デイリーニュース

  • 「シェル石油を止めろ」: シアトルの住民 海と陸で 石油大手の北極圏採掘に抗議

    人の手がほとんど入っていない辺境の北極圏で、 2015年夏に採掘を計画している大手石油会社シェルに対し、シアトルで大規模な反対運動が展開されています。18日には、シェルが北極圏に送りだすためにドックに入れていた、長さ400フィート(約122メートル)、幅355フィート(約108メートル)のポーラー・パイオニア採掘リグが停泊しているシアトル港の入り口を数百人が封鎖しました。16日土曜には、約500人の自然保護活動家と先住民指導者たちが、カヤックや小型ボートに乗り、「シアトルでパドル(漕ぐ)」(Paddle in Seattle)」と呼ばれる抗議行動を繰り広げました。シェル石油が準備したリグは、シアトル市長の「(停泊)許可は貨物船に与えられたものであり、石油リグには適用しない」という発言を無視して、14日に到着しました。シアトル市議会はシェルに対し違反通告を発行しており、1日に付き、最高500ドルの罰金を科すことができます。こうした動きは、オバマ政権が先週、シェルの採掘計画を条件付きで承認すると発表してから起こったことです。シアトル市議会議員のマイク・オブライエンに話を聞きます。オブライエンは16日のカヤックでの数百人の抗議行動に加わりました。

    dailynews date: 
    2015/5/20(Wed)
    記事番号: 
    5
  • イリノイ州判事 「無謀の範疇を超えている」 レキア・ボイド殺害で 手続上の不備を理由に警察官を無罪に

    レキア・ボイドがシカゴ市警の非番の刑事巡査ダンテ・サービンに射殺された時、彼女はまだ22歳でした。サービンは彼の自宅周辺にたむろしていた集団に向けて数発の銃弾を発砲、そこに立っていたボイドは後頭部を撃たれ死亡しました。サービンは過失致死罪で起訴されましたが、シカゴ市警の警察官が射殺で起訴されたのは実に15年ぶりのことでした。しかし、2015年4月、裁判は劇的な展開を見せ、デニス・ポーター判事は司法手続上の詳細を理由に無罪判決を下しました。判事は、検察官たちがサービンを(過失致死罪ではなく)殺人罪で起訴するべきだったことが理由であると示唆したのです。「街頭で個人、あるいは集団に向けて意図的に銃を発砲することは、きわめて危険であり、無謀の範疇を超えている。それは意図的であり、そのような犯罪は、一級殺人罪とすべきだ」と、判事は述べました。レキア・ボイドの弟、マルティネス・サットンに話を聞きます。

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    2015/5/20(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ミシェル・クッソー殺害  警察の精神疾患者への対応と不法行為による殺害へ高まる疑惑

    2014年8月14日、ファーガソンでのマイケル・ブラウン射殺事件からほんの数日後、ミシェル・クッソーはフェニックスの警察官パーシー・デュプラ巡査部長の手で近距離から射撃され死亡しました。デュプラは、50歳のクッソーを精神療養施設に連れていくため現場に呼ばれていました。デュプラはクッソーにハンマーで脅されたと主張しています。クッソーの支援者たちは、遺族と共に、クッソー殺害の翌週、抗議のデモを行い、棺をフェニックス市庁舎から連邦検事局まで運び、外部調査を要求しました。フェニックス警察は、精神疾患者が関わる通報に対応すべく危機介入チームを編成する計画だと発表しています。ミシェル・クッソーの母親、フランセス・ギャレットに話を聞きます。

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    2015/5/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「Say Her Name」:見過ごされてきた警察のアフリカ系アメリカ人女性の殺害 遺族たちが正義を求める

    「黒人の命だって大切だ」(Black Lives Matter)運動が全米で盛り上がり、マイケル・ブラウン、エリック・ガーナー、タミール・ライスの名前は、広く知られるようになりました。彼らはいずれも、地元警察の手で死亡し、大規模な抗議行動に火をつけました。しかしこの間、警察により殺害された女性たちには、あまり注意が払われてきませんでした。20日、ニューヨークで女性被害者たちを追悼する会「Say Her Name」(彼女の名を広めよう」が開かれます。UCLAとコロンビア大学の教授で「アフリカ系アメリカ人政策フォーラム」(African American Policy Forum)の創設者であり、新報告書 Police Brutality Against Black Women (『黒人女性に対する警察の暴力』)の共著者でもあるキンバリー・クレンショーに話を聞きます。

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    2015/5/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • イラクで2度の軍務を生き延びた26歳のジェームス・ブラウン軍曹 テキサスの拘置所で命乞いしながら死亡

    アフリカ系アメリカ人で現役の兵士でもあったジェームス・ブラウン軍曹は、2012年、飲酒運転で2日間拘留の判決を受け、自らテキサス州エル・パソの郡拘置所に出頭し拘留中に死亡しました。新たに公開されたビデオが彼の死の瞬間を明らかにしました。当局は、死因は既存の疾患によるものだと主張していましたが、刑務所内で撮影された衝撃的なビデオが公表されたことで、事件の真相をめぐる新たな疑惑が浮上しています。ビデオの中でブラウンは「息ができない」と繰り返し、抵抗する様子もないのに、大勢の警備員が押し寄せ身体を上から押さえつけています。ビデオの最後では、ブラウンは裸にされ、瞬きも反応もせず、呼吸が浅くなっています。弁護団によると、救急車の出動要請はありませんでした。ブラウンは最終的に病院に運ばれ、そこで死亡が確認されました。遺族は、彼の死をめぐり不正行為があったのではないかと疑念をいだき続けてきましたが、当局からはほとんど情報を得られませんでした。現在、遺族はブラウン軍曹の憲法上の権利が侵されたとしてエルパソ郡に対し訴訟を起こしています。ブラウンの母親ディネッタ・スコットに聞きます。

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    2015/5/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「いかなる手段を取ろうとも」:生誕90年を記念してマルコムXを振り返る

    90年前の1925年5月19日、マルコムXはネブラスカ州オマハで生まれました。彼はその後、20世紀で最も影響力のある政治家の一人になりました。彼が暗殺される半年前に行われた、1964年の有名なスピーチ「いかなる手段を取ろうとも」(By Any Means Necessary)の中から彼の言葉を聴きます。

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    2015/5/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 85歳の修道女と2人の活動家が米国の核施設に侵入し危険性を露呈し平和を呼びかけた顛末

    核兵器施設に侵入した3人の平和活動家らの有罪が破棄され、釈放されました。自称「トランスフォーム・ナウ・プラウシェア」(Transform Now Plowshares)のメンバーらは2012年、テネシー州オークリッジにあるY-12核施設に侵入しました。「ウランのフォートノックス(フォートノックスは連邦金塊貯蔵所の所在地)」として知られるこの複合施設には、1万発の核爆弾を製造するの十分なウランを所蔵しています。3人の活動家らはフェンスに複数の穴を開けて、平和のスローガンを描き、血液を壁に飛び散らせ、水素爆弾製造のためにウランを加工する同施設の安全面での大きな欠陥を知らしめました。この侵入事件がきっかけで一連の議会聴聞が開かれ、ニューヨークタイムズ紙は同事件を「米国の原子力複合施設史上最大の保安侵害」と表現しました。3人の活動家らは国防施設の毀損で有罪判決を受けました。彼らの2年の投獄ののち、連邦控訴裁判所は最近、検察当局は3人が意図的に「国防を侵害」しようとしたことを証明できなかったとして、彼らの有罪判決を無効にしました。3人は5月第2週末、政府施設の毀損という残りの容疑の再判決まで、釈放されました。彼らはすでに、新たな判決で言い渡されるであろう期間以上刑を勤めたと思われます。

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    2015/5/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米下院、20週以降の中絶禁止という過激な法案可決 共和党が続けるリプロダクティブ・ライツの侵害

    共和党員らは、連邦および州レベルでの一連の法案によって、リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)を侵害する努力を続けています。共和党が過半数を占める下院では5月第2週、妊娠20週以降の中絶のほとんどを禁止することになる法案を承認しました。この投票の数ヶ月前に、共和党員らは同党の女性たちからの反対を受け、当初の法案の撤回を余儀なくされていました。新たに修正された法案では、レイプあるいは近親相姦の被害者で中絶禁止からの除外を求める者はまず警察に届出なければならないという要件が削除されています。しかしその代わり、同法案は、こうした女性たちが中絶を受ける前に少なくとも48時間の強制的な待機期間を課しています。この「痛みを感じられる胎児保護法」(Pain-Capable Unborn Child Protection Act)は、胎児は妊娠20週以降は痛みを感じることができるという、医学的に誤りであることが証明された主張に基づいています。民主党上院議員の反対とオバマ大統領による拒否権の示唆からしても、この法案が下院を通過したことは象徴的であると考えられます。しかし、このことは、共和党員らが州で行っているのと同様に国家レベルでも、中絶反対の方針を推進するという決意を変えていないことを示しています。

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    2015/5/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ラルフ・ネーダーが語るバーニー・サンダースの大統領選出馬と回答されなかったホワイトハウスへの手紙

    無所属のバーニー・サンダース上院議員が4月、大統領選挙への立候補を表明しました。アイオワ州の世論調査によると、同州民主党員のサンダース支持は2月の5パーセントから4月には15パーセントに上昇しています。元上院議員、大統領夫人のヒラリー・クリントン前国務長官に対する支持は約60パーセントとなっています。無所属の議員として米国史上最長記録をもつサンダース議員ですが、大統領選では候補指名を得るために民主党からの出馬となります。Return to Sender: Unanswered Letters to the President, 2001-2015(『差出人に戻して下さい:回答されなかった大統領への手紙 2001‐2015』)の著者で、元大統領候補のラルフ・ネーダーに聞きます。

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    2015/5/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ジョハル・ツァルナエフに死刑評決 死刑廃止州での評決で結審までの経過が複雑化する見通し

    米連邦陪審は、2013年に起きたボストンマラソン爆破事件で実行犯とされたジョハル・ツァルナエフ(21)に対し、薬物注射による死刑の評決を出しました。事件では3人の死者と260人以上の負傷者が出ています。評決が下されたマサチューセッツ州では、1987年以降死刑が廃止されており、最後に死刑が執行されたのは1947年です。世論調査によるとボストン住民の85パーセントがツァルナエフの死刑に反対と答え、マサチューセッツ州全体でも80パーセントの住民が反対しています。この裁判の陪審員は「死刑評決適格者」、すなわち死刑に対してオープンに考えることが出来る人で構成されており、死刑に反対する人は陪審員になることが出来ません。弁護側は控訴する見通しです。結審までに10年以上かかることも予想されます。連邦で死刑制度が復活して以来、連邦囚人で死刑が執行されたのは3人、2003年以降は執行されていません。3人のゲストによる討論を行います。

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    2015/5/18(Mon)
    記事番号: 
    1

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