベラルースの首都ミンスクで行われる予定ですが、オバマ米大統領と欧州首脳は英国のウェールズでNATO首脳会議に出席中です。この停戦は、ウクライナ軍がロシアの支援を受けた反乱勢力に対し、数々の敗北を喫したタイミングで成立します。数時間後には停戦成立と報じられる中、親ロシア派は新たな攻撃を仕掛け、ロシアとクリミア地方の中間点に位置する港湾都市マリウポリを奪取しました。ウクライナ政府とNATOは、ロシアが軍隊をウクライナ国内に送り込んだと批判していますが、ロシア政府はその事実はないと否定しています。ウクライナでの新展開と時を同じくして、NATOはウクライナ危機に対応するため速攻部隊を新設する計画を発表しました。スティーブン・コーエン教授を番組にお招きします。ニューヨーク大学とプリンストン大学のロシア研究と政治学の名誉教授で、ロシアとソ連に関する多数の著書があります。