デイリーニュース

  • ジュリアン・アサンジ:米議会で延長が危うくなったNSAのスパイ活動 それでもNSAは秘密裏に続行する権限をもつ

    オバマ政権に米国民の通話記録を大量に収集する権限を与える、米国愛国者法(Patriot Act) が来週6月1日に期限切れに直面しています。上院で両党の議員たちが同法の期限を延長することを拒否したからです。共和党が過半数を占める上院は、まず、大量のデータを収集するNSA(米安全保障局)のスパイ活動を制御するため、政府ではなく電話会社が通話記録を保持するという、下院で可決された法案を否決しましたが、その後、現行のプログラムを2ヵ月間延長するというミッチ・マコネル上院院内総務の提案も否決しました。上院は現在休会中で、このプログラムが失効する前日の5月31日に再開されます。ロンドンのエクアドル大使館内に避難している、ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジが、独占インタビューでこの状況について話します。

    dailynews date: 
    2015/5/27(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米国支援の暗殺から35年後、エルサルバドルのロメロ大司教の列福を30万人が祝福

    カトリック大司教のオスカル・ロメロは35年前の1980年、エルサルバドルの首都サンサルバドルでミサを行っている最中に、米国支援の暗殺部隊のメンバーたちによって殺害されました。30万人以上の人々が5月23日、彼をカトリック教会の「福者」とする列福式のためにサンサルバドルに集まりました。この列福は「聖人」への前段階とみられています。ロメロの列福には、右派の聖職者と政治家らが長年、異議を唱えていました。式典では、8人の助祭がロメロの血のついたシャツをガラスのケースに入れて祭壇まで運びました。ロメロ大司教は1980年3月24日、病院の礼拝所でミサを行っているときに胸に凶弾を受けました。暗殺を指示したのは、米国の支援を受けた「死の部隊」の指導者であるロベルト・ダビュイソンだったといわれています。ダウビュイソンは、米国が運営する「スクール・オブ・ジ・アメリカズ」 (School of the Americas)の卒業生で、右派の国民共和同盟(ARENA)を創設した人物です。作家で、カリフォルニア大学バークレー校のラティーノ政策研究センターの客員学者でもあるロベルト・ラバトに、サンサルバドルから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/26(Tue)
    記事番号: 
    3
  • アイルランドの社会革命:伝統的なカトリック国が結婚の平等投票で歴史的勝利

    結婚の平等に歴史的な勝利が刻まれました。アイルランドは世界で初めて国民投票で同性婚を容認した国になりました。アイルランド国民は5月22日の国民投票で、62%対38%で、結婚の平等に圧倒的に「賛成」と投票しました。伝統的に保守的なカトリック国アイルランドでは、これを「社会革命」と呼ぶ人々もいます。アイルランドの憲法は、2人の個人は「性別の差別なく」結婚できると改正されることになります。投票率はアイルランド史上最高レベルを記録し、人権活動家や労働組合、有名人、雇用主たちが率いた着実な市民運動に支えられました。今回の国民投票からわずか20年前には同性愛が差別され、現在も人口の70%がカトリック教徒であることから、同国の大転換がうかがわれます。「レインボー・プロジェクト」(The Rainbow Project)の政策提言担当者であるガビン・ボイドに、北アイルランドのベルファストから話を聞きます。

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    2015/5/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 137発で無罪:武器を持たないアフリカ系米国人カップルを射殺したクリーブランドの警官に無罪判決

    アフリカ系米国人コミュニティでの警察の行動が全米で取りざたされていますが、連邦政府当局との主要な合意と物議を呼んだ判決を受け、本日の話題の的は、オハイオ州クリーブランドに集中しています。司法省は、クリーブランド市警では「理不尽で不必要な」武力の行使が常態化していると指摘していましたが、その件で同市と合意に達しました。2014年の調査で は、数百件の事件で「無秩序で危険な」暴力の過剰行使が発見されました。今回の合意は、同調査の開始につながった事件で無罪判決が出た数日後に実現しました。武器を持たずに車の中にいたアフリカ系米国人2人を射殺した事件で故殺罪で起訴されていた警察官のマイケル・ブリーロは5月23日、無罪となりました。ブリーロは2012年 11月に、他の警官12人と共にカーチェイスの末にティモシー・ラッセルとマリッサ・ウィリアムズに向けて137発を発砲しました。カーチェイスは、ラッセルの車がバックファイア(エンジンのシリンダー内部の火炎が吸気管に逆流する現象)を起こし、警官たちがその音を銃声と間違えたのが原因でした。ブリーロは1人で49発を発砲し、そのうちの少なくとも15発は、彼がラッセルの車のボンネットに登りフロントガラス越しに至近距離で発砲したものでした。

    dailynews date: 
    2015/5/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ロン・デラムズ元下院議員 「平和運動はあらゆる不正への挑戦」

    ロン・デラムズが下院議員に選出されたのはベトナム戦争が全盛期を迎えた1970年でした。デラムズが議員として最初に行った活動の一つは、議員室に付属した小部屋を使ってベトナムにおける米軍の残虐行為を展示したことです。任期中に務めた最高ポストは軍事委員会の委員長でした。後にオークランド市長になりました。「平和は卓越した思想であり、平和運動は全ての運動を包みこみます。平和という旗の下に結集することにより、私たちはあらゆる不正に挑まざるをえなくなるからです」と「ベトナム 抗議のパワー」(Vietnam: The Power of Protest)でデラムズは訴えます。

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    2015/5/25(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 元下院議員パット・シュローダー 「平和運動はベトナム戦争の終結に『巨大な貢献』を果たした」

    パット・シュローダーは1972年、コロラド州下院議員に選出され、史上2番目に若い女性下院議員になりました。選挙戦では戦争反対を掲げ、当選後は戦費削減を推進しました。「ベトナム 抗議のパワー」(Vietnam: The Power of Protest)でのスピーチを放送します。

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    2015/5/25(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「ベトナム人は誰一人として傷つけたくなかった」 元衛生兵が回想する軍内部での反戦レジスタンス

    ウェイン・スミスは衛生兵としてベトナム戦争に従軍しました。帰還後は平和運動に加わりました。ワシントンDCで行われた「ベトナム 抗議のパワー」(Vietnam: The Power of Protest)でのスピーチをお送りします。

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    2015/5/25(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トム・ヘイドンが語るベトナム戦争 ペンタゴンに戦場の記憶を思い出させよう

    戦没将兵追悼記念日の祝日、ベトナム戦争を振り返ります。50年前の1965年5月7日、3,500人の米海兵隊が南ベトナムに上陸し、ベトナムでの地上戦が開始されました。同日、アラバマ州セルマではエドマンド・ペタス橋を渡ろうとする公民権運動のデモ隊が州警察官に撃退されました。初めてのベトナム反戦ティーチインがミシガン大学で開かれたのはその数週間後です。ベトナムにおける米国の兵力は1968年には約50万人になっていました。戦争は1975年4月まで継続しました。ベトナムでは約380万人、カンボジアでは最大80万人、ラオスでは約100万人が死亡したと推定する学者もいます。米国人の死者は5万8千人です。先日開催された会議「ベトナム 抗議のパワー」(Vietnam: The Power of Protest)のハイライトを放送します。最初は「民主的な社会のための学生連盟」(SDS)創始メンバーの一人、トム・ヘイドンのスピーチです。

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    2015/5/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 著名なアメリカ先住民シンガーソングライターのバフィー・セントメリーが50年にわたる音楽活動とアクティビズムを語る

    今週末の戦没将兵追悼記念日に向けて、デモクラシー・ナウ!のスタジオにバフィー・セントメリーが再登場します。彼女が歌う「ユニバーサル・ソルジャー」は1960年代の反戦ソングの名曲に数えられています。バフィー・セントメリーは、「この曲のテーマは、戦争に対する個人の責任と、古い封建的な思考が私たちみんなを殺すことです」と語っていました。バフィー・セントメリーは1964年にこの曲を書きました。その一年後、米軍がベトナムに地上部隊を上陸させた数か月後、英国人歌手ドノバンがこの曲を取り上げて大ヒットさせました。彼女は他にも、アメリカ先住民やファースト・ネイション(北米先住民族)の闘争についても長年にわたり作曲し、歌っています。彼女は、アメリカ・インディアン運動と共に活動をし、アメリカ・インディアン教育二へワン基金を創始しました。彼女は政治活動のため、1970年代ほとんどの民法ラジオのブラックリストに載りました。彼女の最新アルバムには、彼女の「ブラックリストに載っていた年」として知られる期間に出された2曲が再収録されています。50年経った今でも、バフィー・セントメリーはパワフルな音楽を作り続けています。2008年以来の新作スタジオアルバムPower in the Blood(『血の中のパワー』)を発表したばかりです。

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    2015/5/22(Fri)
    記事番号: 
    4
  • カリフォルニアで非常事態宣言 大量の原油が流出したサンタ・バーバラで除去作業開始

    カリフォルニア州サンタ・バーバラ沖では、破裂したパイプラインから原油が太平洋に漏れ、リフュージオ・ステイト・ビーチに漂着しています。住民が対応の遅れを指摘していた除染作業が、ようやく始まりました。パイプラインを運営する会社は当初、漏れた原油は21000ガロンと発表していましたが、後に10万5000ガロンに推定値を引き上げました。21日のサンタ・バーバラ・インデペンデント紙によれば、プレインズ・オール・アメリカン社の運営する破裂したパイプラインは、サンタ・バーバラ郡のパイプラインでは唯一、原油流出事故に備えた自動遮断バルブの設置を義務付けられていませんでした。このパイプラインの運用が郡の規制監督の対象から外れていたためです。この流出事故は、1969年に同じ地域で起きた破壊的な油井爆発事故を彷彿とさせます。この爆発事故では、ユニオン・オイル社の海底油田掘削基地から推定300万ガロンの原油が流出し、海岸線沿いの30マイルにわたって漂着いました。本日は、サンタ・バーバラ・インデペンデント紙のテイラー・ハイデン記者と環境防衛センターのリンダ・クロップに話しを聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/22(Fri)
    記事番号: 
    3

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