デイリーニュース

  • ポートランドの列車内殺人 白人至上主義者を力づけたのはトランプが選挙中に放った言動か?

    またしても白人至上主義者による殺人事件が起きました。軍関係者が殺されたのはこの1週間で二度目となります。5月26日、ポートランドの列車内で反イスラムの暴言を吐いていた男から2人の十代の少女を守ろうとして、退役陸軍軍人リッキー・ベスト(53)とタリーシン・ムルジン・ナムカイ・メシェ(23)が刺殺されました。三人目の男性も重症を負いました。少女のうちの1人は通勤途中で、イスラム教徒のヒジャブ(ヘッドスカーフ)を着けていました。目撃者は、容疑者のジェレミー・ジョセフ・クリスチャンが民族的かつ宗教的な中傷を叫び始めたと語っています。クリスチャンは直後に警察に逮捕されました。クリスチャンは過去に有罪判決を受けたことがあります。「彼の言い回しは多くの点において、ハードコアのネオナチのというよりも、過去16~18カ月の間にトランプ陣営が大統領選で放出した考え方に関係していると思います。少なくとも、この2つを合わせた考え方です」と「南部貧困法律センター」(Southern Poverty Law Center)の情報計画長のハイジ・ベイリッチは言います。

    dailynews date: 
    2017/5/30(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキーとエイミー・グッドマンの対話 気候変動 核兵器 シリア ウィキリークスなど

    本日のデモクラシー・ナウ特別番組では、世界的に著名な言語学者で体制批判家のノーム・チョムスキーの一時間にわたるインタビューをお届けします。4月に行われたこのインタビューで取り上げたテーマは、気候変動、核兵器、北朝鮮、イラン、シリア戦争、トランプ大統領によるウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ訴追の懸念、チョムスキーの新刊Requiem for the American Dream: The 10 Principles of Concentration of Wealth & Power(『アメリカン・ドリームへのレクイエム:富と権力を集中させる10の原則』)です。

    dailynews date: 
    2017/5/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 独占放送:ジルマ・ルセフが語る 大統領罷免とブラジルの政治危機 独裁政権との闘い

    ブラジルが政治的危機に飲み込まれる中、前大統領ジルマ・ルセフをスタジオに迎え、長時間の独占インタビューを行います。彼女は2016年8月に弾劾により罷免されましたが、これを多くの人が議会によるクーデーターと説明しています。彼女の罷免により、何百万人ものブラジル国民を貧困から救ったと称えられる左翼色の濃い労働者党政権は約14年で終止符を打ちました。ルセフは元政治犯で、1960年代に米政府が支援するブラジルの独裁政権に対する地下抵抗運動に参加していましたす。1970年から1972年まで投獄されており、その間繰り返し拷問を受けていました。ルセフは後にルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領のもと労働党の重要人物となりました。彼女は2010年に大統領に選出され、2014年に再選出されました。彼女の後任のミシェル・テメル大統領には現在、辞職や弾劾を要求する声が高まっています。2010年から何百万ドルもの賄賂を受け取っていたという衝撃的な証言が最高裁判所によって公表されたためです。今週には、彼の辞任を要求して何万人もの人が議会へデモ行進を行う中、首都ブラジリアに軍隊が配置されました。

    dailynews date: 
    2017/5/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • グレン:グリーンウォルド:ジルマ・ルセフ大統領の罷免がブラジルの犯罪と汚職を増長させた

    本日は時間いっぱいを使って、ブラジルで高まる政治的危機を取り上げ、ジルマ・ルセフ前大統領の独占インタビューもお届けします。2016年8月の弾劾による彼女の罷免は、多くの人が議会によるクーデーターと説明しています。この弾劾が起きたときブラジルでは国を揺るがす大規模な汚職スキャンダルが起きていましたが、ルセフ大統領自身は不適切な金銭授受について告発されたことは一度もありませんでした。彼女の失職により、何百万人ものブラジル国民を貧困から救ったと称えられる左派の労働者党政権は約14年で終止符を打ちました。

    2016年にルセフ大統領が政権を追われて以来、ブラジルの汚職スキャンダルは拡大する一方です。疑獄の中心にいるのは、ルセフ追放を仕組んだ右派の政治家たちの多くです。ルセフの後任のミシェル・テメル大統領は、2010年から何百万ドルもの賄賂を受け取っていたという衝撃的な証言が最高裁判所によって公表されたため、現在、辞職や弾劾を要求する声の高まりに直面しています。「ジルマ・ルセフの解任はとても不条理なものでした。実際には汚職を増長させ、権力を与える行為だったのです」と、ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストでブラジル在住のグレン・グリーンウォルドは語ります。彼によれば、現在テメル内閣の3分の1が犯罪捜査の対象になっています。

    dailynews date: 
    2017/5/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • デスモンド・コール記者: 黒人解放運動家としての彼を黙らせようとしたトロント・スター紙

    本日はトロントから放送をお送りしています。4月に「トロント・スター」紙の編集者は、同紙の記者デスモンド・コールが、トロント警察委員会会合で抗議に加わったことが、同紙が定めるジャーナリストの社会運動への参加規程に違反したとデスモンドに告げました。これまで執筆してきた記事でコールは、賛否両論ある「カーディング」(carding)と呼ばれる警察の手法を長年、批判してきました。カナダで行われる「カーディング」とは、捜査理由なしに路上で人を止め、尋問し、個人情報を集める行為で、標的になるのは有色人種に偏っています。2015年、コール記者は「トロント・ライフ」誌にThe Skin I’m In: I’ve been interrogated by police more than 50 times—all because I’m black(「私がまとう肌の色--これまで50回以上警察に尋問されてきた理由はひとつ、私が黒人だからだ」)と題された記事を寄稿し、大きな話題となりました。「トロント・スター」紙の元コラムニストで、現在はフリーランス記者、活動家、ラジオ番組「ニューストーク 1010」(Newstalk 1010)の司会者を務めるデスモンド・コールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/25(Thu)
    記事番号: 
    4
  • スケイヒルとグリーンウォルド:ウィキリークスを犯罪とすることは 全世界のジャーナリストにとっても脅威だ

    スウェーデン捜査当局は先日、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジのレイプ容疑についての捜査を打ち切りました。アサンジは常に容疑を否定しており、これは彼を米国へ引き渡し、諜報活動取締法で訴追するためのものだと主張していました。彼は2012年以来ロンドンのエクアドル大使館で亡命生活を続けています。近い将来、アサンジが大使館から出るかどうかは不明です。4月、ジェフ・セッションズ司法長官は、米国がアサンジの逮捕令状を準備していること認め、彼の逮捕は「重要」だとしています。ジュリアン・アサンジについて、調査報道サイト「ジ・インターセプト」の共同創設者ジェレミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/25(Thu)
    記事番号: 
    3
  • スケイヒルとグリーンウォルド:戦争による犠牲者のことが 英国でのテロの犠牲者と同じくらいの報道されたら?

    英国では、22人が犠牲となり数十人が負傷した5月22日のマンチェスターでの自爆テロの捜査が拡大されいます。犠牲となった多くは幼い少女たちでした。マンチェスターでの事件が世界各地で大々的に報道されていますが、今週、市民が犠牲となった他の事件にはほとんど注目が集まりませんでした。シリアとイラクでは、米国が先導または支援する空爆で、先週一週間だけでも数十人の一般市民が犠牲となっています。また、人権保護団体「リプリーブ」(Reprieve)によれば、イエメンでは米海軍特殊部隊が23日夜のマアリブ行政区域にある村への奇襲で、一般市民5人を殺害しました。一般市民に犠牲が出た場合のマスコミの報道について、調査報道サイト「ジ・インターセプト」の2人の共同創設者、ジェレミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/25(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ジェレミー・スケイヒル:フィリピンのドゥテルテ大統領の麻薬撲滅政策を称賛するトランプ

    フィリピンでは今週ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、自身の故郷ミンダナオ島で戒厳令を発動しましたが、彼はそれを全国に拡大する可能性があると述べました。このニュースの前には、物議を醸すフィリピンでの麻薬撲滅戦争をトランプ大統領が称賛した、ドゥテルテ大統領との電話会談記録が調査報道サイト「ジ・インターセプト」(The Intercept)に漏洩され公開されています。漏洩された会談記録によれば、トランプは「あなたにおめでとうと言いたい。麻薬問題で信じられない結果を出していると聞いています。多くの国が麻薬問題を抱えている、米国も同じです。あなたは素晴らしい仕事をしているし、電話でそれを伝えたかった」と言いました。ドゥテルテ大統領の残酷な麻薬撲滅政策では9000人近くが犠牲となっており、死者のほとんどは貧困層です。人権保護団体は、麻薬売人または使用を疑われる数千人を裁判なしで殺害しているドゥテルテ大統領の薬物取締政策を批判しています。トランプ大統領とドゥテルテ大統領について、「ジ・インターセプト」の共同創設者で、新しい週刊ポッドキャスト「インターセプテッド」(Intercepted)のホストでもある、ジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。スケイヒルは先日、漏洩された米比大統領の電話会談記録に関する記事を3回にわたり共同執筆しました。

    dailynews date: 
    2017/5/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • タリク・アリ: マンチェスターの爆破事件は「テロとの戦い」のしっぺ返し 不毛な憎しみの連鎖

    イギリスでは、22名が死亡し何十名もの負傷者を出した22日夜のコンサートでの自爆事件を受け、地元警察を支援するために4,000人近い兵士が配備されました。犠牲者のほとんどは、米国のポップスター、アリアナ・グランデのコンサートに来ていた少女たちと、娘の送迎に来た家族でした。当局は爆破容疑者を、リビアから移民した両親をもつイギリス国籍で22歳のサルマン・アベディと特定しました。ISIS(イスラム国)が、この攻撃に関する犯行声明を出しました。英国の政治コメンテーター、タリク・アリに話を聞きます。

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    2017/5/24(Wed)
    記事番号: 
    5
  • トランプ大統領弾劾請願書に、1,100万人以上が署名

    23日、前CIA長官ジョン•ブレナンは、下院情報委員会で証言し、2016年に、トランプの選挙運動陣営が、ロシア高官と共謀して大統領選に影響を及ぼそうとしているのではないか、そして、ロシア側がトランプの側近たちを「国家反逆の道」へと導いているのではないか、との懸念を強めたと述べました。弾劾を求める糾弾の声が炎上する中、トランプは進行中の捜査に対応するため、自らの代理人弁護士を起用しました。トランプ大統領就任直後に「ドナルド・トランプをいますぐ弾劾しよう("Impeach Donald Trump Now")」キャンペーンを立ち上げた団体の一つである「民衆の言論の自由(Free Speech for People)」の共同創設者で理事長のジョン・ボニファズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/24(Wed)
    記事番号: 
    4

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