デイリーニュース

  • 「無責任で無謀」:環境保護活動家ら、シェルに北極圏での採掘を許可したオバマ政権を非難

    オバマ政権は、石油大手シェルが今夏からアラスカ沿岸で石油採掘を開始する計画を暫定的に許可しました。連邦政府の科学者らの推定によれば北極圏には最大で150億バレルの石油が眠っており、シェルはチュクチ海の氷海での採掘許可を長い間求めてきました。環境保護活動家たちは、北極圏で採掘を行えば、地域の野生生物を脅かし、気候変動を悪化させると警告しています。活動家たちは、北極海で採掘中に事故が起これば、厳しい天候のために救出活動が何か月も延期される可能性があり、死者を出した2010年のメキシコ湾石油流出事故を更に上回る悪影響を及ぼすと危惧しています。サバンカ・バナジーに話を聞きます。著名な写真家で、文筆家、活動家でもあるバナジーは過去15年間、北極の保護と、先住民の人権および気候変動への意識向上を訴えてきました。バナジー編のアンソロジーはArctic Voices: Resistance at the Tipping Point(『北極からの声:転換点における抵抗』)です。

    dailynews date: 
    2015/5/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 共和党、アムトラック予算2.5億ドル減額と安全対策延期を決議  7人死亡の列車脱線事故直後に

    5月12日にフィラデルフィアで起こったアムトラック列車脱線事故の死者はこれまでに7人に上っており、さらに増えると見られています。未だ乗客約10数人が行方不明のままです。当局は現在、事故を起こした列車が急なカーブに差し掛かったとき、制限速度の約2倍にあたる時速約106マイル(約170キロ)で進んでいたとしています。米国家運輸安全委員会のロバート・サムウォルトは、人的要因による事故を防ぐための技術「ポジティブ・トレイン・コントロール」(positive train control)を同区間に導入していれば、今回の事故は防げたと述べています。事故が起こった数時間後、共和党が多数を占める米下院歳出委員会は、民主党による「ポジティブ・トレイン・コントロール」導入を加速させるための予算8億2500万ドルの修正案を拒否しました。加えて同委員会は、アムトラックの予算の2億5000万ドル減額を承認しました。大部分のアムトラック従業員を含む、200万人の運輸業労働者を代表する、米労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)の「運輸業界部」のエドワード・ウィトキント代表に話を聞きます。また、「アイビータイムズ」(International Business Times/IBTimes)の上席記者デビッド・シロータにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • フィラデルフィア警察の急進派団体への「野蛮な」襲撃から30年:11人死亡 周囲一帯が焼け野原

    フィラデルフィアでの警察による大規模な作戦で、急進派団体MOVE(ムーブ)本部にヘリコプターから爆弾が投下されてから、今日で30年目となります。警察の襲撃による火事で、大人6名、子供5名が焼死し、65戸の住宅が破壊されました。2度の大陪審と調査委員会で、同市の幹部たちによる重大な過失があるという結果が示されたにも関わらず、誰ひとり刑事訴訟されずに終わりました。MOVEはフィラデルフィアを拠点とする急進的な運動で、黒人解放と自然回帰のライフスタイルを追求する活動をしていました。ジョン・アフリカによって創設され、メンバー全員が「アフリカ」という姓を名乗りました。本日はフィラデルフィアからリン・ワシントンに話を聞きます。ワシントンは受賞歴のあるジャーナリストであり、教授、元フィラデルフィア・トリビューン紙のコラムニストで、1975年以来、MOVEを取材をしてきました。

    dailynews date: 
    2015/5/13(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 内部資料が明かすFBIの捜査の行き過ぎ: キーストーンXLパイプライン反対派へのスパイ行為の理由

    キーストーンXLパイプライン建設の阻止を図ったテキサスの活動家たちを、FBIがスパイしていたことが、最近の報道で初めて確認されました。FBIの内部文書によれば、FBIのヒューストン事務所は、事前承認を得ずに密告者を養成し捜査を開始していました。また司法省の規則が、遵守されていないケースが非常に多いことも明らかになりました。記事によれば、FBIの主な標的団体の一つは「タールサンド・ブロケード(Tar Sands Blockade)」であったということです。また、ヒューストン事務所のFBI職員たちは、トランスカナダ社に対し、抗議行動に先立ち、同社に対する「あらゆる脅威に関する適切な情報」を共有すると伝達していました。『アース・アイランド・ジャーナル』(Earth Island Journal)の寄稿編集者でガーディアン紙に掲載された新調査記事「発覚:FBI、自らの規則を破ってキーストーンXL反対派をスパイ」(Revealed: FBI violated its own rules while spying on Keystone XL opponents)の共同執筆者でもあるアダム・フェダーマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/13(Wed)
    記事番号: 
    3
  • TPPをめぐる反乱: 民主党上院議員 秘密貿易交渉の審議を阻止し オバマを牽制

    米国上院で、オバマ大統領が率いる民主党の上院議員たちが、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への交渉権限をオバマに一任する「ファストトラック」(貿易促進権限)法案の審議入りを拒否し、オバマは予想外の後退を余儀なくされました。これは民主党上院議員のリーダーであるハリー・リード、エリザベス・ウォーレンをはじめとするTPP批判派の勝利を意味します。TPPは、12カ国間の貿易協定で、その規模は世界経済の4割に相当します。現在、米国と環太平洋11カ国との間で秘密交渉が行われていますが、米国内の雇用に悪影響を及ぼし、さまざまな規制を阻害し、企業の権力を拡大するという批判の声があがっています。。「ファストトラック」権限とは、大統領にTPPの交渉権限を与え、大統領が交渉して決めた内容を議会に送り批准するものですが、その際、修正は一切認められず、「Yes」か「No」のどちらかの投票をすることしかできないというものです。「パブリック・シチズン」の「グローバル・トレード・ウォッチ」代表で、The Rise and Fall of Fast Track Trade Authority (『ファストトラック交渉権限の盛衰』の著者、ロリ・ウォラックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • トニー・ロビンソン射殺の警官不起訴 抗議行動を続けるウィスコンシンの活動家たち

    ウィスコンシン州マディソンで、武器を携行していなかった十代のアフリカ系アメリカ人、トニー・ロビンソンを警官が殺害した事件で、警官が不起訴となりました。警官マット・ケニーは、今年3月に「騒ぎ」がおきているという通報を受け、捜査のためロビンソンが滞在していたアパートに強制立ち入りを行った際、通報の原因とされたロビンソンを射殺しました。12 日、デーン郡地方検察官は、捜査の結果、ケニーの銃の使用に違法性はなかったことが判明したと発表しました。ロビンソンの遺族は、正義がないがしろにされたと述べています。12日、この不起訴決定に抗議して、数百人が州都に向けて抗議の行進を行いましたが、13日にもさらに活動が続く見込みです。マ ディソン在住で、「きらめく黒人の若者連合(Young Gifted & Black Coalition)」の活動家M・アダムスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 独占放送:3年半の禁錮刑を言い渡されたCIAの内部告発者が自ら語る

    5月11日、イランの核計画を妨害しようとした米国の未遂工作についての機密情報をニューヨークタイムズ紙の記者ジェームズ・ライゼンに漏えいしたとして、米中央捜査局(CIA)の元職員ジェフリー・スターリングが42ヶ月の禁錮刑を言い渡されました。ライゼンはその後、この危険な工作が、いかにイランの核計画を事実上促進することになったかを明らかにしました。スターリングは2015年1月、諜報を含む9件の重罪で有罪判決を受けました。彼は、情報漏えいでオバマ政権によって投獄される新たな政府職員となります。4年前の2011年に起訴されて以来、公に語ることのなかったジェフリー・スターリングですが、当番組ではじめてその声を聞いてみましょう。彼の物語を語る独占報告The Invisible Man(『目に見えない男』)を放送します。同報告のためにスターリングにインタビューし、彼の裁判と判決にも出席したノーマン・ソロモンからも話を聞きます。彼は長年の活動家で、「公共情報精度向上研究所」(Institute for Public Accuracy)の代表、「ルーツ・アクション」(RootsAction.org)の創設者であり、「エクスポーズ・ファクト」(ExposeFacts.org)のコーディネーターでもあります。

    dailynews date: 
    2015/5/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • セイモア・ハーシュ ビンラディン殺害真相の衝撃記事詳細と米政府・マスコミからの批判について

    米軍がウサマ・ビンラディンを暗殺した2011年から4年が経ちますが、ピュリツァー賞受賞暦のある調査記者セイモア・ハーシュは、オバマ政権が同攻撃について語ったほとんどのことは間違いだったとする衝撃的な記事を発表しました。ハーシュは、米国による襲撃がおこなわれた時点で、ビンラディンはすでに2006年からパキスタンの諜報機関によって囚人として拘束されていたと主張しています。パキスタン軍の指導部はこの作戦について知っており、作戦の鍵となる支援を行いました。米国はビンラディンの連絡員を追跡することによって彼の居所を突き止めたと主張していますが、ビンラディンの居所を確認したのはパキスタンの元諜報員で、彼はその報酬として米国から2500万ドルを受け取りました。米国はビンラディンの遺体を海に葬ったとしていますが、それについても疑問が浮上しています。ハーシュは、海軍特殊部隊が彼らのヘリコプターからビンラディンの遺体の一部をヒンドゥークシ山脈に投げ捨てたと述べています。米政府は同記事は「間違いだらけ」と主張しています。ハーシュから彼の調査結果と、同記事に対する政府当局とマスコミによる批判についての彼の意見を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/5/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 人気ポッドキャスト番組がきっかけでアドナン・サイイドの再審なるか

    世界で最も人気のあるポッドキャスト番組として知られる「シリアル」は2014年、メリーランド州のアドナン・サイイド事件を取り上げ、ポッドキャストとして初めての大ヒットとなり全米の注目を集めました。サイイドは1999年、元恋人を殺害したとして有罪判決を受け、終身刑を務めています。彼の法的チームは、事件の検察官がアリバイ証人の取り調べに失敗し、弁護士も可能な司法取引の提案に失敗したと主張しています。「シリアル」は、検察側と弁護側双方に欠陥があった可能性について徹底調査を行い、ピーボディ賞を受賞した史上初のポッドキャスト番組です。有罪判決を不服とする上訴は二回連続で失敗していますが、メリーランド特別控訴裁判所は2015年2月、弁護団が機能不全だったという主張に基づいて、再審についての審理を開くことに合意しました。公聴会は6月9日の予定です。

    dailynews date: 
    2015/5/11(Mon)
    記事番号: 
    3
  • フレディ・グレイ事件の連邦捜査が開始 訴追された警官らはモズビー検事の解任を要求

    米司法省は、フレディ・グレイの死をめぐりボルティモア警察の捜査が日頃から違憲状態であった可能性があるとして捜査を開始しました。訴追された6人の警察官の弁護団は、ボルティモアの検察トップを務めるモズビー州検事の役割に疑問を呈しています。弁護団は8日、「顕著な」利益相反にあたるとして、モズビー検事に対する忌避の申し立てをしました。モズビー検事がグレイの家族の法的代理人と親しい関係であること、夫がグレイが逮捕された地区の市議会議員であることから、公正な判断が損なわれたと被告側は主張しています。さらにモズビー検事はボルティモアの暴動を静めるために警察を身代わりとして「大衆に捧げた」とも非難しています。モズビーは申し立て内容を否定し、職務の続行を誓いました。「こうした試みは絶えずなされてきました。訴追を頓挫させ、一般市民の信頼を損なわせると同時に、将来の陪審員たちに影響を与えるためです」とメリーランド大学法学部教授ダグラス・コルバートは言います。ボルティモアの警察官は事件後、職務の遂行をためらうようになったとする報道にも応えます。

    dailynews date: 
    2015/5/11(Mon)
    記事番号: 
    2

Pages