デイリーニュース

  • 医療倫理の無法地帯? グアンタナモの医師らにハンガーストライキ中の囚人への強制摂食を止めるよう要請

    グアンタナモ収容所全体に広がっているハンガーストライキが133日目に入るなか、米国のトップクラスの医師と公衆衛生専門家で作るある団体は米軍内の同業者らに、囚人の集団強制摂食への関与することをやめるよう呼びかけています。「ニューイングランド医学ジャーナル」(The New England Journal of Medicine)の記事の中で、ボストン大学の3人の教授は「グアンタナモの医師たちが米軍に彼らと彼らの医療技術を政治目的のために使うことを許せば、彼らは医師としての職業倫理規則を遵守することはできなくなる。合法的判断能力を持つ人間への強制摂食は医療行為ではなく、加重暴行だからだ」と書いています。この記事の共同執筆者の一人であるジョージ・アナスに話を聞きます。彼はボストン大学公衆衛生学部の保健法、生命倫理、人権学の教授です。

    dailynews date: 
    2013/6/18(Tue)
    記事番号: 
    1
  • トルコの抗議行動、当局の弾圧が過去最悪に 労組が全国ストへ

    トルコで、約3週間にわたって続いているデモへの政府の弾圧に抗議して複数の労働組合が全国ストライキを行う計画を立てており、80万人以上が参加するとみられています。前週末のデモに対する弾圧は過去最悪となりました。イスタンブール、アンカラ、その他の都市で16日、警官隊は催涙ガス、放水砲、ゴム弾を使い、デモ参加者ら約400人が拘束されました。負傷したデモ参加者を治療していた医師も拘束されています。トルコのフリージャーナリストでエクスプレス・マガジンのためにデモを取材しているシグデム・ オーズタークに話をききます。

    dailynews date: 
    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    4
  • NSA監視暴露、接点の人物 米当局から長年いやがらせ受ける

    ジャーナリストのローラ・ポイトラスは、米国家安全保障局(NSA)の内部告発者エドワード・スノーデンと、彼の流出させた政府による監視についての資料を掲載した英紙ガーディアンと米紙ワシントンポストの記者たちとの橋渡しをした人物と言われています。ポイトラスは、NSA暴露問題についての主要記事2つの共同署名者で、スノーデンが自分自身の身元を公にしたガーディアン紙の香港でのインタビューの撮影者です。しかし、スノーデンの件を扱う随分前から、ポイトラスはドキュメンタリー作家としての仕事を通じて、プライバシーと政府監視の問題にすでに向かい合っていました。デモクラシー・ナウ!の2012年4月のインタビューの中で、ポイトラスは、毎回アメリカに入国する度に行われる連邦当局者による度重なる拘禁と取り調べについて語っています。侵攻後のイラクを描いたMy Country, My Country(『私の国、私の国』)に着手し始めてから取り調べは始まり、元グアンタナモ被収容者のイエメン帰国を追った最新作The Oath(『誓い』)の制作中まで続いています。彼女は、約40回拘禁され、ノートパソコン、携帯電話、貴重品を繰り返し捜索されたと話しています。

    dailynews date: 
    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    3
  • NSA漏えい、米政府の対応に世界が注目 香港ではエドワード・スノーデンの支持運動始まる

    米政府が捜査を進める中、エドワード・スノーデンは香港に滞在を続けているとされていますが、香港では15日、大雨の中でスノーデンへの支持を表明するデモが行われ、数百人が参加しました。香港の情報工学職能別選挙枠選出の議員チャールズ・モクと、15日のエドワード・スノーデン支持集会を組織した活動家でブロガーのトム・グランディーに話をききます。「私たちは、香港の法律の下で(スノーデンに)保障されているすべての人権に基づいて(スノーデンを)待遇するというわれわれの中心的価値を守り、またその価値に従うことができるのだということを、確実にしておきたいのです」とモクは語ります。グランディーは、もう1人の米国人内部告発者のことを意識し、15日の集会の組織に携わったと述べます。「スノーデンにはブラッドリー・マニングのような展開になって欲しくないのです」

    dailynews date: 
    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    2
  • イラン大統領選、穏健派のハサン・ロウハニが勝利 米国は制裁緩和に応じるか

    イラン大統領選でハサン・ロウハニ師が勝利を収め、イラン国内の改革と穏健の勝利として歓迎されています。核交渉元担当者のロウハニ師は、イランが核エネルギーを保有する権利の尊重を求める一方で、西洋諸国との関係強化の必要性を呼びかけていました。全米イラン系米国人協会(National Iranian American Council)のレザ・マラシは、ロウハニ師の勝利はイランの「緑の運動」の勝利を意味し、何年も続いた厳しい経済制裁の後に米国側に外交の責務を与えるものだと語ります。「(米国は)穏健派の声が聞きたいと言っていましたよね。ここに、誰に聞いてもタフだが公平だと言われる核交渉元担当者、西側が交渉を行うことができる人物がいます。さあ、どうなるか見てみましょう」とマラシは語ります。

    dailynews date: 
    2013/6/17(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 乳がん患者が勝利を宣言 連邦最高裁が人間の遺伝子の特許化を禁止

    女性の健康問題での大きな勝利です。分離した人間の遺伝子に特許は認められないと連邦最高裁が9-0の評決で判断を下しました。これはミリアド・ジェネティクス社が、乳がんや卵巣がんの発病リスクを高めるとされる遺伝子の特許を持つことを巡る訴訟の判決です。この企業は自社が特許を持つ遺伝子BRCA1(ブレストキャンサー・ワン)およびその類似遺伝子BRCA2に関するすべての研究をやめさせる権利があると主張し、自社のみが女性の体内でそれら遺伝子に突然変異が有るか無いかを調べる生命にかかわる試験を行う権利を持つと主張していました。しかもこの試験は、ほとんどの患者にとっては手が届かない高額なものでした。「この判決は非常に重要です」とゲストのロバート・スイート判事は言います。彼はニューヨーク南部地区上級連邦判事で、今回の最高裁判決の前にミリアド・ジェネティクスのくだんの特許権を無効とする原判決を下した人物です。「知識の自由、遺伝子に関する知識の自由の問題は、今後何年にもわたって重大な問題になるはずです」。原告の一人リズベス・セリアーニにも話を聞きます。彼女はがん専門医に卵巣がんになるリスクが高いと診断されましたが、自分の医療保険がBRCAの遺伝子テストをカバーしていないことを知りこの訴訟に参加しました。

    dailynews date: 
    2013/6/14(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ジェイムズ・バンフォードが語る キース・アレグザンダーNSA長官の権勢、監視拡大とサイバー戦争

    内部告発者エドワード・スノーデンの追跡に「必要な全措置」を取ると米国は公言しています。ジェイムズ・バンフォード記者と国家安全保障局(NSA)が秘密裏に拡大している監視とサイバー戦争について話します。バンフォードはワイアード誌に寄稿した最新記事で、NSA長官キース・アレグザンダー大将の人物像を紹介しながら、PRISM、電話の通話監視、ユタ州ブラフデールにNSAが建設した巨大なスパイセンターなどの事象の接点をつないでいきます。アレグザンダーは「アメリカの諜報分野で、いまだかつて誰も手にしたことのない強大な権力を握っています。指揮下の人間の数、管轄権の広がり、君臨期間の長さ、機密性の高さなど」とバンフォードは言います。バンフォードはThe Shadow Factory: The Ultra-Secret NSA from 9/11 to the Eavesdropping on America(『影の工場:過度に秘密なNSAの9.11からアメリカ盗聴まで』)の著者です。1980年代にNSAの存在を明るみに出すことに寄与して以来、30年間にわたりこの機関を取材してきました。

    dailynews date: 
    2013/6/14(Fri)
    記事番号: 
    2
  • パトリック・コウバーン: 米国はシリア反政府勢力に武器供与の方針だが化学兵器使用は本当か?

    インディペンデント紙のベテラン外国特派員パトリック・コウバーンがシリア情勢について話します。オバマ大統領はバシャル・アル=アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、シリアの反政府勢力に直接武器を供与すると決定しました。コウバーンは「とても鵜呑みにはできません。2002年から03年にかけて米国政府がサダム(・フセイン)の大量破壊兵器について何と言っていたかを彷彿とさせます」と言います。コウバーンは、米国の関与が地域紛争を激化させ「何年も長引かせる」恐れがあると警告する一方、ホワイトハウスの主張を鵜呑みにするメディアを批判しています。

    dailynews date: 
    2013/6/14(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ニューヨーク市警の路上尋問 法廷で合法性が検討される一方、米司法省は裁判所任命の監視員設置を要求

    オバマ政権は、議論の的となっているニューヨーク市警による路上尋問プログラムを監督する裁判所任命の監視員設置を支持しました。6月12日夜、米司法省は、路上尋問が違法とされた場合には監視員を任命することを支持するとした文書を発表しました。ニューヨークの判事は、路上尋問は違法であり、かつ有色人種を不当に標的にしているとする訴訟に近く決定を下すことになっています。2011年に警察に止められた人の90パーセント近くが黒人またはラティーノで、内9割は逮捕にも違反切符にも繋がりませんでした。憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)の常勤弁護士で、今回の路上尋問連邦集団訴訟原告弁護団一員のスニータ・パテルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/6/13(Thu)
    記事番号: 
    4
  • あるメキシコ移民の死 上院の移民法の厳しい「国境警備」がもたらす危険の前触れ

    米上院では移民法改革法案における国境警備を巡る議論がはじまりますが、番組では国境の軍事化の犠牲者に目を向けてみたいと思います。賞にも輝くPBS放送のドキュメンタリーCrossing the Line at the Border: Dying to Get Back(『国境にて一線を越える:死ぬほど戻ることを望んだ男』)では、5人の米国生まれの子どもを持つ39歳の父親アルフォンソ・マルティネス・サンチェスの物語を描きます。国外退去処分にされたアルフォンソは、子どもたちの元に戻るためにアリゾナ砂漠を抜け米国に再入国を試みる途中、熱中症に倒れました。友人が助けを請うも国境警備員はそれを拒否し、アルフォンソは亡くなりました。ネイション・インスティテュート調査基金(Nation Institute’s Investigative Fund)のジョン・カルロス・フレイ記者に、サンチェスの物語と、それが上院での移民法改革をめぐる議論において持つ意味について聞きます。

    dailynews date: 
    2013/6/13(Thu)
    記事番号: 
    3

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