デイリーニュース

  • 「今も法律は破られている」:ルイジアナ州の堤防委員会が沿岸破壊でBP、エクソン、シェル、シェブロン社を告訴

    2010年のBP社が起こした石油流出事故による壊滅的な破壊はよく知られていますが、ルイジアナの石油業界は沿岸湿地の破壊についても、責任を問われています。沿岸湿地はハリケーン・カトリーナのような嵐による洪水に対するきわめて重要な障壁の役目を果たしています。ニューオーリンズ市の下9区のこの問題の最前線から、コミュニティ・オーガナイザー、ジャック・モリアルの声をお届けします。ジャック・モリアルは、同市初のアフリカ系米国人市長ダッチ・モリアルの息子です。また、ニューオーリンズ一帯のほぼ全域を保護する責任を負う堤防委員会「ルイジアナ東南部洪水保護局東支部」(Southeast Louisiana Flood Protection Authority — East)の副代表ジョン・バリーからも話を聞きます。バリーは、沿岸破壊に対して石油ガス会社97社を相手取った同局の訴訟を先導してきました。しかし、この訴訟に反対するボビー・ジンダル州知事からの圧力を受け、同委員会の指名委員会は9月30日、次期洪水委員会にバリーを再指名しないことを決めました。

    dailynews date: 
    2013/10/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • オバマケアへの抵抗でティーパーティーが政府を閉鎖:米国一般市民への影響は?

    党派間のこう着状態を打破することができなかったことを受け、米政府は17年ぶりに一部閉鎖を開始しました。およそ80万人の連邦政府職員が自宅待機になり、100万人以上が無報酬労働を求められることになります。この閉鎖は、「医療費負担適正化法(オバマケア)」(Affordable Care Act)施行の1年延期と同法施行の費用をまかなうための税金の撤廃を盛り込んだ下院の予算案を支持するティーパーティー派の共和党員らが急先鋒です。この閉鎖で、職員の自宅待機のほか、政府機関によって提供される多数のサービスが停止されます。マザー・ジョーンズ誌の記者で、最近”48 Ways a Government Shutdown Will Screw You Over”(「政府閉鎖であなたが困る48項目」)という記事を書いたティム・マーフィーに、政府サービス停止の影響について聞きます。

    dailynews date: 
    2013/10/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • アンゴラ・スリーのハーマンウァレスが末期がんで余命わずか 42年間の独房拘禁の末

    アンゴラ刑務所囚人のハーマン・ウォレスは42年間にわたる独居房拘禁の末、肝臓がんで余命わずかとなっています。ウォレスと他の2人の通称「アンゴラ・スリー」と呼ばれるメンバーは、武装強盗で実刑判決を受け、その後1972年にアンゴラ刑務所として知られるルイジアナ州立刑務所の看守を殺害した罪に問われました。彼らは、ブラックパンサー党初めての刑務所内支部のメンバーだったという政治運動が原因で罠にかけられたと述べています。ウォレスの支持者らは、ウォレスの余命があとわずかなのに、情状酌量による仮釈放の要請への返答は今のところ返ってきていないと話しています。「ハーマンズ・ハウス」という作品でウォレスと共同制作したニューオリンズを拠点にしている芸術家のジャッキー・スメルに話を聞きます。同作品を主題にした同名のドキュメンタリー映画も作られました。「ルイジアナ州で、『情』という言葉が権力者のボキャブラリーにあるのかわかりません。私は情状酌量での釈放もしくはそれを要請することが、ハーマンを釈放する多岐にわたる努力として大切なことだと思ってきました。ですが42年間、州はハーマンに対する法の適正手続きを拒否しています。信じられないです。彼は米国内で最も長く独居房で服役した人です」とスメルは語ります。

    dailynews date: 
    2013/9/30(Mon)
    記事番号: 
    2
  • DNA鑑定で釈放、米アンゴラ刑務所のヘンリー・ジェームズが冤罪による30年間の獄中生活を語る

    1人あたりの受刑者数がどこの州よりも高い──実に中国の投獄率よりも13倍高い──世界の刑務所の首都、ルイジアナ州ニューオリンズから本日はお送りします。ルイジアナ州は、また、冤罪で数年間服役した後に釈放される人についても、1人あたり人数で米国の最高水準にあります。本日は、ルイジアナ州で釈放されるまでに最も長い間服役したヘンリー・ジェームスに話をききます。ジェームズは、強姦罪で仮釈放なしの終身刑の判決を受け、悪名高いアンゴラ刑務所として知られるルイジアナ州立刑務所で30年間服役しました。公判で検察側は陪審員に対し、レイプキットの血清検査がジェームスが犯人でないと示しているのを一度も伝えませんでした。2011年、偶然発見されたDNAの証拠により、ジェームスの無実が証明され、彼は釈放を勝ち取りました。冤罪認定を勝ち取るのに協力したイノセント・プロジェクト・ニューオリンズの代表、エミリー・マウにも話をききます。「ヘンリー・ジェームスの件は、残念ながら特殊なケースです。ルイジアナ州では殺人罪もしくは強姦罪で有罪判決を受けた全ての人が仮釈放なしの終身刑という判決を言い渡されます。これら2つの罪状に対しては他の刑罰はありません。ヘンリーの事件が特殊なケースだったのは、証拠を発見できたことです」とマウは語ります。「ルイジアナ州では、他の多くの場所と同様、証拠保存や保管方法がずさんです。

    dailynews date: 
    2013/9/30(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 麻薬王国:死の脅迫も怖れずメキシコ政府と麻薬カルテルの関係を暴いたジャーナリスト

    アナベル・ヘルナンデスはメキシコで最も勇敢なジャーナリストの1人と評されてきました。2010年、彼女はメキシコ政府の高官たちと世界最強の麻薬カルテルたちとを関係付けた、それまで誰も書けなかった本を出版しました。それにより数多くの殺害予告を受け、そのためにメキシコの全国人権委員会(National Human Rights Commission)が彼女に24時間のボディガード2人を提供したほどです。こうした危険を顧みず彼女はリポートを続けました。2012年、世界新聞報道出版協会( World Association of Newspapers and News Publishers)は彼女に「自由のペン」金賞を授与しました。彼女の父親は13年前に誘拐され殺害されました。メキシコの麻薬戦争に関する彼女の本 Narcoland: The Mexican Drug Lords And Their Godfathers (『麻薬王国:メキシコの麻薬王たちとその守護神たち』)がつい最近英語に翻訳されました。「公文書や供述書から私が見つけたことは、治安長官のガルシア・ルナ将軍がフィリペ・カルデロン政権で権勢をふるった警察トップでだったことです。連邦警察の最有力者でありながら、彼はシナロア・カルテルという麻薬カルテルに深く関与しており、報酬をもらっていました。

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    2013/9/27(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマケアを読み解く 4800万の無保険者のための新医療保険市場ガイド

    まもなく施行される「医療費負担適正化法」の主要部分を占めるオバマケア(新医療保険制度)の実施を、共和党が再び妨げようとしています。オバマケアの下で医療保険を求める個人は10月1日から始まる連邦政府主催の新たなオンライン・マーケットプレイスから申し込み、登録できるようになります。このマーケットプレイスは、医療保険を持たない4800万人の米国市民のために、個人で保険に加入しようとする人を想定して設置されました。この新システムを利用する手引きとして、ニューヨーク・コミュニティサービス協会健康担当部会副会長エリザベス・ベンジャミンに話を聞きます。「マーケットプレイスにアクセスするとまず自分の情報を入力できます。するとかなり絞り込まれた、いくつかのプランが提示されます。選択肢はありますが、非常に標準化されたものです。でもプランの本格的な比較もできます。たとえば、エトナの保険がエンパイアやブルー・クロス・ブルーの保障と比べてどうなのか詳細に知ることもできます」とベンジャミンは言います。「なので今回初めて、医療保険の加入が公平な競争の場で行われることになる。消費者にとっては画期的なことです」

    dailynews date: 
    2013/9/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • マット・タイビ:ウォール街のヘッジファンドは 公務員の年金基金を略奪している

    ローリングストーン誌の自身の最新記事でマット・タイビは、ウォール街の会社が、全米の公的年金基金を利用して数百万ドルの利益を上げていると書いています。「要は、教師や警察官、消防士などの財産が、億万長者のヘッジファンド投資家に吸い取られているわけです」タイビは言います。「年金基金は、米国に残された無防備な大型資金のひとつで、あらゆる種類の人間が、そのカネを我がものにしようとしているのです」

    dailynews date: 
    2013/9/26(Thu)
    記事番号: 
    3

    http://www.democracynow.org/(〜記事のアドレス)

  • IPCCが気候変動災害を警告  科学者間の合意は温暖化対策への行動の刺激となるか?

    気候変動に関する政府間パネル(The Intergovernmental Panel on Climate Change/IPCC)は、気候変動は人的要因で起っているもので、各国政府が温暖化ガス排出量に大幅な削減対策を打たない限り、世界中で猛暑、干ばつ、洪水などの災害数は増すと、これまでで最も強い警告を発表する予定です。6年ごとに発表されるIPCCの報告書は、科学学術誌に掲載された数千点の論文から重要な発見を抽出編纂したもので、1950年からの地球の気温上昇は、95パーセントの確立で人的活動によるものだとし、将来もこれは変わらないとしています。「気候変動による1番の脅威は干ばつであり、これは人間の暮らしの2つの要素、つまり食物と水という部分に影響します」と、「ウェザー・アンダーグラウンド」(Weather Underground)の気象学部長のジェフ・マスターズは言います。加えてグリーンピースのクミ・ナイドゥー代表にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/9/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 抗議活動か 海賊行為か? 石油プラットフォームに侵入したグリーンピース活動家 北極の ロシアでの勾留を未だ解かれず

    ロシアで勾留中のグリーンピースの活動家30名は、ロシア初の沖合石油プラットフォームに侵入しようとしたことに対し、海賊行為で訴追されるかもしれません。これらの勾留中の活動家の多くが、9月26日、ロシアの裁判所に出廷し、そこで検察側が脅しどおりに海賊行為で訴追すれば、最高で禁錮15年の刑に処されるかもしれないのです。去年、北極での石油掘削に対し同じような抗議活動に参加した、グリーンピース代表のクミ・ナイドゥーに話を聞きます。「世界的に会話を行うべき重要な問題に蓋をするために、過剰に国家権力を振りかざしているのです」とナイドゥーは言います。「気候問題について、われわれは岐路に立っている。北極は地球の冷蔵庫、そしてエアコンの役割を果しています。夏季の海氷の温度上昇を、気候変動の深刻な警告的兆候と見なして取り組む代わりに、エクソンやシェルなどの西側の石油会社は、ロシアの会社とパートナーを組み、微妙なバランスの上に成り立っている、遠くの危険な環境で石油採掘を行い、最後の1滴まで絞り取ろうと試みているのです」

    dailynews date: 
    2013/9/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 帝国の大統領:ジェレミー・スケイヒル オバマ国連演説に見る軍事力の「ネオコン」原理

    国連総会演説でオバマ大統領は、歴代の米政権が支援してきた、国際的に認められた自衛権の規範を踏み越えて軍事力を行使する強行な軍事原理をおおっぴらに容認しました。オバマは世界に向けて、中東における「我々の核心的権益」を防衛するために、米国は軍事力を行使することをためらわないと述べました。その権益とは米国による石油へのアクセスです。独立ジャーナリストのジェレミー・スケイヒルは「(オバマは)基本的に、米国は帝国主義国家であり、必要ならばどんなことをしてでも世界中の人々から土地を奪い資源を奪うとカミングアウトしたのです」と言います。「まさに赤裸々な帝国主義宣言です……将来、オバマが何を残したかふり返ると、極右勢力の理念が確固としたものになった、米国史上とても重大な期間だったと気づくことになるでしょう。オバマ大統領は帝国の強引かつ攻撃的な守護者の役割を果たしています。」

    dailynews date: 
    2013/9/25(Wed)
    記事番号: 
    3

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