デイリーニュース

  • ラルフ・ネーダー:ホルムアルデヒドが発がん性物質に追加、コーク兄弟ら化学業界のロビー活動にもかかわらず

    米政府は、化学産業による何年にもわたるロビー活動が行われたにもかかわらず、既知発がん性物質のリストに、ホルムアルデヒドを追加しました。ホルムアルデヒドはプラスチックに含まれ、ベニヤ板、削片板、遺体安置所、ヘアサロンなどで使用されています。また政府は10日、船や浴槽、使い捨てのプラスチック製コップや皿に使用されているスチレンが、がんを引き起こす可能性があると述べました。保守系の大富豪であるコーク兄弟は、ホルムアルデヒドが発がん性物質リスト入りするのを防ぐために、ロビー活動を主導してきました。コーク社の子会社であるジョージアパシフィック社は、米国一のホルムアルデヒド生産企業の1つです。長年、消費者運動を行ってきたラルフ・ネーダーに話を聞きました。

    dailynews date: 
    2011/6/13(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 元ミス米国やラルフ・ネーダーら、空港での全身スキャナーと身体検査に反対運動

    電子プライバシー情報センター(EPIC)が、米運輸保安局(TSA)に全身スキャナー使用の中止を求める訴訟を連邦裁判所に起こしました。全身スキャナーはすべての旅行者に対する強制ではありませんが、検査を拒否した人間は「強化された」身体検査、非常に執拗な手作業の身体検査を強いられます。人権活動家たちはこれらの行為は不適切であり、効果がなく、憲法に違反しており、さらに放射線を浴びることから健康を害する恐れがあり、また宗教的慣習に関する考慮が足りないと指摘しています。番組では、最近身体検査を受けてこの治安対策に対する批判を公言するようになった元ミス米国で女優のスージー・カスティロ、それにラルフ・ネーダーやEPICのエイミー・ステファノヴィッチに話を聞きました。

    dailynews date: 
    2011/6/13(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 米国からシリアに送還・拷問されたマハール・アラール:「米国のシリア依存を示す事件だ」

    シリアによる抗議デモへの激しい弾圧が続く中、本日は、2002年に米国からシリアへ送還され、シリア当局に繰り返し拷問を受けていたカナダ市民に話を聞きました。マハール・アラールはニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で2002年9月に拘束され、米国によりシリアに移送され、1年近くにわたって小さな地下拘束施設で拷問と尋問を受けていました。現在彼は人権活動家としてカナダで活動しています。「911以降のシリア政府との協力体制は、他の中東地域の独裁政権との協力体制と同じく、これらの独裁政権にある種の正当性を与えてしまいました」とアラールは語ります。アラールは、米国と国連に対して、シリア政権が正統性のない体制であると宣言して、この問題を国際刑事裁判所で争うべきだと呼びかけています。

    dailynews date: 
    2011/6/13(Mon)
    記事番号: 
    2
  • シリア軍が「焦土」作戦を決行:拷問受ける子どもたちのビデオ映像

    シリア軍は激しい戦闘の末、シリア北部のジスル・シュグールを制圧しました。国営メディアは「武装グループ」との戦闘と伝え、住民たちは町を守る反乱兵士たちとの戦闘だと語っています。アムネスティ・インターナショナルのシリア研究者、ニール・サモンズは、暴力から逃れるためにトルコ領内に逃げた避難民たちにインタビューを行っています。避難民によると、シリア軍は家を破壊し、穀物を燃やし、家畜を殺し、水を汚染させています。また、ダマスカスの人権活動家で弁護士のラザン・ザイトーネにも話を聞きました。ザイトーネによると、子どもたちも狙撃兵に撃たれ、治安部隊に誘拐され、拷問され、殺害されています。

    dailynews date: 
    2011/6/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 米国の勤労貧困者を追い続けるデイル・マハリッジの著作が ブルース・スプリングスティーンの音楽に影響

    ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストで作家のデイル・マハリッジの第1作Journey to Nowhere: The Saga of the New Underclass(『あてのない旅:新底辺層の物語』)は、ブルース・スプリングスティーンに刺激を与え「ヤングスタウン(Youngstown)」や「ニュー・タイマー(The New Timer)」を書かせました。マハリッジの最新作Someplace Like America: Tales from the New Great Depression(『アメリカのような場所:新大恐慌時代の話』)は、貧困労働者層と慢性的失業者層を取材し続けた30年間の回顧録です。彼と写真家のマイケル・ウィリアムソンは50万マイル以上にわたって合州国中をめぐり、労働者たちの生活が悪化の一途をたどっているようすを報道してきました。マハリッジに自身の仕事について、またその仕事がいかにスプリングスティーンに最も重要な社会派ソングのいくつかを書かせる契機になったのか、その経緯を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/6/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 日本の原発事故悪化 市民主導の放射能モニタリングが政府に避難区域の拡大迫る

    日本で地震と津波による核の惨事が始まってほぼ3カ月、新しく判明した「放射能ホットスポット」が、損傷した福島第一原発からの避難区域をさらに離れた場所にまで拡大させる恐れが出てきました。原子力安全保安院は最近になって初めて3基の原子炉で完全な燃料棒のメルトダウンが起きていたことを認め、さらに3月の事故発生後1週間で大気中に漏れ出ていた放射性物質の推定量を2倍に引き上げました。「彼らが付け足さなければならない事実は、同じように莫大な量の放射性物質が海に流れ出たということ」と本日のゲスト、元米国エネルギー省長官上級政策顧問ロバート・アルバレスは言います。「(放射性物質は)食物連鎖の上位に立つほど蓄積される。人間が食べる時の放射能レベルは最初に環境に入ってきたときよりずっと高くなるのだ」。東京からは脱原発グループ「グリーン・アクション」の事務局長アイリーン・美緒子・スミスに聞きます。日本では市民が自ら放射能モニタリングを行って、とくに子どもや妊娠女性に対する避難措置の拡大を求めていると彼女は言います。★ 字幕動画はこちら

    dailynews date: 
    2011/6/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • アニー・ジェイコブソンの新著『エリア51:米国の極秘軍事基地の検閲無しの歴史』

    ラスベガスから80マイルあまりの位置にあるネバダ州の秘密米軍事基地「エリア51」は、U2、ステルス爆撃機、無人機など、ハイテクの偵察機および戦闘機を組み立てて試験するために、1950年代に開設されました。ネバダ試験・訓練射撃場内に所在するエリア51は、核兵器実験場としても主要な役割を果たしました。何十年にもわたり、米国政府はエリア51の存在さえ否定していましたが、近年になってCIAおよび軍部の文書が機密解除されました。新刊 Area 51: An Uncensored History of America’s Top Secret Military Base(『エリア51:米国の極秘軍事基地の無検閲の歴史』)の著者アニー・ジェイコブソンに話を聞きます。

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    2011/6/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 環境・公衆衛生を脅かすプエルトリコ・パイプライン計画 批評家が「死の道」と命名

    バラク・オバマ大統領は6月第3週に、米大統領の公式訪問としては50年ぶりとされるプエルトリコ訪問を行う予定です。一方では、島の大半を横断する92マイルの天然ガスパイプライン計画が、かもした物議が高まりを見せています。プエルトリコのルイス・フォルトゥノ知事は、この4億5000万ドルのプロジェクトを政権の中心目標としており、光熱費を下げるのに安全かつ環境に優しい方法だと主張しています。批評家たちは、ビア・ベルデ(緑の道)と呼ばれるこのパイプラインは 周辺住民を致命的な爆発の危険にさらし、プエルトリコの環境・文化資源に後戻りのできない損害を引き起こすとし、ビア・デ・ラ・ムエルテ(死の道)と呼んでいます。生物学教授で、パイプラインプロジェクト反対運動で主導的な立場を取っているプエルトリコの市民団体、カサ・プエブロ科学・技術コミッション(Scientific and Technical Commission of Casa Pueblo)の代表でもある、アルトゥーロ・マソル博士に話を聞きます。マソル博士は、プエルトリコのエネルギー需要を満たす太陽エネルギーと風力を利用可能にするインフラ整備を呼びかけています。

    dailynews date: 
    2011/6/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • オバマ バーレーン首脳との会談を隠蔽?弾圧への批判は鈍化

    湾岸の小島 バーレーン王国で反政府運動への弾圧が強まる中、オバマ大統領は、7日、サルマン・ビン・イサ・アル・カリファ王太子と会談しました。王太子の訪米は事前に発表されませんでした。マナマにあるバーレーン人権センター(Bahrain’s Center for Human Rights)会長のナビール・ラジャブに話を聞きます。「現場では何も見えません。政府が反対勢力と話し合い、民衆の悲しみと要求に耳を傾けようとする意志があると楽観視させてくれるような兆候はまったくありません」とラジャブは語り、サウジアラビア、ヨルダン、バーレーンの兵士たちが、デモ参加者と、民主化デモで負傷した市民の治療にあたる医師の逮捕を続けていることを指摘します。

    dailynews date: 
    2011/6/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 伝説的ジャーナリスト ビル・モイヤーズ 自身の経歴を語る:「民主主義は暴走する欲望と権力へのブレーキ」

    本日はデモクラシー・ナウ!の特別番組として、伝説的ジャーナリストのビル・モイヤーズに登場してもらいます。発展途上国を援助する米国のボランティア活動プログラム「平和部隊」(Peace Corps)の創設者、リンドン・ジョンソン政権の報道官、ニューヨークの日刊紙ニューズデイの発行人、CBSニュースの上級特派員という輝かしい経歴を持つモイヤーズですが、その足場は公共テレビにあり、そこで数多くの草分け的番組を制作してエミー賞を30回以上も受賞しています。その彼が新著Bill Moyers Journal: The Conversation Continues(『ビル・モイヤーズ・ジャーナル:対話は続く』)を出版しました。これは2007~2010年に公共チャンネルPBSで放送された彼の人気番組でのインタビューを収録したものです。「私の時代の政治でいちばん大きなことは、市民社会から消費者社会へと移った民主主義の変化です。市民社会における民主主義では、人々は権力からの重圧に立ち向かい、変化への主体として活動した。あの公民権運動に関わったすべての人々に象徴される、道徳的な主体者でした。それが消費者社会では、大半の人々が、回し車に捉えられたネズミのように、もっともっとと求めるようになった」とモイヤーズは言います。

    dailynews date: 
    2011/6/8(Wed)
    記事番号: 
    1

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