デイリーニュース

  • 気候変動で強まった2つのハリケーンが中米を直撃 被害の最前線は先住民コミュニティ

    【20/11/17/3】ハリケーン「イオタ」が11月16日、カテゴリー4の勢力でニカラグアに上陸しました。2週間前にはハリケーン「エタ」が中米各地のコミュニティを直撃し、広範な破壊をもらしたばかりでした。「イオタ」は11月にニカラグアに上陸した史上最強のハリケーンです。「一番弱い立場にいる人たちが大きな被害を被っています。被害にあっているのは、えてして中米各地の先住民、アフリカ系コミュニティ、黒人コミュニティの人々なのです」と、ハリケーン「エタ」の被害に苦しんでいる人々に詳しいカリフォルニア大学デービス校のアメリカ先住民研究学科の博士研究員ジョバンニ・バツは言います。

    dailynews date: 
    2020/11/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「終わりが見えない」 パンデミック9ヵ月 疲弊し意気消沈する看護師と依然不足の個人用防護具

    【20/11/17/2】COVID-19のパンデミックが9ヵ月目に入っていますが、米国最大の看護師組合である「全米看護師連合」(National Nurses United)の新たな報告書は、病院は依然として十分な個人用防護具(PPE)を提供できておらず、インフルエンザシーズンにおける感染者急増の悪化が予想されているなかで準備が整っていないことを明らかにしています。この組合は、少なくとも2000人の最前線の医療従事者がCOVID-19で死亡し、そのうち有色人種の看護師が全体の労働力の4分の1未満であるにも関わわらず、死者数の半分を占めていると推定しています。全米看護師連合の代表ジーン・ロスは、準備不足が医療従事者たちの壊滅的な犠牲につながっていると言います。「病院には依然として感染者急増への対策を持っていません。そして現在、感染者は急増しているのです」と、ロスは言います。「看護師と他の医療従者たちを本当に憂鬱にさせているのは、対応不足と不適切な対応なのです」。

    dailynews date: 
    2020/11/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • COVIDのワクチン秒読み 公平な世界配布の保証への支援を求められる米国

    【20/11/17/1】米国のCOVID-19の死者数が25万人に近づく一方、製薬会社のファイザー社とモデルナ社は両社ともに感染予防に90%以上の効果があることを示す有望なワクチンの臨床試験結果を発表しました。しかし政府関係者と保健専門家は、世界中で120万人を死に至らしめた新型コロナウイルスに対するワクチンが広範囲に配布された場合、その保管と分配に非常な困難が予想されると警告しています。ワクチン研究者のサアド・オマール博士は、最近のニュースを「心強い」としながらも、製薬会社は単なるプレスリリース以上に、データと問題点について透明性をもっと示すべきだと指摘します。「もう少し詳細があってしかるべきです。そしてそれは、科学的な報告書のような形をとるべきです」と、「イェール・グローバルヘルス研究所」(Yale Institute for Global Health)の所長で、イェール大学医学部の感染症学の教授でもあるオマール博士は言います。

    dailynews date: 
    2020/11/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「冤罪認定が必要」 不当な有罪判決を受け44年間服役し釈放されたロニー・ロングが正義を要求

    【20/11/16/2】「今ここに座っているだけで有難いことです」と、無実の罪で44年間服役させられた後に釈放されたロニー・ロングは言います。アフリカ系アメリカ人のロングは1976年、白人女性をレイプした容疑で全員が白人である陪審員によって有罪とされ、80年の刑を宣告されました。弁護団は2015年、捜査官がロングの無罪を証明する証拠、すなわち犯罪現場から採取された精液サンプルと指紋がロング自身のものとは一致しないこと、検察側の証人が裁判で偽証したことを示す証拠を隠蔽していたことを知りました。しかしロングが第4巡回控訴裁判所の判決によって自由を勝ち取るまでには、更に数年が必要でした。ロングは2020年8月27日、ノースカロライナ州アルベマーレ矯正施設を出て自由の身となりました。現在、ロイ・クーパー州知事による冤罪認定を求めています。これによって名誉を完全に回復し、金銭的な補償を受けられるようになります。「私のように、制度の犠牲にされた人々はいるのです。しかしあなたがたは、社会に戻せば生産的な人生を送るだろうと思っている。人生をやり直すためには冤罪認定が必要です」とロングは言います。

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    2020/11/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 占領下の西サハラで停戦終了 米国が支援するモロッコ軍の軍事作戦で

    【20/11/16/1】アフリカ最後の植民地とみなされ占領下にある西サハラで約30年間続いていた停戦が終了しました。モロッコ軍が西サハラ南部の緩衝地帯に侵入し、西サハラの独立を目指すポリサリオ戦線との間で戦闘が幾つかの地域で勃発していました。西サハラではここ3週間、モロッコが建設した道路は違法だとして、デモ隊が道路を封鎖していました。この平和的な道路封鎖は交通渋滞を数キロにわたり引き起こし、モロッコと西サハラの南にあるモーリタリアの交易を停止させていました。ポリサリオ戦線は、数千の志願者を独立のための闘いに動員中だと言っています。「西サハラでこんな戦いを見るのは1991年以来はじめてです」と、コルゲート大学の平和と紛争研究及び中東イスラム研究学科のヤコブ・ムンディー准教授は言います。「これまでも緊張が高まるのは見ましたが、このように戦争が公然と起こるのは重大です」。

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    2020/11/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 投票権活動家デズモンド・ミード 人々の選挙権を奪い返すことと「元重罪犯」のレッテルが人間性をはく奪する理由

    【20/11/13/2】フロリダ州では、これまで犯罪歴のために投票権を剥奪されていた数万人の人々が新たな有権者として、2020年の選挙に投票しました。同州ではアフリカ系アメリカ人に投票させないことを目的としたジム・クロウ時代の法律を2018年の州憲法修正第4条が覆し、暴力事件以外の重罪を犯し刑期を終えた人々の投票権を復活させ、投票権運動における数十年来の大勝利として歓迎されました。しかし、フロリダ州ではいまだに何十万人もの人々が投票権を奪われたままです。その理由は、服役後の有権者が権利を回復して投票するためには、すべての手数料や罰金を裁判所に払い込むのが前提となっているためで、この制度は「現代版人頭税」と呼ばれています。フロリダ州権利回復連合(Florida Rights Restoration Coalition)代表で、公正な民主主義を求めるフロリダ人(Floridians for a Fair Democracy)会長であるデズモンド・ミード氏に、投票の権利を奪い返すための闘いの現状について話を聞きます。彼は今年、生まれて初めて大統領選挙に投票しました。「投票という行為は、自分が携わってきた運動への理解を深めてくれました。投票権は神聖なものです」と彼は言います。

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    2020/11/13(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 大統領は自分を恩赦できるのか?ジェイン・メイヤー 政権の座と起訴回避に必死でしがみつくとトランプを語る

    【20/11/13/1】ジョー・バイデン候補の勝利が宣言されて以降、トランプ大統領が公式の場に姿を現したのは一度だけの短い機会でしたが、本人のツイッター・フィードは陰謀論で埋め尽くされています。投票不正行為が広範囲に広がっているという主張ですが、州選挙管理委員会はこれを繰り返し拒否しています。トランプ大統領が敗北宣言を拒んでいるので、バイデン次期大統領への政権移行のプロセスは複雑になっていますが、共和党の幹部たちは、バイデン候補が勝利を収めた重要州のいくつかで投票結果を覆すための必死の法廷闘争を続けるトランプ氏を支持するか沈黙を保つ者が大半です。雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターのジェイン・メイヤーは、トランプ大統領は山のような訴訟や犯罪捜査を抱えているため、失うもののリスクが大きいと主張します。「彼には心配になる理由がたくさんあります。ホワイトハウスを去ることになれば、現職大統領としての免責特権を失うことになるのですから」。

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    2020/11/13(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「選挙というよりは悪魔払い」:プリヤ・ゴパルが語る 英国とアイルランドにとってのバイデン勝利の意味

    【20/11/12/4】英国のボリス・ジョンソン首相は、国際的な同盟国の中でもトランプ大統領にとって最も友好的な指導者でした。首相はバイデン政権にどう順応するのでしょうか?ケンブリッジ大学のプリヤ・ゴパル教授は、特に英国のEU離脱問題の真っただ中で、ジョンソンは明らかにトランプの再選に賭けていたと言います。「英国政府は明らかにトランプの勝利を望んでいたと思います」とゴパルは言います。「トランプが正確に認識していたように、英国のEU離脱とトランプ政権は深い協調関係にありました」

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    2020/11/12(Thu)
    記事番号: 
    4
  • トランプの敗北でイランとの戦争の可能性は低くなったが 多くのイラク人はバイデン政権の政策を恐れている

    【20/11/12/3】ジョー・バイデン政権の中東での政策の展開について、ガーディアン紙のガイス・アブドゥル=アハド記者と見ていきます。バイデンの勝利は、米国とイランとの戦争を避けたいと願う多くのイラク人からは「不安感をもって」受け止められているとアブドゥル=アハドは言います。「何らかの紛争となった場合の戦いは、イラク領土で起こるからです」と彼は言います。「楽観的な見方はあまりない。バイデンと彼のチームがイラクにどう対応するかについて、不安があります」

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    2020/11/12(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 南アフリカの活動家クミ・ナイドゥ トランプは米国で少数派支配のクーデターを起こそうとしている

    【20/11/12/2】米大統領選挙の結果への世界の反応について、次は南アフリカの活動家クミ・ナイドゥに話をききます。彼は「正義、平和、尊厳を求めて立ち上がるアフリカ人」(Africans Rising for Justice, Peace and Dignity)のグローバル大使であり、アムネスティ・インターナショナル元事務総長、グリーンピース元事務局長でもあります。ナイドゥは、ドナルド・トランプ大統領がジョー・バイデンに負けたのは良い知らせだが、トランプ政権のせいで世界は気候変動危機やその他の問題に取り組むべきだった貴重な4年を失ったと語ります。「安心しましたが、少なくとも今のところは、私たちにとっては熱狂的に祝える状況ではありません」

    dailynews date: 
    2020/11/12(Thu)
    記事番号: 
    1

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