デイリーニュース

  • ジェレミー・スケイヒル:アルシャバブのナイロビ高級モール襲撃事件、米国の「惨憺たる」ソマリア介入と繫がり

    少なくとも67人が死亡したナイロビのウエストゲート・ショッピングモールのろう城事件で、ケニアは3日間の服喪に入りました。モールは3つの階にわたって瓦礫となっており、そこから遺体が発見されれば死者数はさらに増える恐れがあります。ソマリアの武装集団アルシャバブが犯行声明を出し、これはケニアによるソマリアへの軍事介入の報復であるとしています。先般の著書及び映画Dirty Wars: The World is a Battlefield(『汚い戦争:世界は戦場だ』)でケニアとソマリアを取材した独立ジャーナリストジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。2006年にエチオピアがソマリアのイスラム法廷連合を転覆させるのをブッシュ政権が支援しましたが、スケイヒルはそのことがアルシャバブが今のような支配的な武装勢力に拡大するのを助けたと言います。「アルシャバブはそれまでソマリアではとるに足らない存在でアルカイダもソマリアにはほとんどいなかったのです。ところが米国が、ソマリアの武装勢力を支援しイスラム法廷会議を追い出したため、アルシャバブが一大勢力を得た。そして手強くなったその相手と米国は闘わざるをえなくなったのです」

    dailynews date: 
    2013/9/25(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマとロウハニ 新規交渉を歓迎 米主導の制裁で苦しむイラン人に希望

    国連総会はめったにないような外交的進展をもって幕を開けました。米国とイランがイランの核開発問題で交渉の席に着くとしたのです。これで、イラン経済を打ちのめしている米主導の制裁が終わる可能性も出てきました。26日には米国のジョン・ケリー国務長官とイランのモハマド・ジャバド・ザリフィン外相が両国間ではここ数年で最も高いレベルの会合に臨みます。24日の国連総会演説ではオバマ大統領とハッサン・ロウハニ大統領がともに、今年6月のロウハニ当選以来高まっていた両国間の外交交渉を求める声を支持するとしました。米イラン関係の雪解けの可能性についてナーゲス・バジョーグリと話します。彼女は大学院生で、イランの化学兵器戦で生き残った10万人の人たちの物語をThe Skin That Burns(『燃える皮膚』)というドキュメンタリーにまとめた映画監督でもあります。

    dailynews date: 
    2013/9/25(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 民主主義の腐食:タールサンド推進でカナダ政府が科学者を黙らせ、環境活動家を標的に

    トランスカナダ社は5年前の2008年9月、カナダからのタールサンドオイルを米国のメキシコ湾岸の精製所に運ぶキーストーンXL原油パイプラインの建設を求める許可を提出しました。この計画は、過去数十年の中で米国で最も論議を呼んだ環境闘争の一つを引き起こしました。オバマ政権は当初、キーストーンXLを許可する構えのようでしたが、環境保護主義者とパイプライン沿いになるの州の住民たちの前代未聞の抗議が、数度にわたり承認の遅れを引き起こしました。カナダ政府はキーストーンXLを承認させようとオバマ政権にさまざまな圧力をかけてきましたが、最近は、パイプラインの建設が実現するなら、二酸化炭素の排出量を削減すると公約して圧力をさらに強化しています。カナダの第一線で活躍する環境活動家で、20年にわたってクリーン・エネルギーをめぐる活動を行い、グリーンピースの気候チームの共同部長だったツェポラ・バーマンから話を聞きます。彼女は現在、「タールサンド解決ネットワーク」(Tar Sands Solutions Network)の運営委員会のメンバーとして、タールサンド抽出を止めることに精力を注いでいます。

    dailynews date: 
    2013/9/24(Tue)
    記事番号: 
    3
  • エクアドル外相が語るNSAの監視に対する中南米諸国の抵抗とカストロとチャべスの遺産

    インタビューの後半では、エクアドルのリカルド・パティーニョ外相から、ラファエル・コレア大統領が今回の国連総会に出席しない理由、2012年に亡命が認められた後、ロンドンのエクアドル大使館に450日以上滞在しているウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジの苦境、米国家安全保障局(NSA)の内部告発者エドワード・スノーデンをめぐる2013年夏の劇的な出来事と彼の政治亡命を求める試みの中でのエクアドルの役割について聞きます。また、パティーニョはキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の健康問題と、ベネズエラの故ウゴ・チャべス大統領が遺したものについても触れます。

    dailynews date: 
    2013/9/24(Tue)
    記事番号: 
    2
  • シェブロン社に挑戦するエクアドル:熱帯雨林保護のための奇策に対する国際的無関心

    国連総会のためにニューヨーク市を訪問中のエクアドルのリカルド・パティーニョ外相から、注目を浴びている2つの環境法廷闘争への同国政府の関わりについて話を聞きます。エクアドルの裁判所は、185億ガロンもの非常に有毒な廃棄汚泥を熱帯雨林に投棄した石油大手シェブロン社に対し、エクアドルの先住民と地方住民らに190億ドルを支払うことを命じました。しかしシェブロン社はこれを拒否し、9月第3週にオランダのハーグにある国際調停委員会が2011年の最初の判決の妥当性を疑問視する仮決定を下したことで、部分的な勝利を勝ち取りました。パティーニョはまた、エクアドルが取り組んできた、アマゾンの熱帯雨林の一部を保全する政策を断念した理由について語ります。この政策とは、同国がその地域で掘削をしないことに対する対価を富裕国に支払わせるというものでしたが、それによって十分な金を集めることはできなかったとエクアドル政府は言っています。ヴァンダナ・シヴァ、ナオミ・クライン、ジェイムズ・ハンセンら第一線で活躍する環境保護者らは最近、エクアドルのラファエル・コレア大統領にこの政策を断念しないようを求めた公開書簡の中で次のように記しました。

    dailynews date: 
    2013/9/24(Tue)
    記事番号: 
    1
  • NSA機密漏洩:スノーデン流出の内幕、英紙ガーディアンのアラン・ラスブリッジャー編集長が語る

    国家安全保障局(NSA)の内部告発者エドワード・スノーデンが、米政府が国内外で行っていた大規模なスパイ活動に関して公衆の前に出てから3ヶ月半が経ちました。本日は、スノーデンが流出させた機密文書を最初に掲載した英ガーディアン紙のアラン・ラスブリッジャー編集長にたっぷりと話をききます。ガーディアン紙は、NSAが大量の電話履歴とインターネット利用者のオンライン活動のほぼ全ての情報を収集した方法について詳細に記したスノーデンの告発を基に、一連の暴露記事を掲載してきました。暴露記事は、情報機関による秘密活動や、デジタルデータの保護、調査報道の本質になどついての広い議論の引き金となりました。結果として、夏には英政府がスノーデンの機密文書のコピーが入っているパソコンのハードドライブをガーディアン紙に破棄させ、ガーディアン紙ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドのパートナーであるデビッド・ミランダが拘束されるなど、ガーディアン紙は直接のターゲットとなっています。20年近くにわたってガーディアン紙の編集長を務めているラスブリッジャーが、ガーディアンによるNSA告発とその舞台裏、そして結果として自国政府から受けた弾圧について語ります。

    dailynews date: 
    2013/9/23(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 全米黒人地位向上協会(NAACP)を去る ベンジャミン・ジェラスの今後の抱負

    ベン・ジェラスが5年の任期を終えて全米黒人地位向上協会(NAACP)の会長職を辞します。在職中は死刑制度や投票権、さらに警察による人種プロファイリングの問題など多くのキャンペーンを率いて多忙な時を過ごしました。ジェラスに引退後の計画について聞きます。家族と過ごす時間を増やし、若者を教育したり新たな政治行動委員会を創設してみたいとジェラスは言います。

    dailynews date: 
    2013/9/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「私はトロイ・デイヴィス」処刑から2年 支持者や家族は死刑廃止運動を続ける

    2年前の2011年9月21日、ジョージア州は警察官マーク・マクフェイル殺害事件で有罪となったトロイ・デイビスの死刑を執行しました。警察関係者以外の証人9人のうち7人までが証言を翻すなど、デイビスが殺したとする証拠に重大な疑義が生まれていたにも関わらず、刑は執行されました。トロイ・デイビスの妹キンバリー・デイビスは、兄の無実を証明し、全米の死刑廃止に向けた家族を挙げた戦いについて、「戦いは終わっていません。実際のところは始まったばかりであり、まだまだ道のりは長いのです」と話します。全米黒人地位向上協会(NAACP)会長を辞任するベンジャミン・ジェラスと、ジェン・マーロウにも話を聞きます。マーロウはトロイの長姉マルティナ・デイビス=コレイアとともにI Am Troy Davis(『私はトロイ・デイビス』)という本を書きました。マルティナは10年にわたる乳がんとの戦いの末、2011年12月に他界しました。それに加えて、デモクラシー・ナウ!が特別中継した死刑執行の夜の模様と、トロイの葬儀についても再放送します。

    dailynews date: 
    2013/9/20(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 2周年を迎えたウォール街占拠運動 現在も分派組織が99%のための活動を継続

    ウォール街占拠運動が経済格差についての論調に変化を起こしてから2年が経過しました。ニューヨーク市のズコッティ公園より発生した運動の遺産が今でも数々のグループにより受け継がれている様子を見ていきたいと思います。「残り98パーセント」(The Other 98 Percent)の運動コーディネーターで、占拠運動の時期、全体会議と広報会議ミーティングのまとめ役を務め、「選挙運動有色人種連盟」(Occupy People of Color Caucus)のメンバーだったニコール・カーティーに話を聞きます。加えて「非暴力で行こう」(Waging Nonviolence)サイトの編集を務め、ハーパーズ・マガジン、ネイション誌、ニューヨーク・タイムズ紙、カトリック・ワーカー紙に、長期に渡り占拠運動の記録を寄稿してきたネイサン・シュナイダーにも話を聞きます。シュナイダーは新著Thank You Anarchy: Notes from the Occupy Apocalypse(『無秩序に感謝:占拠運動黙示録』)で、占拠運動の最初の1年の歴史を綴りました。

    dailynews date: 
    2013/9/19(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「米国で起こっているのはジェノサイド」:シカゴの銃撃被害者の母親 蔓延する銃暴力を批判

    12人が犠牲となったワシントン海軍工廠銃撃事件を受けて、「ニュータウン・アクション同盟」(Newtown Action Alliance)のメンバー多数を含む、数十人の銃規制活動家が9月18日、連邦議会前に集まり、銃購入の際に全米共通で行う身元調査を拡大させる法案復活を求めました。スピーチを行った中には、2010年にシカゴの祖母の自宅前のポーチで射殺された、当時18歳のディーノ・ウールドリッジの母、シャンドラ・ロビンソンもいました。「私たちは空っぽの家に帰らなくてはなりません。なぜなら本来銃を持ってはいけないはずの人間によって、私たちの子供たちが奪われてしまったから。」と、ロビンソンは訴えました。「これは一時的流行で済ませられません。米国で起っているのはジェノサイドです」シカゴのロビンソンに話を聞きます。彼女はシカゴで、反暴力運動家として、また「急進的終末の時国際長老会議」(Radical End Time Ministries International)の伝道者として活動しています。

    dailynews date: 
    2013/9/19(Thu)
    記事番号: 
    2

Pages