デイリーニュース

  • 「これは気候変動火災」 オレゴン州の元消防士でエコロジストが指摘する壊滅的な炎の警告

    トランプ大統領は、3週間にわたりカルフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州で荒れ狂う山火事について、ずさんな森林管理が主因だと仄めかす以外には殆んど発言していません。州知事たちはこれに反論し、山火事と気候変動との直接的な関連性を指摘しています。原野火災消防士としての経歴があり原野火災エコロジストの資格をもつオレゴン州のティモシー・インガルスビーは、「これらは気候変動火災です。一つの事象の原因を気候変動に帰することに躊躇する科学者もいますが、現在の山火事はまさに気候学者が予測してきたことに他なりません」と話します。彼は現在、「安全と倫理とエコロジーで団結する消防士」(Firefighters United for Safety, Ethics, and Ecology)の責任者です。

    dailynews date: 
    2020/9/14(Mon)
    記事番号: 
    2
  • パンデミックと山火事と熱波:西海岸炎上で在留資格のない移民農場労働者が直面する「三重の脅威」

    壊滅的な山火事が米国西海岸で燃え盛るなか、最も弱い立場にある人々に在留資格のない移民労働者がいます。コロナウイルスのパンデミックや気候変動に煽られた山火事の危険があるにもかかわらず、彼らの多くは避難区域内で働くことになっても働き続けなければならないと思っています。カルフォルニア州は、強制避難区域での作業は労働者を大きな危険にさらすことになるにもかかわらず、収穫を繰り返し認めて来ました。農場労働者の法的援助を行うカルフォルニア・ルーラル・リーガル・アシスタンス(California Rural Legal Assistance)の法務責任者であるエステラ・シスネロスは、危険な労働環境に異議を唱える農場労働者は仕事を失う危険があると言います。「農場労働者はこれまで、作業中に新型コロナウイルスに感染する危険や熱中症の危険にもかかわらず働き続けてきました。今度は、山火事の煙が運んでくる危険にさらされています」。

    dailynews date: 
    2020/9/14(Mon)
    記事番号: 
    1
  • Cloアストラゼネカのワクチン試験で何が悪かったのか?最高経営責任者(CEO)が投資家にのみ詳細を公開ne of 戦争の代償:9.11テロ攻撃の後 米国の戦争は世界中で3700万人以上の避難民を生み出した

    COVID-19ワクチンを開発しようと世界中で競争が繰り広げられる中、最も有望なワクチンの臨床試験の一つが大きな障害に見舞われました。アストラゼネカ社はCOVID-19ワクチンのフェーズ3の階臨床試験を一時中断しました。試験に参加した一人の女性患者に、横断性骨髄炎の症状に照合する神経障害が出たからです。詳細が明らかにされたのは、同社CEOの投資家向けの電話会議の中だけであり、「何が悪かったのか、誰もが推測するしかなかった」と、このニュースを報じたヘルスニュース・サイト『STAT』のシニアライター、エド・シルバーマン記者は書いています。シルバーマンは、英国での臨床試験の中断は、製薬会社が安全性よりも迅速さを優先するように圧力を受けているのではないか、などのいくつかの問題を提起すると言います。「FDA(米国食品医薬品局) は、十分な時間をかけずにワクチンの承認や認可を行うように圧力をかけられてはいないでしょうか?」

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    2020/9/11(Fri)
    記事番号: 
    3
  • バーバラ・スミス 米国は白人至上主義をエンジンとして機能している どうやって解体するか?

    今年5月にジョージ・フロイドが警察に殺害され、黒人に対する警察の残虐行為への抗議の反乱が全国に広がって以来、武装した白人至上主義者が米国の各都市の通りに繰り出し、黒人の命も大切(BLM)の抗議行動に対抗しています。構造的な人種差別に反対する運動の組織化は、トランプ政権による白人至上主義者の暴力を隠蔽しようとする明らかな試みに直面しています。有名な黒人フェミニスト研究者で、カンビー・リバー・コレクティブ(Combahee River Collective:ボストンで1974年から80年まで活動した黒人フェミニストレスビアン組織)の創始者バーバラ・スミスの話を聞きます。彼女は、米国の白人至上主義を根絶するための反人種差別プログラム「ハマー=ベイカー・プラン」(ファニー・ルー・ハマーとエラ・ベイカーにちなんで名付けられた)の提案について話しました。「ここでお話しているのは、米国の生活のあらゆる側面を本当に決定し、形を与えるシステムのことです」とスミスは言います。

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    2020/9/11(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 戦争の代償:9.11テロ攻撃の後 米国の戦争は世界中で3700万人以上の避難民を生み出した

    米国で3,000人近い死者を出した9/11同時多発テロ事件から今日で19年がたちます。2001年にいわゆる世界的な対テロ戦争が始まって以来、8カ国で少なくとも3,700万人が避難生活を送っていることが、新しい調査報告で明らかになりました。このブラウン大学の「戦争の代償プロジェクト」による報告書はまた、アフガニスタン、イラク、シリア、パキスタン、イエメンで米軍が戦闘を開始して以来80万人以上が死亡し、米国の納税者には6.4兆ドルの負担がかかっていることを明らかにしました。報告書の共著者でアメリカン大学の人類学教授デビッド・バイン氏は、「米国は過去19年間、戦争の遂行と、戦争の開始、戦争の永続化に関して不釣り合いに大きな役割を果たしてきた」と述べています。

    dailynews date: 
    2020/9/11(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「民主的公衆衛生が問われている」:大手製薬会社は発展途上国での治験に頼るが 治療へのアクセスを制限

    米国とインドにおけるワクチンの臨床試験と弱者を搾取する歴史について見ていきます。インドは最近、コロナウイルス感染者数がブラジルを抜いて世界第二位になりました。シカゴ大学人類学者カウシック・サンダー・ラジャンは、インドにおけるワクチンの臨床試験は、倫理に欠け」責任が欠如していたことが記録として残っていると言います。「重要な問題は、ワクチンが効くか効かないかということではなく、…、民主的公衆衛生が危機に瀕していることだと私は思うのです」

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    2020/9/10(Thu)
    記事番号: 
    3
  • COVID-19ワクチンの臨床試験で黒人とラテン系市民の参加者を募るも 医療アパルトヘイトの歴史から不信感が根付いている

    トランプ大統領は11月の大統領選挙前にコロナウイルス・ワクチンの使用開始を目指していますが、米国立衛生研究所の報告書によれば、ワクチンの臨床試験へのアフリカ系とラテンアメリカ系市民の参加者が少ないためテストが遅れる可能性があります。これは米国でアフリカ系とラテンアメリカ系の市民が過去の治験で搾取された事実があるため、不信感を抱く人が多いからです。「公文書として残された医療史は、アフリカ系米国人の経験を無視するよう入念に編集されています」と、医療倫理学者でMedical Apartheid: The Dark History of Medical Experimentation on Black Americans from Colonial Times to the Present(『医療のアパルトヘイト――植民地支配時代から現代までの米国の黒人に対する医療実験の暗い歴史』)の著者ハリエット・ワシントンは言います。

    dailynews date: 
    2020/9/10(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「これこそ気候変動の結果」:米国西海岸で数百万エーカーが焼け 煙が太陽を覆い隠す

    米国西海岸ではサンディエゴからカナダとの国境までの地域の90か所で大型の山火事が発生しており、ベイエリアと北カリフォルニアの空は暗いオレンジ色に染まっています。この火事で少なくとも7人が死亡、カリフォルニア州だけでもすでに250万エーカーが焼けました。山火事については、大手メディアも大々的に報道しているものの、この山火事と加速する気候変動との関連性を強調するところはほとんどありません。「テレビ局のニュースは、西海岸が直面している事態についての真実を報じる責任を完全に放棄しています」と、カリフォルニア大学サンタバーバラ校政治学准教授で、気候変動およびエネルギー政策を研究するリア・ストークスは言います。「これこそ気候変動の結果なのです。難解なことではありません。メディアはいつになったら、そのことを明言するのでしょう?」

    dailynews date: 
    2020/9/10(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『忘れない』:ロベルト・ロバートの回顧録、中米での米軍の干渉が今日の移民危機につながっている

    数十年にわたって、米国が中米で軍事介入を行ったことが、現在起きている移民危機につながっていると語る、エルサルバドル系米国人ジャーナリストのロベルト・ロバートに話を聞きます。ロベルトの新著は、Unforgetting: A Memoir of Family, Migration, Gangs, and Revolution in the Americas(『忘れない:ある回想-家族、移民、ギャング、アメリカ大陸の革命』)です。著書のなかで、自身の家族がエルサルバドルから米国へ移住したこと、青年期に帰国して、米国の支援を受け、容赦のない人権侵害をおこなう右派政権と戦ったこと、その後、ジャーナリズムの世界に身を投じ、生存の極限におかれている人々のことを記事にして伝えたことなどが、語られています。「エルサルバドルでの出来事を忘れないのはもちろんのこと、米国が経験してきたこと、そして自分自身が体験したことの記憶を残しているのです」。

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    2020/9/9(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米国で175年の禁固刑? ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの身柄引き渡し裁判が再開

    ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジの身柄を、米国へ引き渡すかどうかをめぐる、長く延期されていた審理が、ロンドンで始まりました。アサンジの法律顧問ジェニファー・ロビンソンは、この事件が、世界にとって、報道の自由に対する、身の凍るような判例となる可能性があるとして、こう指摘しています。「アサンジは、ジャーナリストとして、出版人としての自らの仕事をしたことで、175年の禁固刑を迫られるのです。この裁判がとても危険なものであるというのは、そういうことなのです」。アサンジにはいくつもの容疑がかけられていますが、その一つは、自身が関わってウィキリークスのサイトで外交電報を公開し、これがスパイ活動取締法に違反するというものです。しかし、この外交電報により、イラクとアフガニスタンで行われた米軍の戦争犯罪が明るみに出されたのです。米国に身柄を引き渡された場合、アサンジは終身刑を受ける可能性があります。

    dailynews date: 
    2020/9/9(Wed)
    記事番号: 
    1

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