デイリーニュース

  • ノーム・チョムスキー:移民キャラバンは 米国が作り出した貧困と恐怖から逃れてきた人々

    先日、カリフォルニア州の連邦判事がトランプの亡命申請禁止令を一時停止しましたが、中米における米国の外交について、世界的に著名な大学教授で言語学者、そして政治的体制批判を続けるノーム・チョムスキーとの会話を再放送します。現在アリゾナ州の大学で教鞭をとるチョムスキーはツーソンでインタビューに応じました。チョムスキーは50年間教えてきたマサチューセッツ工科大学(MIT)の名誉教授でもあります。チョムスキーには中米キャラバンについてと、国家安全保障問題担当の大統領補佐官ジョン・ボルトンが11月はじめにベネズエラ、キューバ、ニカラグアを「独裁のトロイカ」および「恐怖のトライアングル」と呼んだことについて話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/22(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ブラジルの刑務所でルーラに面会したノーム・チョムスキー ジャイール・ボルソナーロ政権での「最悪の事態」を警告

    ブラジル大統領に選出されたジャイール・ボルソナーロは来年1月に就任予定です。本日は政治的な体制批判を続ける、世界的に著名な言語学者で著作家のノーム・チョムスキーと米大統領選直後に行ったインタビューを放送します。ボルソナーロの大統領就任は、30年以上前にブラジルの軍事政権が終わりを迎えて以来、最も極端な政治的方向転換となります。ボルソナーロは元陸軍士官で、ブラジルの独裁軍事政権を称賛し、拷問には賛成で、政敵を傷つけ、投獄、追放すると脅しています。ボルソナーロは薬物取引の疑いがある者は警察が殺せと煽り、女性政治家に対し醜すぎてレイプする価値もないと言い放ったこともあります。ボルソナーロ政権は「ブラジルにとって最悪の事態」だとノーム・チョムスキーは語ります。

    dailynews date: 
    2018/11/22(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 戦争のコスト:9.11以降の17年間に 地球規模の「テロとの戦い」で約50万人が死亡

    ジョージ・W・ブッシュ大統領が2001年の「9.11同時多発テロ」直後に「テロとの戦い」を宣言して以来、イラク、アフガニスタン、パキスタンで約50万人もが暴力が原因で死亡しました。これはブラウン大学の「コスト・オブ・ウォー(戦争のコスト)」 プロジェクトが発表したニュース報道です。9.11から17年以上たった今、アフガニスタンでの戦争は、米国史において最長の戦争です。「コスト・オブ・ウォー」の報道によれば、イラク、アフガニスタン、パキスタンでの暴力で、兵士、武装勢力、警察、請負業者、ジャーナリスト、人道援助活動家、そして一般市民含む、48万人以上が、暴力が原因で死亡したということです。加えて、水の欠如、下水やその他のインフラの問題、戦争関連の病気のために、その数倍もの人々が間接的に死亡しています。アフガニスタン、イラク、パキスタン、シリアでは、2100万人が戦争によって住居を奪われ、現在、戦争難民や国内避難民となっています。いわゆる「テロとの戦い」の世界での総費用は、まもなく6兆ドルを超えるということです。「コスト・オブ・ウォー」プロジェクトの責任者であるネタ・クローフォードに話を聞きます。彼女はボストン大学の政治学教授で、政治学部長です。

    dailynews date: 
    2018/11/21(Wed)
    記事番号: 
    3
  • イスラエルはヤセル・アラファトを殺害したのか?調査報道が明らかにするイスラエルの秘密暗殺プログラム

    イスラエルの諜報当局は、ロネン・バーグマンの新著Rise and Kill First: The Secret History of Israel’s Targeted Assassinations(『起き上がって、まず殺せ:イスラエルによる標的暗殺の秘史』)を書かせないために必死の工作を試みました。本書はイスラエルによる超法規的殺害プログラムの詳細を明らかにした驚くべき本です。イスラエルは、バーグマンが歴史的文書にアクセスするのを防ぐために国家機密法を変更したり拡張したりしました。それでもこの本を書くにあたり、彼は数千もの書類を精査し、1,000人の情報提供者に会うという、前例のないアクセスを得ました。その結果は驚くべきもので、イスラエルが第二次世界大戦以降、西側のどの国よりも多くの人々を暗殺したという、イスラエルの標的殺害プログラムの深層を探る調査報道となっています。パレスチナ解放機構(PLO)の元議長、アラファト氏を殺害しようとしたイスラエルの多くの試みと、それが成功した可能性ついて、ロネン・バーグマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/21(Wed)
    記事番号: 
    2
  • トランプ大領領 ジャマル・カショギ殺人の責任追及よりも「サウジアラビアとの関係」を選択

    サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギが、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の命令で暗殺されたという圧倒的な証拠が提示されたにもかかわらず、トランプ大統領は20日、不可解な感嘆符を多用した「アメリカ・ファースト」と題された異例の声明文で、サウジアラビアを擁護しました。その中で、トランプは「皇太子はこの悲劇的な事件を、知っていたのかもしれないし、そうではないかもしれない!それはそれとして、我々はジャマル・カショギ氏の殺人事件を取り巻くすべての事実を知ることは決してないだろう。いずれにしても、我々にとっての関係とはサウジアラビア王国との関係なのだ」と述べています。この声明文は、先週16日にワシントン・ポスト紙が、CIAがサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がジャマル・カショギの殺害を命じたという「非常に確信ある」結論に至った、と報じた後に出されました。サウジ当局は、カショギの死を 稀で権限を持たない殺人として片付けようとしましたが、最近のニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の統治が始まって以来、敵とみなされた人々を暗殺するために民間企業が雇われていたということです。イスラエルの調査報道記者で、この事件の暴露に寄与したロネン・バーグマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/21(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 国内での白人至上主義の暴力増加を加速させる米国の国外での終わりなき戦争

    米国の国外での終わりなき戦争が国内での白人至上主義者たちの暴力の増加を導いています。これは、米国の公共放送サービス(PBS)の番組「フロントライン」(FRONTLINE)と非営利報道機関プロパブリカの記者であるA・C・トンプソンの調査番組Documenting Hate: New American Nazis(『憎悪の記録:新しい米国人ナチス』)の主要な調査結果の1つです。この番組は11月20日の夜にPBSで初放送されます。このドキュメンタリーは、トンプソンがピッツバーグの銃撃事件と「アトムワフェン」(Atomwaffen:ドイツ語で核兵器の意味)のような暴力的なヘイトグループ(憎悪団体)の台頭を検証しながら、軍と白人至上主義との密接な関係を明らかにするものです。トンプソンがインタビューした歴史家のキャスリーン・ブリューは、「米国では、戦争の影響と白人至上主義の暴力の台頭との間に常に相互関係があります」と言います。彼女は、「例えば、クー・クラックス・クランのメンバーの急増を見ると、反移民主義やポピュリズム、経済的困難、その他、歴史家たちが典型的に説明してきたどんな要素よりも、戦闘からの帰還兵と戦争の影響の方がより確実に合致しているのです」とコメントしています。ボストンからA・C・トンプソンに話を聞きます。彼の調査は11月20日にPBS各局とオンラインで初放送されます。

    dailynews date: 
    2018/11/20(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米国の新しいナチ運動:ピッツバーグのシナゴーグ銃撃を後押しした白人至上主義運動の裏側

    米国でネオナチが興隆しています。ピッツバーグのツリー・オブ・ライフ(Tree of Life)シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)で銃を持った男が11人のユダヤ人礼拝者たちを殺害してから約1ヵ月が過ぎましたが、この大量虐殺を後押しした暴力的なヘイトグループ(憎悪団体)について検証します。銃撃者ロバート・バウワーズがシナゴーグで発砲したのと同じ日、バウワーズがオンライン上でコミュニケーションをとっていたエドワード・クラークという名のネオナチ主義者がワシントンDCで自殺しました。その後、この男の兄のジェフリー・クラークは銃器不法所持罪で逮捕されました。この兄弟は2人とも、暴力的な白人至上主義団体アトムワフェン(Atomwaffen:ドイツ語で核兵器の意味)とつながりがありました。米国の公共放送サービス(PBS)の番組「フロントライン」(FRONTLINE)の記者で非営利報道機関プロパブリカの記者でもあるA.C.トンプソンに話を聞きます。彼の調査番組Documenting Hate: New American Nazis(『憎悪の記録:米の新しいナチ運動』)は11月20日にPBS各局とオンラインで初放送されます。

    dailynews date: 
    2018/11/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 連邦裁判事がトランプの「難民申請禁止」令を差し止め「大統領は移民法を書き換えることはできない」

    カリフォルニア州の連邦地裁判事が、合法的な入管検問所以外から米国へ入国した者からの難民申請を全く認めないとするトランプの難民禁止令を一時的に差し止めました。これは、トランプ大統領による移民の権利への攻撃を押し戻す一番最近の動きです。トランプはこの禁止令を11月初めに発表しましたが、米連邦地裁のジョン・タイガー判事は一時的にこの命令を差し止めました。タイガーは「難民申請希望者たちが国境で暴力や他の被害にさらされる危険が増大する可能性があり、また多くの審査に値する難民申請が失われることになる。これら負の影響を避ける必要性を上回る重要性が新規則にあることを政府は示していない」と記しました。この禁止令をめぐりトランプ政権を訴えた弁護士の1人で、「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の法務部長バハー・アズミーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • フィリピンの著名記者 マリア・レッサ 報道機関を狙うドゥテルテ 独裁者を助けるフェイスブックを語る

    フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が報道の自由への攻撃を強めています。著名なフィリピン人ジャーナリストであるマリア・レッサに、多くの死者を出しているドゥテルテの「麻薬との戦い」、ドゥテルテとドナルド・トランプの共通点、ソーシャル・メディアを武器にする彼の手法について聞きます。レッサは、ドゥテルテが繰り返し閉鎖を試みているフィリピンの代表的な独立報道サイト「ラップラー」(The Rappler)の最高経営責任者(CEO)兼編集長です。フィリピン政府は先週、レッサを脱税容疑で起訴しており、政府による同サイトへの最新攻撃とみられています。ニューヨークのスタジオでマリア・レッサに話を聞きます。レッサは、2018年のナイト国際ジャーナリズム賞、ジャーナリスト保護委員会の2018年度グウェン・アイフィル報道の自由賞を受賞しました。

    dailynews date: 
    2018/11/19(Mon)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア州の山火事で死者多数 時給1ドルで火災と格闘する受刑者たち

    「キャンプ・ファイア」と名付けられたカリフォルニア州の山火事による死者は77人に達しました。州当局は囚人労働を利用して州史上最悪となった火災に取り組んでいます。現在、カリフォルニア州で山火事と闘う9400人のうち約1500人が受刑者です。彼らは1時間につき1ドルを得ていますが、釈放後に消防士としての職を得られることはほとんどありません。いくつかの推計によれば、カリフォルニア州は、州最大の環境問題と戦うのに囚人労働を利用することで年間最大1億ドルを節約しています。デモクラシー・ナウ!の取材チームは9月、100人以上の男性が収監されている北カリフォルニアの低警備刑務所、デルタ・コンザベーション・キャンプを訪ねました。ナパ郡の山火事「スネル・ファイア」で24時間シフトの消火活動から戻ったばかりの囚人消防士にインタビューしました。

    dailynews date: 
    2018/11/19(Mon)
    記事番号: 
    1

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