数十年にわたり核兵器反対を唱えてきた米精神医学の第一人者ロバート・ジェイ・リフトンは近年、気候変動による世界的危機に注目しています。2014年リフトンはニューヨーク・タイムズ紙への寄稿記事で、現在の気候正義運動を80年代の核兵器凍結運動と比較しました。「人々は核戦争を起こすことが酷い間違い、もしくは悪であると思うようになったわけだが、現代の人々は、自分たちが住む地を破壊し、子どもや孫の世代にその損害という遺産を残すことが酷い間違い、もしくは悪であると気づきつつある」とリフトンは述べました。米国で最も有名な精神医学者の一人であるリフトンが、核兵器と気候変動の脅威の共通点と、それにより引き起こされる数々の問題を人々が認識しつつあることについて語ります。