デイリーニュース

  • 「いかなる手段を取ろうとも」:生誕90年を記念してマルコムXを振り返る

    90年前の1925年5月19日、マルコムXはネブラスカ州オマハで生まれました。彼はその後、20世紀で最も影響力のある政治家の一人になりました。彼が暗殺される半年前に行われた、1964年の有名なスピーチ「いかなる手段を取ろうとも」(By Any Means Necessary)の中から彼の言葉を聴きます。

    dailynews date: 
    2015/5/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 85歳の修道女と2人の活動家が米国の核施設に侵入し危険性を露呈し平和を呼びかけた顛末

    核兵器施設に侵入した3人の平和活動家らの有罪が破棄され、釈放されました。自称「トランスフォーム・ナウ・プラウシェア」(Transform Now Plowshares)のメンバーらは2012年、テネシー州オークリッジにあるY-12核施設に侵入しました。「ウランのフォートノックス(フォートノックスは連邦金塊貯蔵所の所在地)」として知られるこの複合施設には、1万発の核爆弾を製造するの十分なウランを所蔵しています。3人の活動家らはフェンスに複数の穴を開けて、平和のスローガンを描き、血液を壁に飛び散らせ、水素爆弾製造のためにウランを加工する同施設の安全面での大きな欠陥を知らしめました。この侵入事件がきっかけで一連の議会聴聞が開かれ、ニューヨークタイムズ紙は同事件を「米国の原子力複合施設史上最大の保安侵害」と表現しました。3人の活動家らは国防施設の毀損で有罪判決を受けました。彼らの2年の投獄ののち、連邦控訴裁判所は最近、検察当局は3人が意図的に「国防を侵害」しようとしたことを証明できなかったとして、彼らの有罪判決を無効にしました。3人は5月第2週末、政府施設の毀損という残りの容疑の再判決まで、釈放されました。彼らはすでに、新たな判決で言い渡されるであろう期間以上刑を勤めたと思われます。

    dailynews date: 
    2015/5/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米下院、20週以降の中絶禁止という過激な法案可決 共和党が続けるリプロダクティブ・ライツの侵害

    共和党員らは、連邦および州レベルでの一連の法案によって、リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)を侵害する努力を続けています。共和党が過半数を占める下院では5月第2週、妊娠20週以降の中絶のほとんどを禁止することになる法案を承認しました。この投票の数ヶ月前に、共和党員らは同党の女性たちからの反対を受け、当初の法案の撤回を余儀なくされていました。新たに修正された法案では、レイプあるいは近親相姦の被害者で中絶禁止からの除外を求める者はまず警察に届出なければならないという要件が削除されています。しかしその代わり、同法案は、こうした女性たちが中絶を受ける前に少なくとも48時間の強制的な待機期間を課しています。この「痛みを感じられる胎児保護法」(Pain-Capable Unborn Child Protection Act)は、胎児は妊娠20週以降は痛みを感じることができるという、医学的に誤りであることが証明された主張に基づいています。民主党上院議員の反対とオバマ大統領による拒否権の示唆からしても、この法案が下院を通過したことは象徴的であると考えられます。しかし、このことは、共和党員らが州で行っているのと同様に国家レベルでも、中絶反対の方針を推進するという決意を変えていないことを示しています。

    dailynews date: 
    2015/5/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ラルフ・ネーダーが語るバーニー・サンダースの大統領選出馬と回答されなかったホワイトハウスへの手紙

    無所属のバーニー・サンダース上院議員が4月、大統領選挙への立候補を表明しました。アイオワ州の世論調査によると、同州民主党員のサンダース支持は2月の5パーセントから4月には15パーセントに上昇しています。元上院議員、大統領夫人のヒラリー・クリントン前国務長官に対する支持は約60パーセントとなっています。無所属の議員として米国史上最長記録をもつサンダース議員ですが、大統領選では候補指名を得るために民主党からの出馬となります。Return to Sender: Unanswered Letters to the President, 2001-2015(『差出人に戻して下さい:回答されなかった大統領への手紙 2001‐2015』)の著者で、元大統領候補のラルフ・ネーダーに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ジョハル・ツァルナエフに死刑評決 死刑廃止州での評決で結審までの経過が複雑化する見通し

    米連邦陪審は、2013年に起きたボストンマラソン爆破事件で実行犯とされたジョハル・ツァルナエフ(21)に対し、薬物注射による死刑の評決を出しました。事件では3人の死者と260人以上の負傷者が出ています。評決が下されたマサチューセッツ州では、1987年以降死刑が廃止されており、最後に死刑が執行されたのは1947年です。世論調査によるとボストン住民の85パーセントがツァルナエフの死刑に反対と答え、マサチューセッツ州全体でも80パーセントの住民が反対しています。この裁判の陪審員は「死刑評決適格者」、すなわち死刑に対してオープンに考えることが出来る人で構成されており、死刑に反対する人は陪審員になることが出来ません。弁護側は控訴する見通しです。結審までに10年以上かかることも予想されます。連邦で死刑制度が復活して以来、連邦囚人で死刑が執行されたのは3人、2003年以降は執行されていません。3人のゲストによる討論を行います。

    dailynews date: 
    2015/5/18(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 我々はセネカ湖:ジョシュ・フォックス監督とNY州北部の天然ガス貯蔵施設と戦う反フラッキング活動家

    フラッキング産業による被害を暴露したドキュメンタリー映画『ガスランド』の監督ジョシュ・フォックスが 13日、ニューヨーク州北部の天然ガス貯蔵施設に「人間バリケード」を築き、他の20人の仲間とともに逮捕されました。この行動は、10万人の住人の飲料水源となっているセネカ湖にある放置された岩塩空洞の内部にガス貯蔵場所を拡大するというクレストウッド・ミッドストリーム社の計画に反対する長期運動の一環として行われていました。フォックス監督に話を聞き、彼の新作の短編ドキュメンタリー映画We Are Seneca Lake(『我々はセネカ湖』)を放送します。

    dailynews date: 
    2015/5/15(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 拷問被害者は550万ドルの賠償を勝ち取る 全国的な警察による暴行への対処でシカゴ市が手本になるか?

    シカゴ市議会は今月、警察による拷問の被害者への賠償のため550万ドルの予算を可決しました。1972年から1991年にかけて、シカゴ市警察はジョン・バージ元署長の指揮下に200人以上を拷問しました。そのほとんどはアフリカ系アメリカ人です。尋問の方法には、電気ショックや窒息などがありました。被害者への賠償の中には、本人とその親族に対する市立大学の授業料免除、カウンセリングサービス、被害者のメモリアル、〔解雇され有罪判決を受けた〕バージの行為を学校の授業で教えること、正式の謝罪なども含まれます。本日は、2人のゲストをお迎えします。フリント・テイラー弁護士はシカゴの「民衆の法律事務所」の創設メンバーのひとりで、25年以上にわたり警察による拷問の被害者の弁護人を務めてきました。元囚人のダレル・キャノンは、犯していない罪を拷問によって自白させられ、20年以上も刑務所で過ごしました。2004年に検察が起訴を棄却し、キャノンは3年後に釈放されました。それ以来、彼はバージ時代に拷問され未だ獄中の約20人の男性について、関心を集中させています。

    dailynews date: 
    2015/5/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • シカゴ市警の拷問事件で市が賠償を支払う中 「ホーマン・スクエア」での暴行に新たな証言が

    シカゴ警察が容疑者を外部から隔離して尋問を行ったり、拘禁するのに使っていた秘密施設 「ホーマン・スクエア」は、CIAが国外で運営するブラック・サイトの国内版とも呼ばれています。この施設の内部で行われていた最近の人権侵害の実態について、表に出て証言する被害者がまた増えました。ガーディアン紙が独占的に入手したビデオには、エンジェル・ペレスと名乗るシカゴ在住の男性が「囚人用入り口」の中に連れて行かれるところが映っています。ペレスは、警官によって右手首を手錠で金属棒につながれ、拳銃の銃身と思われる金属製の物によって性的暴行を受けたと話しています。ペレスによれば、警官たちは、癌で闘病中のペレスの父親をはじめ家族の者たちも「狙う」と言って脅したそうです。この秘密の警察施設での拘禁体験についてガーディアン紙に語った人物は、ペレスで13人目です。多くの勾留者と同様、彼は正式に逮捕されてはおらず、業務日誌への記録もなく、弁護士との面会も許されず、起訴もされていませんでした。現在、ペレスは他の4人の被害者と共にシカゴ市警察に対して訴訟を起こしました。本日は、ガーディアン紙の国家安全保障担当の論説委員で「ホーマン・スクエア」についてすっぱ抜いたスペンサー・アッカーマン記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 海底に眠る3000万ガロン:BP石油流出事故から5年 同じ場所での石油採掘が許可される

    北極の話題につづきメキシコ湾です。5年前、BPが運営していたメキシコ湾の海上採油基地が爆発し、米史上最悪の産業事故による環境破壊が起きましたが、その施設があったそばで、石油採掘が再開されました。13日付のハーパー誌は、ルイジアナを拠点とする石油会社が同地域をBPから買い、マコンド石油貯留層に採掘を行っていると報じました。同記事は、現在もつづく2010年の流出事故の影響についても触れています。BPの事故の影響を調査する科学者の研究活動に同行し、2週間にわたり船でメキシコ湾を回ったアントニア・ユハス記者に話を聞きます。ユハス記者は、海中約1マイル近くもぐる潜水艦アルバンに乗船し、爆発現場にこれまでで誰よりも接近しました。

    dailynews date: 
    2015/5/14(Thu)
    記事番号: 
    4
  • シアトル港が抗議、シェルの北極海石油採掘施設の受け入れ延期を求める

    シアトル港は、石油大手シェルが北極圏で今夏から開始する石油採掘で使う洋上採掘施設の受け入れ阻止を求める決議を採決しました。シェルは、人の手がほとんど入っていないアラスカ沖のチュクチ海で石油採掘を行うにあたり、採掘施設をピュジェット湾に保管する賃貸契約を結びました。シアトル港理事会は、シェルの計画に対する法的評価と、採掘施設のドック入りの一時的な延期を求めています。この動きに先立ち、シアトルではシェルの計画に対する反対運動が巻き起こっていました。5月12日、活動家たちは石油中継拠点に大型の三脚を設置し、施設での作業の妨害を試みました。また、シェルの採掘施設の到着が予定されている16日には、数千人がカヤックで妨害し、3日に渡る「抵抗のフェスティバル」(Festival of Resistance)を開始します。

    dailynews date: 
    2015/5/14(Thu)
    記事番号: 
    3

Pages