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国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第17回締約国会議(COP17)が、今週、南アフリカのダーバンで始まる。が、コデニ・シンバの悲劇的な死を防ぐには遅すぎた。この17歳の少女は、国連会議開幕の前の晩にダーバンで亡くなった10人のうちの1人だ。住民350万人の海辺の町を激しい雨が襲い、洪水で家屋700軒が壊滅した。

シンバが眠っていたすぐ横でコンクリートの壁が崩れ落ちた。ある女性は手足をばたつかせてもがく1歳の赤ん坊を救おうとした。赤ん坊の両親は家の下敷きだった。努力は実を結ばず、赤ん坊は両親ともども息を引き取った。この事件が起きた時、2万人を超える政治家、官僚、ジャーナリスト、科学者、活動家が京都議定書の最後のチャンスかもしれない会議へと向かっていた。

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「ウォール街を占拠せよ」抗議運動は日に日に勢いを増し、全米各都市に広がっている。抗議運動に参加する人たちの合い言葉は「私たちは99%、1%の国民の強欲と腐敗をもう許さない」。

「ウォール街を占拠せよ」抗議運動は日に日に勢いを増し、全米各都市に広がっている。抗議運動に参加する人たちの合い言葉は「私たちは99%、1%の国民の強欲と腐敗をもう許さない」。

ニューヨーク市警の対応は乱暴だ。10月1日、警察は抗議する人々を700人以上も一網打尽にした。米国史上最大の大量逮捕だ。その前の週には、なんの違反もしていない抗議者たちの顔面に催涙スプレーを浴びせた。警告は無く、理由も無かった。

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死が喝采を浴びる、昨今の米国だ。 最近フロリダ州タンパで開かれた、共和党の大統領候補討論会の席上、CNNのキャスターが質問した。「医療保険に加入しないことにした人が、もし大病にかかった場合、死ぬにまかせていいものでしょうか?」。「いいとも!」という喝采が即座に会場を埋め尽くした。 別の討論会では、大統領候補に名乗りをあげたリック・ペリー テキサス州知事への質問で、知事が死刑執行を熱狂的に支持しているという話題があがると、知事支援の喝采がおこり、拍手はしばし鳴り止まなかった。 司会をしていたNBCニュース局のブライアン・ウィリアムズは、聴衆の反応を受け、こんな質問で切り返した。「234人が死刑になったと口にしただけでこの喝采です。この『熱狂』は、いったい何でしょう?」

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サンフランシスコで起きた警官によるホームレスの男性の殺害が、チュニジアからシリアまで広がった「アラブの春」の民衆反乱に重なるのは、その後に続いた抗議運動への弾圧だ。デジタルネットワーク化の進んだ現代社会では、通信能力は次第に基本的な権利と見なされつつある。開かれたコミュニケーションは、革命を煽る。独裁者を引きずり降ろすことだってできるのだ。自国民の力を恐れる政府は、抑圧と脅しで民衆を黙らせる。タハリール広場でもサンフランシスコの繁華街でも、それは同じだ。

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1945年、米国は原爆の報告書をもみ消し、2011年、日本は福島の放射能汚染を隠蔽。我々はいつになったら学ぶのか?

エイミー・グッドマン

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「食物テロ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろう。食料品店の棚に並んだ商品に毒を盛るような邪悪なたくらみ? カリフォルニア州オーランドのバディ・ダイヤ市長ならば、腹を空かせたホームレスに公園で食事を配る集団を思い浮かべるかもしれない。ダイヤ市長が、「爆弾より食べ物」オーランド支部の活動家を「食物テロリスト」呼ばわりしたことは、あちこちで引用された。ディズニーワールドのお膝元のオーランド市で、ここ数週間に21名以上が逮捕された。公園で無料の食事を配ったからだ。

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