米国における新型コロナウィルスの感染拡大は、公衆衛生の世紀の失敗と評されています。米国が世界最多の感染者を出すなか、失業手当の申請も記録的な数となっています。呼吸困難となっても医療が不足する現状からみるグローバルな医療正義とはどんなものでしょうか?公衆衛生におけるニューディールを提案するイェール大学の二人の教授から詳しく聞きます。二人は数十年にわたる新自由主義の緊縮政策がパンデミックと戦うことを困難にしていると指摘しています。グレッグ・ゴンサルベスはイェール大学公衆衛生学部の病原微生物疫学助教、エイミー・カプチンスキーは同大法学部の教授、ブログ「法と政治経済」(Law and Political Economy)の共同創設者です。二人は共同で「グローバル医療正義パートナーシップ」(Global Health Justice Partnership)を運営しています。