デイリーニュース

  • 「黒人教会への9.11テロ」 被害者の葬儀に追悼者がサウスカロライナ州に集結

    6月17日に聖書勉強会の出席者9人が射殺された、サウスカロライナ州チャールストンのエマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会、通称「母なるエマニュエル」の前から中継しています。今週末まで各地で葬儀が予定されていますが、その最初の2つの葬儀が25日に行われ、追悼者たちが参列しました。3児の母で、牧師や高校の陸上教師を務めていたシャロンダ・コールマン=シングルトン(45歳)、エマニュエル・アフリカン・メソジスト 監督教会で30年以上働いていたイーセル・ランス(70歳)の葬儀が、遺族の手で行われました。今日(26日)は、エマニュエル・アフリカン・メソジスト 監督教会の牧師で州上院議員のクレメンタ・ピンクニー師の葬儀が執り行われ、オバマ大統領が弔辞を述べる予定です。25日にピンクニー師の通夜が行われた会場の外にはラインが貼られ、その一角をとり囲んでいました。参列者に話を聞きます。「私にとって、これは黒人教会に対する9.11テロ攻撃みたいなものです」とJ.ミシェル・リトル師は話します。「ここから我々は勝利をつかみ取りました。(ディラン・ルーフは)内乱に火をつけようとしましたが、逆に人々は白人と黒人の団結を訴えて集まっています」。

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    2015/6/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 不法移民でトランス・ジェンダー活動家のジェニセット・グティエレス オバマ大統領に移民の強制退去を抗議 ホワイトハウスのイベントで

    オバマ大統領の移民政策に対し、ホワイトハウスで24日、直接抗議が行われました。LGBTプライド月間を祝う集まりでオバマがスピーチを行っていたところ、在留資格のないメキシコ出身の移民でトランス・ジェンダー活動家のジェニセット・グティエレスが観客席からスピーチをさえぎり、国外退去処分を中止するよう呼びかけました。グティエレスは、移民政策議論で考慮されることの少ない、LGBTQ移民の擁護のために設立された「ファミリア:トランス・クィア解放運動」(Familia: TQLM)の創設メンバーです。ホワイトハウスでの発言について話を聞きます。

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    2015/6/25(Thu)
    記事番号: 
    4
  • クリス・クリスティ知事は無実の市民をおとり捜査で刑務所に送ったのか? 「フォートディクスの5人」事件を再検討

    共和党のニュージャージー州知事、クリス・クリスティは大統領選出馬準備を進めていますが、連邦検事時代の最大の業績のひとつとして上げられることの多い裁判「フォートディクスの5人」(Fort Dix Five)について見ていきます。2008年、ニュージャージー郊外在住の男性5人が、フォートディクス陸軍基地での米兵殺害を共謀した罪で有罪判決を受けました。当時、連邦検事だったクリスティは訴追を担当しました。「ジ・インターセプト」(The Intercept)の新記事は、有罪判決を受けたデューカ3兄弟が政府捜査官のおとり捜査にはめられただけで、テロ犯罪を犯すつもりはなかったことを示唆しています。ジ・インターセプトのムルタザ・フセイン記者に話を聞きます。フセイン記者の最新記事はChristie’s Conspiracy: The Real Story Behind the Fort Dix Five Terror Plot(「クリスティ知事の陰謀:フォートディクスの5人によるテロ計画を巡る真実」)です。

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    2015/6/25(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 米国は右派テロを無視? 9.11以降、イスラム聖戦士よりも白人過激派に殺害された犠牲者の方が多い

    教会での銃乱射事件で犠牲になったクレメンタ・ピンクニー師の追悼に、数千名がサウスカロライナ州議会議事堂に集まる中、新たな研究によれば9.11事件以降、米国内での白人至上主義およびムスリム以外の狂信者による殺害者数は、イスラム過激派によるそれを大幅に上回ることが明らかになりました。「ニュー・アメリカ」研究センターによれば、9.11以降、26人がイスラム過激派の事件による死者は26人ですが、右派組織による攻撃の死者は48人に上りました。オバマ政権はイスラム教徒コミュニティに重点的に焦点をあてていますが、2001年9月11日以降の非イスラム教徒によるテロ事件は19件なのに対し、イスラム教徒によるものはわずか7件でした。二人のゲストをお招きしました。ニューヨーク大学法科大学院ブレンナン司法センターのフェローで、元FBI国内対テロ専門捜査官のマイク・ジャーマンと、1995年4月19日のオクラホマシティ連邦ビル爆破事件で娘のジュリー・マリーを亡くしたバド・ウェルチです。

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    2015/6/25(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 死刑は報復であり癒しではない:オクラホマシティビル爆破事件の犠牲者の父、ボストンマラソン事件のジョハル・ツァルナエフの判決を語る

    ボストンマラソン爆破事件のジョハル・ツァルナエフ被告は、死者3人、負傷者数百人を出した2013年の事件で果たした役割に対し、死刑判決を言い渡されました。ツァルナエフは、法廷に出席した生存者および遺族に初めて謝罪し、「命を奪ったことを、私のせいで苦しませたことを、被害を起こしたことを申し訳なく思います」と言いました。最近ボストン・グローブ紙が実施した世論調査でツァルナエフの死刑判決を支持するマサチューセッツ住民は20%以下でしたが、爆破事件の生存者の一部も死刑反対を表明しています。1995年のオクラホマシティ連邦ビル爆破事件で娘のジュリーを亡くした後、死刑反対運動の代表的な活動家となったバド・ウェルチに話を聞きます。ウェルチは「人権を支持する殺人犠牲者遺族の会」(Murder Victims’ Families for Human Rights)を創設、理事長を務めます。

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    2015/6/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「私は非暴力を唱えない」:歌手で活動家のニーナ・シモンの妥協なき声を伝える新作映画

    「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)運動が全米で高まり、サウス・カロライナ州チャールストンのエマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会で礼拝中に殺害された9人の死を全米が悼んでいるこの時期、公民権運動の最も重要な声であった人物の生涯を振り返りましょう。「ソウル音楽の女性祭司」として名高い歌手のニーナ・シモンです。新作ドキュメンタリー映画 What Happened, Miss Simone? (『何が起こったの、ミス・シモン?』)が、2003年に亡くなったシモンの音楽と政治に光を当てます。公民権運動の賛歌となった Mississippi Goddam(『ミシシッピ・ゴッドダム』)は、シモンがミシシッピ州でのメドガー・エバーズの暗殺と、4人の黒人の子供が殺害されたアラバマ州バーミンガムでの16丁目バプティスト教会の爆破を受けて作った曲です。このドキュメンタリー映画の監督リズ・ガーバスと、40年間にわたりシモンのギタリストでミュージック・ディレクターだったアル・シャックマンに話を聞きます。

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    2015/6/24(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米国商工会議所の祝日? TPPから恩恵を受けるのは誰か?

    米上院は24日、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)を含む新たな貿易交渉の「ファスト・トラック」権限(貿易促進権限またはTPA)をオバマ大統領に与える法案を採決する見通しです。世界経済の4割近くを占める12カ国が参加するTPPは、秘密裏に交渉が行われていますが、23日、上院は本日24日の最終採決を設定するため法案の「審議を終了」することへの採決を行い、賛成60票、反対37票で可決しました。オバマ大統領は、TPPの成立を大統領としての最終任期の最優先事項と定めて共和党指導層と足並みをそろえ、自身の従来の支持基盤である労働組合、環境保護派、消費者団体などからの強い反対を押し切る形となりました。最終的に民主党議員13人が共和党側につき、オバマ大統領のファストトラック権限を支持しました。本日は「パブリック・シチズン」代表のロバート・ワイスマンとケイトー研究所の貿易政策アナリストのビル・ワトソンの論議をお届けします。

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    2015/6/24(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米の国内テロリズム:チャールストンの虐殺から1964年のミシシッピ州の公民権運動活動家殺害まで

    2015年6月21日は、別の由緒ある黒人教会にまつわる別の憎むべき行為から51周年でした。1964年6月21日、3人の若い公民権運動活動家がミシシッピ州ネショバ郡フィラデルフィアで殺害されました。アンドリュー・グッドマン、ジェームズ・チェイニー、マイケル・シュワーナーは、「フリーダム・スクール」(Freedom School)として使われることになっていたためにクー・クラックス・クラン(KKK)によって爆破されたアフリカ系米国人教会を訪問した後、行方不明になりました。アンドリュー・グッドマンの兄弟であるデビッド・グッドマンから話を聞きます。アンドリューの死から51周年の2015年6月21日、彼はミシシッピ州のクラリオン・レジャー紙にU.S. Has Turned Pages, Not Closed Book on Racism(『米国は人種偏見に関する本を締めくくるのではなく、さらなるページをめくった』というタイトルの記事を執筆しました。

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    2015/6/23(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「これは単に公の場で“ニガー”と言うのが失敬だという問題ではない」:オバマが率直に語った人種差別

    オバマ大統領は、コメディアンのマーク・マロンとのポッドキャストで、米国における人種偏見について率直に語りました。チャールストンの虐殺事件の2日後に録音されたこのインタビューの中でオバマは次のように言いました。「人種偏見、我々は明らかにこの問題を解決していない。これは単に公の場で“ニガー”と言うのが失敬だという問題ではない。そのことでは、未だに人種偏見が存在しているかどうかを測ることはできない。人種偏見は目に見える差別の問題だけではない。社会は2、300年間の出来事を一晩ですべて消し去ったりはしない」。全米黒人地位向上協会(NAACP)のサウスカロライナ支部代表のウィリアム・バーバー師からこのコメントに対する彼の反応を聞きます。

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    2015/6/23(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「犯人は逮捕されたが、殺人者はまだ捕まっていない」:高まる南部連合の戦旗の撤去を求める声

    由緒あるエマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会で6月17日に起きた9人のアフリカ系米国人礼拝者の大量射殺を受けて、サウスカロライナ州では州議会議事堂から南部連合の戦旗を撤去することを求める声が高まっています。この戦旗は数十年にわたって論争の原因になっていましたが、射殺犯とされているディラン・ルーフがこの戦旗と共に写っている写真がオンライン上に公開されたことを受け、撤去を求める政治家が多くなっています。そのなかにはサウスカロライナ州のニッキ・ヘイリー知事も含まれています。戦旗の撤去を支持する2人の共和党のサウスカロライナ州代議士から話を聞きます。そのうちの1人、ダグ・ブラノンはこの戦旗を撤去する法案を提出するつもりだと言います。歴史家のドン・ドイルと全米黒人地位向上協会(NAACP)のサウスカロライナ支部代表のウィリアム・バーバー師からも話を聞きます。バーバーは、「チャールストンの9人」(the Charleston Nine)に敬意を払うことは、南部連合の戦旗を撤去することと、メディケイドと投票権の拡大など政策を変更することの両方を意味すると言います。「犯人は逮捕されましたが、殺人者はまだ捕まっていません」と、バーバーは言います。「人種偏見的な政治的修辞や人種偏見的な政策を持っていると、それはテロリズム的な暴力を生む場所、生みだす土壌になる可能性があるのです」。

    dailynews date: 
    2015/6/23(Tue)
    記事番号: 
    1

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