デイリーニュース

  • 「人道的悲劇」カリフォルニア州が囚人消防士に依存していることを山火事が露呈

    気候変動によって加速する山火事がカリフォルニア州を覆いつくし、記録的な熱波と致命的なパンデミックの中、数万人の消防士たちが火災と闘うために州全土に派遣されています。カリフォルニアの前線にわずか時給1ドルで通年派遣されている1300人以上の囚人消防士たちが、いかに火災と闘っているかを検証しましょう。州刑務所での新型コロナウイルスの大流行によって消火活動に関われる囚人消防士の人数が限られており、多くの人が奴隷制と呼ぶ搾取的システムによる囚人労働に、加速する一方の山火事シーズンの制御を州がいかに頼っているかを露呈しています。「彼らは、囚人消防士が足りないとは口にしません。消防署の骨格を成しているのは囚人消防士なのに」と、1月に釈放されるまでサン・クエンティン州立刑務所で消防士だったラシード・ロックハートは言います。

    dailynews date: 
    2020/8/25(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「トランプは異常ではない」経験豊かな共和党の戦略家スチュワート・スティーブンスが人種差別は共和党の「原罪」と発言

    献身的な共和党支持者たちが共和党大会に集結している一方で、トランプ大統領打倒を求める、かつて共和党運営に関わっていた人たちのグループが、激戦州の有権者を標的にした400万ドルの広告キャンペーンを始めました。この反トランプ広告は、無尽蔵の資金を調達し使うことができるスーパーPAC(特別政治活動委員会)の1つである「ザ・リンカーン・プロジェクト」(The Lincoln Project)によって資金提供されています。長年の共和党の政治コンサルタントで、ザ・リンカーン・プロジェクトのシニア顧問でもあり、5回の共和党大統領選挙戦で戦略家を務めたスチュワート・スティーブンスに、トランプによる共和党の乗っ取り、トランプの再選を阻止する、いわゆる「トランプ反対」(Never Trump)の共和党員たちによる取り組み、スティーブンスが「近現代の共和党にとって人種は原罪である」という理由について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/8/25(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 共和党大会 トランプによる根拠のない不正選挙の主張 社会主義と労働組合についての警告で開幕

    ノースカロライナ州シャーロットの共和党大会は、ジョー・バイデンが大統領になれば米国が破壊される可能性があるという切迫した警告によって開幕しました。2期目の候補に正式に指名された後にトランプ大統領が行った異例の演説の抜粋を放送します。その中で彼は、、民主党員たちは大統領選の不正選挙を計画をしていると証拠もなく主張しています。米国の新型コロナウイルスの死者数が17万7000人を超えているにも関わらず、トランプのパンデミックへの対応を夜通し繰り返し称賛した他の演説者たちの抜粋も放送します。

    dailynews date: 
    2020/8/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 極右「ディープ・ステート」陰謀論を展開するQAnonをトランプが擁護 FBIも危険視

    共和党全国大会が開催されます。同党が「キュー・アノン」(QAnon)として知られる極右の陰謀論者を公式に活用していることを取り上げます。QAnonとは、トランプ大統領が、児童売春を目的とした人身売買業者である悪魔崇拝のエリート秘密結社の陰謀と密かに闘っている、などの説を展開している団体です。トランプ大統領は、この陰謀論を信じる者のツイートをリツイートしてきましたが、最近になって初めて、QAnon信者は「愛国者だ」と述べました。メディア監視団体「メディア・マターズ(Media Matters)」代表アンジェロ・カルソネは、QAnon信奉者が11月の選挙に20人立候補しているとし、「もはや見過ごすことのできない規模で拡大しています」と言います。

    dailynews date: 
    2020/8/24(Mon)
    記事番号: 
    3
  • トランプ元顧問スティーブ・バノンに国境民間ファンド詐欺の疑い 当の国境壁は川に浸食され

    トランプの元首席選挙参謀で元大統領顧問スティーブ・バノンが司法省に起訴されました。バノンが密接に関わる刑事事件としては6件目になります。バノンは、メキシコ国境に壁を建設する民間プロジェクト「私たちは壁を作る」(We Build the Wall)の出資者から金を騙し取り、自分たちの贅沢な生活に流用した容疑がかけられています。番組では資金の流れを追うとともに、壁に沿ってすでに河川の浸食が進んでおり、この民間プロジェクトごと川に飲み込まれるおそれがあることを指摘した先月の調査についてみていきます。プロパブリカとテキサス・トリビューン紙共同調査班のペルラ・トレビゾ記者とレキシ・チャーチル記者に詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2020/8/24(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「郵政公社はすでに打撃を受けた」 トランプが選んだ郵便局長は大統領選への信頼を損なったと歴史学者

    米国郵政公社の将来をめぐる攻防が激しさを増しています。2020年大統領選挙では記録的な数の郵便投票が予想されることから、民主党と共和党は同公社をめぐる戦いに釘づけになっています。郵便配達人として数十年間働いた経歴があるノースカロライナA&T州立大学の歴史学教授フィリップ・ルビオに聞きます。ルビオは、数十年にわたる政治的介入が郵政公社の「作られた危機」の原因だと言います。ルイス・デジョイ総裁の変革については、「公社は既にダメージを受けました。新型コロナのパンデミックの中で安全に確実に投票したいと願う多くの有権者を失望させました」と述べます。

    dailynews date: 
    2020/8/24(Mon)
    記事番号: 
    1
  • コーネルウエストとベンジェラスの討論 民主党全国大会および進歩派はバイデン候補を左に動かせるか

    ハーバード大学のコーネル・ウェスト教授とピープル・フォー・ジ・アメリカン・ウェイの会長で元NAACP(全米黒人地位向上協会)の会長であるベン・ジェラスの討論です。2020年の民主党全国大会(DNC)について、構造的人種差別と戦い「米国の暗黒の季節を乗り越える」というジョー・バイデン候補の誓い、カマラ・ハリスの歴史的な副大統領候補指名などが語られます。また、この党大会は反トランプの幅広い連合形成のためのショーケースとして、共和党の大物たちに特別な発言の機会が設けられましたが、その一方で民主党自身がかかえる左派の反主流派にはほとんど発言の機会が与えられませんでした。「いまこの時代、アメリカ帝国が衰退と没落をたどる中で、このシステムは真剣な自己変革のためのエネルギーを十分に生み出せずにいるようです。依然として毒を抜かれた表面的なものばかりだ。私が望むのは根本的な変化だ」とコーネル・ウェストは言います。ベン・ジェラスは。バイデンならば進歩派は協力して圧力をかけることができると言います。「この党大会のテーマは、団結についてだったのです」と彼は指摘します。「これまででもっとも邪悪で腐敗した大統領を倒すために、今は団結しなければならない」。

    dailynews date: 
    2020/8/21(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「光は闇よりも強力」 バイデン候補はコロナ禍・気候危機・人種差別・経済のメルトダウンと戦うことを誓う

    民主党全国大会(DNC)の最終日の夜に行われたジョー・バイデンの待望のスピーチからハイライトを放送します。バイデン候補は正式に民主党の大統領候補としての指名を受諾し、 トランプ大統領の再選の危険性に焦点を当てて「私たちが団結すれば、この米国の暗黒の季節を乗り越えることができるし、そうしなければならない」と述べました。25分のスピーチは、彼の地元デラウェア州から配信されました。

    dailynews date: 
    2020/8/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • バーチャル空間で行なわれた2020年民主党全国大会は共感・団結・バイデン支持の広範な連合の呼びかけで締めくくられる

    2020年の民主党全国大会(DNC)が終了しました。最終日の夜の登壇者には、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム、ニュージャージー選出の上院議員コリー・ブッカーのほかに、13歳のブレイデン・ハリントンがいました。ハリントンはジョー・バイデン候補が個人的に彼の吃音改善を助けてくれたことについて語りました。この夜のスピーチのハイライトをお届けします。

    dailynews date: 
    2020/8/21(Fri)
    記事番号: 
    1
  • カマラ・ハリスの前に道を切り開いたシャルロッタ・バス:1952年に副大統領候補となった初の黒人女性を振り返る

    カマラ・ハリス上院議員は二大政党からの初のインド系米国人、そして黒人女性副大統領候補となりましたが、多くの歴史家が指摘する通り、ハリスは副大統領候補となった初の黒人女性ではありません。その栄誉を手にしたのはジャーナリストで政治活動家シャーロット・バスでした。バスは米国最古の黒人新聞のひとつであるカリフォルニア・イーグル紙の編集者を30年近く務めました。同紙は女性参政権、警察暴力、クー・クラックス・クラン(KKK)、人種差別的雇用や住宅供給の慣行などについても取り上げました。バスは1952年に進歩党(Progressive Party)の副大統領候補となり、反人種差別を公約とし、公正な住宅や医療の平等な提供を求めました。バスの指名が一般的に無視されたのは「黒人の急進派政治は脇に追いやられる」ことが多いためだと、作家で歴史家のケイシャ・ブレインは言います。

    dailynews date: 
    2020/8/20(Thu)
    記事番号: 
    4

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