記録的な数の中絶反対派による規制に対し、歴史的な巻き返しとして、中絶擁護派の米議員らが、中絶への保険の適用を拡大する法案を提出しました。「中絶における公平な医療保険適用法案」(Equal Access to Abortion Coverage in Health Insurance Act/EACH Woman Act)では、母親の命が危険に晒されている場合や、レイプや近親相姦などの場合を除き、中絶医療への連邦政府の補助金を禁止する、40年近く前に制定されたハイド修正条項が廃止になります。同条項は、有色人種が多数を占める最貧困層の多くの女性たちによる中絶への補助金支給を阻んでいます。同法案提出者のカリフォルニア州選出の民主党バーバラ・リー下院議員に話を聞きます。「これまでわれわれは常に守りの姿勢で、女性の選択の権利や女性のプライバシーの権利、米憲法による女性の中絶の権利保障を認めたロー対ウェイド判決をひたすら守ってきました。でも、そろそろ攻めの姿勢に入る時期です」とリー議員は言います「これは大きな最初の一歩です」