デイリーニュース

  • 「われわれの社会はどうなるのか?」:銃暴力への取り組みの失敗について 元NRA会員が語る

    ワシントン海軍工廠銃撃事件から3日が経ち、死者12名を出したアーロン・アレクシスによる凶行の捜査が進められています。議員らは、暴力事件の経歴を持ち、精神障害もあったにもかかわらず、なぜアレクシスが基地の警備を通過できる資格を持ち続けていたのかを問うています。しかし一方、議会では新たな銃規制法を成立させようという動きは、ほとんどありません。「米国は岐路に立っています。われわれ社会はどうなるでしょう」と問うのは、The Last Gun: How Changes in the Gun Industry Are Killing Americans and What It Will Take to Stop It(『最後の銃:銃産業の変化に殺される市民とそれを止める方法』)の著者トム・ディアスです。ディアスは全米ライフル協会(NRA)の元会員で、今も銃の愛好家です。

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    2013/9/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 33年前に米国がかろうじて回避した核ホロコースト しかし今も破滅の危険が

    33年前の9月18日、米国は自国領土内での核ホロコーストの発生を辛くも回避しました。いわゆる「ダマスカス・アクシデント」です。アーカンソー州ダマスカス郊外のミサイル発射基地で大陸間弾道弾タイタンⅡが事故を起こしたのです。通常の保守点検作業中、若い作業員が重さ4キロの工具をサイロ内で落としてしまいました。それがミサイルの外殻を突き破って可燃性のロケット燃料の大規模漏出を引き起こしました。タイタンⅡの先端部にはかつて米国ミサイルに搭載された中で最強の熱核弾頭が載っていました。広島を破壊した爆弾の600倍の威力があったのです。事故からの次の9時間、空軍のグループは決死の覚悟でミサイルを大規模爆発から救おうと奮闘しました。爆発すれば計り知れない被害が必至でした。その詳細がエリック・シュロッサーの新著Command and Control: Nuclear Weapons, the Damascus Accident, and the Illusion of Safety(『指揮と統制:核兵器、ダマスカス・アクシデント、そして安全幻想』)に書かれています。同書は、米国国内での核爆発事故や、偶発的な戦争勃発まで間一髪の状態になったことが、どのくらい頻繁に起きてきたのかを検証してします。

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    2013/9/18(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ビル・マッキーベン:キーストーンXL石油パイプラインを拒否すればオバマは彼の気候政策の評価を救えるだろう

    350.comの共同創設者でディレクターのビル・マッキーベンが21日に行われる全米的なキーストーンXL石油パイプラインへの抗議行動「Draw the Line(けじめを付ける)」について話します。16日にはすでに、テキサス州ヒューストンで議論の的となっているこのプロジェクトを推し進めるトランスカナダ社のオフィス前で抗議した13人が逮捕されています。マッキーベンは Oil and Honey: The Education of an Unlikely Activist(『石油と蜜:見込みのない活動家を教育する』)という新著を出したばかりです。マッキーベンは、オバマがキーストーンXL の建設を承認するか否かの決断を保留しているのは歴史的なチャンスだと話します。「もし(オバマが)キーストーン・パイプラインにノーを突きつけたら彼は世界で初めて『建設は相成らん、なぜなら気候に悪影響があるからだ』と表明する指導者となれます」とマッキーベンは言います。「そうしたらコペンハーゲン以降行き詰まっている気候交渉が再開されるきっかけになるかもしれません……よくオバマは自分の議会の愚かしさを非難していて、それは的を得ています。が、キーストーンに関しては自分自身で決定をくださなくてはならないことになってしまった。ですからここはひとつ正しい決断を下したほうがいいのです。」

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    2013/9/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 千年洪水:地球温暖化がコロラドの前例のない豪雨を悪化させた?

    1週間以上にわたるコロラド州の大雨がやっとあがりました。この雨によって、専門家が「千年洪水」(千年に一度の洪水)と呼ぶ大洪水が起きました。先週、ボールダー郡の複数の場所では54cm以上の雨が降りました。同地域の平均年間降水量の2倍近い数字です。この洪水で少なくとも8人が死亡し同地域の家屋1600戸が倒壊、2万戸が何らかの損害を被りました。そのほかにも数十の橋や道路やハイウェーの主要部分が通行不能になっています。多くの住民たちは浸水や冠水で身動きがとれなくなりました。全体の洪水域は17の郡に及び、これはデラウエア州に匹敵する面積です。1週間に及ぶこの破壊的な洪水が終わって、コロラド州の住民は今度は汚染水の問題に直面しています。州の北東部には数千ものガス井や油井の基地があり、そこも押し寄せる洪水にやられたのです。2人のゲストに話を聞きます。ジム・プーランはコロラドの公共ラジオ局KGNUの記者兼プロデューサーです。もう1人は350.comの共同創設者でディレクターのビル・マッキーベンです。

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    2013/9/18(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「5番目の少女」:50年後も補償を求め続けるバーミンガムの教会爆破事件生存者

    50年前の1963年9月、クー・クラックス・クラン(K.K.K.)がアラバマ州バーミンガムの「16丁目バプティスト教会」を爆破し、デニス・マクネア、キャロル・ロバートソン、シンシア・ウェズリー、アディ・メイ・コリンズという4人の少女が死亡しました。この爆破事件は、画期的な「ワシントン大行進」(March on Washington for Jobs and Freedom)から1ヶ月も経たないうちに起こりました。9月第2週、彼女たちを追悼するために数百人が首都ワシントンDCに集まり、死亡した少女たちに議員らから議会名誉黄金勲章が授与されました。アディ・メイ・コリンズの妹で、爆破事件の“5人目の被害者”としてしばしば紹介されるサラ・コリンズ・ルドルフから話を聞きます。教会が攻撃されたとき、わずか12歳だったコリンズ・ルドルフは、ガラスの破片で負傷し、片方の目を失明し、数ヶ月入院しました。今でも彼女はバーミンガムに住み、爆破による身体的、精神的、感情的影響に苦しんでいます。彼女はいまだに、何の補償も受けていないと言います。

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    2013/9/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • モスクからサッカーリーグまで:イスラム教徒と活動家を標的にしたニューヨーク市警の極秘スパイチームの内幕

    ニューヨーク市警察(NYPD)は9.11以降、国家安全保障局(NSA)よりもある意味ではさらに攻撃性のある諜報活動を行ってきました。その中核にあるのが、アラブ系とイスラム教徒の米国人たちを標的にした、彼らの生活、仕事、信仰の場でのスパイ活動です。2010年までNYPDの「人口統計部」として知られていた部署は、極秘にイスラム教徒の学生グループに潜入し、モスクに情報提供者を送り込み、レストランや理髪店やジムで盗聴し、巨大な情報データベースを構築しました。このプログラムは、国内スパイ活動をすることを禁じられている米中央情報局(CIA)の協力の下に確立されました。1ヶ月前の8月には、NYPDが、十数のモスクを含む少なくとも50のイスラム系組織をテロリスト集団と見なしたことが明らかになりました。これによって彼らは、モスクに諜報員を送り込み、礼拝者らを偵察し、極秘の録音をするといった「テロ計画調査」(Terrorism Enterprise Investigations)と呼ばれる活動を実施することができます。NYPDのスパイ・プログラムを明らかにし、ピュリッツァー賞を受賞したAP通信の二人の記者、マット・アプッゾとアダム・ゴールドマンから話を聞きます。

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    2013/9/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ワシントン海軍基地銃撃事件  退役軍人局で精神疾患治療を受けていた容疑者は、どうやって安全検査をくぐり抜けたのか?

    ワシントンDCの海軍基地で9月16日、銃を持った男が発砲し、12人が死亡、数人が負傷しました。男はその後、警察との銃撃戦で死亡しました。この男はアーロン・アレクシスと確認されました。彼は34歳の元海軍予備兵で、発砲が関わる事件で過去に少なくとも2回逮捕された経歴がありながら、ワシントン海軍工廠へ入る警備検査では問題なしとされました。アレクシスは、当局が言うところの「不品行の傾向」のため、2011年に海軍予備軍から除隊されました。APの記者マット・アプッゾとアダム・ゴールドマンから話を聞きます。二人は、アレクシスが 「声が聞こえる」といった症状を含む重度の精神疾患で、退役軍人局内の医師たちによって治療を受けていたことを明らかにしています。

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    2013/9/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「テロは我々の歴史の一部」:アンジェラ・デイビスが63年の教会爆破、「ボムミンガム」での幼少期を語る

    15日は、公民権運動の分岐点となったアラバマ州バーミンガムの16番通りバプティスト教会爆破事件から50年となります。1963年9月15日、KKK(クー・クラックス・クラン)が仕掛けたダイナマイトで11歳のデニーズ・マクネア、14歳のキャロル・ロバートソン、シンシア・ウェズリー、アディ・メエ・コリンズの4人の少女が教会で死亡、20人が負傷しました。この爆破事件に関し逮捕者は14年間いませんでした。本日は、世界的に有名な作家、活動家そして学者で、カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授のアンジェラ・デイビスに話を聞きます。デイビスは昨夜、公民権と修復的司法プロジェクトがカリフォルニア州オークランドのノースイースタン州立大学ロースクールで開催したイベントで講演しました。

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    2013/9/16(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アンドリュー・ベースヴィッチが語る「傷つけられた信頼:米国民がいかにして兵士と国を裏切ったか』

    新著Breach of Trust: How Americans Failed Their Soldiers and Their Country(『傷つけられた信頼:米国民がいかにして兵士と国を裏切ったか』)で、アンドリュー・ベースヴィッチは、米兵と彼らを戦争に送り込んだ社会の間で深まりつつある溝について書いています。ベースヴィッチは23年間米陸軍に所属し、大佐の階級で退役しました。現在はボストン大学の歴史と国際関係論の教授です。彼の息子アンドリューは、イラク戦争で戦死しています。ベースヴィッチは、「イラク戦争が終わった今、米国民は、数千人の兵士を失うことの意味を問いかけているかもしれません。私も、あまり成功していないものの、この問いに取り組んでいる」と書いています。

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    2013/9/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • シリア化学兵器の米露合意は帝国主義的でない新しい国際主義につながるか?

    米、仏、英政府は、シリアの化学兵器廃棄に関し、明確な拘束力のある期日を決めるという強くしっかりした国連の決議を求めることで合意しました。この発表は、米露が2014年半ばまでにシリア政府に化学兵器を廃棄させる枠組みで合意した2日後に行われました。本日は、長年ロシアの取材をしているネイション誌のカタリーナ・ヴァンデン・ヒューベルと、大学教授でBreach of Trust: How Americans Failed Their Soldiers and Their Country(『傷つけられた信頼:米国民がいかにして兵士と国を裏切ったか』)の著者アンドリュー・ベースヴィッチに話を聞きます。

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    2013/9/16(Mon)
    記事番号: 
    1

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