デイリーニュース

  • アナンド・ギリダラダス:大学贈収賄スキャンダルが浮き彫りにした富と権力がものを言うアメリカ

    捜査官のあいだで「大学ブルース作戦」(Operation Varsity Blues)というあだ名を頂戴したエリート大学の入学審査スキャンダルをめぐる波紋が広がり続けていますが、ジャーナリストのアナンド・ギリダラダス(Anand Giridharadas)と話をします。彼はWinners Take All: The Elite Charade of Changing the World(『勝者総取り~~世界を変えるエリートのシャレード』)の著者です。この本は、米国のいわゆる「エリート階級」が、いかに権力と富を維持強化するために制度を利用していながら、慈善活動によって「世界を変える」と人助けをしているとうそぶいてきたかを検証しています。13日(水)にギリダラダスはこうツイートしました。「大学の贈収賄詐欺はただの大学の贈収賄詐欺ではない。詐欺師によって統治され、規則破りによって支配され、特権と美点を混同している階級によって運営されているアメリカという国が、どのように機能するかを学ぶマスター・クラスなのだ。

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    2019/3/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • イスラムヘイト犯罪が世界中で急増 ニュージーランドで白人至上主義者が礼拝中のムスリム49人を殺害

    ニュージーランドで、過激な白人右翼主義者がクライストチャーチ市内の2つのモスクに金曜日の礼拝中に襲撃し、信徒49人を殺害しました。ニュージーランド史上最大の被害者を出した銃乱射事件となりました。警察は28歳のオーストラリア人男性ブレントン・タラント(Brenton Tarrant)を容疑者として逮捕しました・タラントは襲撃の様子をライブストリーミングし、ドナルド・トランプ大統領を「白人のアイデンティティと共通目的の刷新の象徴」として賞賛する宣言を発表しました。人権活動家で弁護士のカシム・ラシード(Qasim Rashid)と話します。彼は最近バージニア州上院議会の議席を目指して選挙戦を開始しました。もう一人のゲストは、ファリード・ハーフェズ(Farid Hafez)です。彼はザルツブルグ大学の講師を務める研究員で、ジョージタウン大学のブリッジ・イニシアティブ(Bridge Initiative)の上級研究員です。

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    2019/3/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 大量投獄する司法システムの再考を:大量投獄 暴力そして修復的司法の急進的な可能性

    巨大化した米国の刑務所システムには、実に220万もの人が拘留されており、州刑務所に服役する人の半分以上が暴力犯罪で有罪となった人たちです。刑務所人口を大幅に減らし、米国の刑事司法を根本から変えるには、暴力犯罪を見直し、対処の仕方を根本的に変える改革を行わなければならないと、作家でコミュニティ・オーガナイザーのダニエル・セレッドは語ります。セレッドは彼女が果敢に取組む改革への道を新著Until We Reckon (『私たちが見直すまでは』)で紹介しています。暴力犯罪で有罪となった人に服役以外の選択肢を提供するブルックリンを拠点とする組織「コモン・ジャスティス」(Common Justice)の事務局長として、彼女は10年近く暴力犯罪者や暴力を振るわれたサバイバーと直接関わってきました。犯罪、処罰、司法における考え方を徹底的に見直すよう呼びかける彼女の著書はこの経験が基になっています。彼女が推奨する修復司法について、また投獄することで暴力は抑制されず永続するという現実についてセレッドに話を聞きます。

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    2019/3/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプ弾劾:ペロシ下院議長は「その価値はない」と発言するも 民主党進歩派は弾劾を押し進める

    ナンシー・ペロシ下院議長は今週のインタビューで大統領弾劾には反対の意を表明しましたが、民主党議員たちは引き続きトランプ弾劾を推し進めています。弾劾のうわさは、1月に民主党が下院で与党に返り咲いて以来飛び交っていました。ミシガン州選出のラシーダ・タリーブ下院議員は先週、3月中に弾劾条項の議案を正式に提出すると発言しています。米国憲法および選挙権を専門とする弁護士で活動家のジョン・ボニファズに話を聞きます。ボニファズは、トランプの弾劾を求める団体のひとつ「市民に言論の自由を」(Free Speech for People)の共同創設者で代表です。

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    2019/3/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 制裁措置で政権交代を目指すのか?国際金融システムを使ってベネズエラ経済の首を絞める米国

    ベネズエラ当局者によれば、一週間に渡った全国的な停電の大部分が3月14日には回復する予定です。停電の原因はいまだ議論されていますが、米国はベネズエラが長年エネルギーシステムのメンテナンスを怠ってきたためだと主張し、マドゥロ大統領は米軍が「電気、電話、インターネット・システムに対するサイバー攻撃」を仕掛けたためだと非難しています。今回の停電は、米国が支援する野党勢力がマドゥロ政権の打倒を狙って起こした政治的危機が広がる中、発生しました。11日、米国はカラカスにある米国大使館に残る職員を引き上げると発表しました。「経済政策研究センター」(Center for Economic and Policy Research)の共同所長で「公正な外交政策」(Just Foreign Policy)の理事長でもあるマーク・ワイスブロットに話を聞きます。彼は最近、ニューリパブリック誌に”The Reality Behind Trump’s Coalition for Regime Change in Venezuela”(「ベネズエラでの政権交代を意図したトランプの同盟に隠された現実」)と題された記事を寄稿しました。

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    2019/3/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 大統領予備選出馬をほのめしたジョー・バイデン アンドリュー・コウバーンが問題山積みの議員歴を指摘

    前副大統領のジョー・バイデンが民主党の次期大統領予備選挙に間もなく立候補するとの観測が強まっています。デラウエア州のベテラン上院議員をとしてバイデンはこれまで二度民主党予備選挙に立候補しました。前回の2008年には、最終的に当時の上院議員バラック・オバマの副大統領候補となりました。今回の選挙戦での売りは、過去二期の副大統領の実績ですが、上院議員時代の経歴が事細かに点検されることにもなりそうです。民主党の現在の政治環境はかつて彼が指名を求めた時と比べてはるかに進歩的になっています。ハーパース誌の編集者であるアンドリュー・コウクバーンから詳しく聞きます。彼の最新の記事の見出しは、「ジョーはいらない!ジョー・バイデンの問題だらけの議員歴」(“No Joe! Joe Biden’s disastrous legislative legacy.”)です。

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    2019/3/13(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 詐欺 賄賂 嘘 : 司法省が大学入試不正で数十人の富裕な親やコーチなどを訴追

    「大学代表チーム・ブルース作戦」(Operation Vartisy Blues)。司法省が同省始まって以来、最大の摘発と呼ぶ大学入試不正の大規模な捜査につけた名前です。12日に、大学の運動部コーチ13人を含む50人が逮捕されました。逮捕理由は、エール、スタンフォード、ジョージタウン、UCLA、南カルフォルニア、およびウエイクフォレストの各大学に合格資格に達さない子弟を不正入学させるため富裕な両親が法外な賄賂を支払った不正入試に関わった容疑です。検察は33人の親を訴追しましたが、その中にはハリウッドスターのフェリシティー・ハフマン、ロリ・ロックリン、ローリンの夫でファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリ、世界で最大の投資ファンドの一つ「TPGキャピタル」の創設者の一人、ビル・マクグラシャンが含まれています。ハワード大学のカウンセリング心理学教授であり、「マイノリティーに高い教育を」(Quality Education for Minorities)の代表であるアイボリー・トールドソンから詳しく聞きます。

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    2019/3/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • エチオピアの航空機墜落で姪孫が死亡したラルフ・ネイダー ボーイングジェット機のボイコットを呼びかけ

    157名の死者を出した、エチオピアで10日に起きた墜落事故を受けて、米国でボーイング737MAX8型機の運行停止を求める声が高まっています。同型機の大事故はこの6か月間で、二度目です。昨年10月、インドネシア航空の同型機が墜落し、189名が死亡しています。今回の事故を受けて、737MAX8型機の3分の2が運航停止となりました。世界の少なくとも41カ国、中国、トルコ、インドまでが、安全性の徹底した確認がなされるまで、運航を停止しています。国際的な非難にもかかわらず、米国とカナダは従来通りの運航を続けています。長年にわたり消費者運動のリーダーとして企業批判を行い大統領候補ともなったラルフ・ネーダーから詳しく聞きます。彼の姪孫[兄弟姉妹の孫]であるサムヤ・スツモはエチオピア航空302便の事故で死亡しました。ネーダーはボーイング社に、「旅客が第一 737MAX8機をいますぐ、飛行停止に」(“Passengers First, Ground the 737 MAX 8 Now!” )と題する公開書簡をしたためました。コンシューマー・レポート(Consumer Reports)の航空ジャーナリスト、ウイリアム・マギーにも聞きます。

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    2019/3/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ハンプシャー大学の闘い 1つの学校の財政破綻が明らかにする高等教育の危機

    ハンプシャー大学の学生と教員たちは、前代未聞の経済危機と崩壊の可能性から学校を救うべく闘っています。大学は、一連の予算削減と経営陣の決定の打撃を受けたところです。ハンプシャー大学のミリアム・ネルソン学長は1月、理事会と大学運営職員が“戦略的なパートナー”との合併を検討しているいると発表しました。この発表に続き、大学の運営拡大部門と入学事務部門で人員が削減され、大学は秋学期に全日制の学生を受け入れないと報じられました。ハンプシャー大学の教授マーガレット・セルロ、同大学4年生で「立ち上がれハンプシャー」(Hampshire Rise Up)のメンバーであるデスタ・カンタベ、同大学の理事ウィリアム・ナルによる討論をお届けします。

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    2019/3/12(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ステフォン・クラークに正義を 丸腰の子持ち黒人を射殺した警官不起訴で抗議運動が勃発

    カリフォルニア州サクラメントの地方検事が、丸腰の22歳のアフリカ系米国人ステフォン・クラークを彼の祖母の裏庭で2018年に射殺した2人の警官の刑事責任を問わないことを発表してから1週間以上経ちましたが、現地での抗議行動は続いています。このニュースが発表されて以来、抗議行動の主催者たちは地元の大学や高校での授業放棄、市議会でのデモ、継続中のサクラメント警察署の占拠、カリフォルニア大学デービス校でのダイイン(模擬死抗議行動)、同市で最も裕福な地域の1つでの抗議行動に参加し、これまでに84人が逮捕されました。サクラメント・ビー紙によると、サクラメントのアン・マリー・シュバート地区検事は、今回の判断を含め、警官の発砲事件について連続34回、合法的な行動と判定したとしています。団体「若者たちの声」(Voice of the Youth)の創設者で、コミュニティ活動家のベリー・アシウスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/3/12(Tue)
    記事番号: 
    3

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