デイリーニュース

  • AT&Tとの極秘取引で、26年間分の米国通話記録を入手できる麻薬取締局

    ニューヨークタイムズ紙は、米国の麻薬取締局(DEA)が国家安全保障局(NSA)よりも広範囲に渡る米国通話記録データを持っていることを明らかにしました。「半球プロジェクト」(Hemisphere Project)と呼ばれるDEAの極秘プログラムの下で、DEAはAT&Tの設備を経由して送受信された全ての通話記録を1987年までさかのぼって入手することができます。この期間は、ジョージ・W・ブッシュ大統領の下で始められたNSAによる通話記録データ収集よりも長い期間をカバーしています。毎日、およそ40億の通話記憶がデータベースに入れられ、それはAT&Tによって保管されています。米政府はAT&Tの社員に報酬を払って、DEAの複数の部署に出向させ、DEAが行政召喚状を入手したら即通話記録を渡せるようにしています。DEAはこのデータは、電話を頻繁に変える麻薬密売人たちを捕らえるのに役立つと述べてますが、人権擁護活動家らはプライバシーに関する大きな懸念を引き起こすと述べています。ニューヨークタイムズ紙の国家安全保障担当記者で、Drug Agents Use Vast Phone Trove, Eclipsing NSA’s(『麻薬取締局がNSAを上回る通話記録データを使用』)という記事を共同執筆したスコット・シェーンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/9/3(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米国による軍事介入は、シリア内戦を「広範囲地域紛争」に変えるか?

    オバマ大統領はシリア政府に対して行動を起こす前に議会の承認を求めると発表し、多くの人々を驚かせましたが、米政府は、その数日後、議会にシリア空爆を承認するよう促す「押し流し作戦」(flood the zone)と呼ばれるキャンペーンを始めました。米政府は8月31日、大統領が「シリア紛争での化学兵器あるいは他の大量破壊兵器の使用に関連して必要および適切であると確信するなら」、大統領が武力を行使することを許可する軍事決議案を発表しました。軍事介入に批判的な人々は、この決議草案は地上軍投入の可能性、あるいは結果的な他国への攻撃に道を開くだろうと言っています。「これは、シリア内と近隣諸国、特にレバノンとイランにおける勢力間の緊張を増大することになるでしょう」と、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの国際関係と中東研究の教授ファワズ・ガーゲスは言います。「米国の軍事介入は、地域勢力特に、サウジアラビア、トルコ、カタールといった勢力、そして他方でイラン、ヘズボラ、そして程度は軽いもののイラクといった勢力のシリアへの関与をより深いものとするでしょう。アラブとイスラム圏の人々が集合的に抱えている、欧米による覇権主義的な攻撃の記憶を呼び覚ますことになるでしょうね。アラブの頭の中では、イラクで起きたことはいまだに現実として生きていますから。

    dailynews date: 
    2013/9/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • クエストラブが語る 警察の人種プロファイリング、ヒップホップ、ミシェル・バックマン、今も続くソウルトレインの影響

    先月、ニューヨーク市警の路上尋問(stop-and-frisk)を違憲とする歴史的な判決が下されたばかりですが、本日は、グラミー賞受賞バンド、ザ・ルーツのアミア・”クエストラブ”・トンプソンが番組に参加し、警察から繰り返し人種プロファイリングを受けた彼自身の経験を語ります。彼が初めて警察から嫌がらせを受けたのはフィラデルフィアにいた10代の頃、聖書の勉強に向かう途中でした。ヒップホップで最も有名なアーティストの1人にもかかわらず、最近でも、数週間前にニューヨーク市警察により車を停車させられました。またクエストラブは、ニューヨークのDJクール・ハークによる初のブロンクス・ブロックパーティー(地区祭り)開催から40年目を迎えたヒップホップの誕生40年についても話します。さらに彼の生い立ち、音楽的関心、NBCの深夜番組「レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン」への進出、新著の回顧録Mo’ Meta Blues: The World According to Questlove(『モ・メタ・ブルーズ:クエストラブの世界』)について話を聞きます。

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    2013/9/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 連邦政府 医療および娯楽用マリファナ合法化の州法に異議は唱えず

    過去75年間にわたって米国は連邦法でマリファナの使用を禁止してきましたが、司法省は今後、各州が娯楽用のマリファナの使用、製造、配布、販売を合法化することを妨げないと発表しました。この変化は昨年2012年にコロラド州とワシントン州でマリファナ合法化が住民投票で可決されたのを受けてのものです。これは司法副長官ジェイムズ・コールによる覚書の中で触れられたもので、この決定の理由に「訴追するための資金不足」をあげています。副長官は連邦法ではなおもマリファナは違法だとしており、司法省がこれからも各州が未成年へのマリファナの販売や州を越えた売買、ドライバー中にマリファナ使用して起こした事故を取り締まるように求めていることを強調しています。「マリファナについては文化的要素が強く、判断の基準にかなりの変化が起きています。それに政治家たちがやっと追いついてきたところなのです」と話すのはベテラン調査報道ジャーナリストでSmoke Signals: A Social History of Marijuana — Medical, Recreational and Scientific(『スモーク・シグナルズ:マリファナの社会史──医療用、娯楽用、そして科学用』)などの著書を持つマーティン・リーです。

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    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    4
  • NFL 脳損傷 アルツハイマー うつ病に苦しむ元選手たちと和解

    全米フットボール連盟(NFL)が元選手たちからの集団訴訟で和解しました。元選手たちは同連盟がスポーツの暴力で利益を上げたのに、脳震盪や繰り返される頭部打撃の危険性を隠していたとして訴えていました。NFLは29日、過去すべての選手たち、またすでに亡くなっている選手に関してはその配偶者たちに計7億6500万ドルの損害賠償を支払うことに同意しました。この訴訟は元選手4500人が起こしたもので、中には脳損傷やアルツハイマー、うつ病に苦しむ元選手もいます。ちょうど2013年のフットボールシーズンが始まるところで、全米各地でNFLも大学や高校フットボールももうすぐキックオフとなります。「この訴訟が起こされ多くの報道がなされたことで、コーチや親たちがその問題を認識し子供たちにもずっと健全なやり方で指導して守り、脳震盪を起こしたときにその徴候に気づくにはどうするかを考えるきっかけになってほしいと思っています」と話すのはナショナルパブリックラジオ(NPR)で「Only A Game」という番組のホストをするビル・リトルフィールドです。彼はスポーツにおける脳震盪の問題を過去10年にわたって追ってきました。

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    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 米国は化学兵器使用疑惑のシリアに攻撃準備 英国議会はシリアへの軍事介入を否決

    国防総省の複数の高官が明らかにしたところによると、米海軍はすでに巡航ミサイル「トマホーク」を搭載した駆逐艦5隻を地中海東部に配備し、起こり得るシリア攻撃への準備を行っています。一方、英国議会は29日、アサド政権が21日に使用したとされる化学兵器に関して、シリアに対して採られる国際的な行動を支援するという議案を否決しました。この動きは、反政府勢力が制圧している地区で毒ガス攻撃が使われたという証拠を一週間に渡り調査した国連調査団が31日に潘基文国連事務総長に対し調査の予備結果を提出する直前に起こりました。米国が国際的な連携態勢の模索を継続する中、ジョージ・メイソン大学の中東研究プログラム部長でJadaliyya.comの共同創設者バッサム・ハダッドに話を聞きます。「米国はイラクのファルージャやそれ以外の地域で、神経ガスのマスタード・ガスや白リン弾を実際に使用し、イラク全土に劣化ウラン弾を残して結果的に何世代にもわたる命と生活の破壊を行った国です。その国がいまシリアの人々を「守る」ために同じことをしなくてはならないと言うわけです。これから起こるであろうことは、どんな侵略、どんな攻撃であっても「守る」とは正反対のことです。いまここでテーマになっている特定標的の攻撃でシリアの人々を「守る」ことはあり得ない」とハダッドは言います。

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    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 成長著しいチャータースクール・チェーン 試験点数を上げようと特殊教育が必要な児童を停学に

    デモクラシー・ナウ!共同ホストのフアン・ゴンザレスがニューヨーク・デイリー・ニューズ紙に書いた自身の記事について話します。ニューヨーク市で最も成長著しい公的チャータースクール(訳注: 公的資金で学区の規制を受けず運営される特別認可学校)チェーンの1つ「サクセス・アカデミー」が他の公立小学校に比べ甚だしく高い生徒の停学率を示しているというのです。「30人近い親たちが彼らの子供の教育に関する苦情を持ち込んできています。この子ども達は特別な配慮や特殊教育を必要とする、また行動に問題を抱える子ども達です」とゴンザレスは書きます。「親たちは、チャータースクールがテストの平均点を上げるために自分たちの子どもを除け者にしているまたは強制的に排除していると、感じています」。サクセス・アカデミーは、この高いテスト・スコアを資金を集めるために利用し、実際500万ドルの交付金を確保しました。現在この資金を使って20校あるチェーン・スクールを100校まで拡大しようとしています。ゴンザレスは内密に記録された面談録音を入手しました。この面談では、学校の経営者が母親に特殊教育が必要な彼女の園児を普通の公立学校に戻すように迫っています。

    dailynews date: 
    2013/8/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 歴史家テイラー・ブランチ ワシントン大行進と キング牧師の運動に対するケネディ大統領の嫌悪感を語る

    ワシントン大行進と、マーティン・ルーサー・キング師の「私には夢がある」演説50周年記念特集の一環として、公民権運動の記録で高い評価を受けるテイラー・ブランチに話を聞きます。ピュリッツァー賞受賞経験もあるブランチは、公民権運動時代の歴史を描写した大作America in the King Years(『キング牧師時代のアメリカ』)三部作で有名です。ブランチの新作は、大学の講義向けに三部作より編さんしたThe King Years: Historic Moments in the Civil Rights Movement(『キング師の時代:公民権運動の歴史的瞬間』)です。

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    2013/8/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • シリアを巡る討論:アサドの化学兵器使用疑惑に対し 米国には武力行使のための証拠と権限をもっているのか?

    オバマ政権は米国内外の新たな障壁にも関わらず、シリアに対する武力攻撃を敢行しようとしているもようです。8月28日、国連安全保障理事会の非公式会議は、8月3週目にアサド政権軍が行ったとされる、グータへの化学兵器攻撃に対する軍事的な対応に、ロシアと中国が真っ向から反対したため、なんの合意にも達することができませんでした。英のデビッド・キャメロン首相は、国内の圧力が高まっていることから、シリアに対する武力行使については議会の承認を求める、しかもそれは国連による現在の調査完了してからになると発表しました。ワシントンでは、オバマ大統領に対し武力行使については議会の支持を求めるよう声が高まっていることから、ホワイトハウスは議員に対する要点説明を8月29日に行います。オバマ政権は収集した情報を近く公開すると見られていますが、アサド政権の関与を証明する決定的証拠は、未だあがっていないと疑問を呈す声もあります。シリアへの武力介入について、「ニュー・レフト・レビュー」(New Left Review)誌を編集しているタリク・アリと、「アトランティック」(The Atlantic)誌のエディター、ティーブン・クレモンズに議論してもらいます。

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    2013/8/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ワシントン大行進から50年 1970年製作のドキュメンタリー映画が捉えたキング牧師の旅路

    ワシントン大行進50周年の本日の記念の1つとして、マーティン・ルーサー・キング師と公民権運動を描いたアカデミー賞候補のめったに見られないドキュメンタリー映画が全米で劇場上映されています。King: A Filmed Record...Montgomery to Memphis(『キング:フィルムが捉えた記録……モンゴメリーからメンフィスへ』)は大部分がオリジナルのニュース映像から構成され、1970年に全米650映画館で一夜のみ「1回きり」のイベントとして公開されました。しかしそれ以来ほとんど上映されることのなかった映画です。同映画からキングが50年前の1963年8月28日に行った有名な「私には夢がある」演説の抜粋を放送します。映画の共同プロデューサーのリチャード・カプランにも登場願います。

    dailynews date: 
    2013/8/28(Wed)
    記事番号: 
    4

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