デイリーニュース

  • NSA 通話記録の一斉収集を認める それがテロ計画阻止に重要な役割を果したのは1件のみ

    7月31日の上院公聴会の証言で、米国家安全保障局(NSA)ジョン・イングリス副長官は、米愛国者法215項の下で行った数百万人の米市民の通話記録の大量収集がテロ計画阻止に重要な役割を果たしたのは、これまでの公式発表の数十件ではなく、1件のみであることを認めました。同公聴会を前に、オバマ政権は激しく検閲された監視活動関連文書3通を公開しましたが、ホワイトハウスは無差別情報収集の法的根拠や、通話記録収集についての命令の根拠となる、米外国諜報活動監視法廷(U.S. Foreign Intelligence Surveillance Court)が下した原型の判決について機密解除することは拒否しました。一方、同日ラスベガスで行われたハッカーとサイバーセキュリティ専門家が集うブラック・ハット会議(Black Hat conference)で、NSA長官を務めるキース・アレクサンダー将軍は、政府による監視に反対する人たちによってよりスピーチを繰返し中断されました。英ガーディアン紙の国家安全保障関連担当記者スペンサー・アッカーマンと、80年代にNSAの存在を暴露する一端を担って以来、30年に渡りNSAについて取材をつづけてきた調査報道記者ジェームズ・バムフォードに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/1(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ロシアがスノーデンの1年間亡命受け入れ 一方NSAによるネット使用状況即時追跡プログラムが明るみに

    米国家安全保障局(NSA)の内部告発を行ったエドワード・スノーデンは、ロシアより1年間の一時的政治亡命を認められました。報道によればスノーデンは既に、1ヶ月以上足止めされていたモスクワ空港を後にした模様です。7月31日、英ガーディアン紙はスノーデンが漏らした文書に基づき、新たに別のNSAの秘密プログラムの詳細を明らかにしました。XKeyscoreという名のそのプログラムでは、アナリストは事前の許可を取ることなく、数百万人という個人のメール、オンライン・チャット、 ブラウジング履歴を含む巨大なデータベースを検索することが許されており、NSAアナリストは「典型的ユーザーがインターネットですることの、ほとんど全て」に即時アクセスすることができます。最新のこの展開について、ガーディアン紙の国家安全保障関連担当記者スペンサー・アッカーマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 残る生涯を刑務所で? マニングへの刑期言い渡しは米国への実害がないことを考慮に入れるのか?

    「敵対勢力へのほう助」という最大の罪状での無罪を得たものの、米陸軍上等兵ブラッドリー・マニングは他に有罪となった20の罪状で最高で136年の禁固刑を受ける可能性があります。刑期を決める審問は今日から始まって1週間続くと見られています。この裁判を初日から取材している独立系ジャーナリストのアレクサ・オブライエンに、話を聞きます。オブライエンは裁判の進行記録を最初に公表した記者で、メリーランド州フォート・ミードの法廷の外から参加します。マニングの公判では裁判長のデニース・リンド大佐が、漏洩された情報が合衆国になんら損害を与えるものではないことを示す証拠を挙げたいとする弁護団の申し入れを却下しました。マニングの弁護団の狙いは、マニングが「米国の安全保障を危うくし、米国の敵をほう助した」とする検察側の主張と矛盾する「損害評価」報告書を提示することでした。「この裁判が審問してきたのは可能性としての損害です。実際の損害はどう見ても実在しないのです」とオブライエンは言います。「こうして刑期言い渡しの段階となって、マニングが136年の禁固刑に直面している今、彼の漏洩からはなんの実害も生じていないことを話し始めてもいいんじゃないですか」

    dailynews date: 
    2013/7/31(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 独占放送: 「ブラッドリー・マニングは殉教者になった」──ウィキリークスのジュリアン・アサンジ 有罪判決を語る

    米陸軍の内部告発者ブラッドリー・マニングへの刑期を決める審問公判は本日から始まります。昨日30日の判決では最も重大な罪状だった「敵対勢力へのほう助」罪に関しては無罪となりましたが、その他の20の罪状では有罪でした。マニングはウィキリークスに数十万点の政府文書を漏洩したことで、諜報活動取締法に違反したとしてスパイ行為で有罪となったのです。「敵対勢力へのほう助」罪を免れたことで自動的な終身刑はなくなりましたが、残る罪状を合わせれば最高で136年の禁固刑になる可能性もあります。ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジがこの判決後初めてアメリカのテレビ放送でインタビューに応え、この「見せ物的」裁判のことや国家安全保障局(NSA)内部告発者エドワード・スノーデンの苦境、今回の判決がウィキリークスに及ぼす影響について話します。「ブラッドリー・マニングは今や殉教者になった」とアサンジは言います。「彼は好き好んで殉教者になったわけではないのです。最初から敢えて殉教者になろうとして行動する活動家なんていません。しかしこの若者たちは──ブラッドリー・マニングの件ではおそらく、そしてエドワード・スノーデンの件では明確に──自分たちの自由を犠牲にし、自らの命を賭けたのです。私たち全ての市民のためにです。だから彼らはヒーローなんです」。

    dailynews date: 
    2013/7/31(Wed)
    記事番号: 
    1
  • EU特使がモルシと面会する中、反クーデター派デモに対する流血の弾圧で深まるエジプト危機

    4週間近く隔離されている、解任されたエジプト大統領のムハンマド・モルシは7月30日、欧州連合(EU)特使のキャサリン・アシュトンとの面会を許可されました。軍用ヘリコプターで、未公表の場所でモルシを訪問したアシュトンは、モルシは“健康”だと言い、現在のエジプトの危機について伝えました。今回の面会前の7月27日には、カイロでのムスリム同砲団の集会にエジプト警察が発砲し、少なくとも72人が死亡し、100人以上が負傷しました。デモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースは、モルシの支持者に対する流血を伴う弾圧はエジプト国民を分裂させていると言います。「非常に親軍的な言動を見せているタハリール広場の人々とは一線を画し、自らを“第三広場”(The Third Square)と呼ぶ、非常に小さいながらも急成長している動きがあります。彼らは、親モルシ派とも一線を画しています」と、クドゥースは報告します。「彼らは、我々は軍と同砲団の双方に反対し、彼らのいうところの1月25日の革命の目標だったものを再構築しようとしている、と言っています」。

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    2013/7/30(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 新中東和平交渉につきまとう古い問い:米国はイスラエルの西岸併合の支持をやめられるのか?

    イスラエルとパレスチナの当局者は3年ぶりに和平交渉を再開しましたが、国境線、入植者、難民、エルサレムの帰属といった重要問題に関して、双方の開きは今まで以上に大きいようです。学者で作家のノーマン・フィンケルスタインと、「エルサレム基金」(The Jerusalem Fund)とその教育プログラム「パレスチナ・センター」(The Palestine Center)の代表ユセフ・マニヤーから話を聞きます。マニヤーは、今回の話し合いは、この紛争で米国が長年はたしてきた役割を転換させることによって大きく方向を変えるだろうといいます。「米国は今まで、国際法の執行役、あるいはイスラエルが過去に約束したことを守らせる役割ではなく、イスラエル側の言い分を現実化させる役割だけを演じてきました」と、マニヤーは言います。「パレスチナ側からしてみれば、西岸における継続的な入植活動の上っ面を化粧するためだけの交渉に戻ることに興味はないでしょう。」フィンケルスタインは、平和への希望が本当にあるとすれば、それは、イスラエルに対し、国際法の順守と西岸の入植地放棄を迫るに足る、圧力を国際社会に要求するパレスチナ人たちの非暴力運動だと言います。「パレスチナ人たちは、いかなる力も見せつけていません。ですから、彼らは当然のごとく、米国とイスラエルに負かされてしまいます」と、フィンケルスタインは言います。

    dailynews date: 
    2013/7/30(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「スノーデンは拷問や死刑にはならない」ホルダー長官がロシアに伝える 米政府の過去の行為はこの約束を損なっているか?

    オバマ政権は、国家安全保障局(NSA)内部告発者エドワード・スノーデンが米国に送還される場合、処刑や拷問を行わないことをロシア側に約束しました。ロシアに当てた書簡の中で、司法長官エリック・ホルダーは、スノーデンは死罪で訴追されておらず、追加の罪状で訴追されたとしても死刑にはならないとしています。ホルダーは、彼のこの保証によりスノーデンのロシア亡命申請の理由がなくなると述べ、米政府にはスノーデンが米国に帰国するために必要な有効なパスポートを発行する用意があると語っています。「米国政府が人を拷問したり殺したりしないと約束しなければならないのは悲しいことですが、実際、これは無意味です」と憲法上の人権センター名誉会長でウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの弁護士のマイケル・ラトナーは語ります。「スノーデンは従う必要がないですが、それよりも重要なことは、米国政府がどう拷問を定義しているかです。米政府は、水責めという例外的な可能性を除いて、ブッシュ政権時に行った全ての行為について拷問だったとは本気で考えていません。なので、スノーデンは、照明をつけっぱなしにしたり、騒音にさらしたり、寒さや暑さにさらしたり、椅子へ縛りつけたりなどのあらゆる強化尋問手法(enhanced interrogation techniques)をされる危険性があります。

    dailynews date: 
    2013/7/29(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 検察の「中傷」と政府の激しい秘密主義、軍法会議が結審 判決を待つブラッドリー・マニング

    2か月に及んだブラッドリー・マニング二等兵の軍法会議が、最終弁論を終えて結審しました。裁判長のデニス・リンド中佐は現在、「敵ほう助罪」を含む、21件の罪状を審議しています。マニングは、米国史上最大の国家機密漏洩とされる70万点の文書をウィキリークスとその他の報道機関に漏洩したとして、終身刑に問われています。週末にかけ、世界数十都市で、マニングの釈放を求める国際行動日として抗議集会が行われました。フリージャーナリストで裁判開始時から毎日法廷を訪れていたアレクサ・オブリエンに、法廷の外から最新情報を伝えてもらいます。「通路を歩き回る武装した守衛がいて、記者たちのまさに背後に立ち、私たちのパソコンをのぞき見ていました。5分おきに私たちの背後に来ていました。とてもショックを受ける行動でした」とオブリエンはジャーナリストらの扱われ方について語りました。また、公判の最終弁論を傍聴した、憲法上の人権センター名誉会長でウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの弁護士のマイケル・ラトナーにも話を聞きます。「政府の理屈は、とても酷いものです。必ずしも機密情報とされていない情報をインターネット上にアップして『敵をほう助』できるというのです。敵がインターネットにアクセスできるからといって、敵のほう助で訴追される恐れがあるのです」とラトナーは語ります。

    dailynews date: 
    2013/7/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • マリッサ・アレグザンダーの釈放とアンジェラ・コーリー検事の辞任を要求する 「尊厳のための行進」

    フロリダ州では、夫の虐待に対し「警告のために」発砲したとの主張を崩さず20年の禁固刑に服している、3人の子供の母親マリッサ・アレグザンダーの釈放を求める声が強まっています。アレグザンダーを起訴したのはアンジェラ・コーリー検事、あのジョージ・ジマーマンの事件を監督した検察官その人です。マリッサ・アレグザンダーは、夫の側の壁に発砲したのは身を守るためだったと主張しており、弁護方針の根拠はフロリダ州の「スタンド・ユア・グラウンド」(正当防衛)法でした。 しかし2012年3月、陪審団はわずか12分間の評議で彼女を有罪と評決しました。南部の住民組織の連合体がフロリダで「威厳のための行進」を計画しています。アレグザンダーが有罪となったジャクソンビルから、トレイボン・マーティンの追悼集会が27日土曜日に計画されているサンフォードまで、歩こうという企画です。この行進のコーディネーターの1人であるアリタ・アルストン=トゥーレに話を聞きます。彼女は刑務所のアレグザンダーに面会に出向く一方、コーリーの辞任を求めています。

    dailynews date: 
    2013/7/26(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ジマーマンは「殺人の処罰を免れた」と陪審員が語る フロリダ州法と検察へ疑念が強まる 

    トレイボン・マーティン殺害事件でジョージ・ジマーマン被告に無罪判決を下した陪審員は全員が女性でした。そのうち唯一の非白人だった女性が裁判後初めてインタビューに応じ、裁判結果に対する苦悩を明かしました。彼女は8人の子供を持つプエルトリコ系の36歳の母親で、ABCのインタビューに答えて、ジマーマンはトレイボン・マーティンを殺害したが「殺人罪を免れた」と信じている、トレイボンの母親の嘆きが自分にもわかると語りました。彼女はファーストネームの「マディ」しか明かしていません。自分が「無罪」評決を投じた理由は、「スタンド・ユア・グラウンド」(正当防衛)法が、自分の心を裏切ってジマーマンを有罪と知りながら無罪放免することを余儀なくさせたからだと述べました。憲法、刑法、人権法が専門でジマーマン裁判に注目してきたシーマ・アイヤー弁護士は、「陪審員が『私は最後まで戦った』と語るのを聞くのは弁護士としてつらいことです。でも彼女は最後まで戦ってはいません──彼女が最後まで戦っていたら、裁判は評決不能でやり直しとなっていたはずです」と言います。

    dailynews date: 
    2013/7/26(Fri)
    記事番号: 
    2

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