ニューヨークの独立放送局Democracy Now!を日本語でおとどけしています
学生字幕翻訳コンテスト2020
「学生字幕翻訳コンテスト」に参加してみませんか?
世界各地の公共メディアで放送されているデモクラシー・ナウ!。その日本語字幕制作に挑戦してみませんか? ニューヨーク発の独立報道番組を通じて、市民の視点に立ったグローバルな真実を深く学び、発信につなげましょう。
「字幕翻訳」と言っても、さまざまなジャンルがあります。皆さんがよく知っているのは映画の字幕でしょうか。有名な字幕翻訳者はこの分野に多いですね。それに比べればニュース番組の字幕は地味ですが、いま世界で起きているリアルな出来事を追求する面白さと、その知識の伝達に自らも参加する手ごたえがあります。
インターネット経由でつながった世界では、情報の受け渡しが個人の手にゆだねられ、一人ひとりがメディアとして機能することになります。従来の商業マスメディアとはまったく違った情報伝達のあり方が模索されるなかで、能動的な個人がそこに参加する効果的な方法として、独立報道番組「デモクラシー・ナウ!」の字幕翻訳には大きな可能性があります。
メディア、国際情勢、政治経済、多文化共生、異文化コミュニケーション、翻訳・通訳など、幅広い分野を学ぶ皆さんからの多数の応募をお待ちしています。
☆9月15日(火)19:00-21:00、好評だったコンテスト参加者向けのオンライン字幕ワークショップ、第2回目をやります。内容は前回と同じです。無料ですが、予約が必要です。こちらから、お申込みください
2020年度は、6つの課題動画を用意しました:現代社会の問題に深く切り込むトピックばかり。ご自分の関心に合わせて選べます
スケジュール:
●受付開始:2020年6月15日(月)10:00
●応募締め切り:2020年11月23日(月・祝)17:00 (時間厳守でお願いします)
●審査結果発表:2021年1月
課題ごとに最優秀作品はニュース映像にかぶせて当サイトで公開します●応募方法:受付の後、応募要領と提出用字幕シートのご案内をします
申し込みはこちらから
- 2019 コンテスト審査結果
- 2019 課題動画
- 2018 コンテスト審査結果
- 2018 課題動画
- 2017 コンテスト審査結果
- 2017 課題動画
- 2016 コンテスト審査結果
- 2016 課題動画
- 2015 コンテスト審査結果
- 2015 課題動画
主催:「デモクラシー・ナウ!学生字幕翻訳コンテスト」実行委員会
ご不明の点は、メールでお問い合わせください → contest#democracynow.jp(#を@に変えて送信してください)
推薦のことば
グローバル時代と言われますが、メディア界でも大国や企業の論理が優先し、普通の人びとの声はかき消されがちなのが現実です。そのなかで非営利・独立を貫く「デモクラシー・ナウ!」はアメリカのみならず世界で広く信頼を得ています。その生きた情報を日本に伝えるために重要なのが字幕翻訳ですが、実際にチャレンジすることを通じて、グローバルな問題について理解を深め、英語運用能力に磨きをかけてみませんか?
特別審査員:中野晃一 上智大学国際教養学部教授 |
デモクラシー・ナウ! 「グローバル化」と言われながら、何もしなければ限られた視点からの限られた情報しか入ってこない今、そして既存メディアの一部が「御用」メディアへと変容し、民主主義が危機にさらされている今、独立系メディアの役割はますます重要性を増しています。上質のコンテンツを対象とした字幕翻訳コンテストに参加し、グローバルなコミュニケーション力を磨きながら、新しいメディアのかたちを一緒に創りだしていきましょう。 特別審査員:影浦峡 東京大学大学院情報学環/教育学研究科教授 |
地球の裏側で何が起こっているか、ということは、一見、日本に住んでいる私たちには何の関係もないことのように思われます。しかし、歴史を丹念に見ていけば、けっしてそうではありません。世界はつながっていて、ある国での悲惨な出来事は、簡単に他の国でも起こりえるし、また、影響を及ぼしていくのです。例えば、いままで日本で軽視されてきた米国と第三世界とりわけラテンアメリカとの関係を注視することは、米国と日本の関係を理解するのにも役立ちます。そういう意味で、大手メディアでは取り上げられない、掘り下げられることのない視点からの報道と、それを翻訳して広く伝えることの意義を一緒に体感していきましょう。 特別審査員 長谷川ニナ:上智大学外国語学部イスパニア語学科教授,グローバル・コンサーン研究所員 |
独立メディアを理解するには、大手メディアが流していることも踏まえておかねばなりません。だから、「学生字幕翻訳コンテスト」で刺激されることは一石二鳥。字幕を考えることで英語表現に馴染めますし、日本語表現を工夫します。それも一石二鳥。字幕の出来映えを競う機会は他にあまりありませんが、ここでは国内外の学生とそれができます。これもまた一石二鳥。さて、全部で何鳥分楽しめるでしょうか?
船山仲他 神戸市外国語大学名誉教授/日本通訳翻訳学会前会長 |
「ニューヨークに赴任していた時、まだイラク戦争が続いていた。「誤爆」の一言で片づけられてしまうイラク市民の被害や、米軍と民間軍事会社との癒着ぶりなど、デモクラシー・ナウはシャープな切り口で迫っていて目が離せなかった。事実をきっちり報じることで「大きなウソ」を検証していく。この独立ジャーナリズムが、日本語でも紹介されていることは嬉しい。日本の若い世代が見て聴いて、メディアの力を実感してほしい。
水野孝昭 元朝日新聞NY支局長/神田外語大学教授 |