デイリーニュース

  • ブラッドリー・マニング裁判:ウィキリークスの弁護士が見た「敵」のでっち上げと内部告発者への脅し

    米陸軍の内部告発をしたブラッドリー・マニングの軍事裁判が6月3日、メリーランド州フォートミード陸軍基地で始まり、弁護側と検察側が全く対照的な答弁を展開しています。マニングは米国史上最大の国家機密漏洩に関わり、ウィキリークスに外交電報と政府文書の記録を提供したことで訴追されています。軍事検察官のジョー・モロー大尉は、マニングが何十万の文書を「敵のひざの上に放り投げた」と非難し、マニングとウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジとの密接な関係について説明しました。マニングの弁護士デイビッド・クームズは、マニングはアフガニスタンとイラク戦争が人間に及ぼす被害を明らかにしたかったのだと述べました。「マニングは(漏らした)情報によって、米国が人命の価値をどう見ているかが明らかになると信じていたのです。そして彼はその価値観を憂慮していました。マニングは米国の一般の人がそれを見ても、やはり心を痛めるだろうと信じたわけです。」とクームズは述べました。「憲法上の権利センター」(Center For Constitutional Rights)の名誉会長で、ジュリアン・アサンジとウィキリークスの弁護士であるマイケル・ラトナーに話を聞きます。ラトナーはマニング裁判の初公判に出席しました。

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    2013/6/4(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ブラッドリー・マニング裁判:拘束から3年、米軍内部告発者が秘密主義の軍法会議に出廷へ

    米軍内部告発者ブラッドリー・マニングは3日、拘束されてから3年以上が過ぎる中、米国史上最大の機密情報漏洩に関わったとして、法廷に出廷します。マニングは内部告発サイトのウィキリークスに米外交公電や政府文書を大量に公開したとして、終身刑を言い渡される可能性があります。1日、マニングの支持者数百人が、裁判が開かれるメリーランド州フォートミード軍事基地の兵舎外で集会を行いました。本日は、2人のゲストをお招きしています。「ファイアドッグレイク」のリポーターで、フォートミード軍事基地で裁判を取材しているケビン・ゴツトーラとThe Passion of Bradley Manning(『ブラッドリー・マニングの情熱』)の著者で弁護士のチェイス・マダーです。

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    2013/6/3(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トルコの春? イスタンブール以外にも反政府デモが拡散 1000人以上が負傷

    トルコは、長期政権に対する最大規模の抗議の波を経験しています。大規模デモは2日、3日連続で行われ、数万人がトルコ各地で集まりました。この動乱は先週、イスタンブール市内の取り壊し予定だったとされている公共の場、タクシム広場に数千人の人びとが集まり、始まりました。デモは、政府に対する様々な不満の声を取り込み拡大しています。催涙ガスやゴム弾を含む警察当局の厳しい取り締まりにもかかわらず、デモ隊は何とかその場所にとどまっています。トルコ政府は、全国200か所以上でのデモで約1000人を拘束したと発表しています。タイップ・エルドアン首相は、この混乱が政敵や「過激派」のしわざだと一蹴し、タクシム広場を再開発する政府の計画を進めることを誓いました。「これがどれだけ力強いことか、言葉では伝えられません。トルコは(警察の)暴力と、国民の疑うことない国家への忠誠で知られている。なので、これほど異なった領域の人びとが、私益に明け渡されていなかった最後の公共の場のために立ち上がったのにはとても興奮します」とトルコ人学者で活動家のナザン・ウスタンダグは話します。

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    2013/6/3(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ジョージ・ティラー殺害から3年 リプロダクティブ・ライツを攻撃する新立法とヘイトクライム

    3年前の今日、中絶提供医ジョージ・ティラーがカンザス州ウィチタの教会に出席中に射殺されました。リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)に基づく医療提供者たちは安全な中絶への道を狭める新法の成立ラッシュの中でいまも暴力の標的になり続けています。先週にはジョージア州の2つのクリニックとニューオリンズの女性団体が放火されました。今日は米下院で胎児の性別を理由にした中絶を禁止する出産前差別禁止法案が採決されます。ルイジアナ州とワシントンDCでは受胎20週後以降の中絶を禁止する法案が審議中です。全米中絶同盟のビッキ・サポータと中絶提供医ウィリー・パーカーに話を聞きます。「私はティラー医師の精神を受け継ぎ、女性の健康保持のために彼のような献身を捧げていこうと思っています」とパーカーは言います。リプロダクティブ・ライツに基づく医療への最近の相次ぐ攻撃に関して、サポータは次のようにコメントします。「女性たちが中絶医療を利用する道を塞ごうとする法案が国中でかつてないほど数多く成立しています。それらはみな、中絶反対派が明白に描く全体的な方針を反映しています。つまり、この国で中絶を再び違法にするのは無理だというなら、女性たちが利用する道を閉ざせばいい、ということなのです」

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    2013/5/31(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 獄中32年のプエルトリコ活動家オスカル・ロペス・リベラ 釈放要求の声高まる

    数百人のプエルトリコ人が、プエルトリコ独立運動の活動家オスカル・ロペス・リベラの釈放を米国に求めるデモ行進を行いました。彼が収監されて5月29日で丸32年になりました。ロペスは1981年、プエルトリコ米国が及ぼす支配権を武力で覆す共同謀議を行ったなどの罪で米国の連邦裁判所によって有罪判決を受けました。プエルトリコの植民地状態に関心を集めようと100件以上の爆弾事件を起こしたFALN(民族解放武力戦線)のメンバーであると告発されています。1999年、当時の米大統領ビル・クリントンはFALNのメンバー16人の減刑を行いましたが、ロペスはその中に2人の仲間が含まれていないとして自分の減刑を拒否しました。この2人の活動家はその後に釈放されています。刑務所内で録画した珍しいロペスの動画を放送します。その中でロペスは自分は完全な政治犯だと語っています。ロペスの釈放を求める声は、ノーベル平和賞を受賞した南アフリカの大司教デズモンド・ツツからプエルトリコの上院議長エドゥアルド・バーティアまで拡大中です。この件に関してさらに詳しい話を、プエルトリコの著名な弁護士で社会学者、教育者のルイス・ニーベス・ファルコンに聞きます。

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    2013/5/31(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アサタ・シャクール逮捕を画策するFBI NAACP会長は米国版真実和解委員会を要求

    今月初め、FBIは元ブラック・パンサーのアサタ・シャクールを最重要指名手配テロリストのリストに加えました。女性がリストに載るのは初めてです。さらにニュージャージー州が、彼女を捕捉した者に対し、FBIの報奨金100万ドルとは別に100万ドルの報奨金を与えると発表しました。シャクールは1973年5月2日の銃撃戦でニュージャージー州警察官一人を殺害したとして有罪となりました。その銃撃戦で彼女の仲間の活動家も一人射殺され、彼女自身も2発の銃弾で負傷しました。1979年、シャクールは脱獄に成功してキューバに逃れ、政治亡命を認められました。シャクールはずっと無罪を訴え続け、連邦当局の行為は政治迫害だと非難しています。全米黒人地位向上協会(NAACP)会長のベンジャミン・ジェラスに、彼女の事件について話を聞きます。「シャクールの事件に関してはNAACPに特定の立場はありません。ただし米国が一つの国民としてまとまるには、双方の側の政治的な動機による暴力を直視して、双方の傷を同時に修復する方法を探し出さねばなりません」

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    2013/5/31(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 公民権上の勝利 バージニア州が暴力行為以外の元重罪犯の投票権を回復

    選挙権上の大きな勝利です。バージニア州知事ボブ・マクドネルが、暴力事件以外の重罪犯に関しては服役後自動的に投票権を回復させる措置を取ると発表しました。この決定は2年間の待機期間と請願手続きとを撤廃するもので、現在は何千人もの暴力事件以外の重罪犯が刑を務め終え全ての刑罰の条件を満たしているにもかかわらず公民権を停止されたままになっています。判決手続きプロジェクト(the Sentencing Project)の調べでは、2010年時点でバージニア州では35万人が刑期を終えてなお公民権停止状態になっています。元重罪犯たちの選挙権を回復する運動の先頭に立ってきた全米黒人地位向上協会(NAACP)会長兼CEOのベンジャミン・ジェラスに話を聞きます。折しも連邦最高裁が現在、投票権法の今後を左右する重大な判決を準備しているところです。

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    2013/5/31(Fri)
    記事番号: 
    1
  • フードスタンプの財源が政治家に標的にされる中 全米で6人に1人が飢えていると新調査報告

    共和党は数億万ドル単位でフードスタンプの財源を削減しようとしていますが、新たな調査報告書によれば、全米で6人に1人は十分な食べ物を買う余裕のない家庭に属していることが明らかになりました。ニューヨーク大学法科大学院国際人権クリニック(International Human Rights Clinic at New York University’s School of Law)によるNourishing Change: Fulfilling the Right to Food in the United States(『変化を育てる:米国の食への権利を叶えるために』)では、全米で5000万人が飢えに苦しみ、内1700万人近くは子どもだといいます。景気停滞以来、食物を確保できない人の数が急増し、2011年には食事が満足に確保できないグループに分類された人の数は、2007年に比べ1400万人増えました。この報告書が発表される一方で、議会では農業法の再交渉が進められ、これまでフードスタンプ・プログラム(Food Stamp Program)として知られていた補助的栄養支援プログラム(Supplemental Nutrition Assistance Program/SNAP)の大幅な削減が提議されています。現在、米国の数百万人が、家族と自分の食べ物をSNAPに頼っています。

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    2013/5/30(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 億万長者の寄付者デビッド・コークへの遠慮から PBSテレビが 自主検閲?

    映画監督ティア・レッシンとカール・ディールによれば、共和党支持の億万長者デービッド・コークが、彼に批判的な映画をPBS放送が流したことに抗議したあと、予定されていた彼らの新作ドキュメンタリー映画の放映が中止になったといいます。その批判的な映画とは、高い評価を受けている映画監督、アレックス・ギブニーによるPark Avenue: Money, Power and the American Dream(『パーク・アベニュー:カネ、権力とアメリカン・ドリーム』)です。レッシンとディールはインディペンデント・テレビジョン・サービス(Independent Television Service) との合意が破綻するまでは、自作Citizen Koch(『市民コーク』)をPBS放送で放映する交渉を進めていました。ニューヨーカー誌の報道によれば、『市民コーク』が放送中止となったのは、2012年にニューヨークのWNET局を含むPBS系列局で放映されたギブニーの作品に対するコークの反応が影響している可能性があるといいます。『市民コーク』では、歴史の転換点となった最高裁によるシティズンズ・ユナイテッド判決で、企業が選挙戦に無制限寄付を行えるようになった過程が描かれています。

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    2013/5/30(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ジュリアン・アサンジが語る グーグルとの会談 反ウィキリークス新作ドキュメンタリー映画 資金攻撃

    ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジは性的暴行と強姦の告発容疑を捜査したいとするスウェーデンへの送還を避けるためにいまもエクアドル大使館に避難中です。スウェーデンが彼を米国に引き渡すことを恐れているのです。28日、エクアドルの外相が英国政府に対し、アサンジがエクアドルに行くことを認めないのはアサンジの権利を踏みにじるものだとして非難しました。エクアドルはすでに1年近く前にアサンジの同国への政治亡命を認めているのです。同大使館からアサンジに、世界最大の金融企業数社の関係する通貨取引禁止やウィキリークスに関するハリウッドの新作ドキュメンタリー映画 We Steal Secrets(『我々は秘密を盗む』)まで、彼が「ウィキリークスに対する全面攻撃」と呼ぶ件に関して話を聞きます。彼はまた、2011年6月に彼とグーグルCEOエリック・シュミットと間で行われた会談に関しても話します。この会談はあまり知られていませんが、その録音の一部も放送します。アサンジとのインタビューの拡大版も後ほど放送予定です。

    dailynews date: 
    2013/5/29(Wed)
    記事番号: 
    3

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