最近のニュースで興味深いものを選んで紹介しています。

世界はいま大再編の時代を迎えている: 経済学者ジャヤティ・ゴーシュがG20・インド・中国などを語る

9月9日から10日にかけて開催されたG20サミットは、アフリカ連合を常任理事国に迎え、初めてインドで開催されました。しかし、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領という二人の重鎮が出席せず、共同宣言はなんとか出されたもののロシアのウクライナ侵攻を非難する文言は盛り込まれませんでした。気候変動への対応も石炭「廃絶」ではなく「漸減」が目標とされ、「超富裕税」への言及もありませんでした。この結果をどう評価すべきか、インド出身の経済学者ジャヤティ・ゴーシュ教授に聞きました。

最近のニュースで興味深いものを選んで紹介しています。

「いつだって、石油のためさ」CIAとMI6が70年前に仕掛けたクーデターがイランの民主政治を破壊した

1953年に起きたイランのクーデターは英国(MI6)と米国(CIA)の画策によるものでした。イランに初めて誕生した民主政権を、大英帝国時代の石油利権を守るために潰したのです。それを証拠づける公文書や関係者の証言などをもとに、イラン人の監督が長年にわたる取材の成果として2019年に世に出した決定的なドキュメンタリー映画が「Coup 53」です。

最近のニュースで興味深いものを選んで紹介しています。

ガボンの軍事クーデターはアフリカにおけるフランスの新植民地主義への反乱の一環

7月末にニジェールで起きた政変につづいて、8月末にはガボンでも軍事クーデターが起こりました。西アフリカや中央アフリカの旧フランス植民地でクーデターが相次いでおり、ガボンはここ3年で8番目のクーデターです。

最近のニュースで興味深いものを選んで紹介しています。

 

ビジャイ・プラシャド:BRICS首脳会議とグローバルサウスの協力が不公平な世界秩序を撤廃するカギを握る理由を説明


 

南アで開かれていたBRICS首脳会議は世界史の大転換点として後世にふりかえる重要ポイントとなりそうです。BRICS5か国に新たに6か国が招待され、2024年以降の世界経済に最大ブロックが出現しそうです。 世界に占めるシェアは、人口で46%、GDPで29%、食糧輸出の25%、そして石油生産の43%と推計されます。

最近のニュースで興味深いものを選んで紹介しています。

https://www.democracynow.org/2023/8/10/niger_ecowas_nato


7月26日にニジェールで起きたクーデターは、核大国フランスの足元をゆるがす重大な事件です。軍事クーデターに対して周辺諸国が反発しているかのように見えますが、ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)を背後で動かしているのはフランスと米国です。この両国が「テロとの戦争」を捏造してアフリカ社会の軍事化を推し進めてきたことが、軍事クーデターが頻発する現在の事態を招いたといえます。

相変わらず旧植民地の収奪に依存するフランスですが、それがばれないように自分は表に出ず、ECOWASを使って西アフリカの自立の動きを阻もうとしています。しかし、西アフリカ諸国の国内ではクーデターを支持する声も大きく、米仏の思惑どおりには運ばないようです。どのような方向に向かうのかが注目されます。

ニクソン大統領から「アメリカで一番危険な男」と呼ばれ、92歳で亡くなるまで一貫して反戦運動や政府の嘘をあばく重要性を訴え続けました。DNJでも、何本かインタビューがあります

今年6月にダニエル・エルズバーグ氏が亡くなりました。少し前にDemocracy Now!で余命いくばくもないと明かしていたので驚きはありませんが、本当に稀有な運命の人だったと思います。アメリカ政府のベトナム戦争遂行に決定的な打撃を与え、スパイ罪で訴追されながらも、最終的に有罪となることはなく、むしろ信念を貫く勇気ある行為だったと称賛されました。

 過去の虐殺をどう立証するのか?


数年前にデモクラシー・ナウ!で紹介した映画『グラニート』が、日本語字幕つきで上映されることになりました。直前ですが、あらためて簡単な紹介です。

中央アメリカの国グアテマラは1950年代前半の民主化が米国の干渉で阻止されて以来、軍の親米派と反米派や左派の対立が続き、1960年に始まった内戦が96年の和平合意まで36年間も続きました。親米軍事政権は反体制派のゲリラ戦に対抗するため、ゲリラや左派が潜入していると見られるマヤ系先住民の村を襲撃して焼き払い、住民を大量虐殺しました。

ハバナレポート:先駆的な有機農法を可能にさせたものは?


1961年1月にアイゼンハワー米国大統領がキューバとの国交を断絶してから54年、今年5月29日にキューバは米国のテロ支援国家指定を解除されました。グアンタナモ基地の返還、対キューバ禁輸措置の全面解除など、いまだ多くの課題を抱えつつ両国間の正常化交渉は続き、7月20日にはキューバとアメリカは正式な国交回復に漕ぎつけました。

そうした中で、キューバでは新たな可能性への期待や、ビジネス機運が高まっています。隣国の巨人アメリカに扉を開くことで、キューバ社会はどう変わるのでしょう。世界に先駆けて先進的な有機農法システムへの大転換を達成したキューバ人は、米国資本の市場参入に対抗できるのでしょうか。メキシコと日本で歌手として活動されている八木啓代さんをお迎えし、今まさに大きな転換期にあるキューバの歴史、社会背景、そして今後を探るトークイベントを開催します。

2014年夏の盛りにミシガン州セントルイス郡の小さな町で起きた事件が全米をゆるがすことになりました。ファーガソンで起きた18歳のマイケル・ブラウン射殺事件です。白人警官との路上での遭遇からわずか90秒後に武器をもたない黒人少年が射殺されたのです。警官による射殺自体は、よくある出来事にすぎません。2014年には12月後半までに全米で少なくとも32人が亡くなったとされます。マイケル・ブラウンの事件も遺族にゆきどころのない怒りを残したまま、忘れ去られて不思議はなかったのです。

Pages