デイリーニュース

  • 香港で大規模デモ 中国本土への引き渡し条例案撤回と指導者の辞任求める

    香港では6月16日(日)、香港居住者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求め、200万人もの抗議者がデモ行進しました。デモ隊は、改正案を推進した香港トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官やその他の高官の辞任も求めています。林鄭行政長官は、改正案の取り扱いについて謝罪し、改正案の審議を無期限延期すると発表しましたが、完全撤回はしていません。改正案に批判的な人々は、この改正案は、香港の独立性ならびに香港の居住者と訪問者の法的権利及び人権を侵害すると主張しています。数日前には警察が、数万人のデモ隊に対して催涙ガスやゴム弾、トウガラシスプレーを発射しています。2014年の雨傘運動を率いた民主化活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー)と、ヒューマン・ライツ・ウォッチのグローバル・イニシアティブ部門でディレクターを務めるミンキー・ウォーデンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/6/17(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 映画『アドボケイト』:イスラエル人弁護士リア・ツェメル 占領に抵抗するパレスチナ人の弁護を振り返る

    リア・ツェメル弁護士はイスラエルの裁判所でパレスチナ人政治犯の弁護を半世紀近くにわたって請け負い続け、パレスチナ人政治犯の人間性と公正な裁判を受ける権利を主張してきました。この仕事によって、彼女は多くのイスラエル人から非難を浴び、排斥され、殺害の脅迫まで受けました。ツェメルはイスラエルによるパレスチナの占領を手厳しく批判し、政治的な動機によって暴力行為をはたらくパレスチナ人は自由の戦死であって、「テロリスト」ではないと、長いあいだ主張してきました。1999年にツェメルはイスラエルの最高裁判所で争われた裁判で画期的な勝利を勝ち取り、イスラエル当局者が拘束中のパレスチナ人を尋問中に拷問することは違法行為であるという判例をつくりました。新作記録映画『アドボケイト』は、ツェメル弁護士の驚くべき人生を物語っています。この映画は、今年のサンダンス映画祭で初上映され、昨日(13日)夜にヒューマン・ライツ・ウォッチ映画祭でニューヨークで初上映されました。リサ・ツェメル弁護士と『アドボケイト』の監督例チェる・リア・ジョーンズと話します。

    dailynews date: 
    2019/6/14(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ジュリアン・アサンジの友人オラ・ビニはエクアドルで二カ月にわたり起訴無しく拘禁されている

    ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは14日(金)にロンドンの治安判事裁判所に出頭し、米国からの身柄引き渡し要請を英国がのめば彼の生命が「危機にさらされることになる」と述べました。彼は米国でスパイ法違反の17件の罪状で起訴されています。一方、アサンジの友人でスウェーデン人のプログラマー、データ・プライバシー活動家のオラ・ビニは4月11日、ロンドンのエクアドル大使館からアサンジが英当局によって強制的に退去・拘束されたのと同じ日に、エクアドルで逮捕され、起訴されないままいまも収監されています。ビニ氏について、トリコンチネンタル:社会調査研究所の所長ビジェイ・プラシャドと話します。彼はオラ・ビニの友人です。

    dailynews date: 
    2019/6/14(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ビジェイ・プラシャド:米国はタンカー攻撃でイランを非難するが世界の大半は外交解決を推進

    6月13(木)オマーン湾で日本とノルウェーの石油タンカーが攻撃された事件で、トランプ政権がイランを首謀者だと非難する中で米国とイランの緊張が再び徐々に高まっています。イランはいかなる関与も否定し、トランプ政権が外交を妨害しようとしたと非難しました。米国のマイク・ポンぺオ国務長官は、イランが石油タンカーを攻撃したと直接非難しており、米国は動画を公開し、イラン革命警備隊が攻撃された日本の石油タンカーの側面から不発魚雷を取り除いているところだと主張するビデオを公開しました。しかし、船を所有している日本の会社の社長は、攻撃は地雷によるものではなく2つの飛行物体によってなされたと語っています。彼はまた、船の側面に何かが付着していたとは思えないと述べました。トリコンチネンタル:社会調査研究所の所長ビジェイ・プラシャドと話します。

    dailynews date: 
    2019/6/14(Fri)
    記事番号: 
    1
  • TVドラマ「Pose」のスター インディラ・ムーア 死亡したトランスジェンダー女性の正義を求める:「私達はみな 安全を保障される価値がある」

    トランスジェンダー女優でモデルのインディラ・ムーアが6月10日、ニューヨーク市フォーリー・スクエアに集まった抗議者らの前で発言、8日、ライカーズ刑務所の監房で死亡しているのが見つかったトランスジェンダーの黒人ラテン系女性レイリーン・ポランコの正義を求めました。ポランコは軽罪で逮捕され、500ドルの保釈金を支払えなかったため4月にライカーズ刑務所に送られ、約2ヶ月後に死亡しました。「私達はみな、法的助言、自由、正義、援助を受けるに値します。私達はみな、生きるに値します。私達はみな、愛されるに値するのです」とムーアはスピーチしました。「私達が自分たちの肉体を使い、声を上げ、そして果敢に抵抗することが、暴虐的現政権とその支持者たち、信仰の名の下に私達を切り捨てようとする宗教、そして警察、刑務所、私達を切り捨てることを社会に許す政治的システム、ライカーズ島保護下にあるミステリアスな私達の死体よりも、あなたを不安に掻き立て恐ろしいと思わせるなら…私達はもう遠慮したり黙ってはいません」インディラ・ムーアは先日、タイム誌の最も影響力のある100人のひとりに選ばれました。スタジオで、トランスジェンダー活動家で作家、Out誌の編集長のラケル・ウィリスにも話を聞きます

    dailynews date: 
    2019/6/13(Thu)
    記事番号: 
    4
  • レイリーン・ポランコに正義を:トランスジェンダーの黒人ラテン系女性がライカーズ刑務所で死亡 コミュニティが答えを求める

    トランスジェンダーの黒人ラテン系女性レイリーン・ポランコが6月8日、ニューヨークのライカーズ刑務所の監房で死亡しているのが見つかり、怒りの声が高まっています。ポランコは軽罪で逮捕され、500ドルの保釈金を支払えなかったため4月にライカーズ刑務所に送られましたが、約2ヶ月後死亡しました。ポランコの遺族、友人、トランスジェンダー権利活動家たちが27歳のポランコが死に至った状況について答えを求めていますが、市当局は死因がまだわかっていないとしています。ポランコはライカーズ刑務所でトランスジェンダー女性専用の区域に置かれたものの、死の1週間前には「拘束型居住地」(restrictive housing)に移されました。ポランコの弁護士によれば、これは独房監禁に等しいといいます。ポランコの死は、プライド月間のはじめに起こりました。その前日には、ニューヨーク市警がマンハッタンのグリニッチ・ビレッジにあるゲイとトランスジェンダー向けバー「ストーンウォール・イン」への50年前の強制捜査を謝罪しています。これは1969年に警察がこのバーで暴力的強制捜査を行い、それに対する反乱が発生、現代のLGBTQ権利保護活動のきっかけとなった事件です。トランスジェンダー活動家で作家、Out誌の編集長のラケル・ウィリスと、レイリーン・ポランコ遺族の弁護士を務めるジョエル・ベルトハイマーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/6/13(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「ノーモア・デス」の裁判:移民を援助したスコット・ウォーレンの裁判は審理無効

    アリゾナ州ツーソンでは、陪審が同州南部のソノラ砂漠を横断中の不法移民2人に水、食事、清潔な服、そしてベッドを提供したとして罪に問われた人道的活動家スコット・ウォーレンを有罪にすることを拒否しました。ウォーレンは有罪となれば最長20年の禁固刑に処される可能性がありましたが、6月11日、陪審員たちが評決に至らず行き詰ったことで審理無効になりました。陪審員のうち8人がウォーレンは無実だと考え、4人は有罪と判断しました。7月2日には状況審理が予定されています。検察側はウォーレンの再裁判を求めるかどうかのコメントを控えています。この事件を広範囲に報道してきたニュースサイト「インターセプト」(The Intercept)の記者ライアン・デブローに話を聞きます。(画像クレジット: 「No More Deaths」)

    dailynews date: 
    2019/6/13(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 香港の歴史的デモ 中国本土への容疑者身柄引き渡し条例に反対し 警察の取り締まりの中続く 

    香港当局は政府事務所を閉鎖し、香港特別行政区立法会での議論を延期し、その前日には警察が催涙弾、ゴム製の弾丸、唐辛子スプレーを、デモ隊にあびせました。このデモは香港在住の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする条例に抗議するもので数万人が参加する大規模なものとなっています。6月12日、デモ隊はこの条例を議員が議論する立法会議事堂に突入しようと試みました。ヒューマンライツ・ウォッチは、香港当局が平和的抗議活動に対し「過度な力」を行使していると非難しています。デモ参加者たちは警察が無差別に力を行使しているといいます。香港を拠点とする作家でニュースサイト「Quartz」記者メアリー・ホイに話を聞きます。ホイは引き渡し条例と抗議活動について報道しています。

    dailynews date: 
    2019/6/13(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 過密 腐った食事 首つりの縄 :国土安全保障省の監視機関が移民収容施設の劣悪な状況を確認

    全米で52,000人の移民が収監されている営利刑務所の劣悪な実態を見ていきます。トランプ政権下で少なくとも24人の移民が、入国税関管理局(ICE)の収監施設で死亡し、少なくとも4人が釈放直後に死亡しています。国土安全保障省の総括監察官が自ら、拘留中の移民が腐敗した食べ物、ひどい過密、不適切な医療、故障して溢れるトイレに苦しめられているようすを明らかにしています。これとは別に、最近書かれた別の報告書は、テキサス州エルパソにある国境警備隊の移民収容施設の「危険な過密状態」を指摘しています。そんな中、トランプ政権は、約1400人の移民の子どもをオクラホマ州のフォート・シル陸軍基地に収容する計画であると発表しました。第二次大戦中、日系アリカ人の強制収容に使われた場所です。調査報道センター(The Center for Investigative Reporting)のウェッブサイト「リビール(Reveal)」の移民問題記者で、これらの施設で移民と話したアウラ・ボガードから最新情報を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/6/12(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 秘密文書が暴く ブラジルのエリートがルーラ前大統領を刑務所に送りボルソナーロを大統領にした手口

    ブラジルで、政治危機が高まっています。調査報道サイト『インターセプト』(The Intercept)ルーラ前ブラジル大統領(ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ)の実刑判決に判事が一役買い、ルーラの労働者党の大統領再選を阻止する企てとして、汚職事件を担当していた連邦検察官を支援したと同サイトが暴露したのです。同サイトが入手したブラジルの法執行機関の当局者たちの携帯メッセージのリークやその他のデータは、セルジオ・モロ判事と、「オペレーション・カー・ウォッシュ〔洗車場作戦〕」と呼ばれる大規模な汚職事件の捜査を担当していた検察官らが[憲法で禁止されている]協力関係にあったことを示しています。ルーラ前大統領は2018年の大統領選挙の前哨戦で人気を保っているとみられていましたが、多くの人がでっち上げと呼ぶ汚職事件で刑務所に送られ、大統領選挙戦からの離脱を余儀なくされました。このリーク文書はまた、検察官がルーラの有罪に関して強い疑問を抱いていたことも明らかにしました。ルーラの投獄により、極右で元軍人のジャイール・ボルソナロの大統領選挙勝利の道が開かれました。ボルソナロは大統領就任後、セルジオ・モロ判事を法務大臣に指名しました。『インターセプト』のピューリッツァー賞受賞ジャーナリストであるグレン・グリーンウォルドから最新情報を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/6/12(Wed)
    記事番号: 
    2

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