カリフォルニア州ガーデナ市と報道機関による2年にわたる訴訟合戦の末、地元警官が非武装の男性に向かって発砲する場面を記録したダッシュカムの映像の公開を、連邦判事が命令しました。7月14日に公開された動画では、警官がリカルド・ディアス=ゼフェリーノと他の2人の男性に手を上げるように命令していました。彼らは従いました。ディアス=ゼフェリーノはあげていた手を数回さげ、帽子を脱ぎました。友人によると彼は、自転車泥棒の嫌疑をかけてきた警官に対し、自分たちは弟の盗まれた自転車を探すために道路にいたのだと説明しようとしていたそうです。警官3人が発砲し、銃弾8発を受けて彼は死亡しました。警官たちは、もうひとりの男性にも怪我を負わせました。ガーデナ市は被害者の遺族による民事訴訟の和解金として4700万ドルを支払いましたが、ダッシュカム映像の公開は拒んできました。14日の判決で、ステファン・ウィルソン判事は、この映像を一般に公開することは公益に資するとしています。ガーデナ市はこれを受けて第9米巡回控訴裁判所に抗告請求を出し、ビデオの公開は一時差し止めになっていました。しかし、このビデオは急速にインターネットで拡散し、誰でも閲覧できるようになっていました。