デイリーニュース

  • トニー・ロビンソン射殺の警官不起訴 抗議行動を続けるウィスコンシンの活動家たち

    ウィスコンシン州マディソンで、武器を携行していなかった十代のアフリカ系アメリカ人、トニー・ロビンソンを警官が殺害した事件で、警官が不起訴となりました。警官マット・ケニーは、今年3月に「騒ぎ」がおきているという通報を受け、捜査のためロビンソンが滞在していたアパートに強制立ち入りを行った際、通報の原因とされたロビンソンを射殺しました。12 日、デーン郡地方検察官は、捜査の結果、ケニーの銃の使用に違法性はなかったことが判明したと発表しました。ロビンソンの遺族は、正義がないがしろにされたと述べています。12日、この不起訴決定に抗議して、数百人が州都に向けて抗議の行進を行いましたが、13日にもさらに活動が続く見込みです。マ ディソン在住で、「きらめく黒人の若者連合(Young Gifted & Black Coalition)」の活動家M・アダムスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 独占放送:3年半の禁錮刑を言い渡されたCIAの内部告発者が自ら語る

    5月11日、イランの核計画を妨害しようとした米国の未遂工作についての機密情報をニューヨークタイムズ紙の記者ジェームズ・ライゼンに漏えいしたとして、米中央捜査局(CIA)の元職員ジェフリー・スターリングが42ヶ月の禁錮刑を言い渡されました。ライゼンはその後、この危険な工作が、いかにイランの核計画を事実上促進することになったかを明らかにしました。スターリングは2015年1月、諜報を含む9件の重罪で有罪判決を受けました。彼は、情報漏えいでオバマ政権によって投獄される新たな政府職員となります。4年前の2011年に起訴されて以来、公に語ることのなかったジェフリー・スターリングですが、当番組ではじめてその声を聞いてみましょう。彼の物語を語る独占報告The Invisible Man(『目に見えない男』)を放送します。同報告のためにスターリングにインタビューし、彼の裁判と判決にも出席したノーマン・ソロモンからも話を聞きます。彼は長年の活動家で、「公共情報精度向上研究所」(Institute for Public Accuracy)の代表、「ルーツ・アクション」(RootsAction.org)の創設者であり、「エクスポーズ・ファクト」(ExposeFacts.org)のコーディネーターでもあります。

    dailynews date: 
    2015/5/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • セイモア・ハーシュ ビンラディン殺害真相の衝撃記事詳細と米政府・マスコミからの批判について

    米軍がウサマ・ビンラディンを暗殺した2011年から4年が経ちますが、ピュリツァー賞受賞暦のある調査記者セイモア・ハーシュは、オバマ政権が同攻撃について語ったほとんどのことは間違いだったとする衝撃的な記事を発表しました。ハーシュは、米国による襲撃がおこなわれた時点で、ビンラディンはすでに2006年からパキスタンの諜報機関によって囚人として拘束されていたと主張しています。パキスタン軍の指導部はこの作戦について知っており、作戦の鍵となる支援を行いました。米国はビンラディンの連絡員を追跡することによって彼の居所を突き止めたと主張していますが、ビンラディンの居所を確認したのはパキスタンの元諜報員で、彼はその報酬として米国から2500万ドルを受け取りました。米国はビンラディンの遺体を海に葬ったとしていますが、それについても疑問が浮上しています。ハーシュは、海軍特殊部隊が彼らのヘリコプターからビンラディンの遺体の一部をヒンドゥークシ山脈に投げ捨てたと述べています。米政府は同記事は「間違いだらけ」と主張しています。ハーシュから彼の調査結果と、同記事に対する政府当局とマスコミによる批判についての彼の意見を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 人気ポッドキャスト番組がきっかけでアドナン・サイイドの再審なるか

    世界で最も人気のあるポッドキャスト番組として知られる「シリアル」は2014年、メリーランド州のアドナン・サイイド事件を取り上げ、ポッドキャストとして初めての大ヒットとなり全米の注目を集めました。サイイドは1999年、元恋人を殺害したとして有罪判決を受け、終身刑を務めています。彼の法的チームは、事件の検察官がアリバイ証人の取り調べに失敗し、弁護士も可能な司法取引の提案に失敗したと主張しています。「シリアル」は、検察側と弁護側双方に欠陥があった可能性について徹底調査を行い、ピーボディ賞を受賞した史上初のポッドキャスト番組です。有罪判決を不服とする上訴は二回連続で失敗していますが、メリーランド特別控訴裁判所は2015年2月、弁護団が機能不全だったという主張に基づいて、再審についての審理を開くことに合意しました。公聴会は6月9日の予定です。

    dailynews date: 
    2015/5/11(Mon)
    記事番号: 
    3
  • フレディ・グレイ事件の連邦捜査が開始 訴追された警官らはモズビー検事の解任を要求

    米司法省は、フレディ・グレイの死をめぐりボルティモア警察の捜査が日頃から違憲状態であった可能性があるとして捜査を開始しました。訴追された6人の警察官の弁護団は、ボルティモアの検察トップを務めるモズビー州検事の役割に疑問を呈しています。弁護団は8日、「顕著な」利益相反にあたるとして、モズビー検事に対する忌避の申し立てをしました。モズビー検事がグレイの家族の法的代理人と親しい関係であること、夫がグレイが逮捕された地区の市議会議員であることから、公正な判断が損なわれたと被告側は主張しています。さらにモズビー検事はボルティモアの暴動を静めるために警察を身代わりとして「大衆に捧げた」とも非難しています。モズビーは申し立て内容を否定し、職務の続行を誓いました。「こうした試みは絶えずなされてきました。訴追を頓挫させ、一般市民の信頼を損なわせると同時に、将来の陪審員たちに影響を与えるためです」とメリーランド大学法学部教授ダグラス・コルバートは言います。ボルティモアの警察官は事件後、職務の遂行をためらうようになったとする報道にも応えます。

    dailynews date: 
    2015/5/11(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「恐ろしい虐待」から逃れるリビアからの移民を止めるため EUが武力行使の承認を国連に要請

    欧州連合(EU)は5月11日、リビア周辺海域で活動する人身売買業者に対する武力行使の許可を国連安全保障理事会に求める予定です。国連の推計によると、今年に入りリビアから地中海を渡ってヨーロッパに入ろうとする移民はすでに6万人を超えました。渡航中の死者は1800人を超え、2014年同時期の20倍に達しています。いっぽう欧州委員会は、移民割当制度による難民受け入れを加盟国に提案することになっています。欧州委員会は移民政策の一環として、移民が人身売買業者に渡されることなくヨーロッパに来るための法的手段を提案する予定です。アムネスティ・インターナショナルは、移民が「恐ろしい虐待」から逃れるためにリビアから脱出せざるをえない状況について最新の報告をまとめました。報告はリビアからの難民および移民への取材を基に書かれ、彼らが「人身売買業者や密航業者による強姦、拷問、身代金目的の誘拐に直面するだけでなく、雇用主による組織的な搾取、武装勢力や犯罪組織による宗教迫害など多くの虐待にさらされている」としています。アムネスティ・インターナショナルのリビア研究者でこのレポートを執筆したマグダ・ムグラビに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 政府はチャーター・スクールへの助成金増額を求めるも すでに使われた数十億ドルの使途に疑問の声が

    オバマ政権がチャーター・スクールへの財政支援を50%近く引き上げる法案を議会に提出していますが、チャーター・スクールが監査、規制、説明責任がないまま何十億ドルも支出していると主張する新報告書が出ました。メディアと民主主義センター(CMD)によると、連邦政府は、過去20年間でチャーター・スクール業界に30億ドル以上を費やしてきましたが、これらの財政的支援がどのように使われ、どのような成果を得たのかを示す総合データはありません。新たな報告書では、各州がチャーター・スクールおよび認可者と接してきたかに関する独立監査のため記録の開示を請求して入手した資料が分析されています。報告書は、チャーター・スクールを取りまく反規制的な環境は、財務の透明性の欠如と相まって、チャーター・スクールへの政府の資金援助は増やすどころか、一時停止が不可欠だと結論付けています。メディアと民主主義センター(CMD)代表のリサ・グレイブスに話を聞きます。CMDの新報告書の表題は、New Documents Show How Taxpayer Money Is Wasted by Charter Schools(『チャーター・スクールによる納税者のお金の無駄遣いを明らかにする新文書』)です。

    dailynews date: 
    2015/5/8(Fri)
    記事番号: 
    3
  • グアンタナモの拷問を告発した少年囚オマル・ハドル 控訴中はカナダで仮釈放

    テロ容疑でグアンタナモに収容されていた最年少の囚人オマル・ハドルが、カナダの刑務所から仮釈放されました。トロント生まれのハドルは、2002年にアフガニスタンで米軍に拘束されました。グアンタナモ収容所へ移送されたときには16歳になっていました。ハドルは、世界第二次大戦以降では初めて、未成年のときに犯した行為について戦争犯罪の容疑で軍事裁判所に起訴されました。グアンタナモに収容されて8年が経ち、彼は2010年に一人の米兵を殺害した手りゅう弾を投げたことを認めました。彼の弁護士は、彼の供述は拷問や残忍行為によって得られた違法なものだと主張しています。司法取引の一環として、米政府は後に彼をカナダの刑務所へ移送することを許可しました。ハドルは米国の裁判所に戦争犯罪の有罪判決に対して控訴している間、自由の身となります。本日は、トロント・スターの国家安全保障担当記者でGuantanamo’s Child: The Untold Story of Omar Khadr(『グアンタナモの子供 ~オマル・ハドル秘話』)の著者ミシェル・シェファードに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • NSAの大量監視に違法判決:スノーデンの正しさを証明 愛国者法の先行きは不透明に

    連邦控訴裁判所は、国家安全保障局(NSA)が何百万人もの米国人の通話記録を大量収集することは違法であるとの判断を下しました。このプログラムはNSA内部告発者エドワード・スノーデンによって暴露され、その情報に基づいてアメリカ自由人権協会(ACLU)が訴訟を起こしていました。5月7日、ニューヨーク州に置かれた連邦第2巡回控訴裁判所の3人の裁判官による審議の結果、大量の通話記録収集は「前例がなく、正当性がない」と全員一致で判決が下されました。この判決は、NSAによる大量データの監視を正当化している愛国者法を議会が更新する期限が6月1日に迫る中で下されました。もう一つの対策提案である「米国自由法」法案が、このNSAプログラムの一部改正を制限する可能性もあります。本日は、NSAによる米国民の通話記録の大量収集に異議を唱えて提訴したアメリカ自由人権協会(ACLU)の副法務主任のジャミール・ジャファーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 悪の社会化:死刑、ホロコースト、アルメニア人虐殺 ロバート・ジェイ・リフトンが語る

    著名な精神科医ロバート・ジェイ・リフトンはこれまで50年にわたり、米国による広島への原子爆弾投下や、ナチの犯罪を手助けした医師たち、そして核戦争に至るまで、戦争の心理的側面について精力的に執筆してきました。1967年にはリフトンは、著書『ヒロシマを生き抜く─精神史的考察』で全米図書賞(National Book Award)を受賞。1970年には、ベトナム戦争についての米上院委員会で証言し、帰国した退役軍人の社会復帰に向け人間性を取り戻すための手助けが必要だと警告しました。1986年、リフトンは多大な影響を及ぼした著書The Nazi Doctors: Medical Killing and the Psychology of Genocide(『ナチスの医師たち:医療的殺害とジェノサイドの心理』)を出版しました。インタビューの締めくくりとしてリフトンは、彼が「悪の社会化」と呼ぶホロコーストからベトナム戦争、そして死刑について語ります。

    dailynews date: 
    2015/5/7(Thu)
    記事番号: 
    3

Pages