ニューヨーク・タイムズ紙の衝撃報道によれば、傭兵企業ブラック・ウォーターの創業者でベツィー・ダボス教育長官の兄エリック・プリンスが、民主党の選挙戦や「アメリカ教師連盟」(AFT)など労働組合に入り込んで情報を収集するための要員として元職業スパイのリクルートを助けていました。この記事はこれまで報道されなかったプリンスと「プロジェクト・ベリタス」の繋がりを明らかにしたものです。「プロジェクト・ベリタス」(Project Veritas)とは、メディアやジャーナリストを標的にした隠し撮りによるおとり作戦をよくおこなう右翼組織です。記録やインタビューによれば、エリック・プリンスに勧誘された元スパイが2017年、AFTミシガン支部の幹部たちを隠し撮りする作戦の実行に手を貸していました。2018年には、AFTの情報収集をしていたこの秘密工作員が、民主党からバージニア州下院選挙に立候補した元CIA職員アビゲイル・スパンバーガーの選挙戦に潜入しています。昨年、エリック・プリンスとトランプ政権の関係を初めて暴露した「インターセプト」調査報道記者マシュー・コールから詳しく聞きます。