デイリーニュース

  • 人種的要素が裁判から除外されたこと受け、連邦政府のジマーマンに対する公民権侵害訴追求めNAACPが運動主導

    ジョージ・ジマーマンの無罪判決に反対する抗議行動がロサンゼルス、オークランド、その他の都市で続く中、全米黒人地位向上協会(NAACP)は米司法省に対し、17歳のトレイボン・マーティン殺害でジマーマンを公民権侵害で訴追することを求めています。エリック・ホルダー司法長官は7月15日、マーティン殺害を“悲劇的”で“不必要なもの”とコメントしましたが、連邦裁判に持ち込むつもりがあるのかどうかは明言しませんでした。「実際のところ、陪審員の中にトレイボン・マーティンの側に立った人がいたかどうか定かではありません」とNAACPのベンジャミン・ジェラス代表は言います。「人種をめぐる力関係が存在していたことは明らかです。その人種の力関係が、歴史的に見て人種による分断の大きなコミュニティで何らかの作用を及ぼしたのです。」ジェラスはさらに、裁判官がレイシャル・プロファイリング(人種別性格予断)についての議論を押さえ込んだ点を非難します。「人種差別やレイシャル・プロファイリングについて話し合うことを裁判官が押さえ込んだ、現実とは思えないような裁判が行われました。」とジェラスは言います。すでに100万人近くの人々が、司法省に訴追を求めるNAACPのオンライン請願書に署名しました。

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    2013/7/16(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ジマーマン無罪を助けたALEC支援のスタンド・ユア・グラウンド法、民事訴訟を脅かす恐れも

    右翼秘密団体の米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council:ALEC)は、ジョージ・ジマーマンをトレイボン・マーティン殺害での起訴から当初は守り、その後公判で陪審員説示に使われたフロリダ州の「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法のような銃支持の州法を推進するため、資金と影響力のネットワークを使ってきました。ALECとスタンド・ユア・グラウンド法についてメディアと民主主義センター(Center for Media and Democracy)代表で PRWatch.orgとALECExposed.orgの発行者、リサ・グレイブスに話を聞きます。彼女はクリントン政権時に司法副次官補を務め、銃規制政策に携わっていました。「有名な格言『スタンド・ユア・グラウンド(一歩も退くな)』はこの裁判には関係ないはずが、実際は関係があったのです」とグレイブスは話します。「陪審員への説示は、ジマーマンには撤退する義務はなく、退かない権利があり、死にいたるような武力を含め、武力に武力で立ち向かう権利があるというものでした。これらの陪審員説示はスタンド・ユア・グラウンド法が組み込まれたものです」。またグレイブスは、ジマーマンに対する民事訴訟を起こそうとするマーティンの遺族の努力をスタンド・ユア・グラウンド法が脅かす恐れがあることを付け加えました。

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    2013/7/15(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「どの町にもトレイボンはいる」:ジェシー・ジャクソン師とフロリダの青年活動家が正義を求める

    フロリダ州陪審団がトレイボン・マーティン殺害でジョージ・ジマーマンに無罪評決を出したことを受けて、公民権団体は、ジマーマンを公民権侵害で訴追するよう米司法省に要求しています。全米黒人地位向上協会(NAACP)によって集められた嘆願書の署名は、ジマーマンに無罪評決が下された直後の数時間で22万5000件にまでのぼり、一時的に団体のホームページがダウンしました。司法省は14日、連邦当局による続行中の調査と州裁判から得られた証拠を評価しているところだと述べました。レインボー・プッシュ連合(Rainbow PUSH Coalition)のジェシー・ジャクソン師と、マーティンの死後結成フロリダで結成された有色人種の青年連合、ドリーム・ディフェンダーズ代表のフィリップ・アグニューに話を聞きます。彼らは、7月16日にフロリダ州の州都タラハシーで抗議行動「奪取の火曜日(TakeoverTuesday)」を行うことを呼びかけています。「ジョージ・ジマーマンを育て、トレイボン・マーティンを殺害した状況を作り出した環境を見ていく必要があると思います。実は、我々の社会は、若者を、特に有色人種の若者を怖がるように作られているのです」とアグニューは語ります。

    dailynews date: 
    2013/7/15(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「自分の息子のように感じた」:トレイボン・マーティン殺害でジョージ・ジマーマンに無罪評決、数千人がデモ

    トレイボン・マーティンに発砲して死なせたとして第2級謀殺罪と故殺罪に問われたジョージ・ジマーマン被告の裁判で、フロリダ州の陪審団は無罪評決を出しました。これを受けて今週末、全米各地でデモが行われました。自警団員のジマーマンは2012年2月26日の夜、フロリダ州サンフォードのゲーテッドコミュニティ内で、最寄の商店でお菓子を購入後、父親の家に戻る途中だった非武装のアフリカ系アメリカ人マーティンを射殺しました。警察の報告書は、「遭遇時、トレイボン・マーティンが犯罪行為に関与していたことを示す証拠はなかった」としています。本日はニューヨークのユニオン・スクエアに数千人規模で集まり、タイムズ・スクエアを経由してハーレムまで何時間にもわたり行進したデモの参加者の声を聞きます。

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    2013/7/15(Mon)
    記事番号: 
    1
  • モラル・マンデー:ノースキャロライナの共和党の動きに対する市民不服従運動で700名の逮捕者

    ノースキャロライナ州では毎週月曜日の「モラル・マンデー」(Moral Monday)デモが続いており、全米黒人地位向上協会(NAACP)の呼びかけで共和党派州議員の政策に反対する数千名の人々が州議事堂に集まっています。過去10週間で、NAACP同州支部の支部長を務めるウィリアム・バーバー牧師を含む700名の逮捕者が出ました。「この国を変えるためには、南部を変えなくてはなりません」とバーバーは語ります。「南部を変えるためには、州議会を変えなくてはなりませんし、極端な主義を主張するグループは、自分たちの偏った政策を堂々と主張できる環境が消えつつあるのは分かっているのです」

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    2013/7/12(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ノースキャロライナからテキサスまで:反中絶派法案阻止への草の根運動広まる

    テキサス州では、州内で中絶を行う医療機関をほぼすべて閉鎖に追い込み、受精20週以降の中絶を禁止することになると批判される法案を州上院委員会が可決し、今日(7月12日)は対決が予想されます。先月に行われた同法案可決への試みは、テキサス州上院議員ウエンディ・デービスの11時間近くに及ぶ長時間スピーチにつづき、反対派が議会の進行をかき消すほど声をあげたことで阻まれました。一方ノースキャロライナ州では、州下院の共和党が、中絶を妨げる規制を自動二輪安全規定法案に密かに滑り込ませようとしています。7月11日、同州下院は、中絶クリニックの閉鎖を目的とした一連の規制を強いると批判される同法案を74対41で可決しました。その条項は、先週同州内でのイスラム教のシャリア法禁止が目的とみられる法案の一部として、公聴会なしで同州上院を通過しました。共和党所属のパット・マクローリー知事は同法案に拒否権を行使すると、強く主張しています。家族計画連盟(Planned Parenthood)セントラル・ノースキャロライナ支部のジャネット・コルムに話を聞きます。コルムは7月1日、同州議事堂で毎週行われる道徳的月曜日(Moral Monday)デモで逮捕されました。

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    2013/7/12(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ジョシュ・フォックスの映画『ガスランド 2』 フラッキングと地震の関係と 天然ガス業界の心理作戦

    水圧破砕またはフラッキングと呼ばれる天然ガス採掘方法には多くの異論がありますが、これまでの予想を越える強力な地震を引き起こす可能性があるという警告が科学者のあいだから出ています。フラッキングでは数百万ガロンもの水と砂と薬品を地中に注入し、泥炭岩を粉砕することで天然ガスを放出させます。7月11日にサイエンス誌に発表された権威ある地震研究所の研究結果は、水を地下に注入することで、本来地震の恐れのない地域にも、危険な地震を誘発する可能性があると警告しています。この新たな研究結果の発表は、ジョシュ・フォックス監督のドキュメンタリー映画Gasland(『ガスランド』)の続編公開に重なりました。アカデミー賞にもノミネートされるなど高評価を得、全米でフラッキングを巡る議論を巻き起こすきっかけとなった映画です。新作Gasland, Part 2(『ガスランド 2』)では、天然ガスはクリーンで安全な石油代替資源だという天然ガス業界や政府の説明が非常に疑わしいことを明らかにします。フォックス監督はまた、採掘会社が軍の「心理戦」担当、つまり心理操作の専門家を何人も引き抜いて、ペンシルベニア州の採掘反対派に対抗するために彼らの技術を応用していると認めたことについて語ります。

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    2013/7/12(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 独房監禁に抗議のハンスト:カリフォルニアからイランまで 残酷な刑務所環境をシェーン・バウアーが語る

    カリフォルニア州の受刑者12,000人以上がハンガーストライキに入り5日目になります。彼らは、長期の独房監禁は「国家による無期の拷問」の一種だとして廃止を求めています。他にもグループ全体に対する懲罰の廃止や、「ギャング活動」の定義の変更、食事の質の改善、ヘルスケアと教育サービスの利用機会を増やすことなども求めています。ハンスト以外にも、1000人以上の受刑者が授業や所内作業への出席を拒否しています。過去2年間で大規模ハンガーストライキはこれが3度目となります。今回のストはペリカンベイ州刑務所ではじまり、州内33カ所の刑務所のうち3分の2に広がりました。看守は、監房の捜索、精神鑑定、面会や通信の拒否などの脅しで対応していると報道されています。「一番の問題は独房監禁ですが、他にも多くの問題が指摘されています」と、去年、米国内刑務所の独房の使用について調査を行ったマザー・ジョーンズ誌のシェーン・バウアー記者は言います。「ハンガーストライキは広範囲に広まりました。刑務所ごとに要求もそれぞれです。時給を13セントから1ドルに引き上げるよう求めるものもあれば、学びの場となるクラスを復活させるよう求める声もあり、要は近年削減された多くのサービス復活を求めているのです」。

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    2013/7/12(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 勾留中のジャーナリスト、バーレット・ブラウン ハックされた民間諜報会社についての記事で禁固105年のおそれ

    民間諜報会社の活動についての記事に、ハッカー組織アノニマスにより入手した情報を利用したことで、一連の罪に問われているジャーナリストのバーレット・ブラウンは、7月第2週にこう留300日目を迎えました。ブラウンはFBI捜査官脅迫から、盗難されたカード情報を含む文書へのリンクをインターネット上に掲載したことへのクレジットカード詐欺罪まで、17の罪に問われています。しかしブラウンの支持者によれば、彼は民間諜報会社や軍事請負企業という厚いベールに覆われた業界の調査をしたために、不当に標的にされたといいます。アノニマスがエイチ・ビー・グレイ・フェデラル(HBGary Federal)社より手に入れた情報を使い、ブラウンはウィキリークスと、英ガーディアン紙のグレン・グリーウォルド記者の評判を傷つける秘密の計画を暴くのに一役買いました。ブラウンは同じような手法で、2011年に漏洩したストラトフォー・グローバル・インテリジェンス(Stratfor Global Intelligence)社の数百万通に及ぶ社内メールの分析をしています。ノースウェスタン大学の哲学科教授で、先日ネイション誌に発表されたばかりの”The Strange Case of Barrett Brown”(「バーレット・ブラウンの奇妙な事件」)を執筆したピーター・ラドロウに話を聞きます。

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    2013/7/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ルイス・グティエレス議員:下院での共和党の妨害は移民法改革への動きを止められない

    7月10日に下院の共和党議員が非公開の会合で、6月に上院を通過した包括的移民改革法案を支持するか否かを話し合った結果、同法案を2013年中に通過させようという動きは大きな壁にぶつかることになりました。ジョン・ベイナー下院議長は終了後、上院の「不備のある法案」を拒否すると発言。イリノイ選出の民主党下院議員で、ヒスパニック議員団移民特別委員会議長を務め、移民法改革法案についてを幅広く活動を行っている下院超党派委員団のメンバーでもあるルイ・グティエレス議員に話を聞きます。グティエレスは近日、移民法改革への超党派の支持を集めるために共和党寄りの下院選挙区を回る予定です。「この運動は広範囲に渡り深く広まっており、否定することはできません」とグティエレスは言います。「遅延させることはできるかもしれませんが、止めることはできません。避けることはできないのです。最終的には、ベイナーも支持票を入れざるを得ないでしょう」

    dailynews date: 
    2013/7/11(Thu)
    記事番号: 
    1

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