デイリーニュース

  • 追悼ジョージ・ティラー医師 カンザス州で中絶医療提供者が暗殺されてから10年後

    中絶医ジョージ・ティラーがカンザス州ウィチタの教会で礼拝に出席した際に額を射抜かれて殺されてから今日で10年になります。殺害に至るまでの数十年間、テイラー医師は絶え間ない脅迫と暴力や破壊行為を受け続けていました。彼を暗殺した男、中絶反対の過激派スコット・ローダーは終身刑に服しています。ストーリーコ(StoryCorps)に最近追加された、2006年にティラー医師に会いに行ったラビ・デビッド・ヤングとカンターナタリー・ヤングによる会話を放送します。

    dailynews date: 
    2019/5/31(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「ジェインを頼む」ロー対ウェード判決より前に中絶医療を提供していた地下フェミニストグループ

    「ジェインを頼む」。1973年に「ロー対ウェード」裁判の画期的な判決で妊娠中絶の権利が保証される以前には、この魔法の言葉によって何千人もの女性が安全な中絶措置を受けることが可能になりました。米国のほとんどの地域で妊娠中絶の施術が非合法化されていたため、多くの女性が妊娠を中絶するために命を危険にさらさねばなりませんでした。そこで1969年、シカゴの女性グループが自分たちの手でこの問題に対処しようと立ち上がり、ホットラインを立ち上げて女性たちにカウンセリングを提供し、最終的には自ら中絶サービスを提供しました。フェミニストによる秘密の中絶サービスに到達するために必要だったのは、とある番号に電話をかけ、ジェインを頼むことだけでした。「ジェイン」の元メンバー、ローラ・カプランとアリス・フォックスのふたりと話します。ローラ・カプランは、Story of Jane: The Legendary Underground Feminist Abortion Service(『ジェインの物語:伝説の地下フェミニスト中絶サービス』)の著者です。

    dailynews date: 
    2019/5/31(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 国連特別報告者 「心理的拷問」を引き合いに出しジュリアン・アサンジの解放を求める

    拷問に関する国連特別報告者が、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジは現在の身柄拘束と米国への身柄引渡しの恐れにより「心理的拷問」にあたる被害を被っていると警告しています。国連の専門家ニルス・メルツァーは、アサンジが米国に引き渡されることになれば、「政治的な見せしめ裁判」にかけられる可能性が高いとも警告しています。「私は20年にわたり戦争や暴力、政治迫害の犠牲者のために働いてきましたが、こんなふうに民主主義の国々が徒党を組んで、意図的に一人の人間を孤立させ、悪者にし、虐待するなんてことをみたのは初めてです」とメルツァーは書いています。ジュリアン・アサンジは先月、ロンドンのエクアドル大使館から英国警察によって強制退去させられた後、現在はロンドンのベルマーシュ刑務所で、2012年に保釈条件を破った罪により50週間の禁固刑に服しています。米国の司法省は先週、アサンジを17件のスパイ法違反の疑いで起訴したと発表しました。米軍の機密文書や外交文書を公開してイラクとアフガニスタンでの米国の戦争犯罪を明るみに出すことに一役買ったためです。アサンジはすでに米国政府のコンピュータをハッキングした罪で起訴されていますが、新たに17件のスパイ法違反容疑が加わり、それぞれが10年として最長で170年の刑が加算されることになります。

    dailynews date: 
    2019/5/31(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ハリエット・タブマンの肖像の20ドル札への採用を延期したトランプ政権の決定は「女性蔑視と人種差別」

    20ドル札の肖像を現在のアンドリュー・ジャクソンから奴隷解放運動の指導者ハリエット・タブマンに変更する計画を延期したトランプ政権に批判が集まっています。スティーブン・マヌーチン財務長官は先週、タブマンへの変更は少なくとも2026年まで実施しないと発表しました。2016年のオバマ政権による構想では、ジャクソンからタブマンへの変更は、女性の投票権が認められてから100周年記念となる2020年までに行う予定でした。タブマンは女性としては100年ぶり、アフリカ系米国人としては初めて米紙幣の表に肖像を掲載されることとなります。アンドリュー・ジャクソンは奴隷所有者で、1830年には「インディアン強制移住法」に署名し、アメリカ先住民1万6000人以上を強制的に居住地から排除し、これは「涙の道」として知られています。本日はBound for the Promised Land: Harriet Tubman, Portrait of an American
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    (『約束の地への道のり――ハリエット・タブマン、アメリカの英雄の肖像』)の著者ケイト・クリフォード=ラーソンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/5/30(Thu)
    記事番号: 
    3
  • オピオイド裁判の指針となり得る初公判で オクラホマ州がジョンソン&ジョンソンを強欲なドラッグの「売人」と批判 

    製薬会社がオピオイド危機における役割を問われる初めての裁判がオクラホマ州で始まりました。赤ちゃん用製品で有名な巨大企業ジョンソン・エンド・ジョンソンは、合成オピオイドであるフェンタニルのパッチを製造し、以前はオピオイドの錠剤も製造していました。5月28日の冒頭陳述では、原告側の弁護士が同社に徹底的に不利な証拠を並べ、オクラホマ州がオピオイドに蝕まれる中オピオイドの需要を増やそうとしていたと批判しました。ジョンソン・エンド・ジョンソンは子供と退役軍人を販売の標的にしていたと州は主張しています。裁判所に提出された書類でオクラホマ州のマイク・ハンター検事総長は、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、90年代から無防備な一般市民を標的にしてきた「ドラッグの売人」だと批判しています。同じく州から訴えられていたパーデュ・ファーマは3月に2億7000万ドルで、テバ・ファーマスーティカルは今回の裁判の直前の26日に8500万ドルでそれぞれ同州と和解しています。これでジョンソン・エンド・ジョンソンがこの種の民事裁判としては初の裁判で唯一の被告となりました。裁判は2ヶ月に渡るとみられており、全米各地で1900件近くの連邦および州による製薬会社や販売会社に対する裁判の指針となると見られています。

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    2019/5/30(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米国への入国を拒否されたパレスチナ外交官ハナン・アシュラウィ 米の「和平案」とイスラエルの政治危機を語る

    イスラエルでは、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が4月9日の選挙後6週間以内に連立政権を樹立できなかったため、新たな選挙が行われることになりました。首相に指名された人物が連立政権を樹立できなかったのはイスラエル史上初めてです。一方、米国はトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナーが提案し物議をかもす中東和平案を推し進めています。クシュナーは5月30日、ジェイソン・グリーンブラット特使と共にイスラエルを訪問していますが、イスラエルのハアレツ紙によれば、米国の和平案はイスラエルの政治危機が原因で終止符を打つことになる可能性があるということです。この提案は6月にバーレーンで行われる会議で一部公表される予定ですが、パレスチナ当局者はこの会議をボイコットすると宣言しており、まず人権問題およびイスラエルによる占領問題に取り組まない限り中東和平への話し合いには応じないとしています。ベテランのパレスチナ外交官ハナン・アシュラウィに話を聞きます。アシュラウィはパレスチナ解放機構(PLO)執行委員会の委員です。米国は先日、アシュラウィへの入国ビザの発行を拒否しました。

    dailynews date: 
    2019/5/30(Thu)
    記事番号: 
    1
  • アリゾナ砂漠の移民に食糧と水を提供したスコット・ウォーレン:最大20年間の刑務所収監に直面

    アリゾナ州南部のソノラン砂漠を横断する正式な滞在許可書類のない2人の移民に水、食料、清潔な服とベッドを提供したために、アリゾナの人道主義支援ボランティアが29日裁判にかけられます。有罪判決を受けた場合、スコット・ウォーレンは刑務所で最大20年間を過ごすことになります。ツーソンに本拠を置く「ノー・モア・デス」(No More Deaths)の活動家であるウォーレンは、正式書類を持たない移民を「かくまった」とする3件の重罪容疑で告発されています。何年もの間、アリゾナ州南部の「ノー・モア・デス」やその他の人道支援団体は、難民や移民が米国との国境を越える命がけの旅で命を落とさないよう、夏の間は気温が華氏100度(摂氏38度)に達することも珍しくない過酷なソノラ砂漠に水と食べ物を置いてきました。ウォーレンは2018年1月17日、国境を越える移住者のために置かれた3,000ガロン(約1万1000リットル)以上の水の容器を、米国の国境警備員らが故意に破壊したことを詳細に記録した報告書を、「ノー・モア・デス」が発表してからわずか数時間後に逮捕されました。同グループはまた、砂漠で水を容器から捨て流している国境警備員を映したビデオも公開しました。

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    2019/5/29(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 米国自由人権協会(ACLU)の弁護士:厳格な妊娠中絶反対法案にもかかわらず 「中絶は50州すべてで依然として合法です」

    米国各地の州で性と生殖に関する権利への攻撃が強化されるなか、28日最高裁判所は、胎児の性別・人種・または身体障害に基づく中絶を禁じるインディアナ州の法律への裁定を拒否しました。この棄却決定により、同法案に対する下級裁判所の差し止め命令の実効が継続されます。しかし最高裁は、インディアナのいわゆる「胎児埋葬法」の施行を許可する裁定をくだしました。この法令は中絶医院に、中絶された胎児を埋葬または火葬により処理するよう規定しています。同法令は、2016年、当時、知事であったマイク・ペンスが署名し制定されました。最高裁の裁決の意義と、ロー対ウェイド判決への脅威の高まりについて、ACLU上級職員のアレクサ・コービー・モリナスに話を聞きます。「今年起こっていることは、トランプ大統領の反中絶というアジェンダに力を得て、本当にそれを一歩先へと進め、…直接ロー対ウェイド判決に狙いを定め、中絶を禁止するという目標を掲げる政治家たちによる全国的で手に手を取った企てなのです」と彼女は言います。また、イリノイ州の産婦人科医で、ホープ女性クリニック(Hope Clinic for Women)所長であるエリン・キング博士にも、中絶を提供する医師たちが日々直面している危険について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/5/29(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ミズーリ州の最後の中絶医院が差し迫る閉鎖に直面。ある産婦人科医(OBGYN)の反撃

    「これは予行演習ではありません。警告でもありません。これは現実であり、人々の健康への危機なのです」これは、[リプロダクティブ・ヘルス・サービスを提供し、プロチョイスを推進する非営利団体として知られる]「プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)」代表であるリアナ・ウェンが、28日、ミズーリ州で唯一、中絶を行っている診療所が今週末までに閉鎖を余儀なくされ、事実上同州での合法的な中絶へのアクセスが停止される可能性がある、とのニュースが発表された時、述べたことばです。「プランド・ペアレントフッド」によると、ミズーリ州の保健省は、診療所の7人の医師への面談などの、一連の理不尽な要求をして、免許を更新しないと脅しています。同診療所で妊娠中絶を担当しているコリーン・マクニコラス医師は、記者団に対して「これは政府の最高レベルによる嫌がらせであり、医師を脅迫する試みだ」と語りました。米国内の6つの州では、中絶を行う医院が一つしか残っていませんが、ミズーリ州はその1つです。5月31日までに免許の更新ができなかった場合、1973年のロー対ウェイド最高裁判決が、憲法による中絶の権利を認めて以来初の、中絶サービスのない州になってしまいます。「プランド・ペアレントフッド」は、クリニックの閉鎖を止めるために訴訟を起こしました。29日の午後、セントルイスで公聴会が予定されています。

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    2019/5/29(Wed)
    記事番号: 
    1
  • デジュアン・デービス=コレイアとベン・ジェラスが語る大富豪によるモアハウス大学卒業生の学生ローン肩代わり公約

    大富豪の投資家ロバート・スミスは5月初め、歴史的に黒人が多い大学モアハウスカレッジの2019年の卒業生たちの学生ローンを全額払うことを申し出て、多くの人々を驚かせました。現在の学生ローンの平均は3万2000ドルです。全米では、4400万人が約1兆5000億ドルの借金をしてます。学生ローンは2022年までに2兆億ドルに増えると予想されています。全米黒人地位向上協会(NAACP)の元代表ベン・ジェラスと、スミスによる寄付から恩恵を受ける2019年のモアハウスカレッジの卒業生デジュアン・デービス=コレイアに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/5/28(Tue)
    記事番号: 
    4

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