デイリーニュース

  • オバマ大統領「35年前ならトレイボン・マーティンは自分だったかもしれない」 無罪評決への抗議デモ続く

    非武装のアフリカ系アメリカ人の若者、トレイボン・マーティンを射殺したジョージ・ジマーマンに無罪評決が出されたことへの抗議行動は20日も続き、米国各地の都市に数千人規模のデモ参加者が集まりました。オバマ大統領は19日、無罪評決以来初めて、公の場でトレイボン・マーティンの死に関してコメントをし、ホワイトハウス記者会見室の記者たちを驚かせました。「最初、トレイボン・マーティンが撃たれた時、自分の息子に起こりえたかもしれないと言ったんです。そして、別の言い方をすれば、35年前ならトレイボン・マーティンは私自身だったかもしれない。デパートで買い物をしている時に後をつけられた経験がないアフリカ系アメリカ人男性はこの国ではほとんどいない。私を含めてね」とオバマ大統領は話しました。また、19日にニューヨークで行われた集会に参加したマーティンの母親シブリナ・フルトンによるコメントもお送りします。

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    2013/7/22(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 映画 『アクト・オブ・キリング』でインドネシアの「死の部隊」幹部が大虐殺の場面を再演

    新作ドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』(The Act of Killing)のジョシュア・オッペンハイマー監督へのロング・インタビューです。この作品は、1965年に民主的な選挙で選ばれた政府を転覆させた軍部と準軍事組織が百万人に上る自国民の大量虐殺を行ったインドネシアが舞台です。この軍事政権は米国が後援し、指導者のスハルト将軍はその後数十年にわたってインドネシアを支配することになりました。過去の大量虐殺を清算するための真実和解委員会が設けられたこともなく、殺人を実行した者が裁かれた例もありません。この映画が描き出すのは、そうした殺人者たちが今もなお多くの人々に英雄として称えられるインドネシアという国です。オッペンハイマーは8年以上かけてインドネシアの死の部隊の幹部たちを取材し、彼らと協力して虐殺の現場をリアルに再現する映画『アクト・オブ・キリング』をつくりあげました。幹部たちは各自の好みのアメリカ映画のスタイルを選んで殺人の場面を演じてみせます。典型的なハリウッド様式のギャング映画からミュージカル・ナンバーまで、さまざまなスタイルが使われています。取材された幹部の中でもとりわけ重要な人物はアンワル・コンゴといい、千人にも及ぶほどの多数の殺害を自らの手で実行し、現在は活動的な右翼民間軍事組織の創設者として崇められています。

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    2013/7/19(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『歌うために生きる』: 元白人専用学校の黒人オペラ優等生 アパルトヘイト後の南アフリカ

    アパルトヘイト撤廃後の南アフリカはいまだにその新時代確立に苦戦していますが、新しいドキュメンタリー映画、I Live to Sing(『歌うために生きる』)では、過去には黒人生徒の入学が禁じられていたケープタウン大学オペラ科の秀才3人を追います。「長いあいだ、南アフリカでもその他の国々でも、オペラは完全にヨーロッパ文化であり、エリート向け、白人向けの芸術と見られてきました。白人は、黒人がオペラを歌うために必要な素養を身につけることはないと考えていましたし、黒人による南アフリカ政府もまたオペラは白人のものだと思っていました」と映画を監督したジュリー・コーエンは言います。本作は7月18日ニューヨーク市のPBS13局で初放映された後、オンラインでも公開されます。

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    2013/7/18(Thu)
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    3
  • ネルソン・マンデラ95歳  ソウェトの元住居前でその苦難の物語を聞く

    南アフリカの初の黒人大統領で、アパルトヘイトを終わらせる苦闘のシンボルとして愛されるネルソン・マンデラの95歳の誕生日を記念して、世界中で行事が行われています。南アで長年活動してきたトレバー・ヌグワニが、デモクラシーナウ!をソウェトの町へ案内してくれました。マンデラの元住居前では、ヌグワニが、当時アフリカ民族会議(ANC)リーダーだったマンデラの、その後1990年にされるまで27年間投獄されることとなった、最初の逮捕について回想します。ヌグワニは、マンデラを94年の当選に導いた反アパルトヘイト運動に参加し、現在も同国の指導的な人権擁護活動家として活躍しています。

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    2013/7/18(Thu)
    記事番号: 
    2
  • グレン・グリーンウォルド:高まるNSA監視活動への反発に見る 米国政府がスノーデンを口止めしたい理由

    米国家安全保障局(NSA)による大規模監視活動について、議会で2度目の重要な公聴会が開かれます。番組では、内部告発者エドワード・スノーデンが暴露した内容を最初に記事にした、英ガーディアン紙のグレン・グリーンウォルド記者に話を聞きます。NSAは、それまでに公表していた範囲を超えて、通話記録とオンライン上の行動についての分析を行っていたことを認めました。「オバマ政権の高官が議会に対して嘘をつき、事実と異なる説明をしていたこと、また9・11後に議会が制定した広い範囲の数々の法令が、秘密裁判所が承認する秘密の法解釈によって大幅に歪曲されたこと。この二つの事実に対し、民主、共和両党の議員が怒りを募らせているということが、スノーデンが自らの自由や命も危険に晒してまで事実を晒そうとした動機の妥当性と、必要性を物語っています。」とグリーンウォルドは言います。「政府が隠している、本来秘密にするべきでない事実を、改革を促すために、世間に晒す行為を内部告発だとするならば、今我々が見ているのは、本来の内部告発の成果なのです。」

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    2013/7/18(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トレイボン・マーティンの射殺者の無罪は珍しくない 100人以上の非武装の黒人が司法管轄外で殺されている

    最近の調査によると、トレイボン・マーティンが射殺され、その犯人が無罪判決を受けるのは珍しいケースではないということです。マルコムX草の根運動 (MXGM) が出版する年次調査広告書、「ゲットー・ストーム作戦」(Operation Ghetto Storm)によると、2012年には少なくとも136人の非武装のアフリカ系アメリカ人が警察、警備員、ボランティアの自警団に射殺されています。全般的に見ると司法管轄外の射撃で、28時間に1人の黒人が殺害されていることになります。本日は、MXGM のベテラン・オーガナイザーであり、Let Your Motto Be Resistance: A Handbook on Organizing New Afrikan and Oppressed Communities(『反抗をモットーとせよ:新しいアフリカ系米国人と抑圧されたコミュニティのためのハンドブック』)の著者でもあるカリ・アクノに話を聞きます。「これは黒人を犯罪者と見る固定観念の表れです」とアクノは語ります。「この固定観念は、米国全体にに体系的に存在しています。われわれはその核心に迫り、もっと深い話し合いをしなければなりません。今行われている(トトレイボン・マーティン判決への)大規模な抗議運動は、その話し合いを始める第一歩になると思います」

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    2013/7/17(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ミシェル・アレグサンダー: 「ジマーマンの考え方」は貧困、服役、殺人歴のある若い黒人の命を脅かす

    「トレイボンに正義を」の抗議デモは、今週末100都市以上で行われる予定です。活動家らは連邦政府によるジョージ・ジマーマンの告訴とフロリダ州とその他多くの州で施行されている「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法の撤回を求めています。本日はオハイオ州立大学の法学部教授でベストセラーのThe New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness(『新たな黒人差別:大量投獄に見る隠された人種差別』)の著者、ミシェル・アレグサンダーに話をききます。アレグサンダーは、マーティンの死を引き起こし、犯人が無罪になった偏見は米社会と米国の刑事司法制度そのものに深く根付いていると言います。「黒人の男性や少年を絶え間ない問題だとしていたジマーマンの思考は、米国の刑事司法制度、学校、そして政治をむしばみ、それがこのような悲惨な結果を生み、世界でも類を見ない刑務所制度を生み出し、犯罪者や重罪犯罪者の烙印を押されたことのある何百万人もの国民から基本的な公民権と人権を剥ぎ取る結果となっているのです。この考え方こそが、人種と階級で人を決めつけ、その人たちには最小限の配慮と懸念さえも与える価値がなく、残酷に取り扱われても無罪放免になる、という風習を生み出しているのです」

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    2013/7/17(Wed)
    記事番号: 
    2
  • カリフォルニア州の囚人 過去最大のハンストで 独房と刑務所の悪環境に抗議

    カリフォルニア州の囚人が、彼らが非人道的だと指摘する拘置所の環境に抗議するハンストは10日目に入りました。囚人の要求は、栄養ある十分な食事、グループ単位での刑罰の停止、厳重に警備された独房での長期にわたる監禁の禁止などです。この独房は「スペシャル・ハウジング・ユニット」と呼ばれ、3000人以上の囚人が人との接触もなく、窓もないところで拘留されており、10年以上もこの独房に拘留されている囚人もいます。独房禁止のためのカリフォルニア州家族の会( California Families to Abolish Solitary Confinement )の創設者のドロレス・カナルズに話をききます。彼女はペリカン・ベイ刑務所で12年以上も独房に監禁されているジョン・マルティネスの母親です。憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)代表で、カリフォルニア州の刑務所の長期に渡る独房監禁に対する訴訟でペリカン・ベイ刑務所の囚人を代表する弁護団の代表でもあるジュールズ・ロベルにも話をききます。「全米で約8000人の囚人が独房に拘置されています。これは非人道的です。加えてカリフォルニア州のやり方は特に極端で、窓もなく、電話も使用できず、囚人を完全に孤立させようとしているのです」とロベルは説明します。

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    2013/7/17(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ケビン・ゴストラ:大手メディアに無視されるブラッドリー・マニング裁判の内幕

    ブラドリー・マニングが問われている複数の罪状のうち、ウィキリークスへ何十万という機密文書を提供した際に犯したとされる敵幇助罪を含む、7件の罪を棄却することを求めるマニングの弁護団からの要望について、マニング裁判の裁判官は、7月18日に決定を行うと言っています。弁護団は、検察側が、マニングが自分が漏えいした情報が敵に渡るという知識を実際に持っていたことを示す、十分な証拠を提出していないと述べています。政府側の弁護団は、マニング上等兵は、彼が受けた訓練に基いて、アルカイダや他の団体が機密文書を入手する可能性を知っていたと述べていました。マニング裁判の内幕として、「Firedoglake」の人権擁護ブロガーで、マニングの裁判について、毎日記事を書いている数少ないジャーナリストの一人であるケビン・ゴストラに話を聞きます。「この事件が報じられるのは、米国のメディアが、この事件について一応追っておかなければならないという義務を感じたときだけです」と、ゴストラは言います。

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    2013/7/16(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「自身が投獄されるべき人間が人を捕まえている」:シャリフ・アブドゥル・クドゥースが語るモルシ後のエジプト軍受け入れ

    ムハンマド・モルシ大統領の追放をめぐる衝突が続くエジプトで、比較的静かな1週間の後、新たな衝突が発生しました。モルシの支持派とムスリム同砲団が交通を遮断し、メイン広場へ行進した後に起こった夜通しの衝突で、少なくとも7人が死亡、260人以上が負傷しました。今回の騒動は、オバマ政権がエジプトの政治的分裂に従事する取り組みを再開した直後に起こりました。モルシの追放以来、米政府高官として初めてエジプトを訪れたウィリアム・バーンズ国務副長官は、軍指導者および暫定政府と会談を行いました。カイロから、デモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。「我々が見ているのは、国粋主義の復活と、ほとんど国家的記憶喪失とも言えるものです。それによって、エジプト軍と治安部隊が何の責任を問われることなく弾圧を行い、この国の過渡期を導くをことが称賛されている」とシャリフは言います。「しかし我々は、そもそもエジプト軍こそがこの前の政権移行期に間違った方向に舵取りをし、この政治的危機を招いたのだということを思い出すべきです。そのこと自体が多くの点において有罪です。自身が投獄されるべき奴らが人を捕まえているのです。」

    dailynews date: 
    2013/7/16(Tue)
    記事番号: 
    2

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