デイリーニュース

  • アラブ系米国人弁護士アブディーン・ジャバラ:40年前 私は米国家安全保障局に見張られていた

    米国家安全保障局(NSA)に関する新事実が次々と明らかになりつつありますが、公民権を専門とする弁護士で、「米-アラブ反差別委員会」(American-Arab Anti-Discrimination Committee)を共同設立したアブディーン・ジャバラに話を聞きます。ジャバラは1970年代に、NSAに1967年より彼をスパイしていたことを認めさせた画期的な裁判にも関わっています。スパイされていた当時、ジャバラはデトロイト市でアラブ系米国市民の依頼人や、FBIに標的にされた人々の代理を務めていました。ジャバラの件が明るみに出たことでNSAは米国市民をスパイしていたことを初めて認めました。

    dailynews date: 
    2013/10/17(Thu)
    記事番号: 
    3
  • アラブ系米国人アレックス・オデの 1985年のカリフォルニアでの暗殺事件捜査再開を FBIに求める

    FBIと米司法省は、米国の現代史の中で最も衝撃的だった政治的殺人事件の捜査再開を求められています。28年前の1985年10月11日、有名なパレスチナ系米国人指導者だったアレックス・オデが、カリフォルニア州サンタアナで、「米-アラブ反差別委員会」(American-Arab Anti-Discrimination Committee)西部地区委員長として彼が勤めていた事務所に仕掛けられた、強力なパイプ爆弾で殺害されました。FBIはすぐに過激派のユダヤ防衛連盟(Jewish Defense League,/JDL)が捜査の関心の中心にあるとしました。しかし数十年が過ぎても、オデ殺害に関して尋問も起訴された者もありません。「28年間、正義を求めつづけてきましたが、未だ返事はありません。アレックスはとても平和的な人でした」と、米-アラブ反差別委員会の元委員長、アルバート・モカイバーは言います。「アレックスはアラブ系米国人運動やとパレスチナ問題に限らず、公民権全般に対する活動家として知られていました。」米-アラブ反差別委員会設立を手伝った弁護士のアブディーン・ジャバラと、ミシガン州選出のジョン・コニヤーズ下院議員にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/10/17(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 議会が政府閉鎖終結を可決するなか「完全雇用」法案を推し進めるジョン・コニヤーズ下院議員

    11時間の攻防を経て、10月16日深夜、議会は16日間に渡る政府機関一部閉鎖終了を可決、米国史上初の債務不履行を瀬戸際で回避しました。共和党は、歳出法案をたてにオバマ大統領の看板である医療保健改革法への変更を迫るのをやめ、上下院両院での歳出法案可決にこぎ着けました。同予算案は一時的な解決でしかありません。同法案により政府が財源を得られたのは1月15日までで、債務限度の引き上げも2月7日までとなります。ジョン・コニヤーズ下院議員は、債務問題ではなく雇用に集中すべきだと言います。「私たちに必要なのは完全雇用法です。米国の全ての人々の完全雇用達成を目標とし、それを国内課題のトップのひとつとして、雇用を作り重要な仕事のために人々の訓練を目指せたらというのが私の願いです。」と、下院司法委員会で重要な地位を占めるコニヤーズ議員は言います。コニヤーズ議員は先日、議員生活50周年を迎え、アフリカ系米国人議員としては最長記録を達成しました。

    dailynews date: 
    2013/10/17(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 米国 軍事技術輸出規制を緩和 世界の武器商人の地位を足固め

    軍事契約企業への朗報です。米国は軍事輸出規制を緩和し、米国産の軍事部品の一部を世界中のほぼすべての国にきちんとした監視なしに送ることができるようになります。プロプブリカの報道によると、10月第3週から、軍用航空機用の数千種類の部品が世界中に自由に輸出することができるようになります。この中には現在国連が武器禁輸国と指定している国数カ国も含まれます。これまでは軍事企業は国務省に登録して輸出取引1件ごとに許可を取らねばなりませんでした。そうすることで米国当局は人権侵害につながる可能性も含む様々な問題を審査することができました。しかしこれからは数万に及ぶ軍事産品が商務省の管轄に移り、より緩い監視下に置かれることになりました。この変更はロッキード・マーティンやテキストロン、ハネウェルなどの軍事企業による強力なロビー活動の結果です。「全世界がこれで基本的に大した審査もなしに米国の軍事秘術により簡単にアクセスすることができるようになるわけです」と国際政策センターの武器安全保障プロジェクト部長ウィリアム・ハータングは話します。世界の軍事輸出市場では米国はすでに圧倒的な支配的地位にいます。2011年の米国の武器販売契約受注は660億ドルに上り、世界市場の80%近くを占めました。

    dailynews date: 
    2013/10/16(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「完全に自ら招いたダメージ」:債務不履行瀬戸際の米国 連邦政府閉鎖16日目

    米連邦政府の部分閉鎖が16日目に入るとともに米国はさらに政府の借用権が17日に切れることで債務不履行に陥る瀬戸際にあります。15日、格付け会社フィッチ・レーティングスは債務上限の引き上げの合意がなされなければ米政府の信用格付けをAAAから引き下げる可能性があると警告しました。その声明の中でフィッチ社は「債務上限引き上げをめぐる交渉が長引くことで米国への十全の信頼と信用に疑問が投げかけられ、卓越した世界の準備通貨としての米ドルの役割への確信が揺らぐ恐れがある」と述べています。上院は政府再開と債務上限引き上げの合意に近づいているようですが、共和党が多数を占める下院では15日も合意プラン作成の試みに2度失敗しました。議会が今も政府再開の合意をめぐる議論を続ける一方で、政府閉鎖の影響は全米で表に出てきています。ノースカロライナはこの閉鎖で公的扶助を中断した最初の州になりました。「つまり多くのアメリカ人の大変な苦痛を伴っているのです。栄養補助を受けられない乳幼児、ヘッドスタート・プログラム(低所得家庭の5歳までの児童と身体障害児を対象にした健康診断、予防接種、栄養補助、教育などの社会的サービス)を受けられない児童がいるのです。海洋気象観測ブイを監視する職員がいないために、安全対策をとることができません。例はいくらでも挙げられますよ。

    dailynews date: 
    2013/10/16(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米国内部告発者がまた刑務所行きに? アゼルバイジャンの腐敗した石油取引暴露で投資家が投獄される

    デモクラシー・ナウ!の独占放送で、大富豪の米国人ビジネスマンで慈善家のリック・バークの事件について検証していきます。バークは、旧ソビエト連邦のアゼルバイジャン共和国の石油富豪らを操ろうとした国際的犯罪者らによる詐欺を内部告発しました。ところが結果的にバークはこの大規模な陰謀事件の中で、連邦検察によって刑務所に送られたただ一人の人物となってしまいました。バークは2013年5月に連邦刑務所に収容され、1998年に行われたとされる贈収賄を知っていた容疑で「連邦海外腐敗行為防止法」(Foreign Corrupt Practices Act)侵害に問われ、1年と1日の刑期を勤めています。アゼルバイジャンでの同策略には、民主党の上院院内総務ジョージ・ミッチェルや、コロンビア大学、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)といった大手企業なども投資していましたが、バーク以外で米国で刑務所に収容されている者はいません。米中央情報局(CIA)と英秘密情報部(MI6)の元幹部らはバークの有罪判決に対し、深刻な懸念を示しています。その理由の一部は、バークの裁判の鍵となる証人たちが、米政府のために働いていた情報提供者ではないかとされている人物たちだからです。バークの有罪に疑問を持っているのは彼らだけではありません。彼の裁判を担当している判事もまた、疑問があることを認めています。

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    2013/10/15(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「エドワード・スノーデンは愛国者」:NSA、CIA、FBI、司法省の内部告発者4人がスノーデンとモスクワで面会

    デモクラシー・ナウ!特別編、本日は、NSA内部告発者のエドワード・スノーデンに面会するために先日ロシアを訪問したばかりの米国の元情報員4人──全員が内部告発者です──にたっぷりと話を聞きます。彼らは、元CIA分析官のレイ・マックガバン、元FBI捜査官コリーン・ロウリー、元NSA高官のトーマス・ドレイク、元米司法省倫理顧問で現在は政府説明責任プロジェクトのディレクターを務めるジェスリン・ラダックです。4人は先週水曜日、スノーデンに「情報員としての高潔さのためのサム・アダムス会」からの賞を贈りました。ロウリーは「いったい何が起きているのか──米国市民に対する大規模なスパイ──を、エドワード・スノーデンが米国市民に明らかにしたことで、議論が始まったのだと、私たちは訪問の中でスノーデンに伝えました」と語ります。「私たちは、議論が始まったのだと彼に伝えることをうれしく思いましたが、しかし、彼は非常に懸念していました。そしてそれこそが彼が多大な犠牲を払った理由です。彼は、これらの法律とこれらの法律の秘密裏の解釈が、修正されることを望んでいるのです」

    dailynews date: 
    2013/10/14(Mon)
    記事番号: 
    2
  • NSAの「底引き網のような大規模監視」、エドワード・スノーデンが批判

    数ヶ月ぶりに国家安全保障局(NSA)内部告発者エドワード・スノーデンがモスクワでカメラの前に姿を現しました。「必要ない時でも全てを見渡している目のようなものの下に全ての人びとを置く、底引き網のような大規模な監視」について警告をしました。スノーデンは、ロシアを訪れた4人の内部告発者から「情報員としての高潔さのためのサム・アダムス会(Sam Adams Associates for Integrity in Intelligence)」の高潔賞を授与された後、この発言を行いました。

    dailynews date: 
    2013/10/14(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「500人がアメリカの民主主義を支配する」  最高裁が選挙資金規制法を撤廃した場合

    連邦最高裁は、富裕層による政治運動への大規模献金に関して、残っているほとんどの規制を撤廃する構えのようです。10月8日、最高裁は「マカッチャン対連邦選挙管理委員会」訴訟の審議を行いました。これは「次のシチズンズ・ユナイテッド裁判」と例えられるものです。共和党指導部と大金持ちの共和党資金提供者であるショーン・マカッチャンは、2年間を1期間とする個人献金の総額規制は言論の自由の侵害だとして、撤廃するよう最高裁に求めています。「もしこうした資金提供制限がなくなったら、アメリカの民主主義は500人の手に握られてしまいます。そうなれば人民のための政府ではなく、『500人のための政府』です。その恐れがあるのです」と話すのはバート・ニューボーンです。彼はニューヨーク大学ロースクールの法学教授で、ブレナン・センター(Brennan Center for Justice)の創設者で法務部長です。ジョン・ロバーツ最高裁長官は8日、選挙候補者個人への献金については上限を撤廃する用意があるが、政治委員会への献金についてはおそらく規制が残るだろうと言いました。アントニン・スカリア判事は上限撤廃を支持しているようです。「スカリア陣営が言っているのは、金持ちは金で買えるかぎりの影響力を行使する資格があるということです」とニューボーンは言います。

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    2013/10/11(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ニクソンよりひどい? オバマの報道弾圧についてジャーナリスト保護委員会が警告

    ジャーナリスト保護委員会が米国における報道の自由に関して初めての報告書を発表し、オバマ大統領が報道記者及び政府内情報源の双方が恐怖で縮こまってしまうような風潮を持ち込んでいると警告しています。報告書が詳細に述べている具体例には、オバマ就任の2009年以来、1917年のスパイ取締法により政府職員6人およびエドワード・スノーデンら2人の契約職員が重罪の刑事訴追に直面しているという事例もあります。オバマ以前は同様の訴追はわずか3件しかありませんでした。また司法省が密かに令状を取ってAP通信の記者の通話記録とEメールを入手していた件、ニューヨークタイムズの記者ジェイムズ・ライズンが自身に漏洩情報を提供した元CIA職員に不利な証言をするよう命じられ、さもなければ刑務所行きだと脅された件もあります。この報告書の著者でワシントンポストの編集主幹だったレナード・ダウニー・ジュニアと話します。彼が話を聞いたジャーナリストたち数十人が政府職員は「秘密扱いじゃない情報まで話すのを嫌がる」と言います。「……漏洩捜査や政府監視が厳しくて報道記者側も彼らを情報源の秘匿で保護することがより難しくなっているからです」

    dailynews date: 
    2013/10/11(Fri)
    記事番号: 
    2

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