デイリーニュース

  • 「内なる脅威」:機密情報漏洩を防ぐため、政府職員らに同僚を通報するよう要求

    メディアが専らエドワード・スノーデンがどこにいるかばかりに注目している一方で、内部告白者に対するオバマ政権の弾圧のさらなる詳細が明らかになりました。新しく出た捜査記事によれば、政府による機密漏えいへの押さえ込みはスノーデンやAP通信社のような今話題の事例ばかりではなく、多数の政府機関や部署、さらには諜報や国家安全保障に何の関係のない人々にまで及んでいるといいます。米政府はほぼ2年間にわたって、政府職員らが同僚の行動を常に監視し、疑惑があれば報告せよという「内なる脅威」(Insider Threat)と呼ばれるプログラムを遂行してきました。同プログラムは、機密事項だけでなく、どんな情報についても外部に漏らそうとする政府関係者を標的にしています。これらも諸々のことが、マックラッチー紙に警告を発せさせることとなりました。「[内なる脅威]プログラムは、機密でないがきわめて重要な情報が市民に流れることを政府が阻むのを容易にしました。同時に、根拠のない疑惑といい加減な捜査で職場環境は汚染されています」。マックラッチー紙の国家安全保障と諜報の上級記者で、今回の記事を手助けしたジョナサン・ランディに話を聞きます。またランディには、オバマ大統領が公示した基準に反する形でパキスタンで4年間にわたって行われた無人機による攻撃について暴露した記事についても話てもらいましょう。

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    2013/6/25(Tue)
    記事番号: 
    2
  • アファーマティブ・アクション判決:最高裁が大学入試における人種多様性の重要性を支持

    あと数日で各種学校が夏季休暇に入りますが、米最高裁判所は、人種を意識したアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)を大学入試に適用することに関する判決を言い渡しました。同裁判所は、公民権、人種差別、平等の問題に関わる大きな判決を4つ抱えていますが、その最初の一つにあたる裁決でした。申立人のアビゲイル・フィッシャーは、テキサス大学オースティン校に提出した願書が拒否されたのは、自分が白人であるためであり、人種差別にあたるとして、同校を訴えました。最高裁の保守派判事たちがこの訴訟に飛びつきアファーマティブ・アクションの息の根をとめるというのが、大方の予測でした。ところが、最高裁は、両陣営とも歓迎できる点をもつ見解を示しました。7対1の裁決で、最高裁は同訴訟を連邦控訴裁に差し戻し、アファーマティブ・アクションをより厳しい基準で考慮するよう求めました。しかしながら、判事たちは、大学入試における人種割当の使用は否定しつつ、多様性の向上のため、そこまで直接的ではないアファーマティブ・アクションの採用は認めた、2003年のグラッター対ボリンジャー判決を覆すことは拒否しました。「全米黒人地位向上協会の正当防衛および教育資金」(NAACP Legal Defense and Educational Fund)の教育現場グループのディレクターであるデイモン・ヒューイットに話を聞きます。

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    2013/6/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • エクアドルがスノーデンの亡命申請を検討、米政府の圧力に屈せず ウィキリークス弁護士が称賛

    内部告発サイトのウィキリークスは、NSA内部告発者のエドワード・スノーデンの香港出国と、エクアドルへの政治亡命の申請において中心的な役割を果たしたとされています。ウィキリークス活動家のサラ・ハリソンは、香港発モスクワ行きの便でスノーデンに同行したとされています。ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、去年エクアドルから政治亡命を認められたウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジは、「スノーデンは我々の専門技術と支援を求めました。我々は、(ウィキリークスの)組織と出版能力を守るために、とても似たような法的、外交的、地政学的な困難を経験しました」と述べています。また、ウィキリークスとジュリアン・アサンジの弁護士を務めるマイケル・ラトナーは「米国はスノーデンが移動できないようパスポートを奪い取っただけでなく、『彼を我々に戻せ。入国させるな。でないと大変なことになる』と言って他国に嫌がらせをしようとしています。ですが、これらの行為はどれも合法ではないのです。ただ大国が、小国や、中国であれロシアであれ自分たちが脅したい相手を叩きのめしているのです。ここで本当に大事なことは、一部の国が米国に積極的に立ち向かおうとしていることです。エクアドルはそのうちの1つのようです」と述べ、エクアドルが政府に立ち向かっていることを称賛しました。

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    2013/6/24(Mon)
    記事番号: 
    2
  • エドワード・スノーデンはどこに? 亡命申請、スパイ容疑、新たな暴露の可能性 グレン・グリーンウォルドが語る

    国家安全保障局(NSA)の暴露をしたエドワード・スノーデンを取り巻く世界中の謎は、スノーデンが搭乗予定だったモスクワ発ハバナ行きの24日の便に乗らなかったことを受けて、深まるばかりです。スノーデンは香港へ逃亡したあと、23日にモスクワに到着したとみられています。政府所有物を盗み、国防情報について無断で会話し、無認可の人物に機密情報を故意に漏洩したとしてスパイの罪でスノーデンを訴追したことを米政府が公的に明らかにした数日後にこの動きがありました。「スノーデンが国の安全を脅かしたという考えは本当におかしいです。我々の発表した記事を見れば、我々が伝えたのは、米政府がテロリストでもなく中国政府でもなく、米国民を手当たりしだいにスパイしていたということだけです」とNSAによる監視問題を公にした英紙ガーディアンのコラムニスト、グレン・グリーンウォルドは話します。

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    2013/6/24(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 故ジェームズ・ガンドルフィーニの知られざる一面:「ザ・ソプラノズ」の俳優は傷痍軍人や地域メディアを支援

    ヒットTVシリーズ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」でマフィアのボス、トニー・ソプラノを演じたことで有名な人気俳優ジェームズ・ガンドルフィーニが、6月19日51歳で亡くなりました。その死を伝える報道ではガンドルフィーニの俳優としてのキャリアが中心に記述され、政治的活動について触れられることは殆どありません。ニューヨーク市でのガンドルフィーニの人気は、舞台やスクリーンでの演技だけでなく、地域メディアへのサポートや、戦争に対し批判的なドキュメンタリー制作の強力な支援活動のためでもありました。2010年にはHBOの、南北戦争からイラクとアフガニスタン戦争に至るまでの心的外傷後ストレス障害(PTSD)を描いたドキュメンタリー映画Wartorn: 1861-2010(『戦争に引き裂かれて:1861-2010』)を制作しました。ガンドルフィーニはまた、2007年のHBOのドキュメンタリー映画Alive Day Memories: Home From Iraq(『生きし者の記憶:イラクからの帰郷』)で、多数のイラク戦争の傷痍軍人にインタビューを行いました。同作品を共同監督したジョン・アルパートとマシュー・オニールに話を聞きます。

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    2013/6/21(Fri)
    記事番号: 
    3
  • FBIが国内監視に無人機を使用 プライバシー侵害と企業・政府間の癒着の恐れ高まる

    FBIは今週、米国内の監視活動に無人機を使用していることを認めました。FBIのロバート・モラー長官は、無人機の使用は「非常に稀」だとしながらも、プライバシー保護のための規定はまだ完成していないと認めました。一方、最近リークされた国家安全保障局(NSA)の機密資料によれば、外国諜報活動監視裁判所[外国諜報活動監視法(FISA)に基づいて捜査機関の監視請求に応じて令状を出すかどうか決める]は、NSAによる米市民の個人データの収集と使用を「最低限に抑える」どころか、むしろNSAに広範囲の自由裁量を与えるような判断を下してきたと、6月20日に英ガーディアン紙は報じています。米国内の監視活動を巡る最新の問題について、全米法律家ギルド理事長で、近日発売のSpying on Democracy: Government Surveillance, Corporate Power and Public Resistance(『民主主義をスパイする:政府の諜報活動、企業の影響力と市民の抵抗』)の著者のハイディ・ボゴジアンに話を聞きます。普通の市民に対する監視活動の拡大や、企業が政府と協力して広範囲の情報源から集めた電子情報のデータマイニングを行っていることについて、ボゴジアンの分析をお願いします。

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    2013/6/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • FBIの殺しのライセンス:1993年以来 捜査官による全ての発砲が「正当」判定

    新たな資料からFBIが過去20年、同局捜査官による全ての発砲事件を問題なしとしていたことが明かされました。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、93年から現在までに、FBIの発砲による70名の死亡と、80名の負傷はすべて正当な行為だったと判定されています。意図的とみられる警察官の発砲は289件ありましたが、書面による戒告5件を除けば、捜査官が懲戒処分を受けることはありませんでした。FBIが被害者に訴えられて和解金100万ドル以上を支払った場合でさえも、局内の調査報告では発砲した捜査官に落ち度は無かったとしています。FBIの責任の取り方については、5月のフロリダ州オーランドで捜査官がイブラギム・ トダシェフ容疑者を尋問中、射殺した事件以来、問題が再浮上しています。報道ではトダシェフ容疑者は武装していなかったとされています。この記事の共同執筆者、ピュリッツァー賞に輝くニューヨーク・タイムズ紙のチャーリー・サベジ記者に話を聞きます。

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    2013/6/21(Fri)
    記事番号: 
    1
  • コミュニティ・ラジオの歴史的勝利 米連邦通信委員会が低出力FM周波数1000局の新規参入を募る

    コミュニティ・ラジオ運動の15年に渡る活動が大きな勝利へと実を結びました。米連邦通信委員会(FCC)が、10月から低出力FMラジオ数百局の新規参入申し込み受付をはじめると発表したのです。このことは、2013年に限り、非営利団体や、労働運動組織、コミュニティ団体が、放送波の1片を所有するチャンスが一度だけ与えられることを意味し、「米国史上最大の、コミュニティ・ラジオ拡大」だと歓迎されています。2人のゲストに話を聞きます。企業が支配するメディア界に挑戦し、今回の放送波解放を求めるキャンペーンの先頭に立ってきた全米プロメテウス・ラジオ・プロジェクト(National Organizer of the Prometheus Radio Project)のジェフ・ルセットと、オレゴン最大のラティーノ組織「北西部 農業労働者連合」(PCUN)のラモン・ラミレス会長です。2006年、プロメテウス・ラジオ・プロジェクトは、PCUNの低出力FM局「ムーブメント・ラジオ」(Movement Radio)設立を手助けしました。同局は農業労働者に労働者の権利についての情報提供を行うと同時に、より広範囲のラティーノ社会に移民法改革運動、健康問題やその他ラティーノ社会に関わる話題を提供してきました。

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    2013/6/20(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トランスワールド航空800便墜落事故で米政府が嘘? 新たな証拠浮上で 元捜査官が再調査を求める

    1996年にトランスワールド航空(TWA)800便がニューヨーク州ロング・アイランド沖に墜落した事故では、搭乗していた230人全員が死亡しました。政府の公式捜査は機械の故障が原因だったとしましたが、今になって元捜査官の一団が、当時の報告書には誤りがあったとして、米国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board)に捜査を再開するよう要請しています。TWA機は付近で訓練を行っていた米海軍に誤って撃墜された、またはテロリストによる攻撃を受けたのでしょうか? この墜落事故の新しいドキュメンタリー映画、"TWA Flight 800"(『トランスワールド航空800便』)を製作した、CBS放送局の元ニュース・プロデューサー、クリスティーナ・ボルジェソンと、物理学者で「800便独立調査団」(Flight 800 Independent Researchers Organization)の共同設立者トム・スタルカップに話を聞きます。また、同じくこの論争について検証しているドキュメンタリー映画、”Shadows of Liberty”(『自由の影で』)からの抜粋を放送します。

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    2013/6/20(Thu)
    記事番号: 
    1
  • シスター・ヘレン・プリジャンとビル・ペルケ ペルケの祖母を殺害した死刑囚の釈放について語る

    自身の祖母を殺された悲傷から許しまでの道のりを書いたビル・ペルケと、高名な活動家で「デッドマン・ウォーキング」の原作者シスター・ヘレン・プリジャンに、死刑反対運動での最近の成功について話をききます。インディアナ州は、17日、元死刑囚ポーラ・クーパーを釈放しました。クーパーは、1985年にインディアナ州ギャリーで聖書学校の年配教師でペルケの祖母でもあるルース・ペルケを殺害した罪で有罪判決を受けたインディアナ州の女性で、当時最も若い死刑囚となりました。彼女は、児童虐待の被害者で、逮捕時されるまでの間に10 もの異なる学校に通っていました。彼女の事件は、世界中の人権活動家や死刑反対派を動かしましたが、ビル・ペルケもその一人でした。彼はシスター・ヘレンと協力して、死刑への反対運動を展開しクーパーの恩赦を懇願しました。「この少女が死刑囚監房にいるという事実を知ったら、私の祖母は絶対に驚くだろうと思いました」とペルケは語ります。「祖母は、ポーラ・クーパーと彼女の家族のことを愛したと思います。祖母は私たち家族にもそのような愛情や慈悲を持って欲しいと思っていたと感じるのです」。

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    2013/6/19(Wed)
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    4

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