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◇第1回デモクラシーナウ学生字幕翻訳コンテスト ~ 審査結果発表◇
◇デモクラシー・ナウ!学生字幕翻訳コンテスト 審査結果◇
2015 受賞者
2015年度のコンテストの結果を発表します。どの課題もすばらしい力作ぞろいで審査が難航しましたが、みなさんの意欲と力量に感服しました。厳正な採点の結果、次の皆さんが選ばれました。みなさんが字幕をつけた動画は順次、デモクラシーナウ・ジャパンの動画サイトに掲載していきます。惜しくも選にもれた方々も、きらりと光るものは沢山あったので、一点しか掲載できないのが残念です。どうぞ次回の機会に再チャレンジしてください。2016年度のコンテストは5月末ごろにご案内の予定です。
それぞれの課題の詳細は、こちらをご覧ください
◆各課題の最優秀賞◆
課題1: 早崎成志 (国際基督教大学 2年)受賞作
課題2: 雑賀光 (早稲田大学 3年) 受賞作
課題3: 西郷永希子 (東京大学 4年)受賞作
課題4: 田村萌々花 (オスロ大学大学院 2年) 受賞作
課題5: 小谷七生 (神戸市外国語大学 3年)受賞作
課題6: 永瀬礼奈 (国際基督教大学 2年)受賞作
課題7: 木場安莉沙 (大阪大学大学院 2年)受賞作
◆特別審査員賞◆
吉武希恵 (上智大学大学院 1年) 動画
◆2016年3月21日(月・祝)に神戸女学院大学(兵庫県西宮市)で授賞式を行います。みなさんの作品の上映合評と並んで、特別審査員の中野晃一先生の講演を予定しています。一般の方々も参加できますので、コンテストに興味をもたれたかたはぜひご来場ください。詳細につきましては追ってまたご案内いたします。こちらのページへ
推薦のことば
グローバル時代と言われますが、メディア界でも大国や企業の論理が優先し、普通の人びとの声はかき消されがちなのが現実です。そのなかで非営利・独立を貫く「デモクラシー・ナウ!」はアメリカのみならず世界で広く信頼を得ています。その生きた情報を日本に伝えるために重要なのが字幕翻訳ですが、実際にチャレンジすることを通じて、グローバルな問題について理解を深め、英語運用能力に磨きをかけてみませんか?
特別審査員:中野晃一 上智大学国際教養学部教授 |
デモクラシー・ナウ! 「グローバル化」と言われながら、何もしなければ限られた視点からの限られた情報しか入ってこない今、そして既存メディアの一部が「御用」メディアへと変容し、民主主義が危機にさらされている今、独立系メディアの役割はますます重要性を増しています。上質のコンテンツを対象とした字幕翻訳コンテストに参加し、グローバルなコミュニケーション力を磨きながら、新しいメディアのかたちを一緒に創りだしていきましょう。 特別審査員:影浦峡 東京大学大学院情報学環/教育学研究科教授 |
地球の裏側で何が起こっているか、ということは、一見、日本に住んでいる私たちには何の関係もないことのように思われます。しかし、歴史を丹念に見ていけば、けっしてそうではありません。世界はつながっていて、ある国での悲惨な出来事は、簡単に他の国でも起こりえるし、また、影響を及ぼしていくのです。例えば、いままで日本で軽視されてきた米国と第三世界とりわけラテンアメリカとの関係を注視することは、米国と日本の関係を理解するのにも役立ちます。そういう意味で、大手メディアでは取り上げられない、掘り下げられることのない視点からの報道と、それを翻訳して広く伝えることの意義を一緒に体感していきましょう。 特別審査員 長谷川ニナ:上智大学外国語学部イスパニア語学科教授,グローバル・コンサーン研究所員 |
独立メディアを理解するには、大手メディアが流していることも踏まえておかねばなりません。だから、「学生字幕翻訳コンテスト」で刺激されることは一石二鳥。字幕を考えることで英語表現に馴染めますし、日本語表現を工夫します。それも一石二鳥。字幕の出来映えを競う機会は他にあまりありませんが、ここでは国内外の学生とそれができます。これもまた一石二鳥。さて、全部で何鳥分楽しめるでしょうか?
船山仲他 神戸市外国語大学名誉教授/日本通訳翻訳学会前会長 |
「ニューヨークに赴任していた時、まだイラク戦争が続いていた。「誤爆」の一言で片づけられてしまうイラク市民の被害や、米軍と民間軍事会社との癒着ぶりなど、デモクラシー・ナウはシャープな切り口で迫っていて目が離せなかった。事実をきっちり報じることで「大きなウソ」を検証していく。この独立ジャーナリズムが、日本語でも紹介されていることは嬉しい。日本の若い世代が見て聴いて、メディアの力を実感してほしい。
水野孝昭 元朝日新聞NY支局長/神田外語大学教授 |