デイリーニュース

  • 北極圏を爆撃:米海軍によるアラスカ湾での軍事演習で脅かされる世界有数の原生地域

    米海軍は、環境破壊を懸念する地元住民が抗議行動をする中、アラスカ湾で大規模な軍事演習を開始しようとしています。海軍はこの軍事演習のために、数隻の駆逐艦、数百の航空機、無数の兵器、1隻の潜水艦と共に、数千人の水兵、兵士、空軍兵、海兵隊員、沿岸警備隊員を配備したと報じられています。アラスカ湾は地球上に残された有数の原生地域で、野生のアラスカ鮭5種のすべてと377種類の他の海洋生物の重要な生息地があります。今回計画されている海軍の爆撃航程は何万ポンドもの有毒な弾薬の爆発を伴うと同時に、漁業用のアクティブソナーを使用します。海軍は過去30年にわたって断続的にアラスカ湾で軍事演習を行ってきましたが、今回の新たな軍事演習はこれまでで最大のものです。そして、科学者たちが北極圏の氷の融解に伴う気候変動について懸念している中で行われます。一方、前例のない融解は米軍に、以前はアクセス不可能だった領域にまで軍事作戦を拡大する機会を作っています。「トゥルースアウト」(Truthout)の記者で、最新記事Destroying What Remains: How the US Navy Plans to War Game the Arctic(『残されたものを破壊:米海軍が北極圏で軍事演習を計画する過程』)を執筆したダール・ジャメイルから話を聞きます。

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    2015/6/16(Tue)
    記事番号: 
    2
  • イエメン人が攻撃と衝突と包囲に苦しむ中、ジュネーブの和平協議は救済をもたらすのか?

    「イエメンのアルカイダ」(Al-Qaeda in Yemen)は、同組織の指導者ナセル・アル=ウハイシが米中央情報局(CIA)の無人機攻撃と見られる米国の空爆で殺害されたと発表しました。アル=ウハイシはウサマ・ビンラディンの元側近で、2009年に「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)のトップになりました。一方、国連の支援を受けた和平協議の2日目、武装組織フーシの代表が協議に参加するためジュネーブに到着しました。サウジアラビアがイエメンのフーシを攻撃し始めてから約3ヶ月が経ちます。国連の潘基文事務総長は6月15日、イスラム教の聖月ラマダンの開始に合わせて2週間の人道的な停戦を求めました。国連は最近、イエメンの人口の78%に当たる2000万人の人々が緊急人道支援を必要としていると発表しました。イエメンの首都サヌアにいるデモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クゥドースと、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の国連担当記者ジョー・ローリアから話を聞きます。

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    2015/6/16(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 800年の歴史を持つマグナ・カルタとBlack Lives Matter運動の共通点とは?民衆史の学者が説明

    2015年6月15日はマグナ・カルタ 制定800周年にあたります。「大憲章」として知られるこの憲章は、議会制民主主義、人権、王権に対する法の優位性の基礎となったとされています。イギリスでは、女王やキャメロン首相を含む要人が封印された歴史的文書の記念日を祝いました。マグナ・カルタならびにイングランド自由憲章の原本は、リンカン城の石造保管室に最良の保存状態で保管されています。民衆史学者で The Magna Carta Manifesto: Liberty and Subsistence for All (『マグナカルタ宣言 全ての者に自由と生存を』)著者ピーター・ラインバウに聞きます。ラインバウはマグナ・カルタと「黒人の命だって大切だ」(Black Lives Matter)運動につながりを見いだすイベントに出席しています。

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    2015/6/15(Mon)
    記事番号: 
    3
  • イスラエル 重要な国連調査に先だち2014年ガザ攻撃は「合法的」で「正当だった」と報告

    イスラエル政府はこのほど発表した報告の中で、ガザにおける2014年の軍事行動は「合法的」で「正当だった」と結論づけました。この報告は、50日間にわたる衝突に関する重要な国連調査に先んじる形で発表されたものです。イスラエルは、国連調査は偏っているとして協力を拒絶していました。2014年の「境界防衛作戦」(Operation Protective Edge)では2200人を超えるパレスチナ人が死亡、圧倒的多数が民間人でした。イスラエル側は73人が死亡、6人を除いて全員が兵士でした。イスラエルはこの報告の中で、民間人の犠牲を避けるため「相当な努力」を払ったとした上で、多数の民間人犠牲者が出たのはハマスの戦闘員が一般市民を装って民間建物を軍事拠点としたためであり、その責任はハマスにあるとしています。「イスラエルによる占領を終わらせる米国運動」(the U.S. Campaign to End the Israeli Occupation)代表で「エルサレム基金」元代表のユーセフ・ムナイイール、テルアビブにいるハアレツ紙コラムニストのギデオン・レビに聞きます。最新記事は”Israel washed itself clean of Gaza’s dead beach children”(「ガザの浜辺で死んだ子供たちへの罪を自ら洗い流したイスラエル」)です。

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    2015/6/15(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オバマのTPP関連法案に民主党員が反対を表明 ヒラリー候補の立場は?

    前国務長官、元上院議員、元大統領夫人のヒラリー・クリントンは米国初の女性米国大統領を目指す選挙戦を開始し、所得の均等、ウォール街への規制を強調するとともに、より公平な経済のための戦いを誓いました。クリントンは14日、密室で行われている太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関して沈黙を破り、こう述べました。「(オバマ大統領は)味方となる議員に耳を傾け協力すべきです。その筆頭は、脆弱な合意が米国の労働者に及ぼす影響を懸念するナンシー・ペロシです。米国にとって最善で最強な条件が得られないならば交渉すべきではありません」と述べました。この発言は、下院が12日に関連法案の最初となる法案を否決したことをうけたものです。オバマ大統領は下院の採決に先立ち、自らが所属する民主党に支持を求める発言をしていました。「パブリック・シチズン」の「グローバル・トレード・ウォッチ」代表で、 The Rise and Fall of Fast Track Trade Authority (『ファストトラック貿易権限の盛衰』)の著者ロリ・ウォラックと、著名な経済学者でコロンビア大学地球研究所所長のジェフリー・サックスに聞きます。

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    2015/6/15(Mon)
    記事番号: 
    1
  • インティファーダの牛についての映画「ザ・ウォ ンテッド18」 米国とイスラエルがパレスチナ人映画製作者をNYプレミアから締め出す

    毎年恒例のヒューマンライツウォッチ国際映画祭がここニューヨーク市で開催されていますが、主役となるはずの監督が、米国で行われる自身の映画のプレミア に出席できません。パレスチナの映画製作者アメール・ショマリは、イスラエルから「安全保障上の脅威」とみなされ、米国ビザが取れるエルサレ ムに行くことを阻止されました。そこで彼は、米政府がビザを発行しているヨルダンのアンマンに行きましたが、そこでもビザ発給の機械が故障していると言われました。今までショマリはヨーロッパで開かれたいくつ もの祭典に問題なく出席し、彼の映画は国際的な称賛を得てきました。興味深いことに、映画The Wanted 18(『ザ・ウォンテッド18』)には、イスラエルが昔から、あらゆる形のパレスチナによる非暴力の抵 抗を危険、脅威とみなし、卑劣な手段で攻撃してきたことが描かれており、第一次インティファーダのとき、パレスチナ人の共同体が自分たちの乳製品のために所有していた18頭の 牛をイスラエル軍が「イスラエル国家の安全を脅かす」として追跡したという驚くべきエピソードを再現しています。本日はラ マラにいるアメール・ショマリに話を聞きます。

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    2015/6/12(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「施設のモンスター」:逃亡者の追跡が行われる中 ダニモーラ刑務所の改善要請を主張

    ニューヨーク州ダニモーラにあるクリントン矯正施設から脱獄した2人の逃亡犯が未だに捕まらない中、人権活動家で刑務所改革活動家のフィブ・ムアリム=ア クは大規模刑務所の改革の必要性を主張します。「この施設は、昔から暴行で有名な場所ですが、説明責任が一切ありません。ここは変わらなくて はいけません」とムアリム=アクは主張します。

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    2015/6/12(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 独房から街へ:何年もの独房収監の後に自由に立ち向かう人々

    米司法省の推計では、約8万人の囚人が独房に収監されています。中に は何十年も独房に収監されている人もいます。元ブラック・パンサー党のアルバート・ウッドフォックスは40年以上も独房に収監されています。 ウッドフォックスは今日にも釈放される可能性がありますが、ザ・マーシャル・プ ロジェクトとナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)が実施した調査では、刑務所が何千人も の受刑者を独房からそのまま社会に送り出し、ほとんど何 の支援も準備も与えていないことが明らかになりました。最 終的に大半の人がホームレスになったり、刑務所に戻ったりしています。本日は、ザ・マーシャル・プロジェクトのクリスティー・トンプソンと、 以前収監されていた人たちによる共同体の「収監民共同体」の創設者フィブ・ムア リム=アクに話を聞きます。彼は、独房での5年間を含み、ニューヨークの刑務所で11年間過ごしました。

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    2015/6/12(Fri)
    記事番号: 
    2
  • タミル・ライス殺害:裁判官が警官に有罪判決に相当な理由があると判断 活動家らが逮捕を後押し 

    オハイオ州裁判官の一人が、遊び場でおもちゃの銃を持っていた12歳のタミル・ライスを射殺した警官に対し、殺人罪で逮捕または捜査する「相当な理由」があるとの判決を下しました。ク リーブランド地方裁判所のロナルド・エイドリーン裁判官は11日、警官を訴追するに足る根拠があると述べました。この判決が下されたのは、この事件の訴追を求めていたクリーブランドのコミュニティ・リー ダー達が6カ月たっても何の進展 もないことに業を煮やし、9日に、警 官の裁判を始めるよう裁判官に直訴するという異例の法的手段を取ったためで す。本日は、ライスの遺族の弁護士であるウォルター・マディソンとケース・ウェスタン・リザーブ大学社会正義研究所長ロンダ・ウィリアムズに 話を聞きます。ウィリアムズはタミル・ライスの事件で宣誓供述書に署名をした8 人のコミュニティー活動家の中の1人です。

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    2015/6/12(Fri)
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    1
  • テキサスで中絶がさらに困難に 連邦裁判決 医師らは最高裁への上告を誓う

    米国では今週、生殖に関する権利に対し新たな一連の制限が行われました。テキサス州では9日、連邦控訴裁判所が反中絶条項を支持したことで、同州内には10以下の中絶医療施設しか残らない可能性があります。この判決は、中絶医療施設に総合病院並みの手術設備基準を義務づける規制や、中絶医が付近の病院から患者受け入れ特約を取得することを義務付ける規制を支持しました。医療施設側の弁護士の推定では、同判決が約20日後に発効された場合、州内の出産可能年齢の女性のうち約90万人が、最寄りの中絶医療施設が240キロ以上離れた場所にしかないことになります。医療施設側は、最高裁に上告する予定です。他方フロリダ州ではリック・スコット知事が、女性に中絶手術前に最低24時間の待機を義務づける法案に署名しました。そしてウィスコンシン州では、同州上院が妊娠20週以降の中絶を禁止する法案を通過させました。他州、そして連邦下院議会を5月に通過した同様の法案と同じく、これは妊娠20週以降の胎児は痛みを感じるという、医学的には根拠のないことが証明された説に則っています。「妊娠中絶権擁護全国連盟」(NARAL-Pro Choice)のテキサス支部長ヘザー・バスビーに話を聞きます。

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    2015/6/11(Thu)
    記事番号: 
    3

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