デイリーニュース

  • 死者多数 エジプト軍がモルシ派デモに3度目の大虐殺的弾圧

    エジプトから入ったばかりのニュースです。追放された大統領ムハンマド・モルシ氏を支持するムスリム同胞団のデモ参加者たちに対し、エジプト治安部隊が再び武力弾圧を行い多数の死者が出ています。報道によると、カイロのモルシ派野営所2カ所の急襲排除で数十人が死亡しました。インデペンデント紙カイロ特派 員のアラステア・ビーチは多くの遺体が収容されているというラバア・アダウィヤ広場近くの遺体安置所を取材しました。ビーチは負傷者の治療を行っている病院からの リポートで、自身の目で本日までに83〜84体の遺体を確認したと話しています。ほとんどが頭部を撃たれて死亡しており、警察のスナイパー攻撃に よるものであることを示唆しています。

    dailynews date: 
    2013/8/14(Wed)
    記事番号: 
    1
  • キング師に非暴力の思想を手ほどきしワシントン大行進を組織した黒人・同性愛者・平和主義者のバイヤード・ラスティン

    ホワイトハウスは、公民権活動家の草分け的存在だった故・バイヤード・ラスティンに最高位の文民勲章「大統領自由勲章」を授与することを発表しました。オバマ大統領はラスティンの他、クリントン元米大統領、オプラ・ウィンフリー、有名野球選手のアーニー・バンクスら15名にホワイト・ハウスで年内に授与する予定です。ラスティンはキング牧師の重要な相談相手で、彼にマハトマ・ガンジーの非暴力の教えを紹介しました。ラスティンは、キング牧師が1957年に南部キリスト教指導者会議を立ち上げる際にも協力しました。6年後、彼は歴史的なワシントン大行進のまとめ役を務め、経済的正義、完全雇用、投票権、機会均等を求める数十万人の人びとを集めました。「ラスティンは20世紀で最も重要な米国の社会正義活動家の1人です」とLost Prophet: The Life and Times of Bayard Rustin(『失われた主唱者:バイヤード・ラスティンの人生』)の著者ジョン・デミリオは語ります。「ラスティンは、人種分離など様々な形態をとっていた米国内の人種差別に注目を集める手段としてガンジーの非暴力を用いた先駆者です」。また、全米黒人地位向上協会(NAACP)会長のジュリアン・ボンドとラスティンのパートナーだったウォルター・ネーグルにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/12(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ワイデン上院議員の元スタッフ 秘密の法律、国内スパイ、オバマの国家安全保障局改革を語る

    オバマ大統領は政府の監視政策と監視プログラムを改定するために様々な変更を提案しました。本日は、アメリカ国家安全保障局(NSA)に国内の監視を行わせるため、米国愛国者法の秘密の解釈を用いてたとしてオバマ政権を長らく批判してきた民主党上院議員ロン・ワイデンの元首席補佐官代理のジェニファー・ホルツァーに話を聞きます。「残念なことに、私たちがこの議論を行えた唯一の方法が、エドワード・スノーデンでした。ワイデン議員のもとで働いていた私たちは、政府がこの事実を公表するようあらゆる手を尽くしてきました。情報源や手法について言っているのではなく、慎重を要するような資料について言っているのでもなく、法的に認められていると彼らが信じていたことがらについて言っているのです」とホルツァーは話します。一方で、英紙ガーディアンは、米国民のメールや電話を令状なしで捜索するための膨大なデータベースへの秘密の裏口をNSAが持っていることを明らかにしました。エドワード・スノーデンによって漏洩された書類によると、NSA情報部員は、名前などの個人情報を使って米国の1個人のコミュニケーションを追跡することが可能とのことです。

    dailynews date: 
    2013/8/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ピート・シーガー 亡妻トシを回顧し 公民権運動のテーマソング「勝利を我らに」を歌う

    伝説の人ピート・シーガーとの対話をここニューヨークのデモクラシー・ナウ!のスタジオから続けます。1919年生まれのシーガーは現在94歳、アメリカのアイコンです。1940年代にはジョセフ・マッカーシー上院議員の魔女狩りに異を唱え、下院非米活動委員会で質問に答えることを拒否したために危うく収監されるところでした。シーガーは公民権運動の聖歌とも言うべき歌 We Shall Overcome (「勝利を我らに」)を一般に広めるのに大きな役割を果たしました。1960年代にはベトナム戦争への声高な批判者であり、当時の反体制シンガーたちを勇気づけたのです。その後は環境運動や反核運動の中心で活躍しました。いまから1カ月前の7月9日、彼の妻でアーティスト、映画監督のトシ・シーガーが91歳で亡くなりました。彼女はニューヨーク州を流れるハドソン川の清浄化を助ける「クリアウォーター」組織の年次資金集め大会「Great Hudson River Revival(大ハドソン川再生)」の重要な指導者で芸術担当プログラマーでした。彼女が亡くなったのは、シーガー夫妻結婚70周年のその日まであと2週間もない日でした。

    dailynews date: 
    2013/8/9(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 世界先住民国際デー オノンダガ族長オレン・ライオンズとピート・シーガーが語る

    数百人もの先住アメリカ人とその支援者たちが本日、ハドソン川を百マイル以上も漕いで下ってニューヨーク市にまでやってきます。先住アメリカ人とここまで旅してきたヨーロッパ人との間で協定が結ばれてちょうど400年が経ったことを記念するためです。このイベントは20年前に国連が宣言した世界先住民国際デーの一部です。今日はオレン・ライオンズと話をします。彼はオノンダガ国の「信仰を守る者 」であり、1982年に国連が先住民作業部会を発足させるのに助力しました。「私たちは― 今後7世代にわたる―、未来のことが、そして地球のことを心配しています。また人間がどう振る舞うかについても心配しています」とオレンは言います。「70億人もの人間に、地球との付き合い方についてどう教示すればよいのか、それを心配しています。 人間がそれを理解しない限り、そしてそれを人間のあるべき道に結びつけない限り、人類にとって未来はきわめて悲観的なものになるのです」。彼らの支援者の1人の伝説的フォーク歌手、バンジョー奏者、語り部、そして活動家でもあるピート・シーガーにも加わってもらいます。さらにもう1人、アンディ・メイジャーはTwo Row Wampum Renewal Campaign(トゥー・ロー・ワンパム再生運動)のプロジェクト・コーディネイターでオノンダガ国ネイバーズのメンバーです。

    dailynews date: 
    2013/8/9(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 元白人至上主義者とシーク派寺院襲撃事件の犠牲者の息子  暴力と憎悪への戦いのため連帯

    ネオナチの乱射犯ウェイド・マイケル・ペイジがウィスコンシン州オーククリークのシーク派寺院を襲撃し6人が死亡、5人が負傷した事件から今週で1年が経ちます。本日はこの悲劇を通じて、あり得そうもない連帯を結んだ2人のゲストに話を聞きます。パーディープ・カリカは襲撃事件で死亡した当時の寺院長サトウァント・シング・カリカの息子です。アーノ・マイケリスは元白人至上主義者で、My Life After Hate(『憎しみの後の我が人生』)という本の著者です。カリカはServe 2 Unite(サーブ・ツー・ユナイト=連携のために働く)を創設し、マイケリスはそのグループで教育を担当しています。同グループは暴力と憎悪に立ち向かう若者たちを教え育てるために活動しているのです。「暴力のサイクルを断ち切ることも大事ですが、それ以上に私たちの社会にある暴力の本質は私たちに責任があるということを伝えることがその動機です」とマイケリスは言います。「われわれの手は血に染まっている。この問題は私たちみんなの問題です。だからこそ私たちは全員がその解決法の一部になる必要があるのです」

    dailynews date: 
    2013/8/9(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 活動家  ワシントンDC警官の バングラデシュ労働搾取工場反対デモへの潜入を告発

    労働搾取工場に反対する学生連盟(United Students Against Sweatshop)は、警察による同グループの活動に対する偵察への禁止命令を求めて、ワシントンDC市に対し訴えを起こしました。同訴訟によれば、ニコール・リジーという名の警察官が、1100名以上が犠牲となった4月のバングラデシュの壊滅的な工場火災の後の労働搾取工場反対デモに潜入して来たとしています。活動家によれば、リジーがソーシャルメディアサイトにいくつかヒントとなる書き込みをしたことで、素性がわかったといいます。YFrogに投稿された写真で、リジーは「ワシントンDC首都警察」宛ての手紙にタイプミスがあるのを指摘していました。リジーは指で住所の一部を隠していたものの、そこには彼女の肩書きとして諜報部部長とありました。既に削除済みのタンブラーのブログにリジーは「職業的には普通の服を着るとうまくいく。私服任務でも周りに馴染む格好をする」と書いていました。イン・ジーズ・タイムズ誌(In These Times)のマイク・エルク記者に話を聞きます。エルク記者は記事”Activists Identify D.C.

    dailynews date: 
    2013/8/8(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「刑務所で死にたくない」癌闘病中の弁護士リン・スチュワートが 恩赦を求める

    服役中の弁護士リン・スチュワートの弁護人は、8月8日、スチュワートの釈放を求めて連邦裁判所に向かいます。現在73歳のスチュワートは、テキサスの刑務所内で癌による死を迎えようとしています。7月に、刑務所内のスチュワートを治療している医師は、余命を約18ヶ月と推算しました。その直前、連邦刑務局はスチュワートの早期釈放請求を却下していました。スチュワートの弁護人は、この決定に対して控訴しており、8月8日の審理で、最初に刑を決めたジョン・ケルトル判事自身の前で請願できることを望んでいます。スチュワートは2010年に、当時の依頼人シーク・オマール・アブデル=ラーマンからのメッセージを、エジプトの彼の支持者に渡したことで、禁固10年を言い渡されました。ケルトル判事への手紙でスチュワートは「私はディラン・トマスの詩にあるように『あのやさしい夜の中におとなしく入ってゆく』するつもりはありません。この世界ですべきことは多々あります。自分が刑務所内で死にたくないのは分かっています。ここは奇妙で愛のない場所です。私はなにもかも見なれた場所――つまり家――に行きたい。……大それた計画があるわけではありません。美味しい食事、会話、音楽。期待するのはそれだけです。そしてもちろん愛する夫のラルフ。過去50年間、私のヒーローとして私を支えてくれた、愛しの夫。

    dailynews date: 
    2013/8/8(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ニューヨーク市警 無実の市民を路上尋問データベースに入れるのをやめる

    ニューヨーク自由人権協会(New York Civil Liberties Union)との和解でニューヨーク市警は、路上尋問(Stop-and-Frisk)の後、逮捕または召喚されたものの、後日犯罪の疑いの晴れた人の氏名を記録に保存しておくのをやめることに同意しました。不当な路上尋問の被害者が含まれているにも関わらず、警察は何年もの間同データベースをニューヨーク市民を対象とした犯罪捜査に利用してきました。2002年以来、ニューヨーク市警は500万件以上の路上尋問を行っています。その対象となるのは大部分が黒人やラティーノでした。ニューヨーク市警自身が発表した報告書によれば、止められた市民の10人に9人は無実だったといいます。ニューヨーク自由人権協会の代表を務めるドナ・リーバーマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/8(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 差し押さえられた夢:オバマ大統領が復興を宣伝する中、新刊書が明かす住宅危機の人種差別的根源

    オバマ大統領は8月6日、“住宅復興”を掲げてアリゾナ州フェニックスに向かいます。ジャーナリストのローラ・ゴッテスディーナーに、住宅差し押さえが招いた危機の壊滅的な後遺症と、いわゆる「復興」のうちのどれほどが、差し押さえられた数十万の住宅を大手の未公開株式投資会社が買い上げた結果によるものなのかについて話を聞きます。2007年以来6年間で、全米の1000万人以上の人々が自分たちの家から立ち退かさせられました。彼女の新著A Dream Foreclosed: Black America and the Fight for a Place to Call Home(『差し押さえられた夢:ブラック・アメリカと家を求める平和への闘い』)は、フォークロージャーに立ち向かう4つの家族に焦点を当てています。「銀行は、米国建国当初から続いている、融資と住宅提供における差別の、より大きな歴史的経緯につけ込んだのです。銀行は赤線引きがされていたコミュニティに意図的に向かいました。赤線引きは、連邦住宅局が、マイノリティ地域には、いかなるローンを貸すことも保証することも認めないという政策で、この政策は1960年代まで20世紀のほとんどの期間続いていました」と、ゴッテスディーナーは言います。「銀行はこの歴史的現実につけ込んで、こうしたコミュニティに対して最悪中の最悪のローンを押し売りしたのです。

    dailynews date: 
    2013/8/6(Tue)
    記事番号: 
    4

Pages