デイリーニュース

  • マテ医師が語る:ストレスと病気の関連性、依存症、注意欠陥障害、アメリカ人の幼年期の破壊

    今日はデモクラシー・ナウ!の特別版としてカナダ人医師でベストセラー著者でもあるガボール・マテのインタビューを再放送します。疾病から依存症、育児から子供の注意欠陥障害(ADD)へ、マテ医師の研究は脳の発達に幼年期の経験が決定的な役割を果たしていることに注目し、幼児期の経験がいかに行動パターンや肉体疾患、精神疾患に影響を与えているかを解き明かします。心理的ストレスと疾病の関連性、もっと言えば精神の健康と肉体の健康との関連は、正統派医療においてはしばしば賛否両論とみなされますが、マテによれば、病気や依存症や障害に陥ることにも、それを癒されることにも、人間の感情が深く関与しているという、かつては常識だったことを忘れてしまった医師が多過ぎるのです。

    dailynews date: 
    2011/5/30(Mon)
    記事番号: 
    1
  • サンドラ・スタイングレイバー 天然ガス抽出をめぐる健康危機を語る

    全米で約30州が水圧破砕あるいは「フラッキング」と呼ばれる天然ガス掘削法を容認しています。何千トンもの水や砂、化学物質を地中に注入して泥板岩を破砕し、そこから放たれる天然ガスを採集する手法です。ニューヨーク州は7月に環境影響調査の結果が出るまでこの採掘法を部分的に執行停止にしました。昨日26日には同州議員がフラッキングによる健康被害に関して公聴会を開きました。この問題は今日に至るまでほとんどメディアの関心を集めていませんでした。この公聴会で証言した生物学者サンドラ・スタイングレイバーに話を聞きます。彼女はRaising Elijah: Protecting Children in an Age of Environmental Crisis(『イライジャを育てる:環境危機の時代に子供を守るということ』)の著者です。
    dailynews date: 
    2011/5/27(Fri)
    記事番号: 
    3
  • イーライ・パリサーの新著『閉じこもるインターネットーーグーグル、パーソナライズ、民主主義』

    インターネット世界はだんだんと、同質の情報だけを反響させるエコーチェンバーになってきています。どのサイトも、個々のビューワの嗜好を探り出してそれに合わせた情報を組み合わせ、提供してくれます。たとえばだれかが「エジプト」という単語を検索すると、ある人にはあの民衆革命の最新ニュースが掲示されるのですが、他の人にはエジプトの観光情報しか出てこなかったりします。人気上位50のウェブサイトでは、だれかがそこにアクセスするたびに平均で64個の個人情報を収集しています。そうして認知された嗜好を基にサイトのコンテンツをその人用にカスタムデザインして提供するわけです。このオンラインの情報フィルターは民主制度の未来にどんな影響を与えるのでしょう? (『閉じこもるインターネットーーグーグル、パーソナライズ、民主主義』)の著者イーライ・パリサーに話を聞きます。「例えばアフガニスタン戦争のニュース。ニュース・サイトを運営している人たちと話をすると、アフガン戦争関連のニュースはあまりアクセスがよくないという話をするはずです。クリックされないんですね。みんな、そういうのにあまり興味がない。にもかかわらずそれはこの国が直面している最も重要な問題の1つであることは間違いない」とパリサーは言います。「ところがこれはそうした情報フィルターをぜったいに通過できないんですね。とくにフェイスブックではそれが問題です。
    dailynews date: 
    2011/5/27(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ウィスコンシンの戦い:裁判所がウォーカー知事の反組合法案を無効に

    ウィスコンシン州の判事が、スコット・ウォーカー州知事の組合潰し法を無効としました。3月に同法案を通過させた共和党の議員たちが、事前に十分な法案の公示を行わなかったというのが理由です。同法は州の公務員のほぼすべての団体交渉権をばっさりと切り捨てるものでした。ネイション誌のジョン・ニコルズにこの法案の行方について話を聞きます。さらに同州の、投票がしづらくなるほど厳格な新しい有権者身分証明法や、同州選出の共和党連邦下院議員ポール・ライアンが提出した「メディケア・メディケイド見直し」の予算関連法案についても話してもらいます。

    dailynews date: 
    2011/5/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「広場を占拠せよ」:スペインで、失業、予算削減へのいらだちで市民運動が激化

    経済的機会の改善、代議制をよりよくいかす選挙制度、政治汚職の根絶を求めて、スペイン全土で数万人がデモを繰り広げています。この民主化推進デモは、5月15日に変革を要求する市民がマドリードの中央広場に集まったことに端を発しています、この新しい運動は、「トマ・ラ・プラサ(広場を占拠せよ)運動」と呼ばれています。5月第3週、抗議運動はスペイン全土、10以上の都市に広がりました。同国の失業率は欧州内で最高で、30歳未満の人口の約半分は失業中です。各地で独自に展開しているこの運動では、食料、燃料、そしてコンピューターにいたるまで寄付によってまかなわれています。毎日の集会では全員による投票で民主的に決定が行われ、現地の委員会は、清掃作業から法務問題にいたるまで、さまざまな任務を割り当てられます。マドリードにいる独立系ジャーナリストのマリア・キャリオンと、運動を代表してイバン・マルティノスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/5/26(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ビル・マッキベン: 大嵐から干ばつまで 人間が原因の気候変動とつながる壊滅的な気象異変

    2011年はすでに、1953年以来、竜巻によりもっとも多くの死者を出した年になり、500人以上が死亡しています。異常気象は世界各地でニュースとなり、コロンビア、ベトナム、パキスタン、オーストラリアで超大型の洪水が起きただけでなく、アマゾンでは、過去5年間に、100年に1度の干ばつに、2度も直面しました。ニュースの視聴者たちは、テレビ画面にますます頻繁に出される「厳しい天候」という警告を目にしていますが、気候変動の進行に人間が果たしている役割と関連づけることは、あまりありません。環境保護運動家で草の根気候変動キャンペーン「350.org」の創設者、ビル・マッキベンに話を聞きます。「我々は、地球をより変動が激しく暴力的な場所にしています。地球温暖化とは、つまり、そういうことです」とマッキベンは語ります。

    dailynews date: 
    2011/5/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • バーモント州、シングルペイヤー方式の医療保険を制定する初の州へ

    バーモント州は、26日、ピーター・シャムリン知事が医療保険改革案に署名することで、シングルペイヤー方式の州民皆保険を提供する全米初の州として歴史的に名を残すことになります。Patient Protection and Affordable Care Act(患者保護および医療費負担適正化法)とよばれるバーモント州の法案は、高騰する医療費をおさえ、皆保険の提供をめざすものです。Vermont Health Care for All(バーモント全員への医療)の会長、デブ・リクター医師に話を聞きます。同医師は、バーモント州でシングルペイヤー方式の皆保険を支援・推進するために、1999年にニューヨーク州のバッファローからバーモント州に移り住みました。シャムリン知事は、彼女を、民主党主導の州議会を説得し、この春、同法案を通過させるのに一役買った「後ろ盾」と呼んでいます。

    dailynews date: 
    2011/5/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『帝国の収穫』:新刊書が明かす米国ラティーノの歴史とラティーノ票獲得へ動くオバマ

    オバマ大統領のプエルトリコ訪問の発表はちょうど彼が2012年の大統領選挙でラティーノ票を勝ち取るために大掛かりなキャンペーンを始めた時期に重なります。5月10日、オバマはテキサス州エルパソでラティーノの聴衆が大半を占める中、移民制度改革を呼びかける重要演説を行いました。フアン・ゴンザレスとともに米国に暮らすラティーノの歴史を話し合い、それがいかにラテンアメリカでの米国の政治的および軍事的介入に関係しているかを考えます。デモクラシー・ナウ!の共同ホストで、ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙のコラムニストであるゴンザレスはHarvest of Empire: A History of Latinos in America(『帝国の収穫:米国のラティーノの歴史』)の最新版を出版したばかりです。2000年に第1版が出たこの本はメキシコやキューバ、プエルトリコ、ドミニカ共和国、ニカラグアそしてその他周辺地域から来たラティーノたちの物語を検証しています。この本を基にした新しいドキュメンタリー映画も制作されており、そこからもいくつかクリップを放送します。

    dailynews date: 
    2011/5/25(Wed)
    記事番号: 
    4
  • オバマがプエルトリコへ 1961年以来初の米大統領訪問

    オバマ大統領が6月のプエルトリコ訪問を発表しました。2008年の大統領選挙の際の公約を果たすとともに、これはジョン・F・ケネディが50年前に同島に訪れて以来初の米国大統領の訪問となります。大統領の特別専門委員会は最近、米国は自治領であるプエルトリコの米国内での地位問題を2012年までに解決すべきであるとの提言を行いました。「同島に住む400万人のすべてと、また、ここ米国に住むプエルトリコ人も、米国民です。しかし彼らは、独自の言語と文化と歴史を持つ、残りの米国領土からまったく切り離された離れた領土に居住しています」と、プエルトリコに関する著書Harvest of Empire: A History of Latinos in America(『帝国の収穫:米国のラティーノの歴史』)の改訂版を出したばかりのフアン・ゴンザレスは指摘しています。「このアイデンティティーの問題は、実際はいまも続く植民地問題の反映なのです。プエルトリコは米国最後の主要な植民地であり、世界にいまも残る植民地の最後の1つでもあるのです」

    dailynews date: 
    2011/5/25(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「ネタニヤフこそが和平への中心的障害」:コードピンク活動家が議会でのイスラエル首相演説を妨害

    イスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフの演説は米議会の民主・共和両党議員から温かく迎えられました。ABCニュースによると、演説中に29回 のスタンディング・オベーションがあったようです。これは2011年初頭のオバマ大統領の一般教書演説より4回多いことになります。もっとも、24日の議会ホールには異議を唱 える声も少なくとも1度響きました。ネタニヤフの演説を遮ったのは平和団体コードピンクのイスラエル出身ユダヤ系アメリカ人活動家レイ・アビリーアで、 議会傍聴席で立ち上がって「もう占領はやめろ! イスラエルの戦争犯罪をやめろ! パレスチナ人にも同等の権利を! 占領は弁解できない (indefensible)!」と叫んだのです。彼女が叫んだことで傍聴席の他の観衆が彼女を押し倒し、それから私服の警備要員が彼女を外に引きずり出しました。これ で頸部と肩にけがをした彼女はジョージ・ワシントン大学病院に搬送されて治療を受けました。その病院でアビリーアは議会混乱の紊乱行為で警察に逮捕・告発 されました。彼女の抗議はコードピンクが組織した1週間にわたる「Move Over AIPAC(そこ退けアメリカ・イスラエル公共問題委員会)」という活動の一環です。アビリーアに、彼女がなぜ非暴力の市民的不服従を使ってネタニヤフ演 説を邪魔したのか聞きましょう。

    dailynews date: 
    2011/5/25(Wed)
    記事番号: 
    2

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