デイリーニュース

  • 福島の災害過酷度を引き上げ 放射性物質流出は「悪化する一方」と専門家

    日本の原子力規制委員会は28日、福島第一原発で放射能汚染水がタンクから漏れている直近の事故について国際原子力事象評価尺度(INES)の評価を正式に「レベル3」(重大な異常事象)に引き上げました。同原発を運営する東京電力は先週、高濃度放射能汚染水330トンが施設内貯水タンクから漏れたと発表しました。作業員チームが大急ぎで放射能汚染水を貯めているその他数百のタンクでの漏出の有無を検査しています。原子力規制委は東電が貯水タンクを正しくモニターしていなかったと批判しています。「問題は悪化する一方です」と警告するのは米国内70カ所の原子力発電所のプロジェクトをまとめてきた元原発会社幹部アーニー・ガンダーセンです。「放射能汚染水が漏れ出ていると言いますが、それはつまり同じ速さでこの原発内に地下水が漏れ入ってきているということなんです」

    dailynews date: 
    2013/8/28(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 環境活動家の勝利 バーモント州のヤンキー原発廃炉へ 他に続く原発は?

    米国で最古の原子炉の1つで最も物議を醸した1つでもある原子力発電所が2014年暮れに閉鎖されることになりました。同原発を運営するエンタージー社が27日に発表したもので、バーモント州バーノンに位置するバーモント・ヤンキー原発が経済的理由で閉鎖となります。この施設は何十年にもわたって抗議の対象で、何度も放射性物質であるトリチウムの漏出事故を起こしてきました。バーモント州上院は2010年、さらに20年の同原発の追加運用を許可する権限を州委員会に与える法案を否決しています。この閉鎖で米国の稼働原子炉は99基となります。本日のゲスト、原発会社幹部だったアーニー・ガンダーセンは日本で現在も続く東電福島原発の核災害の影響もあり、米国ではさらに多くの原発が閉鎖となるだろうと見ています。「こうした小規模の単基のみの原発で、特に福島第一と似たものは、これからさらに閉鎖に向かいます。なぜなら稼働43年近い老朽化した原発を運用して、しかも福島事故に関連した仕様変更に数億ドルをかけねばならないのは経済的にも意味をなさないからです」とガンダーセンは言います。

    dailynews date: 
    2013/8/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 近づくシリア攻撃 米国は暴力の上乗せを避ける外交路線を放棄するのか?

    英国は国連安全保障理事会にシリアへの軍事行動を認める決議案を提出する予定です。米国とその同盟国はアサド政権への攻撃を念頭に入れて準備を進めています。決議案は化学兵器を使用したとしてシリア政府を非難し、「市民を保護する必要な手段」を取ることを承認するものです。ロシアと中国はこれに拒否権を発動すると見られ、そうなると米国主導の空爆はNATO(北大西洋条約機構)経由で行われることになりそうです。オバマ政権はシリア国内でのこの軍事行動は化学兵器の使用に対するものであり、政権の退陣を求めるものではないとしています。しかし批判者は同じような主張がリビアへのNATO介入の当初にも行われたと指摘します。「軍事的な解決は存在しない」と言うのは政策研究所(Institute for Policy Studies)のフィリス・ベニスです。「米国からのさらなる攻撃は状況を悪化させるだけです。シリアの一般市民をよりひどい危険にさらすだけで、保護などしません」

    dailynews date: 
    2013/8/28(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 91歳の公民権運動動先駆者グロリア・リチャードソンが語る1963年のワシントン大行進で沈黙させられた女性たち

    50年前の8月最終週、マーティン・ルーサー・キング牧師、ジョン・ルイス、A・フィリップ・ランドルフ、バヤード・ラスティンなどの公民権指導者たちは、「ワシントン大行進」( March on Washington for Jobs and Freedom)で演説を行いました。一方、女性の公民権活動家たちはどこにいたのでしょう? この歴史的な行進で1分を少しだけ超えて演説した女性はたった一人、全米黒人地位向上協会(NAACP)のデイジー・ベイツだけでした。公民権運動の先駆者で、学校や病院といった公的機関から人種差別を撤廃するために闘ったメリーランド州の「ケンブリッジ非暴力活動委員会」(Cambridge Nonviolent Action Committee)の共同創立者であるグロリア・リチャードソンから話を聞きます。リチャードソンはワシントン大行進の演説者リストに含まれていましたが、彼女が聴衆の前に立ったときには「こんにちは」と言うチャンスしかなく、その直後にはマイクが奪われてしまいました。

    dailynews date: 
    2013/8/27(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ワシントン大行進から半世紀 キング牧師の「夢」はまだ途上と数万人が集会

    1963年8月28日に行われた「ワシントン大行進」の50周年を記念し、8月 24日、首都ワシントンでは数万人が集まり、ナショナル・モールを埋め尽くしました。演説者たちは、50年前のイベントでキング牧師がリンカーン記念館の正面階段で行った有名な演説"I Have a Dream"(『私には夢がある』)の中で語った目標が、どれほど達成されたかを振り返りました。本日は1時間たっぷり、24日のイベントのハイライトをお届けします。ジョージア州選出で13期目の下院議員で1963年の大行進の演説者で唯一存命中のジョン・ルイス議員、ジェシー・ジャクソン師、アル・シャープトン師、学生非暴力調整委員会(SNCC)創設者の一人で全米黒人地位向上協会(NAACP)の元代表ジュリアン・ボンド、米国労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)のアーリーン・ホルト・ベーカー、教授で作家のマイケル・エリック・ダイソン、そして故メドガー・エバーズの妻マイリー・エバーズ=ウィリアムズなどの声をお届けします。キング師の息子マーティン・ルーサー・キング3世は演説で、「過去のことをノスタルジックに記念したり、自己満足に浸ってお祝いをしている場合ではありません。 我々はまだ道程なかばであり、もっと多くのことができるし、しなければいけません。

    dailynews date: 
    2013/8/26(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 独占放送: 判事が強制給餌を許可 47日間ハンスト中のカリフォルニア州受刑者が発言

    長期の独房監禁に抗議してハンストを続けるカリフォルニア州の受刑囚たちに対し、連邦判事が強制的に食事を与えることを許可して数日が経ちました。今日は、7月8日以来抗議のために何も食べていないその受刑囚の1人、トッド・アシュカーの発言の録音を独占放送します。 彼はこのハンガーストライキの発案者の1人でもあり、1987年に囚人仲間を殺害した罪で終身刑を受け、ペリカン湾刑務所の厳重監禁棟に何年にもわたって収監されています。また、カリフォルニア州刑務所医療サービス(California Correctional Health Care Services)の広報担当者ジョイス・ヘイホーがデモクラシー・ナウ!のルネ・フェルツの質問に答えたインタビューを放送します。他に受刑者仲介チーム(Prisoners Mediation Team)と受刑者ハンガーストライキ連帯連合(Prisoner Hunger Strike Solidarity Coalition)双方のメンバーで、子供を持つ受刑者のための法律サービス(Legal Services for Prisoners with Children)でソロス・ジャスティス・フェローでもあるアザデー・ゾラビにも話を聞きます。

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    2013/8/23(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「勇敢さに力をもらった」:トランスジェンダー活動家チェルシー・マニングを賞賛 一方で禁固中の待遇に懸念

    ウィキリークスへの米機密文書漏洩罪で、軍事法廷が禁固35年の刑を言い渡した翌日、ブラッドリー・マニングは自身のジェンダーを女性に変更し名前もチェルシー・マニングとすると発表しました。「自分の人生が次の段階へと移るにあたり、私はみなさんに本当の私を知ってもらいたいと思っています」とマニングは言いました。「私はチェルシー・マニングです。私は女性です。いま自分が感じていること、そして子供のころから感じてきたことを思えば、できるだけ早くホルモン療法を受けたいと思っています。みなさんがこの過渡期にある私を支えてくださることを望みます」。この声明はマニングが軍事刑務所でいかに扱われるのか、ホルモン療法を受けられるのか、その他より広い意味でトランスジェンダーとしての権利や待遇の問題など、多くの問題を提起することになりました。2人のゲストに話を聞きます。ローレン・マクナマラはフロリダに住むトランスジェンダー活動家で2009年にオンラインを通じてマニングの親しい友人となり、その後軍事法廷でも証言しました。チェイス・ストランジオはアメリカ自由人権協会(ACLU)のLGBTプロジェクトの専従弁護士です。

    dailynews date: 
    2013/8/23(Fri)
    記事番号: 
    2
  • シリアの活動家 グータでの毒ガス攻撃を語る 「こんな死に方は見たことがない」

    ダマスカス近郊での化学兵器によると見られる攻撃に関して国際的機関による調査を受け入れるよう、シリア政府への圧力が高まっています。シリアの反体制派によれば、政府部隊が反体制派が支配するグータ近隣に毒ガスを発射し数百人を殺害したということです。今週YouTubeにアップされたビデオには被害者であふれる病院の取り乱した様子や死んだ子供たち、そして数限りない遺体が映っていました。これが毒ガスによるものだと確認されれば、シリアで2年前に反体制派勢力が蜂起して以来の最も暴力的な事件であり、国際的にもここ数十年で最悪の毒ガス攻撃ということになります。この事件は国連調査団がこの前の毒ガス攻撃を捜査するために同国に到着してわずか数日後に起きました。シリアから人権違反証拠文書センター(Human Rights Violation Documentation Center)の弁護士で人権活動家のラザン・ザイトゥネーに話を聞きます。この攻撃の結果を目撃し、彼女は「自分たちの目を疑うほどです」と言います。「自分の今までの人生でこんな死に方は見たことがありません」。ロンドンのインディペンデント紙で中東特派員を長年勤め最近シリア取材から戻ったパトリック・コウバーンにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/23(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「私はチェルシー・マニング。 私は女です」:ブラッドリー・マニング ジェンダーの転換を発表

    ブラッドリー・マニング被告の弁護を務めたデビッド・クームズは声明を読み上げ、マニングが女性へのジェンダーの転換を行い、名前もチェルシー・マニングに変更すると発表しました。「人生の次の段階に移行するにあたり、みなさんに本当の私を知ってもらいたいと思います」とマニングは発表しました。「私の名前はチェルシー・マニング。私は女性です。自分の気持ち、子どもの頃から感じていたことに従い、できるだけ早くホルモン療法をはじめたいと思っています。この変化について皆さんに私を支持してもらいたい。」クームズ弁護士によれば、マニングは自分の性的アイデンティティの問題を公表するつもりありませんでしたが、2010年の逮捕のあとそれが表に出てしまったといいます。

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    2013/8/22(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「彼は米国のためになることをするつもりだった」: 禁固刑35年言い渡しを受けてマニングの弁護士初めての長時間インタビュー

    8月21日ブラッドリー・マニング上等兵が禁固刑35年の判決を言い渡された直後、マニングが性転換を発表する前、独立系ジャーナリスト、アレクサ・オブライエンが、マニングの弁護を務めたデビッド・クームズに、同訴訟についての初のインタビューを行いました。オブライエンは、マニング裁判をすべて取材した数少ないジャーナリストの一人で、裁判記録を一番に一般に公開してきました。デモクラシー・ナウ!はこのインタビューを独占放送します。クームズ弁護士は米政府がいかに機密情報を利用したかについて、判決に対するマニングの反応について、そして裁判のどれだけの部分が一般の目から隠されているかについて語ります。「実際にこのような量刑が課されるとは信じられません」とクームズ弁護士はオブライエン記者に言います。「非公開の審理を含め、すべての審理に出席して、すべての証拠を聞いたとしても、禁固刑35年の処罰を妥当とできるような証拠はありませんよ。仮に実際の被害があり、マニングが本気で米国を傷つけるつもりで、あるいは機密情報を売って個人的に利益を得ようとしていたのだったら、どのような量刑になったのかと考えてしまいます。マニングには真の意図があったんです。彼はアメリカのためになることをするつもりだった。彼は人々に、イラクで起っていることを考えて欲しいと思っていた。

    dailynews date: 
    2013/8/22(Thu)
    記事番号: 
    2

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